ヤマザキマリのレビュー一覧
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日本人は陰湿!?
直接本人には言わずに、周りを固めて陰口を言ったり、匿名性を利用してネットで誹謗中傷したりと、これは日本人に特に見られる特徴なのだと言う。
正義を振りかざし、標的、それこそ生贄にして人を陥れて自分を守る。
世間体を気にし、同調圧力が強い。
分かる分かる、こうゆうところ、本当に苦手。
人とは違う考えを持った人や個性のある人を排除したがるのは生物としての本能らしいけど、人って何も進歩も学びもしないし、変わらないくだらない生物だと本当に思う。
危険クラスで言えばどの生物よりも危険だと私も同感する。
周りの意見になんとなく流されないためには、考える事を辞めない。想像力を働かせる事。自分 -
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今まで読んだ著者のエッセイでは猫のことはあまりフィーチャーされていなかったので、こちらでたくさん出てきて嬉しい。掲載されているベンガル猫のベルムの写真は著者自身と息子さんのデルスさんによるもの。
「猫エッセイ」と言うには収まらない、色々と心に残る言葉がある一冊だった。
ハワイ、行ってみたいなあ。。。
「猫の行動をうっとりした思いで見つめてしまうのは、本能とそして生きるのに最低限必要なインテリジェンスのみでシンプルかつ優雅に生きているように思えるからだ」
「精神性を備えた生き物である人間はお腹をいっぱいにするだけでは必ずしも充足しない。知性や教養という名の栄養を頭にも行き渡らせなければ人間は -
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今春より 感ずることがあって山崎さんのエッセーを仮名りょんで来た。
当然、重複する箇所も多く、この版では大半既知内容だった。
が最期に掲載されたリョウコさん手書きのノート等の写真は初めて目にする。
誰しも子を持つことによる意識の高まりは同じ・・若い頃の必死さが目に浮かぶ様な。。そんな数葉のショット。
幾冊が読んでくると、どなたかが、どこかで述べられていた「外国に長い時間いたから」日本の文化には相容れないことを意識外に置いている・・と言う感覚がちょいちょい湧き上がってきているのは事実。
ましてマリさんは私より4歳下。
歩んできた人生街道で吸った空気、腹に入れた食べ物、感じた文化など街道筋のソ -
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ネタバレヤマザキマリさんのお悩み相談コーナーが毎日新聞に連載されていたらしく、そのまとめの本。
新聞コーナーに載るものなので字数制限もあるのか、回答は相談者に寄り添いつつもズバリ簡潔。時に厳しく時に優しく。イタリアでの生活やご自身の人生経験に基づき、サクッと回答されてます。この文字数で回答できるのすごいな〜。
印象に残った回答は「大学のゼミ面接に落ち、目標を失った」学生さんへのアドバイス。
『信念や目標を持つことはあくまで自分勝手な行為であり、思い通りにならなかったことへの落ち込みの責任は、その他の可能性と向き合おうとしなかったあなたにもある』
『(いちずな目標を閉ざされたおかげで)あなたは右や左 -
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なぜ、今またテルマエなのかな?
書き足りなかった?
と、あれこれ想像しつつ手にとると、ルシウスが年をとっていた!
20年後という設定らしいけれど、テルマエ・ロマエの1が出版されたのは2009年だから、実際には20年は経っていないのね。
さて、あいかわらずお風呂への偏愛が強く、平たい顔族の国へとワープしまくる、ルシウス。
今回は、コレぞという温泉をピックアップしていますね。
温泉は好きですが、泉質がどうであるとかあまり気にしていない私には、ピンとこないこともあるけれど、そんな温泉があるなら行ってみたいという、温泉紹介の部分も楽しめます。
ただ、今現在は無くなった温泉もとりあげてあって、日 -
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今回表紙は、難しかったです。
どうやら2体とも、ハドリアヌス帝の彫像のようです。
4巻から続いて平たい顔族の国編。
ルシウスは、古代ローマに戻りたいと思いながらも、温泉の仕組みや温泉街や温泉宿のあり方まで、学べることは吸収し尽くしていこうと、日々熱い思いで過ごします。
その間、古代ローマでは、もうひとりの主人公といえるかもしれないハドリアヌス帝が、いよいよ人生の最後を迎えようとしています。
この人物については、歴史に即して描かれています。
プーブリウス・アエリウス・トライヤーヌス・ハドリアーヌスという名をもつこの人物は、14代ローマ皇帝。
のちには五賢帝のひとりとも評価されますが、そ -
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今回の表紙は、ジュリアーノ・メディチ(Giuliano de Medici)の墓碑彫刻だそうです。
コレは、思いつくものがなかったので、調べてみました。
ミケランジェロ作だそうですよ。
今回、初めて、ルシウスは平たい顔族の国に長期滞在しています。
もっとも、自分から其処にいようとしているわけではなく、帰れなくなってしまったのですネ。
どうしよう!?
あせるルシウス。
焦って、古代ローマに帰ろうといろいろと方策をとるルシウスも可笑しいのですが。
ルシウス一世一代の出会いもあります。
そして、なんといっても現代日本ですから、文明の機器もあれこれあるわけです。
前巻まででも、ルシウスは車や扇風 -
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ネタバレ地球規模で移動し、若い頃から規格外(?)の生活をしてきたヤマザキマリさんが、ムスコや家族との関係、ムスコに対する思いを綴ったエッセイ。
"他者という鏡に自分を投影することで自らの存在を確認などしなくても、地球に受け入れられているという自覚だけ持って堂々と生きて欲しかったし、私の息子である以前に、この惑星の生き物として生まれてきたことを感じてほしかった"という信念で子育てをしてきたヤマザキさんもすごいが、子どもの側から見ると必ずしも子ども中心とは思えない暮らし方、生活の変化を強いられてきたにもかかわらず、グレることもなく、両親や祖父母への気遣いを見せられる人に育った息子のデ