アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ブラック・コーヒー〔小説版〕

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    ポワロ作品。
    クリスティー原作の戯曲を、クリスティー研究家のオズボーンが小説化したもの

    【あらすじ】
    強力な爆弾を生み出すことのできる化学式を、開発した化学者の邸宅からロンドンまで運ぶ依頼を受けたポワロ。しかし、邸宅では化学式の盗難騒ぎが起こり、ポワロが邸宅に駆けつける寸前に化学者が殺されてしまう。

    【感想】
    戯曲が元ネタということもあって、冒頭から登場人物の怪しげな態度や行動が目立って記述されている。また、小説の大部分が読書室での出来事を書いているので、舞台の上だったらどう表現されるのか、想像しながら読み進むのも面白いかも。
    小説自体は人物描写と会話のやり取りがメインになっており、読みやすい半面重厚さには欠けるかも。殺人のトリックも平凡だと思う。ただ、その状況を誤解した人達による怪しい行動の理由を考えながら読むと楽しめた。

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    2014年05月19日
  • 複数の時計

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    ポワロ作品

    【あらすじ】
    タイプ事務所に勤める女が訪ねた家で男の死体が見つかった。死体のあった部屋には複数の時計が置かれていたが、事件の後処理の最中、その1つがなくなった。別件で付近にいた情報機関の男は、警察と一緒に聞き込んだ情報を持って、ポワロの元を訪れる。

    【感想】
    今回、ポワロはあまり表に出ず、情報機関の男の目線で多くが語られている。話の構成としては、住民の聞き込みから不審な点を調査している内に、気になる動きを見せた人物が魔の手に…という展開になっている。
    序盤に興味を引く伏線が幾つか張られているのだが、あまり意味が無かったり、軽い説明で片付けられるため、全体的に拍子抜けしてしまう点が残念。タイトルの「複数の時計」もさほどトリックには関係なく、読み始めの期待が裏切られた感が残る。
    なお、本中にはポワロを通して語られる推理小説の批評があり、古典が好きな人は読んでおく価値はあるかも。

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    2014年05月04日
  • おしどり探偵

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    クリスティー作品の中で、トミーとタッペンスのシリーズは、明るくテンポよく、気軽に読める。これは短編集なのでちょっと物足りない感じはあるが、やはり二人のやりとりが楽しい。

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    2014年05月01日
  • 象は忘れない

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    ポワロ作品。
    クリスティーが最後に書いたポワロ作品でもある。

    【あらすじ】
    小説家のオリヴァ女史はパーティーで初対面の女から「あなたが名付けた娘の両親は心中したが、どちらが殺したのか確認して欲しい」と依頼される。オリヴァ女史から相談を持ちかけられたポワロは、オリヴァ女史とともに心中事件と両親の過去を知る人物を辿り始める。

    【感想】
    タイトルに象が含まれるから、動物園かインドで起こった殺人事件の話かと思ったがそうではなかった。象の記憶力はすごい=象のように当時の状況を詳細に記憶している人がいるはず、という意図であり、捜査担当者や両親の関係者に聞き込みに行くきっかけになっている。話の構成としては、関係者と話すことで心中した両親を取り巻く情報が増えていき、ポワロがその情報を組み合わせて辻褄の合う結論を導き出すものになっている。そのため、危険と対峙するような緊迫した展開はなく、読者は謎解きに専念できる。ただし、事件の真相は想像できる範囲であり、ポワロの名推理を期待して読んでたら物足りないかも。

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    2014年04月28日
  • 第三の女

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    ポワロ作品

    【あらすじ】
    ポワロの元に「人を殺したかもしれない」と言う女が訪ねてきた。女は詳細を語る前に立ち去るが、作家のオリヴァ女史の情報により、ある富豪の娘であることが判明する。その娘には、精神疾患の気があり、継母を毒殺しようとしたという噂が立っていた。

    【感想】
    一言で言うと、よくある展開の話。ポワロ作品を読んでる人にとっては、犯人もその素性も予測できてしまう部類。ストーリーにひねりが足らず、ちょっと物足りなかった。

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    2014年04月02日
  • オリエント急行殺人事件

