アガサ・クリスティーのレビュー一覧
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味わい深い
違いの分かる男(もちろん女も)向きの一冊
トミー&タペンスの冒険譚もいよいよ最後、二人の年齢は共に75歳、初登場時は20代前半(22歳?)だったので、50年の時が流れてるわけです
もうすでに味わい深い
そして2人のなんと若々しいことよ
気持ちはね
そうなのよ!冒険小説なのにとんでもないスローペースで物語が進むのよ!
次から次へと苦難が襲いかかってグイグイ読ませるって感じじゃないのよ
でもそれってたぶんわざとな気がするんよな
物語全体で素敵に歳を重ねた二人を表現してるみたいな感じなんよ
だって若い時の二人の物語はグイグイだったもの
そこに目がいったときに、う〜んさすがわい、分かってるな〜と思うわけ
いや、別に勘違いでもいいのよ
たとえAが最高級ワインだったとしても堂々とCの札をあげた自分を恥じることはないのよ
自分にとっての最高級が1,000円のワインでも胸を張っていいのよ
って話逸れたー
いつものことだけど話逸れたー
『運命の裏木戸』ってタイトルも味わい深いのよね
違いの分かる男なのに★3?みたいなツッコミはいらんからな!
さて、次はいよいよポアロ行くかー(行かない時の言い方)
*言葉足りずで本作の凄いところを伝えきれてないので追記
クリスティーと言えは会話の妙なんです
そして長年連れ添った息ピッタリの夫婦ということで、会話であったり、二人の思考であったりは小気味よくポンポン進むのね
だけど場面が切り替わらない!w
分かる〜
わいもそこまで年寄りじゃないけど分かる〜
体が思考に追いついてない感じがもうその辺からにじみ出てるのよね
意識してやってるのかは分からないけど凄いな〜って思いました!ということ -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
1928年クリスティー38歳。
クリスティー失踪後の精神的に不安定な時期。
私が唯一最後まで読めなかった『ビッグ4』の次に書かれた作品なので不安があった。
やっぱり冒頭から国際謀略の要素が出てきた。
私はどうしてもスパイとかこの手のものが苦手なんだけど、『ビッグ4』よりもミステリーが強くて安心した。
クリスティーの描く女性は毎回魅力的な人が多いけど、この作品の女性はイマイチ魅力が伝わってこなかった。ラブロマンスもなぜ?とあまり共感できず。
ポアロのことを知らないという使用人に対して、「悪いけど、きみの教養の程度が知れるね。世界の偉人に数えられる人間の名前だよ」と、自分で言っちゃうポアロは可愛い。
でもポアロは本当にすごい探偵だからね。
アントニイ・バークリーの謎に自信満々のユーモアのある探偵ロジャーと、洞察力抜群の完璧なポアロを交互に読むと楽しい。
甘いものと辛いものを交互に食べたくなるように、クリスティーとバークリーを交互に読むと、それぞれ違った面白さでより面白く感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ遠出の機会があったので、せっかくなら電車(列車)の話を、とチョイス。南仏が主な舞台ということで、いつものイギリス作品とは違った雰囲気が味わえました。
ところで、この作品は短編の「プリマス行き急行列車」を発展させたものだそうで、そちらをドラマで見ていたので謎解きに関しては納得。
それより印象深かったのがキャサリン・グレー。
会う人すべてに”印象的な目”と評される聡明な女性で、先日読んだ『杉の柩』のエリノアを彷彿とさせました。
……だからこそ、デリクを選んだのにはそっち?!と驚き。
私もまんまとナイトンの魅力に騙されていたのだなぁ。
これはまだドラマを観ていないので、南仏の景色と豪華な”ブルー・トレイン”が楽しみです(^^* -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
1966年クリスティー76歳。
「自分が殺人を犯したような気がする」と、若い娘がポアロのもとに訪ねてきた。
その後オリヴァ夫人と共に調査を始める。
またもや女性推理作家のオリヴァ夫人登場。
今回はまるでタペンスのような暴走をしてしまう。
ビートルズが出てくるので、古典作品のイメージから急に現代的に感じる。
不可解な娘の言葉だけで、本当に何かが起きているのかわからないままの途中が長い。
そしてまたあの作品と同じようなツッコミを入れたくなった(^o^;
クリスティー作品は攻略本を見て面白そうな順に読んでいる。
60冊を超えたので自分のあまり好きではないタイプだったり、攻略本でも評価が低い作品ばかり残ってしまった…。
そのため最近クリスティーのレビュー評価が低めになっているけど、それでも読み続けたい魅力がクリスティーにはある。
まだいける! -
Posted by ブクログ
ネタバレ1986年
1930年頃のイギリスの話
(日本だと昭和9年)
.ポアロ(私立探偵) 含め
島にある
ジョリーロジャーホテルに
休暇で泊まっている滞在客達
雑談から始まる
(日焼けすると毛が濃くなる..とか
今時の若者は..とか
船酔いは背骨に関係ある..とか
その当時の噂話...面白かった)
「全体的に人物達の中に
善悪の基準みたいなものが
しっかりあって..清潔というか..
