ヤマザキマリのレビュー一覧
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「砂の女」は自由と不自由について書かれた本だと思うが、ヤマザキさんは「壁」をキーワードに彼女の視点から解説してくれている。
“自由を求めるのであれば、そこに必ず普通している不安や不条理から目をそらしてはならない、それが安部公房文学の核心”
安部公房の作品が本当に好きなんだろうし、文章自体も表現が多彩...続きを読むPosted by ブクログ -
ヤマザキマリ(1967年~)氏は、東京生まれ、北海道育ちで、イタリア在住の漫画家、随筆家、画家。
私は著者とほぼ同世代で、これまで著者について、イタリア人と結婚し、イタリアとの関わりが深い書き手である程度のことしか知らず、何となく気にはなりつつも、漫画を含めて作品を読んだことはなかったのだが、昨年1...続きを読むPosted by ブクログ -
虫は正直苦手だけど、虫を通じて色んな世界が垣間見れた本だった。
マリさんが暮らしてきたイタリアやイスラエル、アメリカやキューバでの文化や思考、価値観の違いから、日本を地球を俯瞰できたような気になった。
養老先生の虫屋と医者、科学者としての目線も、奥が深くとても勉強になった。
面白い対談だった。Posted by ブクログ -
ルネサンス期の画家達を、ヤマザキマリがフルカラーの漫画で描いた一冊。
ボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、メッシーナ等の修行時代から巨匠となるまでを追いかける、ドキュメンタリーチックな物語。
劇画チックだけども優しいタッチの人物と、超リアルな背景がストーリーを盛り上げる。背景は、とり・みき氏が担当してると...続きを読むPosted by ブクログ -
以前に読んだ『国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶』にも通ずる内容。日本人は他国民と比べて圧倒的に「出る杭を打つ」、良く言えば群れとの調和を重んじる、悪く言えば正義の御旗を振りかざし執拗に異質と思われる他者を排除する種族とのこと。もうちょっと大らかで大雑把に生きようぜ、と軌道修正を図るのは相当...続きを読むPosted by ブクログ
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■ Before(本の選定理由)
一体どんな組合せの2人なのだろう。共通点が無いように感じる。タイトルに惹かれて読んでみる。
■ 気づき
まさか昆虫愛が2人の共通点。本のタイトルはきっと後付けで、プチ詐欺かなとも思う。前半は虫と、2人の周辺の人の話。後半は、コロナ禍もあって人類・民族というか、文化...続きを読むPosted by ブクログ -
オーディブルで聞いた
2人に共通する昆虫の話が中心。それを通した世の中の見方が、書いてあった。
私が常識と思ってた事と真逆の事が多く勉強になった。
日本と海外の差など知識が多岐に渡り、付いていけてない所もあったので、時間を置いて読んでみたいなと思う。
印象に残ったのは、
•日本人は言語化能力が低い...続きを読むPosted by ブクログ -
今更ながら通読。以前、さわりだけは読んだことがあったんだけど、その時の印象とは違ってだいぶ楽しめた。歳とともに感性も変わりますわな。Posted by ブクログ
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まさに本と旅の「本」でした。ヤマザキマリさんが100分de名著に出演されていたのを拝見し、本書を手に取りました。同世代の人間として、同じ人生の時間だったはずなのに、濃い生き方をされているし、エネルギッシュですね。少しマネてみようかと思いました。Posted by ブクログ
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audiobook の聴き放題プランに来ていたので聞いてみた。
ヤマザキマリさんについては「どこかで名前を見たことがある…」と思っていたら、そうかテルマエ・ロマエの作者さんか!と少し遅れて思い出した。
漫画家の方の書くエッセイ…ということで興味を持ちながら読んだ(聞いた)。
するとびっくり。ただ...続きを読むPosted by ブクログ