    Posted by 読むコレ

    余りに有名すぎる物語というのも困ったものです。
    自分も本読みの端くれとして、物語のネタバレ情報は一切遮断してきたつもりですが、限界があったようです。
    半分もしないうちに、結末を知っていたことに気が付いてしまい、再読のような気分になってしまいました。
    感想ですが…そのネタバレを差し引いたとしても、好みに合わない作品だったかと。容疑者全員から順番に話を聞いていく形式は、どうにも気分的に盛り上がってきませんでした。
    ただ、やはり結末は凄いの一言。純粋な初読だったらどんなに腰を抜かしていたことでしょう。
    記憶を無くしたい。

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    2014年02月22日
  • NかMか

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    久しぶりにクリスティが読みたくなって、積読から引き出して読んでみましたー。
    スパイ物だけど、あまり緊張感のないのんびりとしたテンポの小説。
    背景は戦争なんだけど、切迫感とかあまり感じられなかった。
    それは、やっぱりトミーとタペンスのコンビだからなのか?

    私は、読んでてみんなが怪しいと思った。
    別にどんでん返しがあるわけではないけど、事件の真相が分かって最後はホッとした~。
    最後はちょっとしみじみとさせてもらった。

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    2014年02月12日
  • 雲をつかむ死

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    最後の証拠を出させるところは、ちょっと強引で、よくある感じだったかな。

    名探偵ポアロは、恋のお悩みも解決するみたいです。それって、クィン氏と、一緒じゃないか(笑)
    でも、そのメロドラマな部分が、好きです。

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    2014年02月10日
  • 招かれざる客

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    ネタバレ

    「The Unexpected Guest(招かれざる客)」
    作:アガサ・クリスティ
    書式:戯曲(舞台の台本)

    ドラマはすべて、ブリストル海峡に近いサウス・ウェールズにある、ウォリック家のリチャードの書斎で進行する…

    11月の霧深いある夜、車の故障でスタークウェッダーは近くの屋敷に助けを求めた。
    呼び鈴に反応はなく、勝手に入ると車椅子に座った屋敷の主人リチャードの死体と、銃を持った美しい妻ローラが立ち尽くしていた。

    誰がリチャードを射殺したのか。妻?愛人?看護婦?異母弟?母親?
    誰もが犯人になりえ、誰が真実を言っているか判らない。
    そして疑惑の連鎖に裏の顔を見せ始める登場人物達。
    快男児が陰惨な男に変り、従者が恐喝者に変り、愚者が賢者に変る。

    しかし気高いリチャードの母は言った。
    “人間は変わらない。たまたま今見えていない一面があるだけだ”と。

    事件は解決したかに見えるとひっくり返り、
    登場人物の隠れた顔が次々に暴かれるスリリングな展開。
    そして結末には、物語を根元からひっくり返す大ドンデン返しが待っている。
    このあっと驚く快感は、物語を読み終えるまでのお楽しみだ。

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    2013年11月15日
  • マン島の黄金

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    クリスティの死後、新聞や雑誌等に掲載されたきりの作品群を発掘した短編集。
    表題の「マン島の黄金」含む12編を収録。

    「夢の家」 (1926、サヴリン・マガジン)
    夢に出てきた白亜の家は、窓から狂気が覗いてた。
    人生に倦んだ男が恋した女には狂気が宿っていた。
    男は女を追いかけて、女が男を追ったのか。
    男が跨いだ敷居の先は、狂気か幸せか。
    江戸川乱歩の世界観にも似た心理サスペンス。

    「名演技」 (1923、ノヴェル・マガジン)
    叩き上げの大女優が打つ 一世一代の大芝居。
    根性 根性 ど根性。なめた真似したチンピラが大火傷。
    胸のすく大逆転トリック。ウィットの効いた大団円。

    「崖っぷち」 (1927、ピアスンズ・マガジン)
    アガサ・クリスティはこの作品の執筆直後に謎の失踪。夫の浮気が原因だとか。
    スキャンダラスな一作。男女の三角関係における女同士の葛藤を描いた心理ドラマ。
    崖っぷちに追詰められた女の生き様を描くアガサの人間観に瞠目。

    「クリスマスの冒険」 (1923、スケッチ誌)
    ある大家族のクリスマスパーティにお呼ばれした名探偵ポワロ。
    彼はある依頼を受けていた。ポワロは子供たちを襲う危機を防げるのか。
    クリスマスではしゃぐ古き良きイギリスの子供たちの楽しさが伝わってくる作品。

