アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ネタバレ犯人(のうちの一人)はすぐに見当がついた。というか…この人シロならびっくりだわってレベルでモロに犯人だった。犯人の周りで短期間に人が死に過ぎているし、一連の事件で結局誰が得をしたか考えたら、ねぇ。よく今まで地元警察に疑われなかったな。
犯人は分かりやすいけど、この作品は結構好きだ。読みやすいし、オリヴァ夫人が好人物だからかな。イギリスの庭園やハロウィーンの雰囲気も好き。
事件の本筋とは関係ないが、偽造経験がある青年が法曹業界で働けるということに少し驚き。前科者の更生の機会を全否定したいわけじゃないけど、私なら彼を雇うような法律事務所に仕事を頼みたくないな。
作中でポワロが、容疑者の家庭環境や -
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ミステリ―と言えないような作品も含まれている短編集。メダウォーによる「まえがき」や「あとがき」も、作品を理解するうえで参考になる。個人的には、風刺の利いた「孤独な神さま」が最も印象に残った。
「夢の家」
「白亜の美しい家」と「美しい女性」。「家」と「人間」の持つ類似点が示唆されている。外見と内面は違うこと、その違いは中に入る人、その人の気持ちの持ち方や病気に影響されることなど。内面をのぞくことの恐ろしさを感じさせる作品。
「名演技」
大女優の過去に気づいた男がそれをネタに揺すろうとする話。女優の持ち前の演技力が功を奏する。
「崖っぷち」
好きだった男性ジェラルドの妻が浮気をしていることを -
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マープルが甥のレイモンドの計らいで、セント・メアリー・ミードを離れて、カリブ海のリゾート地で静養している際に遭遇した三人の死亡事件。マープルは、最初に死亡したパルグレイヴ少佐の死に不審を抱き、マープルの「たったひとつの武器」である会話によって、真相を究明しようとする。
三組の微妙な関係の夫婦や、頑固老人と従順な秘書といい加減な世話係の組み合わせなど、多彩な人物を登場させ、物語を進行させていく手腕は作者の真骨頂であり、見所である。今回は特に、パルグレイヴ少佐がマープルに見せようとした写真に写っていたのが誰であったのか、パルグレイヴ少佐がその人物がいることに気づいて写真を引っ込めた相手は誰なのか、 -
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ミス・マープルが活躍する最終作。クリスティーの死後に発刊されたが、執筆はポワロ最終作の「カーテン」と同様、1940年代に行われて親族に寄贈された。
【あらすじ】
イギリスへの移住のため、夫に先駆けてニュージーランドから到着したグエンダ。イメージ通りの邸宅が手に入り、意気揚々と内装工事に着手するが、何故か館に既視感を覚える。
そしてある夜、演劇のセリフをきっかけに、グエンダはその館でヘレンという女性が殺害された記憶を思い出す。
【感想】
回想の殺人が題材。グエンダとジャイルズ夫妻が捜査を進め、マープルは参謀役の立場をとる。前前作に位置する「復讐の女神」と類似性があるため、続けて読んだ人 -
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ネタバレやや長めの短編3作と短めの短編1作から成る短編集。
「死人の鏡」が、物語としては一番よくできていると思うが、真相に疑問箇所がある。個人的に一番面白いと感じたのは、最も短いが、見事なミスディレクションの「砂にかかれた三角形」。
「厩舎街の殺人」
プレンダーリース嬢が田舎から戻ってくると、同居人のアレン夫人が死んでおり、当初は自殺と思われたが、他殺を裏付けるような事実が次々と見つかる事件。ポアロが現場を見て気づいたことが真相に活かされている点は見事で、動機にも捻りがあり、アタッシュケースの謎も面白いが、真相はイマイチ切れ味に欠ける。
「謎の盗難事件」
機密事項である爆撃機設計図が盗まれ、ポアロ -
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古き良きエドワード王朝の面影を残すバートラム・ホテル。そのホテルでの偶然の再会が契機となって起きる殺人事件。殺人事件が起きるのは、小説の3分の2以上が過ぎてからであり、それまでは周辺で頻発する強盗事件、牧師の失踪事件、列車強盗事件の調査が中心となって、物語は展開される。
本事件でのマープルの役割は探偵ではなく、事件の重要な証言者。強盗事件の謎を追うデイビー主任警部らの警察の調査が中心の話。最後まで読むと、マープルの役割が何とも皮肉なのが印象的。
バートラム・ホテルという舞台やセジウィックという冒険好きの女性の人物造形は良くできているし、エルヴァイラが一時姿を隠して自分に関する謎を調査しようとし