【感想・ネタバレ】ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコのレビュー

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Posted by ブクログ

「白鳥の群れが頭の上を飛んでいった、感動的だった。北海道って素晴らしい、やっぱりここに移住してよかったよ」

そんな時私は

「北海道、リョウコにパワーを与え続けてくれてありがとう、彼女を支え続けてくれてありがとう」

私は70歳をすぎた祖母が、中庭の梅の木に止まっていた蝉を素手で捕まえた瞬間を見たことがあるが、その時の誇らしげで嬉しそうな、少年みたいな笑顔が今でも脳裏に焼き付いている

二人でがんばりましょうね

どうぞいつまでもやさしく、可愛く、素直でいてね。
神様にお恵みを感謝します、ママはとても幸せです

なんでも許し、誰でも愛して、誰からも愛されますように(キリスト教的慈悲

ー涙腺。自分の見えている世界は、もっと広げることができる、世界は広いと感じさせる人生観を持った母親、その先祖たちに
今を生きる私たちにパワーを与えるそんな人たちがたくさん出てくる彼女の自伝。
自分の人生も、もっと大胆に、もしくはもっと身軽に、楽しもうと、そんな隠れている自分の気持ちに光を当ててくれる

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2023年03月18日

Posted by ブクログ

破天荒な家族の肖像、ってジャンル、大好きなんですよね。
そんな人がいるんだー、と驚きつつ、なぜか全然関係ない私まで元気をもらえる不思議。
この本も、とってもおもしろかった。元気もらいました。

リョウコさん、驚くほどすべてにおいて言動が一貫していて、恐ろしく素敵な方だなぁ。
夫に先立たれて、一人で子供を育てるって、昭和の日本では本当に大変だっただろうと思う。今よりもずっとずっと「余計な口だし」してくる人はいっぱいいただろうし。
育児日記のくだりを読むと、心細い気持ちを目の前の幸せに感謝することで振り払おうとしている健気な若い女性の姿が見えて、読んでいてウウッと涙があふれてしまった。

大切なもの(彼女の場合は音楽?)がある人って、強いなぁ、やっぱりすごいなぁ、と思う。

若いときにそういうものに出会えて、揺るぎがない人というのは、リョウコさんに限らず本当に幸せだと思う。
苦労の量も人より多いかもしれないけれど。

私は人を羨ましく思うことはあんまりない方だが、そういう「大切なもの」を持って、少しはみ出して生きている人に会うと心からまぶしく羨ましく思う。
私にもそういうものを探すチャンスはいくらでもあったのに、お金や誰も強制していないルールに無駄に縛られて生きている自分を思ってほんの少しだけ痛みを感じる。

しかし、リョウコさんの初恋の人、菊男さん(この名前がなぜか、私にはツボ・・・)にまつわる謎の顛末は衝撃だった。
しかも、リョウコさんの「あの時代はけっこう混乱してたし、よくあることなんじゃない」みたいな反応、大らかで素敵だわ~と思った。

そういえば、私は親の若いころの話とか全然知らないな。
両方のおじいちゃんの職業を聞いたのもつい最近。
誰のファミリーヒストリーもいろいろポテンシャルあるなぁ、と思う。

どうでもいいことだが、銀行員でアメリカに長く住んでいたというお祖父さんの若いころのアップの写真が、ヤマザキさんに瓜二つ過ぎて笑ってしまった。カバーの折り返し部分のヤマザキさんの写真と何度も見比べたが、まったく同じ顔だった。

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2022年05月26日

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ちょっと一風変わった母親を持った身としては、分かりみが深すぎて、抱腹絶倒しながら読むことを禁じ得ない、しかも本当に、愛に溢れた書。

普通の人と違うことをするから、変人扱いされることが多いんだけど、変わらぬ自分なりの信念を持っていて、愛情は誰よりも深い。
あとがきで、少し認知症が進行してきたから、この本を一緒に笑って読んでは貰えないけれど、いっしょに居られるだけで幸せ…みたいなところに、涙が溢れた。でもきっと、ヤマザキマリさんが連載されていた『立っている者は母(リョウコ)でも使え!』はちょくちょく読まれていたのだろうし、ヤマザキさんの気持ちは十分伝わっていると思う。。

