アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • バートラム・ホテルにて

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    他の巻と比べたら、なかなか死体が転がらないし、事件というより奇妙な状況が二つ三つと重なるだけ……と思っていたのに、ラスト二十ページくらいから怒涛の急展開過ぎて、さすがにびっくりした。とりわけ、エルヴォイラにまつわる真相のあれこれがあまりにも想定外で、色々と無慈悲に思えて、呆然とせずにはいられなかった。

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    2022年10月30日
  • カーテン

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    ポアロ最後の事件であるせいか、他の話とは雰囲気が違うという印象を感じた。そもそも作中で起きていることもなんだかややこしく、実は裏でこういうことがあったのだ、と真実を語られても、すっきりした気分にはなれなかった。個人的には名探偵と犯人の在り方に色々と思うところがあるので、この解決方法は賛否両論あるのではないかと思っている。ただ、ポアロはヘイスティングズのために動いた一面もあると考えると、一概に悪いとは言えない気持ちにもなる。

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    2022年10月28日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    クリスティ作品にしては珍しく、女中の殺人事件。
    登場人物が多く、読んでいてあっちこっちに色々と展開してゆき、また、他作品と比べても、いやらしいミスリードが多い作品であった印象。
    しかし、最後にスッキリ解決するのはさすが。

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    2022年10月28日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    クリスティーの本は結構読んでるけど、短編は初めて。最後の一つはミス・マープルの話で残り5編はポワロ。イギリスのクリスマスってすごい憧れがあるんだけど、表題の話は特に古き良きクリスマスって感じでよかった。タイトルからして愉快だしね。

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    2022年10月25日
  • ホロー荘の殺人

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    いつもよりも恋愛色の強い物語。
    ホロー荘の女主人のキャラがなんか濃ゆくて、あんまり好きになれませんでした

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    2022年10月11日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    世界的富豪ゴードン・クロードの別荘でガス爆発事故が発生、ゴードンは死亡し、新妻ロザリーンと、その兄デビッドは生存する。それから2年が経ち、ロザリーンとデビッドの厳しい遺産管理により、クロード一族は苦しい生活を強いられ、クロード一族にとってロザリーンは邪魔者となる。一族の反感をくらうロザリーンは、日に日に憔悴の度を深める。さて、ポアロシリーズの中でも「推理」よりも、最後に誰と誰が恋中でゴールインするのでしょうか?という問い探しミステリーといった方が良い作品。今回「おかしい」人間の多さにはびっくりたまげた。③

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    2022年12月09日
  • 動く指

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    「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『動く指(原題:The Moving Finger)』を読みました。

    『書斎の死体』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    傷痍軍人の「バートン」が療養のために妹とその村に居を構えてまもなく、悪意と中傷に満ちた匿名の手紙が住民に無差別に届けられた。
    陰口、噂話、疑心暗鬼が村全体を覆い、やがて名士の夫人が服毒自殺を遂げた。
    不気味な匿名の手紙の背後に隠された事件の真相とは?
    「ミス・マープル」が若い二人の探偵指南役を務める。
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    1943年に発表された「ミス・マ

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    2022年09月17日
  • 愛国殺人

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    ポアロが検査に行った歯医者の歯科医モーリイが、その日に亡くなってしまいます。自殺と思われますが、モーリイには自殺する理由はなく、また殺される理由も思い当たりませんでした。いったい動機は何なのでしょうか。

    その後事件が立て続けに起こりますが、一連の事件の陰には何があるのでしょうか。
    保守派で新しいことをやってみようと思わない銀行頭取のブラントに反感を持っている人たちが見え隠れしています。

    歯医者という身近なところから、タイトルにもなっている「愛国」という大きなテーマになっていきますが、私には複雑でなかなか真相が見えない事件でした。

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    2022年09月10日
  • エッジウェア卿の死

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    ほほう、今回はそうきましたか。
    こちらの裏をかくのが上手い。
    まんまとミスリードされてしまったけれど、だからこそミステリーは面白い。
    毎回異なる驚きをもたらしてくれるクリスティ作品。
    ホント飽きないわ。
    相変わらず個性的で面倒臭いポアロだけど、どこか憎めないんだよね。
    それに、夫の殺害計画を吹聴する美貌の女優ジェーンもなかなか強烈で良かったな。