    「孤独な神様」 (1926、ロイヤル・マガジン)
    O.ヘンリーを彷彿とさせる、都会の孤独な男女のやさしい恋を描く。
    博物館の片隅にひっそり佇む「孤独な神様」を通じて出逢った男と女。
    アガサ作品には珍しい純粋にロマンティックな物語。

    「マン島の黄金」 (1930、デイリー・ディスパッチ紙)
    マン島観光客誘致目的の宝探し懸賞小説。
    企画は面白いが、小説は面白くない。
    若き探偵ジュアンとフェネラの従兄妹が、狡賢い大人相手に大活躍。

    「壁の中」 (1925、ロイヤル・マガジン)
    これまた男女の三角関係。画家と裕福な家に育った妻、画家を愛する貧しい女。
    結局男は体面に拘る愚かな存在なのか。女の方が現実的に物事を割り切れるのか。
    体面が破れた男は破滅的な愚かな行為に走るのか、それとも甘味に身を溺れさすのか。

    「バグダットの大櫃の謎」 (1932、ストランド・マガジン)
    名探偵ポワロ作品。男女の三角関係を利用した、ポワロ曰く、芸術的完全犯罪。
    他人を唆して動かし、決して自分に証拠を残さない完全犯罪を心理捜査で暴く。
    ポワロシリーズ最終回「カーテン」に通じる犯人像です。

    「光が消えぬかぎり」 (1924、ノヴェル・マガジン)
    またまた男女の三角関係。
    貧しいが愛し合う若い夫婦。夫は戦死し、妻は裕福な男と再婚した。
    退屈な毎日に飽いていた妻の前に戦士したはずの元夫が現れた。
    歓喜と苦痛の愛の生活と、静かで平安な生活。女はどちらを選ぶのか?

    「クィン氏のティ・セット」
    旧交を温めに旧い友人とその家族を訪れた老サタースフェイト。
    道すがら出逢った友人エラリ・クィンは「赤緑色盲」という言葉を残し去った。
    子供のいない老サタースフェイトを温かく迎え入れてくれた幸せな大家族。
    だが漠然とした不安を感じたサタースフェイト。赤緑色盲が指す意味は?
    あの世の連中とサタースフェイトの温かい交流で謎解く推理ミステリ。

    「白木蓮の花」
    愛人との駆落ちの矢先、夫の会社が倒産した。
    妻として孤独な家に戻ったテオ。
    夫に裏切られ、自由になったテオは、それでも孤独を選んだ。
    誇り高き悲劇のヒロイン、テオの物語。

    「愛犬の死」
    ジョイスは夫の忘れ形見の愛犬テリーと長年苦楽を共にした。
    生活が行き詰まったジョイスは、老犬テリーの為、嫌いな資産家に嫁ぐ決意をする。
    玉の輿と騒ぐ世間と沈むジョイス。新しい出逢いはジョイスに何をもたらしたか。

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    2013年11月15日
  • 愛の探偵たち

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    ポワロ、マープル、クィンら名探偵もの含む8編の短編集。

    「三匹の盲目のねずみ」
    大雪に閉ざされた宿屋。宿主は不慣れな若夫婦。互いに見知らぬ4人の客。
    8年前の児童虐待の復讐に燃える殺人犯がこの宿に紛れ込んだという警察からの電話。
    犯人は誰なのか?次に狙われるのは誰なのか?
    マザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇、戯曲「ねずみとり」の原作。

    「奇妙な冗談」
    冗談好きで独身だったマシューおじさん。甥と姪に財産を遺して亡くなった。
    ところがどこを探しても大金を探し出せない甥と姪。
    困り果てた二人が相談したのはミス・マープルだった。
    “あなたのヘンリーおじさんの健康に乾杯!”

    「昔ながらの殺人事件」
    セント・メアリ・ミード村で、金持のスペンロー夫人が自宅で殺された。
    詮索好きの村人達は、夫のスペンローを財産目当ての殺人犯に仕立て上げた。
    人のいいスペンローを救おうと立ち上がったのは老嬢ミス・マープルだった。

    「申し分のないメイド」
    メイドのグラディスは雇い主の姉妹から覚えの無い盗みを疑われクビにされた。
    次にこの気難しい姉妹に従事したのは完璧なメイドだった。
    だがしばらくして事件が起きた。ミス・マープルはグラディスの汚名を晴らせるか。

    「管理人事件」
    病み上がりで気分の優れぬミス・マープル。
    ヘイドック医師の処方箋は、奇妙な管理人が引き起こした死亡事故の小説だった。
    ルイーズは殺されたのか?管理人の正体は?ヘイドック医師の娘の安否は?