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2024年02月15日

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ヤマザキマリさんがどうやって育てられたのかが気になり読みました。
破天荒でいわゆる「母親業」をしていないけれど、生きていく上で大切なことはちゃんと伝わるんだなぁと思いました。
お母さんと一言で言っても、本当に十人十色。
正解なんてないし、そんなことにこだわる必要もないと感じました。

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2023年12月02日

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友人に薦められて読んだけど、面白くて1日で読み終わってしまった。いろんか家族の形があって正解なんだなと気持ちよく思った。

何かに楽しく打ち込んでいる人は周りもそうなりたいという気持ちにさせるし、応援もしたくなる。世界のどこにいっても生きていけると思えるのはすごい財産だと思う。

おススメです。

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2022年02月25日

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ネタバレ

まっしぐらに生きることを謳歌

それが著者ヤマザキマリさん(「テルマエ・ロマエ」の作者)、のお母さん。

そんな彼女の人生を綴った娘・ヤマザキさんのエッセイ。

昭和35年、27歳。新設される楽団に入るため、楽器だけを持ち、東京の実家と会社を飛び出し、見知らぬ土地、札幌に赴く。

親は子供にとって「まず強く生きる人間の手本であるべき」(77頁)

この母にしてこの娘、に言わしめる至言。

僕とこのたくましい母娘との共通点は、年齢(学年)のみ。

それでも、今後の僕の人生に向けて、大切にしていきたい言葉だと感じた。

一番印象に残ったのは、「リョウコ」。

幼い頃からずっと、母親を一人の人間として、「同志」として見つめ、尊敬しているヤマザキさんの目線がよく伝わってくる。

サンキュー、いつもいい本のお薦め、ありがとう。

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2022年02月11日

k

購入済み

勇気をもらいました。

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2019年09月30日

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昭和40年代に、しかも雪深い北海道で、母子で生活するのはどんなに大変だったろうと思う。
いつも留守の母親。寄り添う姉妹。親戚に預けられる肩身の狭さ・・・なんて、書いていると悲惨かと思いきや、大人になったマリさんは、母の生き方に、どれだけ自分が救われたかを思って、この本を書かれたのだと思うのです。(いや、ネタが豊富すぎて??)
どんな時も、音楽に生きる生き方を貫き通したリョウコさんは、マリさんの生き方に多大な影響を与えたであろうことが伺えます。
大人になったマリさんに、感謝されるお母さんリョウコは、マリさんの支えでもあるが、ライバルでもあるように思うのです。
マンガは、各エピソードのダイジェストになっています。
「マヤとその周辺」に描かれていたおばあさんの正体?がわかり、少しだけ心が和みました。

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2023年08月13日

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漫画家・ヤマザキマリさんの破天荒な母リョウコについての本。

何の予備知識もなしに読んだけど、こんな風に子どもの自主性を育てる自由な子育てができたらいいなーと思った。

心に残ったフレーズ
・親というものは、子供にとって、まず強く生きる人間の手本だと思うし、手放しでも子供がしっかり育っていけること、生きていけることを信じてあげるべきなのだと思う。
・この社会で活き活きと生きること。たとえいつも一緒にいられなくても、一生懸命に働き、満足していること。それを知ってもらうことも、素晴らしい母親のあり方

子育てで悩んでいたり、社会で生きるのが少し窮屈だなと感じている人におすすめしたい。

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2024年02月20日

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「ヤマザキマリは一代にしてならず」「この親にしてこの子あり」という感じの本であった。
リョウコさんはすごい人だった。世間や周囲にとらわれず、自分の信じた道をまっすぐ生きる強さ、潔さ。真似はできないにしても、何かに行き詰まった時は、リョウコさんを思い出したい。

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2023年11月23日

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大好きリョウコさん!読んでいて元気をもらえた。娘のマリさんから、とにかく地球に生まれてきたことが楽しくてならない人と言われるほどいつも全力パワフル。どんな時も人生を全力で楽しんで生きることがどれだけ難しいか。その時代の先駆者だったリョウコさんが愛したヴィオラと音楽。人生にこれ!と生涯情熱を注ぎこめるものがある幸せ。

