アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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ポアロもの。
パリからロンドンに向かう旅客機内で、金貸しの老婦人の変死体が発見されます。その老婦人の首には針で刺されたような跡があり、直前に飛んでいた黄蜂に刺されたのかと思いきや、席の近くに吹き矢の針が見つかります。
そして、偶然乗り合わせたポアロの席の背後から吹矢筒が発見されて・・。
その吹矢筒のせいで陪審員から有罪にされそうになったこともあり(?)真相解明に乗り出すポアロ。
イギリスとフランスを行き来しながら、老婦人の背景を洗っていくうちに意外な事実浮かびあがってきます。
飛行機の中での殺人という事で、基本的に犯人は乗客のメンバーと乗務員(スチュワード)に絞られるのですが、座席表を何度も見ても私の脳細胞では特定は難しく、結局ポアロが明かす真相に驚愕するといういつものパターンでした。
因みに、陪審員に有罪にされそうになった件でポアロをいじるジャップ警部はとても楽しそうでした。 -
Posted by ブクログ
ポアロ
ポアロシリーズの最期に近い作品だか、ちょうどハロウィンがちかいので先に読んだ。
殺されたのが子供とあって、なんとなく読みすすめるのに苦労した。
登場人物のミランダという少女が魅力的だった。その少女を評する母親のコメントがインパクトあった。
「ええ、あの子もいまはきれいだと、わたくしも思いますわ。でも、大人になったとき、どんなふうになるかわかりませんわ。よけいな脂肪がついて、ときどき肥った豚みたいになりますものね。でも、いまは--森の妖精みたいですわ」(p202)
森の妖精みたいな少女のことをそんなふうに言わなくても良いのに!謙遜なのか何かしら。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ殺人は容易だ。誰にも疑われない人物ならば。
ルークがたまたま同席した老婦人は、ロンドンの警視庁に連続殺人を訴えに行くと言った。その老婦人が事故で亡くなったと聞いたルークは、殺人犯に口封じされた可能性を考え、老婦人の村に調査に乗り込む。
クリスティーのアイテムが散りばめられた作品。事件の犯人を察する老婦人、人間関係の濃密な村、勝気な女性、新旧の価値観の対立、戦後の変化、もちろん殺人を犯しそうにない意外な犯人も。面白いけど、どこか別の作品で読んだ気がしてきてしまう。特に犯人に関しては、意外といえばあの人かな、と思ったら当たってしまう。他のクリスティー作品にもこのポジション(しっかりして一目置かれている独身女性)が犯人の作品があるので。
クリスティー作品の見本のような作品ではあるけど、タイトル『殺人は容易だ』があまりにもカッコよく、そしてタイトルが効いているので読んで満足。 -
購入済み
まあまあかな
犯人は明らかですが
登場人物が皆怪しげで、
なにか裏があるのかと
惑わされてしまいます。
最後に、それらの怪しさは一通り解明されて
なるほどとは思うものの
話を複雑にするためだけに作られたエピソードという感じが否めなかった。
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ノン・シリーズ。
雪深いシタフォード村の山荘で行われた降霊会。そこで“降りてきた霊魂”が、山荘の持ち主ではるかふもとの村に住んでいるトリヴェリアン大佐の死を告げます。
そして、その同時刻に予言されたとおり、大佐が本当に殺害されていて・・。
ナラコット警部が捜査にあたり、殺された日に大佐の家を訪問していた大佐の甥・ジェイムズ(ジム)が容疑者として逮捕されてしまいます。
そこで立ち上がったのが、ジムの婚約者・エミリー。
クリスティーのノンシリーズによく登場する、魅力にあふれたアクティブ女子で、新聞記者のチャールズと共に(というか彼を丸め込んで)、真相解明に乗り出します。
シタフォードの村人達から情報を引き出す為、愛想を振りまくエミリーですが、利用価値がないワイアット大尉に対しては塩対応なのが笑えます。
山荘の借主のウィリット母娘も明らかに訳アリですし、他にも色々怪しい人達の人間模様も、謎解きと併せて楽しめます。
で、真相ですが、ラストで一気にというか、あっけなく明かされる感じです。ちょっと殺人の動機が弱いかな、とも思いましたが、積もり積もったものがあったのかもしれないですね。
そして、本書の最大の謎(?)が、美人で頭が良くて魅力的なエミリーが何で、だめんずのジムを選んだのか?だと思いますが、エミリー曰く“あたしが世話を焼かなければ・・”との事でして、まぁそんなものなのですかねー。 -
Posted by ブクログ
アクナーテン(イクナートン)は一神教の始祖として語られることもある
多神教世界のなかで他の神々の崇拝を禁じ、太陽神アテンのみを神としたという意味では、一神教というよりは、多神教の多数の神々のなかから一柱の神を選び出して優位においたというべきかもしれない
しかしヨセフやモーセが古代エジプトで重要な人物であったことからすると、やはり完成された一神教であるユダヤ教に与えた影響などを空想(妄想)してしまう
有名なネフェルティティ、ツタンカーメンも出てくる!
