アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • クリスマス・プディングの冒険

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    アガサ・クリスティのポアロ作品を中心とした短編集。

    表題作の「クリスマス・プディングの冒険」はクリスマスの雰囲気を楽しめるお話。

    どちらかというとほのぼのするエピソードですし、短めなのでクリスマスの当日に読むのもおすすめです。

    わたしのお気に入りは「24羽の黒つぐみ」。登場する料理がなんともおいしそうでした。

    「習慣」に対する違和感から始まるポアロの推理もさすが!という感じです。

    ポアロの生活圏内で起こる事件のほうが個人的には好きなので、その点もよかったです。

    ◇おすすめポイント
     ・表題作のクリスマス感
     ・さまざまなポアロ作品+マープル作品1つを楽しめる
     ・お気に入りのエピソ

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    2019年12月22日
  • 蒼ざめた馬

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    病死に見えるがなにやら降霊術による呪いが背後にあるようだ。降霊術の謎にせまるべく若き学者が相棒の女性とともに謎の降霊会に挑む。え~ クリスティーがまさかのオカルト解決と思いきや、手品の種明かしのように種が最後に示される。おきまりのカップルも誕生しめでたしめでたし。犯人は意外だった。

    全25章にわたり「マーク・イースターブルックの物語」と題名がついている。このマークが素直で好感が持てる。

    主人公マークは知識も教養もある女性ハーミアと先入観にとらわれない行動型の女性ジンジャーの間で揺れ動く。クリスティは主人公には行動型の女性に引かれる、という設定が多いがこれもそうである。

    オリヴァ夫人も登場

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    2019年12月21日
  • 蜘蛛の巣

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    明るい死体コメディ。

    戯曲のいいところは早く読めるところ。
    だけど、かなり想像力がないと、うまく鑑賞しきれない。
    クラリサが明るいので、いろんなものがボヤけているけど、笑っていいのかよくわからないストーリー。
    怪しいやつがやはり怪しかった。

    舞台で見てみたら印象が変わるだろうな。

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    2019年10月31日
  • 死者のあやまち

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    ナス屋敷で屋外パーティが開かれ、余興に殺人犯探しゲームが行われる。筋立ては小説家のオリヴァ。ポアロは賞金渡し役にと呼び寄せられる。ところが犯人役の少女が本当に殺されてしまう。そしてナス屋敷の主人の妻、ボート小屋の老人までも殺される。

    書かれたのは1956年で、お屋敷が売られてユースホステルになっている、とか、ユースホステルの客が皆外国人で北欧とかイタリアとかでしかもショートパンツ姿、などという当時の状況が興味深い。そして古くからあるナス屋敷の女主人は息子二人が戦死して相続税で家を失ったが、新しく買った人の好意で庭さきの番小屋に住んでいる、という設定。戦後の社会の変化を取り込んだ作品。

    これ

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    2019年10月31日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    新しく出版された作品、という喜び。
    ストーリーもまずまず、クリスティらしさもあり、トリックも面白かった。
    なにより、この薄さがありがたかった。
    記憶力が衰えたいまや、長いミステリを読むのは大変なんですよね。。。

    阿房宮folly、
    という単語は初めてみた。勉強になった。

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    2019年10月24日
  • NかMか

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    クリスティーってこんなスパイ物も書いてたんだ。知らなかった。
    いかにもクリスティーらしいスパイ物。派手なアクションとか全くないけど、別荘舞台の謎解きはさすがクリスティー。

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    2019年10月22日
  • カーテン

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    ポアロとヘイスティングの出会ったスタイルズ荘が再び舞台となり、今度はポアロの招待でヘイスティングがやってくる。執筆は1943年なので舞台はその頃だ。ヘイスティングの妻は亡くなっており子供4人は独立して1人暮らしになっている。

    過去に起きた5件の殺人事件は犯人が確定されていたが実は本当の犯人は別にいて、今このスタイルズ荘で第6の殺人が起きようとしていて、本当の犯人はまたもや別人を犯人に仕立て上げようとしているというのだ。

    奇抜なストーリー、しかしポワロ最後の事件として書かれているだけあって重い解決がなされる。


    1975発表(執筆は1943年)
    2011.10.15発行

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    2020年02月22日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    クリスティ物の未読だったので手に取った。
    内容的には、殺人が起きるまでが長く、その後の解決があっさりしており、若干物足りない感じ。「死者のあやまち」の元になった中編作品とのことで、既読だったため既視感が結構あった。
    死者のあやまち、再読して比較したい。

