ヤマザキマリのレビュー一覧

  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    年を重ねること、生きることを楽しむイタリアの在り方は羨ましいし美しいなと思う。死に対しても、日本のお葬式は悲しみの共有、そしてそれを強要する傾向が強いので、私も子供の頃から嫌だった。喜びも悲しみ方も人それぞれなのに。マリさんのお母様のリョウコさんの追悼コンサート。舞踏会の美女から始まり威風堂々で締める、こんな幕引き最高すぎますね!

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    2024年09月22日
  • 扉の向う側

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    ヤマザキマリさんの漫画を読んだことはないのだが、エッセイも素晴らしい。
    短編小説?連作小説?オムニバス映画?を読んだり見たりしたような感じだった。普通の人がそれぞれ主人公になっていて、余韻が残る。

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    2024年09月20日
  • ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にして成らず

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    ネタバレ

    以下が一番心に残った。

    妊娠を機に離婚し、その決断を周りの人には、子どものために離婚は我慢すべき、と言われた。
    という話を実母にしたところ、あなたは周りの人のために生きているのではない。自分の人生でしょう。という答えだった。
    というエピソード。
    結婚に反対していた母は、あなたの決めたことだから、と気持ちを受け入れてくれ、次の決断でもあなたの人生だ、と言い切ることができる人だった。
    こう伝えられる母親からヤマザキマリが生まれ、このような回答になるのだと痛感する。

    模範解答ではなく、自分がしてきたからこそ出せる回答ばかり。
    他にも
    努力は美徳ではない
    遠くから親に見守られることほど心強いことは

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    2024年09月16日
  • リ・アルティジャーニ―ルネサンス画家職人伝―(とんぼの本)

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    端々までえらく贅沢な漫画。不思議な味わいの面白さ。著者のメッシーナ愛が炸裂してて笑ってしまった。微笑ましい。テーマからするとキレイに収まってはいるが続き読みたい。

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    2024年09月05日
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)

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    ヤマザキマリさんのお母さんみたいに、私もひとりのはしゃぐ人間であり続けたい。
    感動できるという感情があることが有り難い。
    「他人の目なんて気にしなくて良い。
    他人の目にうつる自分は自分ではない。」
    可愛い子には旅をさせよで、自分の子どもにも様々な体験をさせてあげたい。
    途中で紹介される小説もとても面白そうで、読みたいと思った。

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    2024年09月01日
  • 歩きながら考える

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    ・家族の関係は人それぞれで、自立することが大事
    ・信じることはある意味怠惰(責任を任せてしまうと言う意味で)
    ・オリンピックの意味の変異
    といった内容が記憶に残った。
    信じることはある意味怠惰というのはグサっと刺さってしまった。
    確かに簡単に信じることにしがちだったが、そんな側面もあるなと。
    どんな可能性もあり得るんだから、思考を放棄しちゃいけないし、予定調和だけじゃつまらない!ぐらいの価値観で生きたい。

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    2024年09月01日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    じんわり心に沁みるようなことが書かれているのに、笑い出してしまうような文章になっていてとても面白い。途中に挟んであるマンガも面白い。素敵なお母さんであり、同志でもある。自分の子供ともこんな関係を築けたらいいな。

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    2024年08月31日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    ヤマザキマリさんが破天荒なのは、お母さまの生き方や子育ての影響が大きいのかな。
    とても楽しく読めました。

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    2024年08月30日
  • イタリア家族 風林火山

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    コミック嫌いの返上を宣言!
    めちゃ面白く、ひっくり返る文化論。
    絵の巧さ、人を引き付けるキャプション、そして何と言ってもきっちり論理も展開し、自他ともに「気持ちの表現」が明確。
    日本特有の以心伝心がない分、小学生でも理解できそう。

    マンマもパードレも凄いけど、ペッピが笑えて‥お目にかかりたい(ラブレターの下り)
    ヨットの2週間は、波しぶきと

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    2024年08月29日
  • 扉の向う側

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    ふと手に取った一冊から筆者のエッセー集に恋してしまった。網羅して読むべく。。。
    この作品も素晴らしい味わいと感動を受けた中身ばかり。
    個人的に「リスボンの隣人」「マッちゃんの筆入れ」「ハルさんの葉書」「象の灰皿」そして装丁にもなっている「アレッシオとリー」は胸中に疼きを覚えた。

    私より一回りしtの筆者が生きた時間と世界の彩は数百倍も広がりを見せる。
    そこから抱かされた多々の経験則と場面から受けるインパクトがかように筆者の内面をゆたやかなものにしている事は当然。

    文の、チョイスする語彙の豊かさにも繋がることで読み手に更なる広がりへの誘いをしてくれる。

    挿入されているデッサンの素晴らしさにも

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    2024年08月26日
  • ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にして成らず

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    ヤマザキマリさんらしくて、潔い回答がよかった。
    ヤマザキさんの経験からしかできない答え。
    社会通念にとらわれているわけでもなく、かといって無責任すぎるわけでもない。
    私はこうおもうけどね、あなたの人生なんだから好きに選びなさいといった感じがよい

