【感想・ネタバレ】ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコのレビュー

あらすじ

「生きることって結局は楽しいんだよ」
音楽と娘と自分の人生を真摯に愛する規格外な母リョウコの
まるで朝ドラのような人生!
******
「リョウコ」とは、漫画家・ヤマザキマリの今年で86歳になる「規格外」な母親のこと。
昭和35年、リョウコが27歳の時、勝手に仕事を辞め、新設された札幌交響楽団で
音楽をやるため、半ば勘当状態で家を飛び出した。
新天地・北海道で理解者となる男性と出会い結婚するものの早逝され、
シングルマザーとしてふたりの幼い娘を抱えることとなる。

戦後、まだまだ女性が仕事を持つのが難しかった時代。
ヴィオラの演奏家という職業を選び、家族を守るために、大好きな音楽を演奏するために、
リョウコが選んだ道は平坦ではなかった。鼻息粗く自分の選んだ道を邁進し、
ボーダレスな家庭の中で子供を育てあげた破天荒・母リョウコの人生を、娘マリが語る。

見本となるような「いい母親」ではなかったけれど、
音楽と家族を愛し、自分の人生を全うする、ぶれないリョウコから
娘マリが学んだ、人生において大切なこととは?
昭和を駆け抜けたリョウコの波瀾万丈な人生!

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Posted by ブクログ

「白鳥の群れが頭の上を飛んでいった、感動的だった。北海道って素晴らしい、やっぱりここに移住してよかったよ」

そんな時私は

「北海道、リョウコにパワーを与え続けてくれてありがとう、彼女を支え続けてくれてありがとう」

私は70歳をすぎた祖母が、中庭の梅の木に止まっていた蝉を素手で捕まえた瞬間を見たことがあるが、その時の誇らしげで嬉しそうな、少年みたいな笑顔が今でも脳裏に焼き付いている

二人でがんばりましょうね

どうぞいつまでもやさしく、可愛く、素直でいてね。
神様にお恵みを感謝します、ママはとても幸せです

なんでも許し、誰でも愛して、誰からも愛されますように(キリスト教的慈悲

ー涙腺。自分の見えている世界は、もっと広げることができる、世界は広いと感じさせる人生観を持った母親、その先祖たちに
今を生きる私たちにパワーを与えるそんな人たちがたくさん出てくる彼女の自伝。
自分の人生も、もっと大胆に、もしくはもっと身軽に、楽しもうと、そんな隠れている自分の気持ちに光を当ててくれる

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2023年03月18日

Posted by ブクログ

本棚の置きたい一冊 
何度も読み返したい一冊

ヤマザキマリさんの母、リョウコさんの話は、ラジオで何度か聞いていた。
この本を読むと、リョウコさんのことがもっと知れるし、
そんな母でもあり、1人の人間でもある人を、
娘として、とっても温かい目線で言葉が綴られている。
ヤマザキマリさんもとてもパワフルなのに、
それを遥かに超えるリョウコ
自分は独身で、なかなかうまくいかない事ばかり。(自分の中でも独身であることがなんだか引っかかっている。)
少し勇気をもらったり、
逃げ腰だが、「もういいの、、、。」と悲しいけど思ったり。

育児日記もとても素敵だった。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

お母さんが元気だからこそ、
自由だからこそ、
子どもも楽しい!!

振り回されはしたんだろうけれど、
それを振り返るマリさんは楽しそうで、
大人の生き方を見せるのが一番の勉強になるのではと
思うのでした。

団体行動の苦手さとか、自分も共感できる部分もあり、
楽しく読めました。

楽しそうに生きられているかな。

0
2025年06月01日

Posted by ブクログ

リョウコが面白い。確かに型破りなんだけど、人に迷惑かけるほどじゃないし、ルール破りまくるわけじゃなし。ちゃんと自分で責任取れるくらいのルール破り教えてくれたなのかな?
「孫の代まではアタシの責任」
素晴らしい。
それにしてもこの母をさらに越えた娘の生き様はもう知ってるけど、妹はどう育ったのか気になる

