アガサ・クリスティーのレビュー一覧

  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    短いのにトリックも大胆でやはり予想もつかず面白い。
    だが、短いのに登場人物が多くあまり重要でないと思われる登場人物もいたので物足りなさを少し感じた。未発表の作品だから少し仕方ないだろう。

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    2024年01月07日
  • 鏡は横にひび割れて

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    「書斎の殺人」に続いて、セント・メアリー・ミードで再び殺人事件が…。新興住宅街ができ、古き英国文化が徐々に失なわれつつある中、「書斎の殺人」の舞台ゴシントン・ホールには米国人女優が引っ越してきて、そしてまさかと思われる序盤の伏線が回収される。プロットに対する重厚な肉付けが素晴しく、単なる謎解きではない普遍的な「人間の性質」を描いてクリスティ72歳円熟の佳作。

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    2024年01月03日
  • ヒッコリー・ロードの殺人

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    ロンドンの学生寮で起こる盗難騒動。
    盗まれたものは靴の片方、電球、聴診器、リュックサックといった他愛のないものばかりで、まるで一貫性がない。
    個性豊かな寮生達の言動も怪しく、そのうちの一人は謎の死を遂げる。
    この二つの出来事の繋がりに気づけるかどうか。
    それが事件解決の鍵だった。

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    2023年12月25日
  • ベツレヘムの星

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    ノンシリーズ。

    「クリスマスにはクリスティーを! 」
    (このコピー考えた人、天才!)
    ということで、本書はミステリではなく、聖書を題材にとったショートストーリー&ポエム、11編が収録されている、クリスマスブックでございます。

    聖書がベースとなっているので、全体的にキリスト教要素が強く、聖書の知識があるとよりお楽しみ頂けるかと思います。
    そんな中、個人的に好きだったのは「水上バス」ですね。
    人間嫌いだけど善良な、ミセス・ハーグリーヴズの一日が描かれているのですが、クリスティーの人間描写の上手さと、ミセス・ハーグリーヴズの心に変化が起こっていく様が繊細に描かれていて、何度でも読み返したくなる秀

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    2023年12月24日
  • パディントン発4時50分

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    ミス・マープル・シリーズの代表作。併走する電車の中で一瞬の殺人を目撃した老女は、鉄道会社や警察に殺人を訴えるが相手にされない。しかし、マープルは彼女の言葉を信じ、家政婦ルーシー・アイルズバロウに指示して巧みな推理で死体を発見してみせる。他の探偵諸氏と比較して圧倒的に控え目なマープルだが、それだけに作品の面白さを支えるのは個性的な登場人物たちで、クラッケンソープ家の人々、天才家政婦ルーシー、誰を取っても魅力的だ。

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    2023年12月23日
  • クリスマスの殺人 クリスティー傑作選 2022年版

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    やっぱりクリスティーというかミステリは私はそんなに好きじゃないんだな笑
    と言いつつ、可愛い装丁の、今の時期にぴったりな一冊を読みました。

    ハッピーエンドの「牧師の娘」、その他「ポリェンサ海岸の事件」、「世界の果て」などは好きでした。時々垣間見えるクリスティーの辛口コメントにはくすっと笑ってしまいました。

    またチャンスがあったらクリスティー読もうと思います。

    A Christie for Christmas! Happy Holidays!

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    2023年12月19日
  • 蜘蛛の巣

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    戯曲なので頭の中で
    舞台を想像しながら読むのも楽しい。
    誰々が上手から登場、とかね。

    外交関係の仕事をしている夫の
    前妻が結婚した男が書斎で死んでいた。
    彼はその直前、前妻の実娘を連れ戻すと
    おどしをかけに来ていたのだ。
    犯人はその娘に違いないと思ったクラリサは
    なんとか隠蔽しようとするのだが。

    と、倒叙モノっぽく始まって
    死体を隠したところで
    誰かの通報で警察がやってきて
    あっさり発見されちゃう。
    ところが事情聴取をしている間に
    その死体がまた消えてしまうのだ!

    セットは客間と死体を隠す奥の書斎だけなのに
    こんなスラップスティックな話ができるんだ。
    もちろん見えていないところでも
    事件

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    2023年12月19日
  • ポアロのクリスマス

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    ポアロシリーズ17巻目。1939年の作品。
    少し順番が飛びますが季節的にこちらにしてみました。
    (このシリーズは再読も多いので、なるべく新訳で読もうと思っているのですが、2023年11月に川副智子による新訳版が出ていることにあとから気がつきました。)

    章のタイトルが「第一部 十二月二十二日」、「第二部 十二月二十三日」となっている時点でもうワクワク。

    クリスマスに一族が集まることでそれまでは隠されていた感情が表面化し、引き起こされる人間模様というクリスティーお得意のストーリー展開。

    今回は若くて美しい娘さんより、美人ではないけれど上品で賢くて根性のある奥様方が素敵でした。

    そし

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    2023年12月18日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    「鏡は横にひび割れぬ」問題の情景がドラマチックでショッキングで美しい。
    犯人予想、今回は大きくは外さなかった。

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    2023年12月17日
  • なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?