アクナーテンに興味のある人にはおもしろい作品
そうでない人はつまらないと感じるかも(ミステリではありません) -
購入済み
まあまあかな。
素直なストーリー展開で面白かったです。
ノベライズということで、まあまあかな。
クリスティを読破しようというのでなければ
他の本をお薦めします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ霊が伝えた殺人事件!
降霊会でトリヴェリン大佐の殺害が予告される。そして大佐は本当にその時間に殺されていた。友人のバーナビー少佐、トリヴェリン大佐からシタフォード荘を借りたウィリット夫人とその娘ヴァイオレット、大佐の下男エヴァンズ、シタフォード荘の隣人たち、大佐の妹や甥姪。誰が大佐を殺したのか? 逮捕された大佐の甥ジェイムズの無実を信じて、婚約者エミリーは調査を始める。
エミリーの勢いに乗ってぐいぐいと読んでいけた。気の弱いところのあるジェイムズにはできないとの判断、特ダネを狙う新聞記者チャールズ・エンダビーをおだてて転がして協力者にさせる。シタフォード村の住民やジェイムズが泊まっていたスリー・クラウン館の人、また大佐の親戚やその使用人たちに対しては、健気に殊勝に同情を買って情報を引き出す。タペンスや『茶色の服の男』のアン、『七つの時計』のバンドルに通じる「おきゃんな娘」エミリーの冒険がこの作品の魅力。
エミリーの視点、バーナビー少佐の視点、そして捜査するナラコット警部の視点など、様々な視点から語られる事件の経過。犯人の視点ももちろん入っているのだが、謎が解けてから読み返すとそういうことだったのか唸ってしまう。
トミーとタペンスシリーズのタペンスを思い出したが、同時に、これはトミーを選ばないタペンスではないかと感じた。エミリーはチャールズの手を取らない。エミリーは、1人でやっていけるチャールズではなく、終始一貫してジェイムズのために動く。チャールズは利用しただけ。その迷いのない姿勢も気持ちがいい。 -
Posted by ブクログ
ノン・シリーズですが、“バトル警視もの”とも言えるかもです。
チムニーズ館に宿泊していた若者グループの一人・ジェリーが死んでしまい、数日後、今度はやはり件の若者グループにいたロニーが射殺されてしまいます。
ロニーの死の現場に偶々居合わせたバンドル(アイリーン)は、死ぬ直前に彼が口にした“セブン・ダイアルズ”なる謎の組織について、ジェリーやロニーと行動を共にしていたお気楽な青年・ジミー、死んだジェリーの妹ロレーンと共に探り始めます・・。
クリスティーの描く元気な若い女性に共通しているのですが、このバンドルも御多分に洩れず、無駄に行動力があり、無鉄砲なのでちょいとヒヤヒヤします。ですが、そんな彼女の行動が物語を面白くしているのですよね。そしてバンドルとバトル警視のやり取りや、ケイタラム卿とジョージ・ロマックスの会話が面白くて、特に終盤の“勘違い?ジョージ”とバンドル&ケイタラム卿親子の応酬はめっちゃ笑いました。
ラストのどんでん返しは“セブン・ダイアルズ”の印象そのものがひっくり返るような意外さで、これは痛快でした。犯人もノーマークの人でしたしね。
因みに、時系列的にこの作品の前となる「チムニーズ館の秘密」を未読のまま本作品を読んでしまったので、そちらも読んでおかないと!と思った次第です。