アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ネタバレポアロシリーズ29作目。
あらすじの内容に惹かれて読みはじめたのだけれど、<死体を囲むあまたの時計の謎に、ポアロが挑む>というほど時計は多くない。笑
そして晩年の作品だけあって、年老いたポアロの登場が少ないのが残念。
ほとんどが情報部員のコリンとハードキャスル警部の捜査でストーリーが進む。
でも、いいとこ取りのポアロの謎解きスピーチはやっぱり引き込まれる。
複雑な人間関係と、こことここが繋がるのか、と読んでいるだけでは想像つかない結末だったけれど、ポアロの謎解きでおおー!と合点がいった。
ポアロが読み耽っていた歴史ミステリーと、その講義のような紹介も大事な構成のひとつだったのだと納得。
ヘ -
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アガサ・クリスティのポアロ作品を中心とした短編集。
表題作の「クリスマス・プディングの冒険」はクリスマスの雰囲気を楽しめるお話。
どちらかというとほのぼのするエピソードですし、短めなのでクリスマスの当日に読むのもおすすめです。
わたしのお気に入りは「24羽の黒つぐみ」。登場する料理がなんともおいしそうでした。
「習慣」に対する違和感から始まるポアロの推理もさすが!という感じです。
ポアロの生活圏内で起こる事件のほうが個人的には好きなので、その点もよかったです。
◇おすすめポイント
・表題作のクリスマス感
・さまざまなポアロ作品+マープル作品1つを楽しめる
・お気に入りのエピソ -
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病死に見えるがなにやら降霊術による呪いが背後にあるようだ。降霊術の謎にせまるべく若き学者が相棒の女性とともに謎の降霊会に挑む。え~ クリスティーがまさかのオカルト解決と思いきや、手品の種明かしのように種が最後に示される。おきまりのカップルも誕生しめでたしめでたし。犯人は意外だった。
全25章にわたり「マーク・イースターブルックの物語」と題名がついている。このマークが素直で好感が持てる。
主人公マークは知識も教養もある女性ハーミアと先入観にとらわれない行動型の女性ジンジャーの間で揺れ動く。クリスティは主人公には行動型の女性に引かれる、という設定が多いがこれもそうである。
オリヴァ夫人も登場 -
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ナス屋敷で屋外パーティが開かれ、余興に殺人犯探しゲームが行われる。筋立ては小説家のオリヴァ。ポアロは賞金渡し役にと呼び寄せられる。ところが犯人役の少女が本当に殺されてしまう。そしてナス屋敷の主人の妻、ボート小屋の老人までも殺される。
書かれたのは1956年で、お屋敷が売られてユースホステルになっている、とか、ユースホステルの客が皆外国人で北欧とかイタリアとかでしかもショートパンツ姿、などという当時の状況が興味深い。そして古くからあるナス屋敷の女主人は息子二人が戦死して相続税で家を失ったが、新しく買った人の好意で庭さきの番小屋に住んでいる、という設定。戦後の社会の変化を取り込んだ作品。
これ -
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ポアロとヘイスティングの出会ったスタイルズ荘が再び舞台となり、今度はポアロの招待でヘイスティングがやってくる。執筆は1943年なので舞台はその頃だ。ヘイスティングの妻は亡くなっており子供4人は独立して1人暮らしになっている。
過去に起きた5件の殺人事件は犯人が確定されていたが実は本当の犯人は別にいて、今このスタイルズ荘で第6の殺人が起きようとしていて、本当の犯人はまたもや別人を犯人に仕立て上げようとしているというのだ。
奇抜なストーリー、しかしポワロ最後の事件として書かれているだけあって重い解決がなされる。
1975発表(執筆は1943年)
2011.10.15発行 -
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ネタバレ実はマイケルはグレタと手を組んでエリーを殺害した犯人。莫大な遺産を受け継ぐのが狙いだった。果てなき欲望がもたらした殺人。けれどもエリーとの日々が一番幸せな時間だったと気づく。グレタも殺し、ただ自分は「終わりなき夜」にいる…と発狂したように囁き、この文章を供述書のかわりに書いた、という設定。