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    2022年09月05日
  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    脚本?台本?読むこと あまり無いので読みにくかったけれど、これだけ細かに役者の動きが書き込まれているのだな、と感心した。舞台上が目に浮かぶよう。

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    2022年09月05日
  • 動く指

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    陰口が書かれた手紙が届くところから始まる事件。
    マープルものであるが、マープルが最後にちょろっと出てくるだけなのはちょっと残念。事件の切り口としては面白いと思うが、ものすごいと思うほどでもなかったというのが正直なところか。

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    2022年09月04日
  • 愛国殺人

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    時代背景もあるのか、ファシズムなどの要素もある作品。
    複雑な構成であるが、クリスティの他作品と比較するとそこまででもないかな?という所。

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    2022年09月04日
  • 黄色いアイリス

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    ポアロ、マープル、パーカーパインの短編集。クリスティの中でも、色々な探偵が出てくる短編集は珍しい気がする。
    「二度目のゴング」が「死人の鏡」とほぼ同じ。比べてみると、どのように良くなっているかよく分かる。

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    2022年09月04日
  • もの言えぬ証人

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    既に無くなった人からの依頼状に基づいて捜査を行うお話。ポアロもの。
    クリスティでよくある、遺産相続がテーマ。他クリスティ作品と比較して普通な作品だろうか。
    読み終わると、タイトルの意味合いがなるほどなぁと思う。

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    2022年09月03日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    後に長編へと生まれ変わる作品だそう。
    確かにサラッと進む物語はちょっと物足りないかも。登場人物をインプットする前にポアロの謎解きが…。
    でも久しぶりに読んだポアロの雰囲気は味わえました。次はガッツリ長編を!

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    2022年08月30日
  • 忘られぬ死

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    何故姉は死んだのか、から始まるお話。
    読んでいて、なーんとなく違和感のあるお話だったのだが、最後まで読んで全て納得。犯人もトリックもここまで全く想像に及ばなかった作品は正直久しぶりであった。

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    2022年08月23日
  • 死が最後にやってくる

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    古代エジプトを部隊にしたお話。
    数ヶ月に渡る長い期間の話が描かれているのが特徴。とは言え、その長い期間における人間の間の機微が事件に関わってくる的な点話で、要はいつものクリスティ。
    事件が開始すぐに起こらないのは、前作「ゼロ時間へ」と似ているとも感じた。

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    2022年08月23日
  • ゼロ時間へ

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    本書のテーマでもあるが、最初から殺人が起こるわけでなく、物語の半分を過ぎないと殺人が起きないのが特徴的。
    それだけ、なぜ殺人を起こしたのか、人々の心理描写が色々と描かれていたのが良かったと思う。だからといって、もちろん犯人がわかるわけでも無いのも凄い。

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    2022年08月23日
  • ブラック・コーヒー

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    ネタバレ

    ブラックコーヒー:
    初のオリジナル戯曲ということで、必然的に暗闇にして特徴的な音をヒントにしつつ明かりが戻ったら人が死んでいるとか、舞台ならこれをやろう的なアイディアが随所に見られるところが楽しいと言えるかもしれないが、展開がかなり予定調和的。こういう話は秘書が怪しいという公式を、割と初期の列車もの小説で頭に刷り込んでしまったので推理する能力がないのに展開が読めてしまう困りもの。あとポワロとヘイスティングスの会話がですます調でない翻訳は好きになれない。
    評決:
    ミステリーではないけれど人生の機微、人の性格が引き起こす不穏な感じが「春にして君を離れ」を連想させ、結構好みの内容だった。作者がタイト

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    2022年08月21日
  • 牧師館の殺人

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    ミス・マープルの長編初登場作品。クリスティによって仕掛けられた罠によって、一読者の自分もあらぬ方向に推理を進めて、見事に欺かれた。田舎での殺人。人間性の問題。クリスティの作品はありし日の時代を追体験させられる。ただ物語の終焉まで、あっちこっちに振り回されるので、中盤あたりにしんどくなる。それでも完成度は申し分ない。一読あれ。

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    2022年08月15日