    「四階のフラット」
    夜遊び帰りの4人の若い男女。しかし鍵を落として4人は家へ入れない。
    仕方なく石炭用リフトで4階に上がるが、間違って3階の部屋に入ってしまった。
    そこで見たのは女性の遺体だった。そして5階に住んでいたのは名探偵ポワロだった。

    「ジョニー・ウェイバリーの冒険」
    やや冷たくそつの無い資産家の妻と、赤ら顔で陽気な由緒ある家柄の夫。
    彼等の3歳の坊やジョニーが予告誘拐された。彼等はポワロに助けを求めた。
    “道楽者のサイテー男は、掃除のさいに隅を掃くのを忘れてしまう。”

    「愛の探偵たち」
    吝嗇家で資産家の老人が殺された。
    若く美人の妻とその愛人は、互いをかばうように自分が犯人だと名乗り出た。
    無実のヒーローヒロイン。小説のような出来事に感慨に耽るサタースフェイト。
    だが善良な恋人の味方、ハーリ・クィンはまだ推理を止めなかった。

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    2013年11月15日
  • 黄色いアイリス

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    ・レガッタ・デーの事件
    知人のボートでレガッタ観戦に出掛けたセレブ一行。
    余興で始めたダイヤ隠しだが、全員の目の前で本当に無くなってしまった。
    そこに登場した類型的推理の名探偵パーカー・パイン氏。雲隠れしたダイヤの行方は?

    ・バクダッドの大櫃の謎
    犯人は友人を殺し大櫃に隠した。その櫃の前で犯人は被害者の妻とダンスを踊っていた。
    スキャンダラスな事件の解明に乗り出したポワロは、芸術的完全犯罪に興奮する。
    全ての原因は、若く美しい女性の子供らしい天真爛漫さだったのか。

    ・あなたの庭はどんな庭
    ある富裕な老女がポワロに内偵を依頼して5日後に急死した。
    遺産の多くは老女の付き添いの若い外国人女性に残され、一部は老女の姪夫婦に残された。
    訪れた家の庭で、ポワロは一箇所だけ不揃いな花壇が気になった。

    ・ポリェンサ海岸の事件
    バカンスのため汽船でパルマを訪れたパーカー・パイン氏。
    ホテルで出会った中年女性から息子の恋愛相談を持ち掛けられ渋々承諾する。
    息子の彼女に嫉妬する母親の前に、美女に鼻下伸ばす息子、振られた彼女、魅惑の美女を
    次々と登場させ、巧みな筋書きで、全てを丸く収めたパーカー・パイン氏の演出家振りが光る。

    ・黄色いアイリス
    友人達との食事中に急死したアイリス。
    他殺を疑う夫は、四年後、同じレストラン、同じ料理、同じ音楽、そして同じメンバーを集めた。
    偶然居合わせたポワロの前で、果たして今度はアイリスの妹が急死してしまう。
    大胆不敵な犯人をポワロは追い詰めることが出来るのか。

    ・ミス・マープルの思い出話
    ヒステリックな夫人が密室で殺され、内扉で繋がった隣部屋に居た夫が裁判にかけられた。
    他に入室したのは、夫妻に全く関係のないホテルのメイドだけ。
    “人の思い込み”を鍵に、自宅に居ながらマープルが、人の話だけで事件を解決。

    ・仄暗い鏡の中に
    鏡に写った見知らぬ男女。男が女を絞め殺していた。しかし振り返るとそこには何もなかった。
    幻覚を見た男は、その後、鏡の女性に出会い、紆余曲折を経て、二人は結婚する。
    やがて男はあらぬ嫉妬を抱き、ついに妻の首に手をかけた。
    その時、鏡の中にかつての光景を見て愕然とする。江戸川乱歩を彷彿とさせる幻想小説。

    ・船上の怪事件
    高慢ちきな金持ち中年妻と献身的な中年夫。彼に密かな想いを寄せる幼馴染の中年女性。
    そして妻が密室で殺された。夫には完全なアリバイがあった。
    完全すぎる自制に疑問を感じたポワロが“人の思い込み”の裏をかき、真相究明に乗り出す。