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2023年09月05日

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原田マハさんとの対談本「妄想美術館」でこの本の存在を知り読んだ。
テルマエ・ロマエで有名なヤマザキマリさんの幼少期と、その母親の生い立ちが分かる本。

ヴィオラ奏者で札響創設に携わり、初の女性団員だったとは驚き。時代に縛られない生き方が読んでいてとても気持ちよかったし、楽しく生きているのを見せるのが親の一番の務めという精神も素晴らしい。

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2023年08月31日

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ヤマザキマリ氏を知りたくて読んだ。幼い頃の北海道でのお話。漫画も織り交ぜながら。読みやすく楽しかった。

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2023年06月14日

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おもしろかった!
自分の好きなことを追求し、子供に自分のやり方で愛情を注ぎ、どんどん意欲的に進んで、めちゃくちゃかっこいい。
自分にエールを送ってもらったような、元気が出る本だった。

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2022年07月24日

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文章に勢いがあって、思わず一気に読んでしまった。ヤマザキマリの人生が、世の中の常識にとらわれていない理由がわかる。

本当に素敵なお母さんだなと思った。

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2022年07月08日

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ヴィオラを弾くお母さん  という題名だけで興味を持った本。想像以上にパワフルなお母さんだが、自分の道を突き進む姿に勇気づけられた。

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2022年06月29日

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 ヤマザキマリさんのお母様、リョウコさんの真摯な生き様に惚れてしまう。
 今からでも、リョウコさんに育ててもらったら、私の人生も大きく変わりそうだ。


以下、本文引用。

 ありのままに生きていて充足している人は、等身大以上の自分になろうとしない。自分はこうありたい、こういう人間であってほしい、という理想もなければ、それを叶えるために躍起になったり虚勢を張ったりすることもない。なぜなら、今の、この世に生まれた、かくある自分で十分満ち足りているからだ。

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2022年05月13日

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イタリアと日本で暮らしながら素晴らしい画力とストーリーで楽しませてくれるヤマザキユリさんの母は、あの頃珍しいヴィオラ奏者。人生を楽しもうと思わせる本。

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2022年05月04日

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帯にもあるが、そのうち絶対「朝ドラ」。ブレないヤマザキさんの芯の強さの原点は、ヴィオラ母さんと暮らしの手帖、花森安治にあったんだ。納得!周りを気にせず、比べず、清々しいほど生きることにまっすぐな母。毅然とした無骨さに惹かれてしまう。「生きることを心から謳歌する大人が家にいるのは、大変頼もしいこと。空や草花を見て『地球はすごいねぇ、美しいねぇ』と呟ける大人がそばにいるだけで、子供は生きるたくましさを身につけられるもの」ヤマザキさんの母への愛情とリスペクトが最初から最後まで溢れた楽しい本だった。

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2022年04月28日

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時代的に女性がシングルマザーで子どもを育てることは厳しい社会だったと思うけれど、そのような中で生きることを、これだけ楽しんでいる人がいたというのは、とても勇気をもらえた。
あのころよりずいぶん成熟し寛容になった社会のはずなのに、あるべき姿に捕らわれて苦しんでいる人がいる。自分の人生は自分のものだ、と認識して楽しんで時間を使いたいと思った。

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2022年04月20日

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文章に勢いがあって、ヤマザキマリさんの頭の良さが伝わってきました。
他の本も読んでみたくなりました。

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2022年04月17日

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好きなことを仕事にし、突き進む母親
子供はそのために振り回されたりしながらも逞しく育っていく。
自分本意なように見える母親だけど何もかも受け入れるおおらかさがあり、昭和の時代にあの子育てが出来たことがすごい。

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2022年04月16日

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自分の人生であってもこんなに描写を丁寧に描けるだろうか。わたしも母の半生を聞きたいと思ったなー。祖父母の歴史も。
家族ごとに正解の家族があっていいと改めて感じさせられた作品でした。
ヤマザキマリさんの作品は読後感が爽快だな。

