アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • メソポタミヤの殺人

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    ポアロもの。 今回の舞台は中東です。

    看護師のエイミーは、ヤリミア遺跡の調査隊長で考古学者のライドナー博士の妻・ルイーズの付き添いの為、遺跡発掘現場にやってきます。
    死んだはずの夫から脅迫状が届くと、不安に駆られるルイーズ。不穏な雰囲気の中、ついに殺人が起こってしまいます。
    例によって、“偶々”シリアにいたポアロに事件解決の依頼がされて、捜査に乗り出すという展開です。
    美しく、男性を魅了してしまうルイーズを巡って、微妙な雰囲気になっている遺跡調査隊の人間模様が、看護師エイミーの視点で描かれていて、その人間観察的な部分も見どころです。因みにエイミーの“ポアロ観”も何気に面白いです。
    犯人は予測

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    2021年11月30日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    トリックが雑、というかそんなばれないですかね~って感じですけど。
    ドラマだとポワロの飛行機嫌いのシーンとかジェーンのかわいらしさで面白かったんだけどな

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    2021年11月25日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    アガサクリスティー。ノンシリーズであるが、本格推理かと思いきや、トミーとタペンスを思わせる冒険ものだった
    とはいえそちらも好きなので問題なし。
    死の淵にいる男の最後の言葉が表題であり、その意味は事件の最後の方で明らかになる。長々と引っ張った割には拍子抜けで、全体的に単調だと思った

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    2021年11月23日
  • リスタデール卿の謎

    A

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    短編集です

    短編集です。
    いろいろなタイプの話が読めて面白いです。
    短編なので少し物足りない感じもしますが
    お気に入りの一編を探してみるのも悪くないと思います。

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    2021年11月23日
  • 書斎の死体

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    ネタバレ

    コミカルな感じで読みやすかったけれど、犯行は相当残酷。この村1番の豪邸が後々連続殺人の舞台になるのは身代わりにされた女の子の怨念か…
    ラストを締めるレイモンド・スターが良い。怪しい人物ながら、がんばって!と応援したくなる。

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    2021年11月20日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    庭園モチーフや、人々の会話から垣間見られる世相が「復讐の女神」と近く、作品としてはマープル物の方が好きながら、こちらもひんやりとした雰囲気に趣がある。タイトルに季節感があるとその時期に手に取りやすい。
    子供(それも姉弟)の連続殺人、さらに誤解による口封じとなると普通ならいたたまれない悲しい話のはずが、クリスティの語り口は乾ききって憐憫がなく、登場する大人たちもおしなべて子供たちを突き放して見ている。この時期の彼女の若い世代への嫌気みたいなものが出ているようだが、最後に活躍する若者2人組には意表をつかれた。そして犯人達は子供に輪をかけて無分別で短絡的なのに悪知恵が働くところが怖い。
    「マギンティ

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    2021年11月20日
  • 死者のあやまち

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    ポアロ
    オリヴァ夫人が出るシリーズ。
    毎回そうと言えばそうだが、途中までさっぱりわからず、最後怒涛の展開でエーッっていう犯人だった。ちょっともう一回読んでみようと思う。
    ひとまず印象に残ったフレーズのメモ。
    「わたしも英国人のように、ロマンチックな方ではないのです。良縁を得るためには、ロマンスよりも分別というものが肝心です」(p82)結婚していないポアロの台詞なのが面白い。
    「あのひとはね、パンのどちら側にたっぷりバターがついているか、いつもよく知っているような女ですよ」(p209)どういう人なのかよくわかる悪口でよし。

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    2021年11月20日
  • ヘラクレスの冒険

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    久しぶりに読み直す。
    クリスティーは老後の楽しみにとっておこうと思った、というあとがきに深く同意。
    その時によって、作品に対する感想が変化する。

    それが、1番の楽しみ。

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    2021年11月16日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    ネタバレ

    ほとんど手慰みのつもりで読んでいたのが、いつの間にか物語に引き込まれるパターン。アガサ・クリスティー読んでるといつもこうなる。さすがミステリーの女王!って毎回思う。

    学生寮の小さな窃盗事件が殺人に繋がり、どうせ人間関係のいざこざなんでしょって思ってたら、まさかの麻薬や宝石の密輸組織に繋がるというスケールのデカさ。ポアロの推理や警察の捜査の仕方は、いやそれでええんかい!みたいなとこあるけど、まあミステリーって大体そういうもん。それより隙のない物語のプロットの立て方に感心。これぞ王道。そして質の良い王道は当たり前に面白い。

    何作か読んでるけど、有名なのもそうじゃないのも安定して楽しめるっていう

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    2021年11月12日
  • 死の猟犬

    A

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    まぁまぁかな

    ホラー小説の短編集です。
    発表された当時は怖がられたのだろうけど
    今読むと正直物足りない。
    面白いことは面白いけど、
    クリスティを読破しようというのでなければ
    それほどオススメというわけではありません。

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    2021年11月06日
  • 殺人は容易だ

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    ノンシリーズ
    クリスティーは自分の場合、わりと読み始めは進みが遅いのだが、途中から熱中してぐんぐん読み進める作品が多い。この作品は始まりの列車内の老婦人の話しから面白くてワクワクと読み進めた。
    ところが今回、途中が辛かった。何しろ連続殺人が疑われるだけあって、登場人物が多い!カバーの折り返しの登場人物を何度も見返しながらながらでなかなか読み進められない!そして終盤は手に汗握る展開で、やっぱり犯人はわからなかった〜。

