アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • カーテン

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    ネタバレ

    「これが私の最後の事件となるでしょう。そして、これまでで最も興味深い事件となるでしょう。なにしろこれまでで最も興味深い人物が犯人なのですから」

    ポアロシリーズ最終話にしてアガサ・クリスティーの遺作。
    あのポアロも老齢と病によりすっかり痩せこけて車椅子生活に。
    けれど事件の真犯人に立ち向かう情熱が消えることはない。長年の友・ヘイスティングズと共に次々にに起こる難事件の謎を解き明かす。

    これまでのシリーズと違い、全体的に物哀しさが漂う。いつもとは違うポアロの様子に終始ざわざわさせられた。
    仲間であるはずのヘイスティングズを翻弄したりたきつけたり、と手の内をなかなか明かさないポアロの言動により、

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    2022年11月14日
  • 鏡は横にひび割れて

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    もっと凄く面白い作品が沢山現れている。が、めまぐるしいITの進化でも、人の思いや行動の進化の速度は緩やか。クリスティの作品は兎に角普遍的。それが走り過ぎる自分の気持ちを整えてくれる。

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    2022年11月07日
  • 七つの時計

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    ラストのどんでん返しに驚いたが、
    犯人の動機にあまり納得できなかった。
    伏線もあまりなかったように思う。
    アガサ・クリスティ不調の頃の作品とのことなので
    これから他の作品も読んでみたい。

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    2022年11月07日
  • スリーピング・マーダー

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    ニュージーランドから来た若妻、英国で購入した家に既視感、幼少期に遺体を見た記憶。彼女は駆け落ちしたと思われていた父の再婚相手であり、父は殺したという妄想とともに自殺していたことを知る。呼びかけに反応した彼女の兄は出奔後に手紙を受け取ったという。

    最後の謎解き、意外な犯人、分かってみれば、様々な伏線が張られていたことに改めて気付く。懐かしの時代の正統派ミステリー。有名なタイトル、寝た子を起こすなだったのですね。

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    2022年11月06日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    犯人は最後まで全く分からず。騙された感は楽しめた。

    でも、いくら時間が経ち、変装していたとしても、前の夫と今の夫が同一人物だったら妻ならば分かるんでないの?

    もうひとつ言うと、一つ目のトリックが少々物理的過ぎるかなあ。あの状況で鉄格子から頭出すかな。。

    と、ツッコミどころはあるけど、面白いです。

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    2022年11月06日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    レティシア・ブラックロックの人となりを割と気に入っていたので、この真相はだいぶショックだった。疑心暗鬼に陥り過ぎて登場人物の全員を疑うつもりでいたのに、この犯人は本当に想定外でびっくりした。ただ、あまりに衝撃的だった分、面白いと感じた話でもあった。

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    2022年10月30日
  • バートラム・ホテルにて

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    他の巻と比べたら、なかなか死体が転がらないし、事件というより奇妙な状況が二つ三つと重なるだけ……と思っていたのに、ラスト二十ページくらいから怒涛の急展開過ぎて、さすがにびっくりした。とりわけ、エルヴォイラにまつわる真相のあれこれがあまりにも想定外で、色々と無慈悲に思えて、呆然とせずにはいられなかった。

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    2022年10月30日
  • カーテン

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    ポアロ最後の事件であるせいか、他の話とは雰囲気が違うという印象を感じた。そもそも作中で起きていることもなんだかややこしく、実は裏でこういうことがあったのだ、と真実を語られても、すっきりした気分にはなれなかった。個人的には名探偵と犯人の在り方に色々と思うところがあるので、この解決方法は賛否両論あるのではないかと思っている。ただ、ポアロはヘイスティングズのために動いた一面もあると考えると、一概に悪いとは言えない気持ちにもなる。

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    2022年10月28日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    クリスティ作品にしては珍しく、女中の殺人事件。
    登場人物が多く、読んでいてあっちこっちに色々と展開してゆき、また、他作品と比べても、いやらしいミスリードが多い作品であった印象。
    しかし、最後にスッキリ解決するのはさすが。