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

生き難い世の中。母親は学校からの電話、世間体で雁字搦め。子供には生き生きと好きな事を見つけて育って欲しいのに、学校からの電話、呼び出し、ママ友の容赦ない言葉にどうしても自分の子育て方針を疑ってしまう。私が母親として失格だと…子供が楽しく学校に通っているのに、世の中の常識を押し付けてしまう。ヴァー!!!!と叫びたい。苦しい!!自分自身の本能は間違ってないと分かっているのに、先生のくだらない一言に、子供に当たってしまう。苦しい。そんな自分を救ってくれる小学校の先生の態度、リョウコさんの言葉にどれだけ救われた事か…是非とも生き難い母親に読んで欲しい本です。

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

あのヤマザキマリさんのお母さんが、どんな生き様だったのか、隅々まで感じることができる一冊。
すごいなぁ、ライオンの子育てのようだ。愛しかない。

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

漫画家ヤマザキマリさんの母親、リョウコさんを娘マリさんの視点から書いたエッセイ。

リョウコさんは札響ヴィオラ奏者として活躍。
シングルマザーとして2人の娘を育てたその姿は、世間的には破天荒かもしれない。
けれど、マリさんの文章から感じる母親への尊敬と感謝の念。

子育てしているすべてのお母さんたちの背中を温めてくれて
女性たちに生きる勇気と元気を与えてくれる一冊だった。

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

ちょっと一風変わった母親を持った身としては、分かりみが深すぎて、抱腹絶倒しながら読むことを禁じ得ない、しかも本当に、愛に溢れた書。

普通の人と違うことをするから、変人扱いされることが多いんだけど、変わらぬ自分なりの信念を持っていて、愛情は誰よりも深い。
あとがきで、少し認知症が進行してきたから、この本を一緒に笑って読んでは貰えないけれど、いっしょに居られるだけで幸せ…みたいなところに、涙が溢れた。でもきっと、ヤマザキマリさんが連載されていた『立っている者は母(リョウコ)でも使え!』はちょくちょく読まれていたのだろうし、ヤマザキさんの気持ちは十分伝わっていると思う。。

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

ヤマザキマリさんがどうやって育てられたのかが気になり読みました。
破天荒でいわゆる「母親業」をしていないけれど、生きていく上で大切なことはちゃんと伝わるんだなぁと思いました。
お母さんと一言で言っても、本当に十人十色。
正解なんてないし、そんなことにこだわる必要もないと感じました。

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2023年12月02日

k

購入済み

勇気をもらいました。

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2019年09月30日

Posted by ブクログ

昭和40年代に、しかも雪深い北海道で、母子で生活するのはどんなに大変だったろうと思う。
いつも留守の母親。寄り添う姉妹。親戚に預けられる肩身の狭さ・・・なんて、書いていると悲惨かと思いきや、大人になったマリさんは、母の生き方に、どれだけ自分が救われたかを思って、この本を書かれたのだと思うのです。(いや、ネタが豊富すぎて??)
どんな時も、音楽に生きる生き方を貫き通したリョウコさんは、マリさんの生き方に多大な影響を与えたであろうことが伺えます。
大人になったマリさんに、感謝されるお母さんリョウコは、マリさんの支えでもあるが、ライバルでもあるように思うのです。
マンガは、各エピソードのダイジェストになっています。
「マヤとその周辺」に描かれていたおばあさんの正体?がわかり、少しだけ心が和みました。

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

2025年7月5日
深窓のお嬢様だったリョウコがかくも逞しい母になるとは❗️
自分の仕事、好きなものにこれだけ一途になれるってすごいと思う。
子どもに手がかかり、なかなか踏み切れないのが普通の女性。
子どもにとっては寂しい日々だった。
よその家に預けられて肩身の狭い思いも味わった。
それでも自分への愛情を感じることができたからまっすぐ育ったのだろう。

音楽家の娘が画家(漫画家)芸術に深い縁があるのはDNAに組み込まれているのだろうか。
きっと先祖、前世に起因しているのだと推測する。

好きなことをやり尽くす、不幸現象も困難も笑って凌ぐしなやかさ、遠方も自力で行くバイタリティ、自然の美しさに感動する心。
この素晴らしさを持つリョウコ。私のお手本にしたいと思う。

