アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【戯曲】
クリスティーの戯曲。230ページ。
二転三転して最後には驚く結末が待っている。
登場人物の心情は一切語られていないので、誰が本当のことを話しているのか全くわからない。やはり登場人物みんな怪しい。
犯人がわかってからもう一度読むと、その時のそれぞれの心情が想像できるので、2度楽しめる。
でも読み終わってしばらくしてから、真犯人は本当に真犯人なのか?とも思えてきた。
最後まで心情が描かれていないので、犯人が本当のことを言ってるのかどうかは読者にはわからない。
そう考えるとまた違うストーリーが自分の中で生まれてくる…。
★3.5
◆あらすじ
車が動かなくなり、男は近くの屋敷に救助を求めて訪れる。しかしそこには屋敷の主人の死体と、銃を持って立っている美しい夫人の姿が… -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
クリスティの義兄からの、最近の作品が洗練されすぎてきて貧血症的になってきたとの指摘と、「もっと血にまみれた、思いきり兇暴な殺人を」という要望に応えて書かれた作品。
この指摘に「これでどうよ!」みたいな若干キレ気味なのか、いつものクリスティらしくない感じがする。
・血まみれ
・唯一の密室殺人
・トリック(全くクリスティらしくない笑)
義兄の要望に応えつつも、クリスティらしさも出しながら要望以上の作品にしてしまうクリスティはさすが!
犯人当てもかなり凝ってて、これでもかと言わんばかりのてんこ盛り。
モリモリな感じが他の作品とは何となく違う。クリスマスだし、義兄も読者も王道ミステリーで喜ばせようというクリスティのサービス精神を感じた。
最後は連続ドラマの最終回のような感じで、読後感が良かった。
★3.5 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公のヴィクトリアは、「トミーとタペンス」のタペンスのような、クリスティ作品でよく登場するアクティブな女性。
冒険心に富み、行動力があって非常に勇敢。タイピストとして雇われていたが、雇い主のモノマネで同僚を笑わせているところを本人に見られて仕事をクビになる。これからどうしようかと路頭に迷っていたところで出会った青年に一目惚れし、彼を追ってバグダッドへと飛ぶことを決意。しかし運賃すら払うお金がないので、経歴を詐称して裕福な夫人の付人として飛行機に乗り込む。
一目惚れした青年に再び会うという目的のためだけに、諜報員として活動したり学者のふりをして発掘現場に潜り込んだりととにかく行動力に溢れている。命の危険にさらされながらも咄嗟の嘘や機転で乗り切るなど頭の回転も早い。
最終的に、一目惚れした青年は自分を欺く敵だったことを知り落胆するも、違う青年と結ばれることになるので結果オーライ。
飛行機の離陸シーンが臨場感に溢れていて印象的だった。 -
Posted by ブクログ
聖夜に惨劇が!一族が再会した富豪の屋敷で、偏屈な老当主リーの死体が発見される。 部屋のドアは中から施錠され、窓も閉じているのに、犯人はどうやって侵入したのか?休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが・・・クリスマス的趣向に満ちた注目作。
新訳版が出たので買いなおしていましたが、すっきりとして読みやすい。真逆の季節ですが、富豪の家族は皆それぞれに事情や恨みがありそうで、みんな怪しく見える。序盤の列車二人組の描写は特にミスリードを誘います。やっぱり上手いなぁ。最後の謎解きまで、細やかな伏線には全然気が付かなかった。家庭内でおこった殺人と何度も強調されてたしね。クリスマスは家族で祝うもの、という海外の習慣や雰囲気を逆手にとったストーリーで面白かった。 -
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ポアロもの。
とある田舎の屋敷(ナス屋敷)で園遊会のようなお祭りが開催されることになり、その催し物の一つである“犯人探しゲーム”の筋書きを担当することになったオリヴァ夫人。
準備は整ったものの、オリヴァ夫人は“なんだか腑に落ちない”という奇妙な胸騒ぎがして、友人であるポアロに屋敷まで来てもらうことに。
ですが、その甲斐むなしくお祭り当日、ゲームの死体役の少女・マーリーンが殺されてしまい・・・。
いやぁ、今回ポアロは苦戦しましたね~・・・。
オリヴァ夫人の“予感”でナス屋敷に呼び出されたのに、殺人を未然に防ぐことができず、同日に起こった主催者の夫人・ハティの失踪も含めて、“何が何だか五里霧中状態”が続きます。
ただ、展開は遅いのですが、全員腹に一物あるようなクセツヨな登場人物達の動向や関係性も気になりますし、“一体何が起こっているの?”“亀の子アロハ(どんな柄やねん!)の男は何者?”等々、このクエスチョンまみれの状況の先が気になりすぎて、ページを繰る手が止まらないという、妙に引き込まれてしまう展開でございました。
で、この話のキーマンとなる、フォリアット夫人のクセ者ぶりにも注目で、お上品で優しい印象と思っていたら、会話の途中で急に冷たくなったりと“この人の情緒はどうなっているの?”と、こちらもなかなか一筋縄ではいかない感じで、彼女とポアロのやり取りも見どころだったと思います。
さて、謎を解決できないままロンドンに戻る羽目になるなど、いつになく時間がかかっていたポアロですが、
「エルキュール・ポアロは断じてあきらめないのです」
という台詞の通り、終盤で怒涛のようにパズルのピースをバチバチ嵌めていってくれたのは流石ですね。
私も“入れ替わり”があるな・・とは予想したのですが、そんな素人予想の斜め上を行くような意外な真相に、本書の序盤部分から見直して、その張られていた伏線には唸らせましたね。
ラストはスッキリとはいえませんが、“彼女”がその後どうしたのか、余韻が残る読後感でございました。
因みに、解説にもありましたが、本書のタイトルの原題(Dead Man's Folly)が秀逸で、ここにも感心した次第です~。 -
Posted by ブクログ
小数点があれば3.5点ぐらい。
登場人物紹介を見て、今作は語り手がいるのでマープルは要所要所で出てくるタイプかな?とは思っていたけど、なかなか出てこなくて何度もこれマープルシリーズであってる?と確認した。
マープルが大好きなので活躍が少なめでやきもきしたけど、語り手兄妹のラブストーリーが面白かった。
急に求婚しにいくのが日本では考えられなくて流石だなぁと笑った。
私が読んだクリスティー作品は今のところ全て2回以上事件があるので、山場が多くて面白いな〜と思った。
あとほぼ毎回この人が犯人!?と思うのと、犯人を捕まえるのにまぁまぁ危険な真似をするのがすごい。
理詰めの探偵じゃないからこそ、証拠が不十分でほぼ現行犯逮捕になるという面白さ。