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    2022年10月28日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    クリスティーの本は結構読んでるけど、短編は初めて。最後の一つはミス・マープルの話で残り5編はポワロ。イギリスのクリスマスってすごい憧れがあるんだけど、表題の話は特に古き良きクリスマスって感じでよかった。タイトルからして愉快だしね。

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    2022年10月25日
  • ホロー荘の殺人

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    いつもよりも恋愛色の強い物語。
    ホロー荘の女主人のキャラがなんか濃ゆくて、あんまり好きになれませんでした

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    2022年10月11日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    世界的富豪ゴードン・クロードの別荘でガス爆発事故が発生、ゴードンは死亡し、新妻ロザリーンと、その兄デビッドは生存する。それから2年が経ち、ロザリーンとデビッドの厳しい遺産管理により、クロード一族は苦しい生活を強いられ、クロード一族にとってロザリーンは邪魔者となる。一族の反感をくらうロザリーンは、日に日に憔悴の度を深める。さて、ポアロシリーズの中でも「推理」よりも、最後に誰と誰が恋中でゴールインするのでしょうか?という問い探しミステリーといった方が良い作品。今回「おかしい」人間の多さにはびっくりたまげた。③

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    2022年12月09日
  • 動く指

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    「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『動く指(原題:The Moving Finger)』を読みました。

    『書斎の死体』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    傷痍軍人の「バートン」が療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。
    陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。
    不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは?
    「ミス・マープル」が若い二人の探偵指南役を務める。
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    1943年に発表された「ミス・マ

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    2022年09月17日
  • 愛国殺人

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    ポアロが検査に行った歯医者の歯科医モーリイが、その日に亡くなってしまいます。自殺と思われますが、モーリイには自殺する理由はなく、また殺される理由も思い当たりませんでした。いったい動機は何なのでしょうか。

    その後事件が立て続けに起こりますが、一連の事件の陰には何があるのでしょうか。
    保守派で新しいことをやってみようと思わない銀行頭取のブラントに反感を持っている人たちが見え隠れしています。

    歯医者という身近なところから、タイトルにもなっている「愛国」という大きなテーマになっていきますが、私には複雑でなかなか真相が見えない事件でした。

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    2022年09月10日
  • エッジウェア卿の死

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    ほほう、今回はそうきましたか。
    こちらの裏をかくのが上手い。
    まんまとミスリードされてしまったけれど、だからこそミステリーは面白い。
    毎回異なる驚きをもたらしてくれるクリスティ作品。
    ホント飽きないわ。
    相変わらず個性的で面倒臭いポアロだけど、どこか憎めないんだよね。
    それに、夫の殺害計画を吹聴する美貌の女優ジェーンもなかなか強烈で良かったな。

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    2022年09月05日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    脚本?台本?読むこと あまり無いので読みにくかったけれど、これだけ細かに役者の動きが書き込まれているのだな、と感心した。舞台上が目に浮かぶよう。

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    2022年09月05日
  • 動く指

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    陰口が書かれた手紙が届くところから始まる事件。
    マープルものであるが、マープルが最後にちょろっと出てくるだけなのはちょっと残念。事件の切り口としては面白いと思うが、ものすごいと思うほどでもなかったというのが正直なところか。

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    2022年09月04日
  • 愛国殺人

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    時代背景もあるのか、ファシズムなどの要素もある作品。
    複雑な構成であるが、クリスティの他作品と比較するとそこまででもないかな?という所。

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    2022年09月04日
  • 黄色いアイリス

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    ポアロ、マープル、パーカーパインの短編集。クリスティの中でも、色々な探偵が出てくる短編集は珍しい気がする。
    「二度目のゴング」が「死人の鏡」とほぼ同じ。比べてみると、どのように良くなっているかよく分かる。

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    2022年09月04日
  • もの言えぬ証人

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    既に無くなった人からの依頼状に基づいて捜査を行うお話。ポアロもの。
    クリスティでよくある、遺産相続がテーマ。他クリスティ作品と比較して普通な作品だろうか。
    読み終わると、タイトルの意味合いがなるほどなぁと思う。

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    2022年09月03日