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2025年07月07日

Posted by ブクログ

ヤマザキマリの破天荒なヴィオラ母さんの話。
昭和ヒトケタ世代でありながら、当時珍しいシングルマザーとして、かつ女性の演奏家として、マリ達二人の子供達を育てたものだと、感心してしまう。
母である前に、ひとりの女性として、自らの生き様をしっかりと子供たちに、その背中で語って育てあげたのだろう。

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

すごい女性が、あの時代にいたのですね!自分の思うままに生きているリョウコさんを思い、私はそういう女性が大好きなのです。自分で殻を破れず、今に至る。だからこそ、この本が楽しかったです。

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2025年03月04日

Posted by ブクログ

破天荒な母の元に育ったヤマザキマリさんの幼少期からの記録。
それでもシングルマザーの生き方は子供の心を育てる。
無機質な現代と違った昭和の時代が懐かしい

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2025年01月08日

Posted by ブクログ

ハルさんとのエピソードがジンとくる。ついつい私たちは理想の母親像を掲げがちだが、型や常識に捉われずに愛を持って娘たちを育てつつ、自分の人生も大切に、そうゆうリョウコさんの生き方はかっこいい。

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2024年12月14日

Posted by ブクログ

『この地球に生まれてきたからには、この海がどれだけ広いのかを教えてあげる。
海という世界で生きるのは厳しいけど、どこまでも、どんどん思う存分に泳げるということだけは教えてあげる。だから、そのあとは自分で好きなようにどんどん生きていくのよ』

シングルマザーのリョウコさんと娘マリさん
母娘の愛情は、一緒に居られる時間に比例しない

「リスボン日記」でのパワフルで愛情深いマリさんは、この母リョウコさんから受け継がれたものだと感じた

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2024年11月11日

Posted by ブクログ

じんわり心に沁みるようなことが書かれているのに、笑い出してしまうような文章になっていてとても面白い。途中に挟んであるマンガも面白い。素敵なお母さんであり、同志でもある。自分の子供ともこんな関係を築けたらいいな。

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2024年08月31日

Posted by ブクログ

ヤマザキマリさんが破天荒なのは、お母さまの生き方や子育ての影響が大きいのかな。
とても楽しく読めました。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

色んな子育て情報に埋もれて、何が正解なのかわからなくて疲れたときに読みたい本。
いや、子育てに正解なんてないんだよ、親が何かに夢中になって生きることを楽しんでいること、子どもをひとりの人格として敬い信じることの大切さを学んだ。
自分にヴィオラ母さんのようなパワフルさはないけど、とても勇気をもらえた。

以下心に残ったフレーズ。
この本は、子育てや女性の自立を支えるハウツー本ではないし、そもそも、多様な悩みを抱えた昨今の日本の女性たちの役に立つかどうかもわからない。でも、ひとまず、鼻息荒く駆け抜ける野生の馬のように自分の選んだ仕事をし、子供を育ててきた1人の凄まじき女の姿を思い浮かべてもらうことで、自分や子供の未来に対してどこまでも開かれた、風通しの良い気持ちになってくれたら筆者も嬉しく思う。11

親と言うものは、子供にとって、まず強く生きる人間の手本であるべきだと思うし、手放しでも子供がしっかり育っていけること、生きていけることを信じてあげるべきなのだと思う。77

たとえ社会の中でいろいろあっても、どんな困難と向き合わされても、それでも生きることを心から謳歌する大人が家にいるのは、大変頼もしいことである。空や草花を見て「地球はすごいねぇ、美しいねぇ」とつぶやける大人がそばにいるだけで、子供は生きるたくましさを身に付けられるものなのだ。228

「この地球に生まれてきたからには、この海がどれだけ広いのかを教えてあげる。海という世界で生きるのは厳しいけど、どこまでも、どんどん思う存分に泳げるということだけは教えてあげる。だから、その後は自分で好きなようにどんどん生きていくのよ」237

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2024年06月03日

Posted by ブクログ

漫画家ヤマザキマリの母親を描いた伝記。偉人でも有名人でもない音楽家の伝記だが、感動的。ヤマザキマリは、ストーリーテラーだなあ。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