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    2021年11月03日
  • 雲をつかむ死

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    ポアロもの。

    パリからロンドンに向かう旅客機内で、金貸しの老婦人の変死体が発見されます。その老婦人の首には針で刺されたような跡があり、直前に飛んでいた黄蜂に刺されたのかと思いきや、席の近くに吹き矢の針が見つかります。
    そして、偶然乗り合わせたポアロの席の背後から吹矢筒が発見されて・・。
    その吹矢筒のせいで陪審員から有罪にされそうになったこともあり(?)真相解明に乗り出すポアロ。
    イギリスとフランスを行き来しながら、老婦人の背景を洗っていくうちに意外な事実浮かびあがってきます。
    飛行機の中での殺人という事で、基本的に犯人は乗客のメンバーと乗務員(スチュワード)に絞られるのですが、座席表を何度も

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    2021年11月04日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ポアロ
    ポアロシリーズの最期に近い作品だか、ちょうどハロウィンがちかいので先に読んだ。
    殺されたのが子供とあって、なんとなく読みすすめるのに苦労した。
    登場人物のミランダという少女が魅力的だった。その少女を評する母親のコメントがインパクトあった。
    「ええ、あの子もいまはきれいだと、わたくしも思いますわ。でも、大人になったとき、どんなふうになるかわかりませんわ。よけいな脂肪がついて、ときどき肥った豚みたいになりますものね。でも、いまは--森の妖精みたいですわ」(p202)
    森の妖精みたいな少女のことをそんなふうに言わなくても良いのに!謙遜なのか何かしら。

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    2021年10月29日
  • 殺人は容易だ

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    ネタバレ

    殺人は容易だ。誰にも疑われない人物ならば。

    ルークがたまたま同席した老婦人は、ロンドンの警視庁に連続殺人を訴えに行くと言った。その老婦人が事故で亡くなったと聞いたルークは、殺人犯に口封じされた可能性を考え、老婦人の村に調査に乗り込む。

    クリスティーのアイテムが散りばめられた作品。事件の犯人を察する老婦人、人間関係の濃密な村、勝気な女性、新旧の価値観の対立、戦後の変化、もちろん殺人を犯しそうにない意外な犯人も。面白いけど、どこか別の作品で読んだ気がしてきてしまう。特に犯人に関しては、意外といえばあの人かな、と思ったら当たってしまう。他のクリスティー作品にもこのポジション(しっかりして一目置か

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    2021年10月23日
  • シタフォードの秘密

    A

    購入済み

    まあまあかな

    犯人は明らかですが
    登場人物が皆怪しげで、
    なにか裏があるのかと
    惑わされてしまいます。
    最後に、それらの怪しさは一通り解明されて
    なるほどとは思うものの
    話を複雑にするためだけに作られたエピソードという感じが否めなかった。

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    2021年10月16日
  • 愛国殺人

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    クリスティ。ポアロのいった歯医者が謎の自殺を遂げる。
    調べていくうちには事件の背後に諜報員の影を感じ取る
    いつものクリスティとは違うテイストの話で、人物描写などが薄くクリスティの良さが出ていないように感じ、話に入り込めなかった

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    2021年10月14日
  • ビッグ4

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    アクションシーンが多い。ヘイスティングスへの思いやりが強くてほっこりする。フランス人科学者のマダム・オリヴィエの描写が印象的で、やはり同じ女性として女性キャラクターの描写に凝っていたりしたんだろうか、とも考えた。

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    2021年10月12日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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    手がかりを追って大冒険!

    「なぜエヴァンズに頼まなかったのか」と言い残して男が死んだ。最期の言葉を聞いたボビイとお嬢様フランキーがこの謎を解こうと動き出す。怪しい医者とその妻、モルヒネ中毒の夫とその妻、好青年などから真犯人を突き止めろ!

    冒険、ロマンス、謎、楽しいものがいっぱい詰まっている。勝気な女性とそれに振り回される男性のコンビを描くクリスティーの筆はノリに乗っていて、ぐいぐいとページをめくらせる。「なぜエヴァンズに頼まなかったのか」の謎が解ける瞬間の気持ちよさと、そこから大団円に向けてのなだれ込むフィナーレの心地よさ。次を思わせる真犯人からのメッセージも小気味良い。ラストシーンがお約

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    2021年10月09日
  • もの言えぬ証人

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    ネタバレ

    全体的にはコメディタッチだが幼い子が二人いる女性に間接的に自死をすすめるような話は後味悪い。まあ、夫に濡れ衣を着せて擬装自殺で口封じするのを阻止した、と言えるかもしれないけど、犬の濡れ衣を晴らしたとかいうと、ちぐはぐで世情に疎すぎるような…
    鏡で反転したイニシャルは、この話のここで使う必然性が弱く、思いつきがいいでしょ、みたいなわざとらしさが興醒めと言えなくもない。頭文字ひっかけネタはもはや定番の1つと言えそうで、定期的に出さずにいられないのか…逆に降霊会のエピソードは笑えて勉強になった。

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    2021年10月06日
  • ポアロ登場

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    ネタバレ

    ポアロとヘイスティングスの掛け合い大好き。ポアロが謎を解いたあとの犯人とのやりとりがあんまりないのが特徴?

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    2021年10月03日