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    2024年08月19日
  • 歩きながら考える

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    共感できる部分がたくさんあって、興味深く読むことができた。
    パリオリンピックの最中に読んでいたので、オリンピックの精神がどのようにして変遷していったのか、という考察は面白かった。
    「この地球上でどんな現象が起ころうと起こるまいと、私たち人間全員が共有しているのは、誰もがいずれ死ぬという事実です。生まれたら死に向かっているという当たり前の自分達の命の実態について、私たちはもっと正面から対峙していくべきかもしれません。」(p238)は、我が意得たりと大きく頷いた。

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    2024年08月14日
  • 貧乏ピッツァ(新潮新書)

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    食事というものは、言うまでもなく、空腹を満たすためだけのものではない。文化や歴史(その地域の、また家族の)がギュッと詰まった、いわば人間の生命活動そのものだなと改めて思った。
    色んな文筆家が食にまつわる著作物を出しているが、その作家の個性がよく表れると思う。
    この本はヤマザキマリさんならではの経験談や思考も面白く、彼女の魅力が味わえる。

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    2024年08月10日
  • とらわれない生き方 悩める日本女性のための人生指南書

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    自分さえいればなんとかなる!という考え方がとてもかっこいいと思った。

    もちろん落ち込んだり、自分を嫌いになることもあると思う。

    自分の弱い部分も含め愛してあげる。
    自分で考え、決めたことを尊重してあげる。
    それが、自分さえいればなんとかなる!という考えを持つために重要なことだと思った。

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    2024年08月10日
  • 水木しげる厳選集 異

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    某賞の審査員をしている方が編まれている+水木しげる先生の駆け出しファン(「のんのんばあとオレ」が好きです)なので、編者さんの好きな物語の傾向を知れればというシタゴコロもあったのですが、そこは漫画のパワーに蹴散らされました。コケカキイキイが好きです。

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    2024年08月07日
  • 水木しげる厳選集 異

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    マニアック過ぎる!笑

    鬼太郎とは、また全然違う雰囲気
    私は鬼太郎のほうが好き

    ねずみ男が出て来て、ニヤついた

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    2024年08月05日
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)

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    大きなものに飲み込まれてしまいそうな時は、あらゆる電源を一旦オフにすること。携帯を置いてSNSを忘れてパソコンからも離れる。仕事や人間関係からも、一切離れて、自分を見つめ直す時間を取り戻す。時間に追われていると、人は端楽的な思考から離れることができません。

    プリニウスを読んでみたいと思いました。

    私たちは、機械でもなければ、ネジでもない。お金が全てでない価値観と無数の選択肢、ありとあらゆる可能性について考えることを薦めている。

    内容が濃い。濃すぎる人生談から考えさせられることがあります。

    これを読んでいて、私も大都会は神経をすり減らしそうで向かないかなぁと思いました。逆にリスボン、今は

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    2024年08月02日
  • たちどまって考える

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    コロナ禍を機に書かれたようだが、小康状態の今読んでもなかなか興味深い話題がいくつかあった。
    欧米人の倫理観は「聖書」が土台となっているが、日本人のそれは「社会」と「世間体」。「聖書」は変わらないが、「社会」と「世間体」は変化していくな…と自分の中で納得。
    ヨーロッパが長い年月をかけて培ってきた「民主主義」を日本がそのまま取り入れても浸透するのはなかなか難しい、というのも、「民主主義」はそもそも一人一人が参加することで成り立っているのに、日本人にはむしろ「待ち」の姿勢で生きているからだ、との指摘。
    自分自身、政治のみならず、さまざまな人間関係においても「待つ」だけになっていないだろうか?今からで

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    2024年07月25日
  • 水木しげる厳選集 異

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    「テルマエ・ロマエ」や「プリニウス」でお馴染みの漫画家ヤマザキマリが選ぶ水木しげる作品のアンソロジーで、60年台末から70年台に描かれた社会批判色が強めのものがセレクトされてる。扱われている題材も格差社会やルッキズムなどで水木しげるの先見性に驚くというべきか、日本社会は60・70年台から変わったようでその実態はちっとも変わっとらんのではないかというある種の諦念を抱くべきか・・・

    割とシリアスなテーマの作品が集められた中で「のんのんばあ」の「狐の座布団の巻」のような化け狸の金玉袋の話や、「河童の三平」の「屁道」のようなナンセンスな下ネタ話を入れ込んでくるのも良い。

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    2024年07月23日
  • 水木しげる厳選集 異

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    10篇の短編集だが意外にも既読の作品はなかった。ヤマザキマリによる選はけっこう渋いラインアップなのかも。最後の「終電車の女」が、主な舞台が戦後昭和20年代?の池袋ということもあり特に印象的。編者の解説によればつげ義春・池上遼一などがアシスタントをしていた時期とのことで、背景などを含めかなりのレベルの作品だと思う。

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    2024年07月17日