漫画家・ヤマザキマリさんの破天荒な母リョウコについての本。

何の予備知識もなしに読んだけど、こんな風に子どもの自主性を育てる自由な子育てができたらいいなーと思った。

心に残ったフレーズ
・親というものは、子供にとって、まず強く生きる人間の手本だと思うし、手放しでも子供がしっかり育っていけること、生きていけることを信じてあげるべきなのだと思う。
・この社会で活き活きと生きること。たとえいつも一緒にいられなくても、一生懸命に働き、満足していること。それを知ってもらうことも、素晴らしい母親のあり方

子育てで悩んでいたり、社会で生きるのが少し窮屈だなと感じている人におすすめしたい。

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2024年02月20日

Posted by ブクログ

「ヤマザキマリは一代にしてならず」「この親にしてこの子あり」という感じの本であった。
リョウコさんはすごい人だった。世間や周囲にとらわれず、自分の信じた道をまっすぐ生きる強さ、潔さ。真似はできないにしても、何かに行き詰まった時は、リョウコさんを思い出したい。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

大好きリョウコさん!読んでいて元気をもらえた。娘のマリさんから、とにかく地球に生まれてきたことが楽しくてならない人と言われるほどいつも全力パワフル。どんな時も人生を全力で楽しんで生きることがどれだけ難しいか。その時代の先駆者だったリョウコさんが愛したヴィオラと音楽。人生にこれ!と生涯情熱を注ぎこめるものがある幸せ。

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

原田マハさんとの対談本「妄想美術館」でこの本の存在を知り読んだ。
テルマエ・ロマエで有名なヤマザキマリさんの幼少期と、その母親の生い立ちが分かる本。

ヴィオラ奏者で札響創設に携わり、初の女性団員だったとは驚き。時代に縛られない生き方が読んでいてとても気持ちよかったし、楽しく生きているのを見せるのが親の一番の務めという精神も素晴らしい。

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2023年08月31日

Posted by ブクログ

ヤマザキマリ氏を知りたくて読んだ。幼い頃の北海道でのお話。漫画も織り交ぜながら。読みやすく楽しかった。

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2023年06月14日

Posted by ブクログ

おもしろかった!
自分の好きなことを追求し、子供に自分のやり方で愛情を注ぎ、どんどん意欲的に進んで、めちゃくちゃかっこいい。
自分にエールを送ってもらったような、元気が出る本だった。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

今よりまだ「女性とは、母親とはこうあるべき」という風潮が強い世の中で、女手ひとつで2児を育てながら、自分のしたい仕事と、そのための生活を続けたリョウコさん。

自分自身が好きなように生きている実感があるからこそ、子どもの人生もイチ他人の人生として尊重できるんだと思う。
子育てしながらの生活の中で、子どもの将来のための犠牲になっていると思う瞬間があったら、本当にそれは子どものため?と自分に問い直さなきゃな。大人が人生楽しむ様子を側で見せるのが何よりの教育だと思う。

ハルさんとのお話は泣けた〜
血の繋がりがなくても、家族になれるんだな〜

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

ヤマサキマリさんのお母様のお話。当時の女性像からしたらかなりご苦労もされたはずだろうに、そんな事も微塵も感じさせない、パワフルな生き方。そしてそれを心から尊敬してるマリさんの語りが、素敵だった。

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2024年01月10日

Posted by ブクログ

夫に薦められて。
なんとなく自分の母親との共通点があり、あぁもっと母と話をしておくんだったと思いました。

今は認知になってしまって叶わぬ夢…

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

タイトルそのもの。
ヤマザキマリの特異なお母さんの人生がよくわかって面白かった。
時折、マンガもあり、さらっと読める。
まあこんな時代だから罷り通ったんだよね。
今ならもっと問題視されてしまうだろうけど、昭和だから近所の大人が助けてくれたわけで、子供本人たちも自由を満喫していた。
でも危険も多かったはずで、無事に大人になれたのは運が良かったからだろうな。

作者のマンガはテルマエロマエしか知らないのだけど、この本に出てくるマンガの雰囲気って、東村アキコのような、羽海野チカのようなかんじに見えて新鮮だった。

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2023年04月17日

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