マイケルの独白という体なのに叙述トリックなのはどうなんだ? マイケルが読者を想定してわざわざエリー殺害の意図を隠していたのか、それともエリーとの幸せな日々を振り返るのに殺人の計画を思い出したくなかったからなのか。
全編マイケルの口を借りたせいか空想のような不安定で地に足ついていない語り口である。アガサ -
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言わずと知れたアガサ・クリスティのマープルシリーズ。
カリブ海が舞台の作品です。
転地療養のためにカリブ海の宿に滞在中のミス・マープル。
仲良くなった少佐の突然の死に疑念を抱き、事件に関わっていきます。
ミス・マープルの捜査には派手なところはなく、ひたすら関係者とのやり取りが描かれるため、どうやって真相にたどり着くのか、最後のほうまでよくわかりません。
しかし、最後になってミス・マープルが見聞きしたことがつながってくるのがさすが!という感じ。
個人的には、いつものセント・メアリ・ミード村やイギリスのどこかが舞台の作品のほうが生活感があって好きですが、夏休みシーズンということで、ちょ -
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「クリスマス・プディング」の冒険:さる王国の皇太子が伝家のルビーを女友達に盗られてしまった。ポワロに極秘奪還の依頼がきたが、意外な所に隠されていた。イギリスの古典的なクリスマスが出てくる。映像で見てみたい。(ドラマでは「盗まれたロイヤル・ルビー」)(ポワロ)
「スペイン櫃の秘密」:さる女性に思いを寄せてるらしい男が3人。女性はそれを恋愛感情とは気づかず、そういう態度が殺人を起こさせた。クリスティに繰り返し出てくる「おめでたい女」の亜種か。(ポワロ)
「負け犬」:さるお屋敷で主人が殺された。犯人はよくある設定だがクリスティではめずらしいかも。メイヒューという名の弁護士が出てくる。(ポワロ)
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ネタバレトミー&タペンス、今度は大物スパイの正体を暴く!
いつのまにか双子が大人になっていても、トミーとタペンスは相変わらず国際的陰謀に首を突っ込んでいる。とはいえ、冒頭で二人は、自分たちがまだまだ役立ているはずなのに、必要としてくれない社会に不満をこぼしている。舞台は第二次世界大戦のイギリス、1940年の春といえば、なかなかに厳しい状況である。パリが落ちるかもしれない、ロンドンも直接攻撃されるかもしれない。そんな不安の中の話である。サスペンスというよりもアドベンチャー寄りのトミー&タペンスも、どことなく緊迫感を帯びている。それでも、トミーがタペンスにしてやられるところは面白いし、冗談を言いながらも -
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映画が公開されるということなので、興味本位で読んでみた。
冒頭に殺人事件が描かれているにも関わらず、それ以降はミステリらしくない展開が続く。飽きるかと思いきやそうではなく、一族のスキャンダルがストーリーのベースになり、これはこれで面白い。第二の殺人が起きる後半からはギアチェンジして鋭いロジックを見せつけられるのだが、前半の人間模様が作品の雰囲気と合ってたので、このまま人間ドラマで終わってもいいかなと思ってみたり。
とは言ってもさすがはクリスティー。きちんと伏線を回収して、意外な犯人と意外な着地で読み手を翻弄する手は緩めない。実はなかなか重い真相なのに読後感が悪くないのは、ほどよいボリューム -
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「人を殺したかもしれない」との相談で訪れた依頼人がポアロを見て、「年を取りすぎているから」という理由で依頼をキャンセルされるという印象的な場面から始まる本作。軽い失意と気懸りから、依頼者の身許を調べ、自ら事件に関わろうとするポアロ。おなじみのオリヴァ夫人も登場し、ちょっとした冒険を企て、災難に遭ったり、オリヴァ夫人の証言で事件が大きく展開していく。物語がかなり進んでも死体がなかなか出てこず、ポアロが「死体探し」に頭を悩ますところも異色。
真相は相当意外なものであり、真相を知ると伏線があちこちに散りばめられていることが解り、その伏線が真相に活かされているところは流石。しかし、この真相は相当無理が