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    2019年09月06日
  • 終りなき夜に生れつく

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    ネタバレ

     実はマイケルはグレタと手を組んでエリーを殺害した犯人。莫大な遺産を受け継ぐのが狙いだった。果てなき欲望がもたらした殺人。けれどもエリーとの日々が一番幸せな時間だったと気づく。グレタも殺し、ただ自分は「終わりなき夜」にいる…と発狂したように囁き、この文章を供述書のかわりに書いた、という設定。
     マイケルの独白という体なのに叙述トリックなのはどうなんだ? マイケルが読者を想定してわざわざエリー殺害の意図を隠していたのか、それともエリーとの幸せな日々を振り返るのに殺人の計画を思い出したくなかったからなのか。
     全編マイケルの口を借りたせいか空想のような不安定で地に足ついていない語り口である。アガサ

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    2026年02月17日
  • カリブ海の秘密

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    言わずと知れたアガサ・クリスティのマープルシリーズ。

    カリブ海が舞台の作品です。

    転地療養のためにカリブ海の宿に滞在中のミス・マープル。

    仲良くなった少佐の突然の死に疑念を抱き、事件に関わっていきます。

    ミス・マープルの捜査には派手なところはなく、ひたすら関係者とのやり取りが描かれるため、どうやって真相にたどり着くのか、最後のほうまでよくわかりません。

    しかし、最後になってミス・マープルが見聞きしたことがつながってくるのがさすが!という感じ。

    個人的には、いつものセント・メアリ・ミード村やイギリスのどこかが舞台の作品のほうが生活感があって好きですが、夏休みシーズンということで、ちょ

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    2019年08月13日
  • チムニーズ館の秘密

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    ネタバレ

    陰謀、そしてロマンス!

    回顧録と手紙、某国の王子、政府高官、宝石泥棒、警察、未亡人など、様々な思惑を抱えた人々がチムニーズ館に集まった。殺人事件と国家的陰謀のもつれた糸を解きほぐすのは――。

    トミー&タペンスにも通じるような、ロマンスの側面も十分な冒険活劇。読んで楽しい痛快な物語。途中でアンソニーの正体は予想したし、正直殺人事件の真相はそんなに難しいものでもないけれど、隠された宝石やロマンスの行方が気になって、最後までワクワクして読んだ。

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    2019年08月09日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    「クリスマス・プディング」の冒険:さる王国の皇太子が伝家のルビーを女友達に盗られてしまった。ポワロに極秘奪還の依頼がきたが、意外な所に隠されていた。イギリスの古典的なクリスマスが出てくる。映像で見てみたい。(ドラマでは「盗まれたロイヤル・ルビー」)(ポワロ)

    「スペイン櫃の秘密」:さる女性に思いを寄せてるらしい男が3人。女性はそれを恋愛感情とは気づかず、そういう態度が殺人を起こさせた。クリスティに繰り返し出てくる「おめでたい女」の亜種か。(ポワロ)

    「負け犬」:さるお屋敷で主人が殺された。犯人はよくある設定だがクリスティではめずらしいかも。メイヒューという名の弁護士が出てくる。(ポワロ)

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    2019年07月25日
  • NかMか

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    ネタバレ

    トミー&タペンス、今度は大物スパイの正体を暴く!

    いつのまにか双子が大人になっていても、トミーとタペンスは相変わらず国際的陰謀に首を突っ込んでいる。とはいえ、冒頭で二人は、自分たちがまだまだ役立ているはずなのに、必要としてくれない社会に不満をこぼしている。舞台は第二次世界大戦のイギリス、1940年の春といえば、なかなかに厳しい状況である。パリが落ちるかもしれない、ロンドンも直接攻撃されるかもしれない。そんな不安の中の話である。サスペンスというよりもアドベンチャー寄りのトミー&タペンスも、どことなく緊迫感を帯びている。それでも、トミーがタペンスにしてやられるところは面白いし、冗談を言いながらも

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    2019年07月14日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    悲劇はあたかもシェイクスピアのように。

    大富豪の未亡人、その兄と、困窮する一族。戦争の傷が描かれた作品で、戦後を生きるイギリスの人々の姿に思うところがある。戦時中は従軍し、戦後田舎に帰って婚約者との結婚に戸惑うリン・マーチモントが印象的。前半でたっぷりとクロード一族の人間模様を描き、ポアロは名探偵だが、もはや主役ではないのでは。ラストは、すっきりとまでは言わないが、ひとつの人間関係の決着に満足した気持ちになった。クリスティ作品に出てくる女性は、いつも印象的で、何十年たった今でも全然古びていないと思った。