    ・二度目のゴング
    大変な癇癪持ちで厳格な一家の支配者がいた。彼は年寄りだが大変な資産家だった。
    時間にも厳格な主は、晩餐前に二度のゴングを鳴らし遅れた者は追放された。
    だがその日のゴングは遅れて鳴ったばかりか、晩餐の時刻に主はついに現れなかった。
    主は銃で頭を撃ち抜いて死んでいた。
    密かに内部横領の調査を依頼され館に居たポワロが真相究明に乗り出した。

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    2013年11月15日
  • ねずみとり

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    ネタバレ

    戯曲である。舞台はオープン初日を迎える民宿の大広間。民宿を経営する夫婦、客の5人の中で犯人を捜す刑事がいる。舞台脚本文章で会話を重視するため、少し物足りない。それでも、アガサ・クリスティーの面白さは現在でも通用する。事件となった動機が過去の虐待にあり、アガサ・クリスティーの時代も今と変わらないことを知った。

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    2013年11月12日
  • 黄色いアイリス

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    たぶん二度目。
    ポリェンサ海岸の事件
    が面白かった。
    宮部みゆきの「地下街の雨」に似たお話の流れだった。
    あと、
    仄暗い鏡の中に
    ちょっとひやっとした。
    夏向き?

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    2013年07月26日
  • 予告殺人

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     朝刊に殺人をお知らせ申し上げます、という衝撃的な広告が載る。何かのパーティーだと思った村の人は、広告に載っていた家に実際に向かうが、その場で本物の殺人が起こる。大胆不敵な事件にミス・マープルが挑む。

     さりげない会話の中に巧みに伏線をしのばせるのはクリスティーの得意技ではあるのですが、今回はそのさりげない会話が中盤に多すぎたようにも感じます。そのためにちょっと中だるみ感を感じてしまいました。

     でもやっぱりそのしのばせ方は巧いの一言に尽きます。途中違和感を感じたところがあったのですが、それが最後のマープルの推理披露できっちりとそのモヤモヤが明かされた時の快感は、やはりクリスティー作品だから味わえるものなのだと思います。

     もう一回問題のところを読み返してみると、ああなんでもっと深く考えなかったのか、と歯噛みしてしまうんだろうなあ。それが本格ミステリーを読む醍醐味でもあると思います。

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    2013年07月21日
  • 第三の女

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    思いのほか普通。
    読みやすいし、テンポも悪くないので
    翻訳物に不慣れな方でも読みやすい…なんだけど…

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    2013年07月01日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    ポワロ作品

    【ストーリー】
    ヒッコリーロードにある学生寮で盗難事件が多発しているとの相談を受け、寮に赴いたポワロは直ぐに警察に相談するよう助言する。ほどなく、実行犯が名乗り出て事件は解決の兆しをみせたが、翌日その人物が殺されてしまう。

    【感想】
    色んな学生が出てきて、人物像を把握する前に話が展開するため、他のポワロ作品に比べて理解がし難かった。また、一人一人に状況をじっくり語らせるよりも、その場に居合わせた人物が断片的に情報をもたらす場面の方が多く、推理を組み立てづらかった。事件の背景描写は軽めで、ポワロ作品にしては重厚さが物足りないかも。

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    2013年05月05日
  • ねずみとり

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    最初は脚本のような書き方に慣れず、なんだか違和感を抱えたまま読み進めた。いや、脚本だからこういった書き方なのかな?
    舞台用に作ったのだと全面に押し出しているので、自分が観客なのかキャストなのかただの読者なのか分からなくなり、いつの間にか作品に魅せられ読み終えていた。
    戯曲はファウスト以来だからか、あっという間に読み終えてしまった。
    いつか舞台を見に行きたい。

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    2013年04月23日
  • ねずみとり

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    アガサ・クリスティー作品にしては、めずらしく犯人が途中でわかるという驚き。
    戯曲という事で、普段の小説とは少し違った感じがしました。
    ぜひ舞台でみてみたいなあと思います。

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    2013年03月11日
  • フランクフルトへの乗客

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    世界的陰謀を阻止しようと奮闘するスパイものです。

    謎のある魅力的な女性や好奇心あふれる主人公も好きだけど、田舎に住む主人公の叔母さんが一番好きです。
    彼女は田舎で隠居生活を送っていますが、世界を動かす人々となぜか面識を持っていて、要所要所で登場してきます。
    彼女の存在のおかげでストーリーが引き締まって、面白くなっていると思います。

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    2013年02月15日