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     サスペンススリラーであり、主人公ボビィと幼馴染の伯爵令嬢フランキーが活躍する作品。主人公は医者の友人とゴルフのラウンド中、ふとした事で崖の下の今にも死にそうな男を発見する。彼を看取るが、亡くなる間際、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか」といい残し、それを聞いていた主人公は後々様々なトラブルに巻き込まれる。
     幼馴染の令嬢フランキーはかなり行動的で権力を持っており、彼女自身の魅力も手伝い様々な組織が協力的である。警察に行けば情報を得られるし、様々な細工をしてくれる医者の友人もいる。重鎮の弁護士であっても多少の無茶は許してくれる。魅力的な二人を中心に大きく物語は進行していく。
     クリスティ作品

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    2023年12月15日
  • マギンティ夫人は死んだ

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    裕福でもなければ名声もない掃除婦のマギンティ夫人が殺された。
    スペンス警視は一人の青年を逮捕するが、何故か納得できない。
    そこでポアロに再調査を依頼する。
    彼女の身辺を調べる中で浮上したのは、過去の四つの事件と四人の女性。
    この事実が今回の殺人事件にどう関わってくるのか。そこを探る過程が面白い。

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    2023年12月11日
  • ポアロのクリスマス

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    せっかくのクリスマスだというのに
    ポアロのマンションはヒーターが故障中。
    大金持ちの老人から呼び出しを受けたのを幸いに
    その屋敷でクリスマス・シーズンを過ごすことにする。

    老人は南アフリカのダイヤモンド鉱脈で財をなしたものの
    その遺産をめぐって命を狙われているというのだが…。
    長年顔も合わせていなかった息子たちが揃い
    外国に嫁いだ娘の忘れ形見まであらわれたその夜
    ついに老人を悲劇がおそう。

    うひゃー。
    最後までいってから読み直すと
    ここにも!あそこにも!
    たくさん伏線が張ってあるじゃないのさ…。
    心理的なトリックと物理的なトリックが相まって
    いい感じにだまされたかな〜。

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    2023年12月07日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    クリスマスっぽいイメージで
    クリスティ自身が編んだ短編集。
    クリスマスにはクリスティを!

    タイトルになっている物語は
    ポアロさんが「イギリスらしい」
    クリスマスを過ごすために招待される
    という前触れがあるので
    読んでいるこちらも一緒に伝統の祭日を
    味わうことが出来ました。

    あと『スペイン櫃の秘密』で
    優秀だけどクールなミス・レモンが
    推理話にのってこないもんだから
    ヘイスティングスを懐かしがる
    ポアロさんがちょっと笑えます( ^∀^)

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    2023年12月07日
  • パディントン発4時50分

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    ネタバレ

    ミス・マープルと「スーパー家政婦」ルーシーのタッグは新鮮で面白かった!
    真犯人は検討も付かなかったなあ、全員怪しいから……

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    2023年11月26日
  • 魔術の殺人

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    プロットはよくできていると言えばよくできているが、トリックは凡庸。登場人物も類型的で「らしくない」一冊。正直なところ、私設少年院という筆者が(おそらく)あまり馴染みのない舞台を選んだがために臨場感が薄れ、物語に深みを欠いたのではないかと推測。

    これでミス・マープルが登場する長編12作のうち 6作を読んだ/読み返した計算。あと 6冊だし、まあ読むか。

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    2023年11月25日
  • 雲をつかむ死〔新訳版〕

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    スーシェ版ポワロを見るために手に取りました。いやはや、本当にクリスティーは容疑者たちのキャラクターを立たせるのが上手いなと。美容室で働くジェーンなどは、今後のサブキャラクターになるかと思うほど詳細に描かれていましたね。

    最後の謎解きは「そんなにうまくいくか?」とツッコミたくなりましたが、客室乗務員やメイドなど、この当時の人々が「あえて意識しない」ことを利用した方法だったのだなと。意中の人が席を立った瞬間に手鏡を出すのは、令和の我々もやることですし。
    通して、あまり派手な内容とはいえないのですが、そのぶん第一章の鮮烈さは強烈。映画だったら絶対ここでタイトルが出るでしょうね。
    いつにも増して、「

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    2023年11月24日
  • 象は忘れない

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    再読。
    クイーンの「フォックス家の殺人」を読みながら、これクリスティなら「象は忘れない」か「五匹の子豚」ってところだよなって思ってた。
    で、読み直してみた。オーソドックスだよね、今からみればさ。でもやっぱり品があって好きな作品だ。「五匹の子豚」も読まなくちゃだな。

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    2023年11月20日
  • 牧師館の殺人

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    『鏡は横にひび割れて』を読んだところ、過去作に登場したであろう人やモノがたくさん出てきたので、これは最初から読もうと決意。マープルシリーズとしては4冊目になります。
    『火曜クラブ』を読んだ時に、「セント・ミアリ・ミード村、なんて恐ろしい場所……」と震えたのですが、今作でそれがよくわかりました。しかし、田舎の人間にはゴシップしか楽しみがないというのは万国共通なのでしょうか。うちの田舎にそっくりです。これが「人間性の問題」ということか。

    妙に愛嬌のあるクレメント牧師の語りに和みもするものの、村の人物が多く、誰がどんな性格で何を目撃していたかを把握するのが難しくて、なかなかページが進みませんでした

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    2023年11月19日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    ネタバレ

    半分くらいまでミス・マープルは登場しない(名前すら出てこない)。
    巻き込まれたわけでもなく事件現場に怒って乗り込むミス・マープル、珍しいのでは?

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    2023年11月18日
  • ゴルフ場殺人事件

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    展開が…どんでんどんでんし過ぎてびっくり…
    もっと緻密に静かに推理が展開される印象だったのだが…
    こんなエンタメ感?あるのは初期だからなのか、筆者がエネルギーに満ちていた時期なのか…

    お間抜け極まりないヘイスティングスの行動に途中までぶちギレていたが、それを超えるどんでんによって「おおぅ…」となり、最後は有耶無耶に掻き消されてしまった。


    とは言え展開が怒涛で斜め一気読み。いつもの雰囲気があるのだから、いい加減自分も犯人を予測できるはずなのだが…。

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    2023年11月17日