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    2019年07月04日
  • 象は忘れない

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    エルキュール・ポアロシリーズ#36。

    後年多くなってくる「回想の殺人シリーズ」のひとつ。
    12年前の事件を、オリヴァ夫人による、当時を知る人へのインタビューを通して明らかにする。

    「象は忘れない」というのはクリスティーの心を捉えていたらしい逸話で、象はいじわるされたりした記憶をいつまでも忘れない(らしい)ことにちなんでいる。すなわち、人の記憶も、ふとしたきっかけでよみがえるものだ、ということである。

    実質的にポアロ物として最後に書かれた作品で、ドンデンとか事件と解決の切れ味とか謎解きということよりも、物語としてしみじみしたコクがある。

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    2019年07月01日
  • ねじれた家

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    映画が公開されるということなので、興味本位で読んでみた。

    冒頭に殺人事件が描かれているにも関わらず、それ以降はミステリらしくない展開が続く。飽きるかと思いきやそうではなく、一族のスキャンダルがストーリーのベースになり、これはこれで面白い。第二の殺人が起きる後半からはギアチェンジして鋭いロジックを見せつけられるのだが、前半の人間模様が作品の雰囲気と合ってたので、このまま人間ドラマで終わってもいいかなと思ってみたり。

    とは言ってもさすがはクリスティー。きちんと伏線を回収して、意外な犯人と意外な着地で読み手を翻弄する手は緩めない。実はなかなか重い真相なのに読後感が悪くないのは、ほどよいボリューム

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    2019年06月30日
  • 第三の女

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    「人を殺したかもしれない」との相談で訪れた依頼人がポアロを見て、「年を取りすぎているから」という理由で依頼をキャンセルされるという印象的な場面から始まる本作。軽い失意と気懸りから、依頼者の身許を調べ、自ら事件に関わろうとするポアロ。おなじみのオリヴァ夫人も登場し、ちょっとした冒険を企て、災難に遭ったり、オリヴァ夫人の証言で事件が大きく展開していく。物語がかなり進んでも死体がなかなか出てこず、ポアロが「死体探し」に頭を悩ますところも異色。
    真相は相当意外なものであり、真相を知ると伏線があちこちに散りばめられていることが解り、その伏線が真相に活かされているところは流石。しかし、この真相は相当無理が

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    2019年07月05日
  • おしどり探偵

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    ネタバレ

    トミー&タペンスの小さな大冒険!

    トミー&タペンスのシリーズは楽しい。タペンスが、(死語だけど)おきゃんで、読む人を惹きつける。トミーは、頼りないように見えて、ここぞというときは活躍する。そして、この仲良しの夫婦のコンビ感が、わくわくした気持ちを盛り上げる。探偵事務所を始めて、物語の探偵の真似をしながら事件を解決するなんて、荒唐無稽だし、そんなうまくいくわけがないのだが、そんな文句を吹き飛ばすのが、トミー&タペンスの楽しさなのだ。国際的陰謀も、楽しい二人の物語の味付けに過ぎない。思わず脱力するような真相も(だって双子って!)トミー&タペンスに関しては、いいのだと思える。

    「牧師の娘」でのタ

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    2019年06月27日
  • 運命の裏木戸

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    読むのに凄い時間をかけてしまった…
    トミータペンスシリーズ最終作、クリスティーの最終作とも言われてる、この本。
    トミーもタペンスも歳をとって、のんびりに物語は展開していくが、1つ1つの出来事は確実に大きな意味を含んでいることを改めて感じた。

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    2019年06月16日
  • もの言えぬ証人

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    一人のお年寄りを死を巡ってポアロが調査を行う物語。結構な分量にもかかわらず動きが少ないが、個性豊かな登場人物により最後まで楽しめる。

    怪しいと言えばみんなあからさまに怪しい人達ながら、何となく憎めないキャラが集結していてるが、今回はトリックがちょっとしっくりこなかったかな。文章の中に色んなヒントが散りばめらているという意味ではフェアな探偵小説であるとは思うけど。

    それはそうと解説は他の人の言う通り見ない方がいい。大したこと書いてないのに色々と他の話のネタバレさせとる…全員が一度クリスティの代表作を全て読んでる前提のような文章はないだろう…

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    2019年06月02日