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2022年02月04日

Posted by ブクログ

今よりまだ「女性とは、母親とはこうあるべき」という風潮が強い世の中で、女手ひとつで2児を育てながら、自分のしたい仕事と、そのための生活を続けたリョウコさん。

自分自身が好きなように生きている実感があるからこそ、子どもの人生もイチ他人の人生として尊重できるんだと思う。
子育てしながらの生活の中で、子どもの将来のための犠牲になっていると思う瞬間があったら、本当にそれは子どものため?と自分に問い直さなきゃな。大人が人生楽しむ様子を側で見せるのが何よりの教育だと思う。

ハルさんとのお話は泣けた〜
血の繋がりがなくても、家族になれるんだな〜

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

ヤマサキマリさんのお母様のお話。当時の女性像からしたらかなりご苦労もされたはずだろうに、そんな事も微塵も感じさせない、パワフルな生き方。そしてそれを心から尊敬してるマリさんの語りが、素敵だった。

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2024年01月10日

Posted by ブクログ

夫に薦められて。
なんとなく自分の母親との共通点があり、あぁもっと母と話をしておくんだったと思いました。

今は認知になってしまって叶わぬ夢…

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2023年08月21日

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タイトルそのもの。
ヤマザキマリの特異なお母さんの人生がよくわかって面白かった。
時折、マンガもあり、さらっと読める。
まあこんな時代だから罷り通ったんだよね。
今ならもっと問題視されてしまうだろうけど、昭和だから近所の大人が助けてくれたわけで、子供本人たちも自由を満喫していた。
でも危険も多かったはずで、無事に大人になれたのは運が良かったからだろうな。

作者のマンガはテルマエロマエしか知らないのだけど、この本に出てくるマンガの雰囲気って、東村アキコのような、羽海野チカのようなかんじに見えて新鮮だった。

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2023年04月17日

Posted by ブクログ

テルマエ・ロマエやエッセイ漫画が面白いヤマザキマリさんのお母様とマリさんの幼少期のお話。
札響のヴィオラ奏者なんて凄いお母さん。当時(わたしはマリさんとほぼ同世代)シンママなんて回りにほとんどいなかった。そんな時代に女手ひとつでムスメ2人と義母を養うリョウコ単純に凄い。長期の演奏会に子供を知人に預けて行くとか、周囲の人達もこの家族に随分振り回されたのかなと笑。でも過ぎ去ればきっと懐かしい思い出。繰り返し書かれているのは、親が楽しく生きている、やりたいことをやっているという姿を子供に見せるということが1番ということなのかな。私なんて気づけばいつも子供の事考えてる(しかも大概はろくでもない気が滅入ることばかり)。これは良くない、自分の人生を謳歌するのだ。今からでも遅くないのだ。そんなことを教えてくれる1冊でした。

本好き友人のオススメの1冊。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

強烈な個性を放ち、世間一般のイメージである普通の母親像の枠ではあてはめられないけれど、それに振り回されながらも、母親を肯定し、受け入れている(保護者であるから子どもは、受け入れるしかないのだろうけれど)のは、やはり、母リョウコの生き方には、確固たる一本の芯が通っているからなのだな、と思いました。

ヤマザキマリさんの生き方にもどこか、母リョウコと似たものがあり、少なからず影響を受けいてるのでしょうね。
忙しく仕事で飛び回りながらも、子どもを全力で愛し、好きな仕事をしながら一生懸命生きて子育てする母親はある意味格好いいと思います。
ところどころ、エピソードにちなんだヤマザキマリさんの漫画が出てきますが、笑えます。リョウコの目力がすごい!

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2022年06月10日

Posted by ブクログ

他人の評価なんて気にしない。自分の人生、生きたいように生きる、というリョウコ。苦労もあっただろうけどカッコイイ。

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2022年03月23日

Posted by ブクログ

『テルマエ・ロマエ』の作者ということくらいは知っているが、後は何も知らずに読んでみた。『私を育てた破天荒な母・リョウコ』ということで、マリさんの母上のエピソードの本である。確かに時代を考えると進んでいるな~と感心するが、『破天荒・規格外』と煽るほど猛々しいものは感じない。好きな事(音楽)を人生の軸に置き、ブレない思考・自然を愛し・母であるけどそれに振り回されない素敵な人だと素直に思った。漫画も途中で挟まっているのだが、漫画が上手い(当たり前だけど...文章よりうまい)。漫画でもっと読みたい。

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2022年04月04日

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