ヤマザキマリのレビュー一覧
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ネタバレヤマザキマリさんのお悩み相談コーナーが毎日新聞に連載されていたらしく、そのまとめの本。
新聞コーナーに載るものなので字数制限もあるのか、回答は相談者に寄り添いつつもズバリ簡潔。時に厳しく時に優しく。イタリアでの生活やご自身の人生経験に基づき、サクッと回答されてます。この文字数で回答できるのすごいな〜。
印象に残った回答は「大学のゼミ面接に落ち、目標を失った」学生さんへのアドバイス。
『信念や目標を持つことはあくまで自分勝手な行為であり、思い通りにならなかったことへの落ち込みの責任は、その他の可能性と向き合おうとしなかったあなたにもある』
『(いちずな目標を閉ざされたおかげで)あなたは右や左 -
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なぜ、今またテルマエなのかな?
書き足りなかった?
と、あれこれ想像しつつ手にとると、ルシウスが年をとっていた!
20年後という設定らしいけれど、テルマエ・ロマエの1が出版されたのは2009年だから、実際には20年は経っていないのね。
さて、あいかわらずお風呂への偏愛が強く、平たい顔族の国へとワープしまくる、ルシウス。
今回は、コレぞという温泉をピックアップしていますね。
温泉は好きですが、泉質がどうであるとかあまり気にしていない私には、ピンとこないこともあるけれど、そんな温泉があるなら行ってみたいという、温泉紹介の部分も楽しめます。
ただ、今現在は無くなった温泉もとりあげてあって、日 -
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今回表紙は、難しかったです。
どうやら2体とも、ハドリアヌス帝の彫像のようです。
4巻から続いて平たい顔族の国編。
ルシウスは、古代ローマに戻りたいと思いながらも、温泉の仕組みや温泉街や温泉宿のあり方まで、学べることは吸収し尽くしていこうと、日々熱い思いで過ごします。
その間、古代ローマでは、もうひとりの主人公といえるかもしれないハドリアヌス帝が、いよいよ人生の最後を迎えようとしています。
この人物については、歴史に即して描かれています。
プーブリウス・アエリウス・トライヤーヌス・ハドリアーヌスという名をもつこの人物は、14代ローマ皇帝。
のちには五賢帝のひとりとも評価されますが、そ -
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今回の表紙は、ジュリアーノ・メディチ(Giuliano de Medici)の墓碑彫刻だそうです。
コレは、思いつくものがなかったので、調べてみました。
ミケランジェロ作だそうですよ。
今回、初めて、ルシウスは平たい顔族の国に長期滞在しています。
もっとも、自分から其処にいようとしているわけではなく、帰れなくなってしまったのですネ。
どうしよう!?
あせるルシウス。
焦って、古代ローマに帰ろうといろいろと方策をとるルシウスも可笑しいのですが。
ルシウス一世一代の出会いもあります。
そして、なんといっても現代日本ですから、文明の機器もあれこれあるわけです。
前巻まででも、ルシウスは車や扇風 -
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ネタバレ地球規模で移動し、若い頃から規格外(?)の生活をしてきたヤマザキマリさんが、ムスコや家族との関係、ムスコに対する思いを綴ったエッセイ。
"他者という鏡に自分を投影することで自らの存在を確認などしなくても、地球に受け入れられているという自覚だけ持って堂々と生きて欲しかったし、私の息子である以前に、この惑星の生き物として生まれてきたことを感じてほしかった"という信念で子育てをしてきたヤマザキさんもすごいが、子どもの側から見ると必ずしも子ども中心とは思えない暮らし方、生活の変化を強いられてきたにもかかわらず、グレることもなく、両親や祖父母への気遣いを見せられる人に育った息子のデ -
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ネタバレ以下が一番心に残った。
妊娠を機に離婚し、その決断を周りの人には、子どものために離婚は我慢すべき、と言われた。
という話を実母にしたところ、あなたは周りの人のために生きているのではない。自分の人生でしょう。という答えだった。
というエピソード。
結婚に反対していた母は、あなたの決めたことだから、と気持ちを受け入れてくれ、次の決断でもあなたの人生だ、と言い切ることができる人だった。
こう伝えられる母親からヤマザキマリが生まれ、このような回答になるのだと痛感する。
模範解答ではなく、自分がしてきたからこそ出せる回答ばかり。
他にも
努力は美徳ではない
遠くから親に見守られることほど心強いことは -
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ふと手に取った一冊から筆者のエッセー集に恋してしまった。網羅して読むべく。。。
この作品も素晴らしい味わいと感動を受けた中身ばかり。
個人的に「リスボンの隣人」「マッちゃんの筆入れ」「ハルさんの葉書」「象の灰皿」そして装丁にもなっている「アレッシオとリー」は胸中に疼きを覚えた。
私より一回りしtの筆者が生きた時間と世界の彩は数百倍も広がりを見せる。
そこから抱かされた多々の経験則と場面から受けるインパクトがかように筆者の内面をゆたやかなものにしている事は当然。
文の、チョイスする語彙の豊かさにも繋がることで読み手に更なる広がりへの誘いをしてくれる。
挿入されているデッサンの素晴らしさにも