..倫理的というか..
..凄く好感が持てた文章だった」
登場人物は多い
.アリーナ.マーシャル 後妻業のような女
.ケネス.マーシャル大尉 アリーナの夫
.リンダ.マーシャル ケネス娘 アリーナ義娘
.パトリック.レッドファン アリーナと不倫関係
.クリスチン.レッドファン パトリック妻
(潔癖で弱い感じの人)
.エミリー.ブルースター 独身の成功者
.ロザモンド.ダーンリー ドレス店経営
(洗練されていて聡明)
パトリックとエミリーが
入江でアリーナが
殺されているのを見つける
かなり終わりの方まで
犯人が誰か全然わからなかった
リンダが自分が殺したと
手紙を残して自殺未遂
このままリンダが犯人で
終わるのか...
と思った辺りから
急展開..
連続殺人事件だったことが
ポアロによって暴かれる
...予想外でビックリした
最初の雑談から
人物達を観察して
パズルのピース(人物や事象)を
はめていき
絵(犯人特定)を完成させるポアロ
静かな感じで終わるのか
と思いきや
「ーすなわち お前だ」
と犯人を特定
急展開で
最後の謎解きは面白かった
後妻業のような女が
騙している悪い女ではなく
騙されやすい可哀想な女..
という感じや
独身の成功者のロザモンドが
最後にマーシャル大尉に
プロポーズされ
あっさり仕事を辞め
田舎に引っ込もうとする辺り
なんかいいなと思った
今の小説だったら
自立して一人で生きていくのが
正解みたいなのが多いから -
Posted by ブクログ
【ノンシリーズ】
1939年クリスティー49歳。
元警官のルークは、列車内で同席した老婦人から「自分の村で起こっている連続殺人事件の犯人を知っている」と聞かされる。
その直後にその老女が死亡したことを知る…。
「殺人はとても容易なんですよ」と話す老女のセリフが印象的。やっぱりクリスティーは引き込むセリフが上手い。
元警官のルークが素人探偵役。
読んでる時にド素人の私でさえ気が付くぐらい色々とわかりやすかった。
もしポアロやマープルがいたら秒で解決しそうな気がする。
素人探偵ものを読んでると、やっぱりポアロとマープルの観察力と洞察力はすごいよなと改めて感じる。
面白かったけど、他の作品と比べて驚きが少なかったのと、全体的にキャラクターの印象が弱く感じた。 -
Posted by ブクログ
ミスマープル初登場作品。
意外にもマープルの登場時間はとても短く、基本的には司教さんが主人公で話が進んでいくのが斬新。
アガサクリスティの作品らしく、最後の最後まで犯人は分からず、最後に一気に謎解きが展開される。
ポアロと違ってマープルは、もっと素朴で当時のイギリスの日常が垣間見えるのが面白いところです。
また、マープルシリーズでは毎回お約束の最後にちょっと良いことがあるのも、すでにシリーズのお決まりパターンの萌芽がみられて興味深いです。
アマプラでミスマープルのドラマを見ているので、合わせて読むとおもしろさが倍増でした。
他の作品に比べると、飯テロ表現が少なめなのは残念!マープル作品ではそこをいつも楽しみにしています。
※英語版の原著を読んだ感想です。 -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
1972年クリスティー82歳。
クリスティーが書いた最後のポアロ。
十数年前の両親の心中事件は、父が母を先に撃ったのか?あるいはその逆なのか…。
『五匹の子豚』(1942年)のような過去の殺人の真相を解明する形式。
ベタなわかりやすい伏線で、テンポもゆっくりで意外性もない。
でもこの作品は「犯人は誰か?」が重要ではなく、もっと深い「あるテーマ」があるのでそこを楽しむものだと感じた。
ずっと読んできたファンとしては、味わい深い80代のクリスティーが読めて幸せ。
ポアロの愛を感じることができて大満足だった。
クリスティーの分身のような女性推理作家のオリヴァ夫人とポアロの最後の会話が心に残る…。
★3.5 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ゼロ時間へ』で頼もしい活躍を見せたバトル警視が登場するとのことで手に取りました。カバー見返しの登場人物リストは最少なのでは??
