ヤマザキマリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
暫く積ん読になっていた。NHKの放送後に纏められたテキストらしい。
子供の頃、サイボーグ009は映画やテレビアニメで観ていた。最初のモノクロ版。漫画のサラサラサラっと描いたような描線が好きだった。
小学生の時に読んだ「漫画の描き方」の竜神沼の解説で、暗い森の中のカブトムシの背光で少年の孤独感、白い百合で不思議な少女の気高さを現わしているとあり、マンガの表現手法にビックリしたことを覚えている。
さるとびエっちゃんの編で、主人公の内面が見えない、善悪を等価に俯瞰しているの記述に納得。サイボーグ009の編でも善悪を混然一体としているとの記述もある。
サイボーグ009が神との戦いの前で長い休載となり、その後、石ノ森先生の心象風景のような不思議な続編が発表されたことも残念に思ってるけど、なんとなく石ノ森先生だからなあ、と納得している。
佐武と市は未読。探さないとなあ。
手塚治虫と石ノ森章太郎の2人の天才がいたことに感謝したい。本のなかにもあったけど、井上雄彦、浦沢直樹、大友克彦も天才だけど、この二人は圧倒的だと思う。 -
Posted by ブクログ
ヤマザキマリさんに魅せられて6冊目。
「昭和の社会がサバンナだとしたら、現代の社会はよくできたサファリパーク。動物は人間に管理され、鋭い本能や直感を発揮する機会がない。」
自分のコミュニティに同化しない者を排除し、非難し、自分に優しく脆弱になっているのが現代かもしれない。時々呼吸困難になりそうな閉塞感。
確かに遊びやゆとりのあった昭和時代には明日は今日よりよくなるみたいなエネルギーがあった。CMにそれを感じていたというヤマザキマリさん。確かにそうかもしれない。私は野坂昭如さんの「ソソソクラテスかプラトンか」のCMや「大きいことはいいことだ」の山本直純さんのCMが忘れられない。知的教養やあそび、創造性があったよなあ。
ヤマザキマリさんの本を読むと、世の中には思い通りにならなくて、不条理なことがてんこ盛りだってことを早くから経験した人の強さを感じる。そして自分にもエネルギーがチャージされる。ありがたい。 -
購入済み
ついに
なんとルシウス技師までやってきて、起死回生のアイデアが!?
正直ひどく真面目な話かと思えば、過去への干渉とかについては考証されているのか
いないのかよくわからない感じだが、一人のオタクがやり切ったところに喜びを感じる。
お疲れ様でした! -
購入済み
スポーツと娯楽
レスリングとプロレス、似て非なるものだけど、人を楽しませる点は広い意味で同じ?
デメトリウスとタクジが時を超えたためにプラトン先生がキャラ崩壊。歴史が変わりまくりの気が。 -
購入済み
オリンピック
古代ギリシャ人が東京オリンピックの頃の日本にタイムスリップ!
風呂とプロットは似ていると思われるのはいたしかたないだろう。
たまたま言葉が通じてしまうのもご都合主義的だし。
ただ、日本の時代をだけにその時期を選んだというのに想いを感じる。 -
Posted by ブクログ
ヤマザキマリさんがコロナパンデミックで見直したというドリフ。ドリフの際どい笑いが、土曜の8時に放映されていた時代があった。そういえば、うちも見せてくれなかったなあ。
「表現に込められる思想や視点に制限をかけ、人間の視野を狭めたほうが、人間という群れを統括しやすくなる」
人間のダメさをさらけだしていた落語の世界を一例にして、人間を理想化し、美化し過ぎている日本の社会を批判している。マスメディアが流している情報に窮屈さを感じていたから、我が意を得たりだった。権力者をおちょくる笑いが放送されなくなっているのは由々しき事態かもしれない。
エドガール・モランさんの言葉も示唆がある。
「人間は地球を一変させた。植物におおわれた表層を支配下に置き、動物達の主人となった。しかし、人間は世界の主人ではなく、地球の主人でさえない」
ヤマザキマリさんの常識よりも良識をという考えにも共感を覚えた。自分なりの審美眼を鍛え、自分の頭で考える実践の必要性だ。
昨日読んだ森有正さんの「経験」にもつながっているし、フランス、イタリアに共通する哲学の土台を見い出すことができる。
そうそう、人間には回復力が備わっているから、傷ついたって、「こんなものだろう」と諦めて何度でも立ち直れる。良識を磨き、回復力を鍛えること。そうすれば「死ぬまで生きられる」
今回もヤマザキマリさんの熱量と達観が行間から溢れ出ていた!