バトル警視だけでなく、探偵役はポワロさんにオリヴァ夫人、レイス大佐と、まさにお菓子のアソートパックのような豪華さ。それぞれの探偵の捜査方法が異なっていて、楽しく読めました。
それにしても、犯人が○○と思いきや実は○○と見せかけて○○だったとは……。
その立派な人柄から、○○○○○○の告白に衝撃を受け心打たれていたのですが、そこから二転三転。まんまとクリスティー女史の手のひらで転がされてしまいました。ネタバレありでも書けない!笑
イギリスを舞台にした作品では必ずといっていいほど出てくるブリッジがテーマということで、ルールがわからないと楽しめないのでは?と敬遠していましたが全くの杞憂でした。もちろん、ブリッジを知った上なら各プレイヤーの性格がわかって面白いんだろうなぁ。
容疑者のうち、誰が何を見てどんな発言をしてどう行動したか?それぞれ書き出して読み進めるのも楽しそうな一冊です。 -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
前回の『死者のあやまち』の原作。
148ページでカバーなしのスマホくらい薄い。
攻略本によるとこの作品は、
・1950年代に雑誌向けに書き下ろされたが、長過ぎて掲載不可となる。
・その後に長編『死者のあやまち』として生まれ変わる。
・長い時を経て、2014年に原作版としてこの作品が刊行されたとのこと。
内容は『死者のあやまち』と全く同じもの。
重要なセリフのほとんどがこの作品にも入っている。
違う点は、警察やポアロの「捜査」の部分がそっくりなくなっている。
いつもこの「聴き込み捜査」の部分が長いなと思ってたけど、この部分がないとこんなにもあっさり終わってしまうんだ。
事件が起きたら一気に解決編になってしまうので、考える間もなく犯人が発表されてしまう。
この人怪しい、やっぱりコイツの方が怪しいかも…みたいに考えてる時が1番楽しかったんだ。
なので『死者のあやまち』を読まずに、この作品を読むのは、楽しい部分が薄くなってしまうのでもったいないと思う。
孫のマシューさんの「まえがき」がある。
この作品はクリスティーの別荘が舞台になっていて、ドラマも本物の別荘で撮影されたそう。今では一般に公開されていているとのこと。
いつか必ず行きたい場所がまた増えた♪ -
Posted by ブクログ
【ノンシリーズ】
1958年クリスティー68歳。
クリスティー自身が選ぶベスト10に入っている。
あらすじ
2年前に母親が殺害され、息子ジャックが逮捕された。そこにジャックが無罪であることを証明できる証人が訪れる。
ジャックが犯人でなければ誰がやったのか…。
この屋敷の中に殺人者がいる。
お互い疑心暗鬼になるけど、それを仕切る探偵はいない。
『そして誰もいなくなった』の家族版のようだけど、この作品はドキドキ感が少ない。
なぜなら一族で話し合い、回想がひたすら続くから。しかも2年前のことを。
なかなか進まない展開に、ポアロがいてくれたらと何度思ったことか…。
でも段々と殺された母親の本当の姿がわかってくると、犯人当てとはまた別の面白さが出てくる。
『春にして君を離れ』(1944年)と同じようなタイプの母親。
『春にして』は実子だけど、この作品は養子でしかも5人もいるので、より複雑化している。
更に『娘は娘』(1952年)の親の再婚の要素まで追加される。
人気作品のお得な盛り合わせのように感じた。クリスティー晩年期だからこそできる技。
自分は盛り合わせよりも、1作品ずつの方が濃厚に楽しめるので好きかな。
クリスティーの選ぶベスト10は、今までほぼ★5か★10だったので、この作品も期待していたら意外と普通だった。
クリスティーはこの作品のどういう点が気に入ってたんだろう?
★3.5 -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
1934年。クリスティー44歳。
攻略本で、「ものすごく退屈だけどわざとやっている」と教えてくれていたのでとても助かった。
素人探偵のくだりが本当に退屈だったから…。
でもわざとだとわかればそれも楽しめる♪
これぞ攻略本。ありがたい!
ポアロが真相を解明する所から一気に面白くなる。この犯人は今までにないタイプで、かなりのヤバい奴。忘れられない犯人の一人になった。
読んでる時はそうでもないけど、読み終わった後に犯人のやったことを思うと、後からジワジワくる面白さがあった。
ポアロの最後のセリフがポアロらしくて好きだった。
★3.5(解決編と読後が面白いから評価に迷った)