あらすじ
ヤマザキマリの名言満載、体験的人生論!
14歳で1か月間、欧州を一人旅。17歳でイタリアに留学し、どん底のビンボー生活も経験。様々な艱難辛苦を経験しながらも、明るく強く生きてこられたのは、本と旅、人との出会いのおかげでした!
この新書に登場する本は、三島由紀夫に安部公房、『百年の孤独』のマルケスに、『蜘蛛女のキス』のブイグ、漫画界からは手塚治虫に藤子・F・不二雄、つげ義春に高野文子など。
旅は、欧州一人旅に始まって、キューバ、ブラジル、ヴェトナム、沖縄、地獄谷のサルの温泉などが登場。
膨大な読書経験と、旅の記憶、強烈な半生に支えられたヤマザキマリの人生論は強くて熱い! 本書に登場する、ヤマザキマリの名言をさわりだけ紹介します(一部、要約しています)。
「ガンガン傷ついて、落ち込んで、転んでは立ち上がっていると、かさぶたは厚くなる。その分、たくましくなる」
「他人の目に映る自分は、自分ではない」
面白くて、勇気が湧き出る体験的人生論です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
100分de名著『砂の女』の解説者でヤマザキマリさんの解説を聞いてから、彼女の聡明さ、気づきもしなかった視点へ光を当ててくれるトークに惹かれていた。今回はその彼女の人生経験をもとに書かれた本なので、どのページにもハッとする意見が散りばめられていて(時にユーモアもあり)、手に取って良かったと思える1冊だった。
※その言葉をノートに書き留めて、今の境遇に甘えてしまいそうな時に見返したくなる。
私が今日本を離れて暮らす身だからなのか、この本は、日本の当たり前が通用しない環境に身を置くことで経験する刺激を和らげ、肯定し、ドンと背中を押してくれる。
日本の外を知らずに読めば、読後感もまた変わってきたような気がする。が、この本を読んで自分の人生の歩み方を俯瞰するきっかけにもなった。確かにそうだ、人生は一度きり。「頼れるのは自分だけ!」
各章で本が取り上げられていて、読みたくなるのもこの本の良さ。
言葉自体はライトだが、質量のある内容なので、読み応えがある。単なる時間潰しの読書にはならない。読み終えた後には、どの言葉が良かったか、改めてページを手繰る自分がいるから、この本と出会えたのは、今の自分にとって良かったんだなと実感。
Posted by ブクログ
ヤマザキマリの自伝的エッセイ。彼女の地球サイズな考え方、生き方、影響をうけた映画、小説の話などが盛りだくさん。
まさに人生経験豊かとは、この人の事を言うんだろうという感じ。
ヤマザキマリの話は、ずっと聞いていられる。
Posted by ブクログ
古本市でGET
いまだ読めてなかった本。
先生の作られ方を見た気がした。
日本じゃなきゃいけない理由はない。
世界は広い。もっと早く知りたかったなぁ。
地図を広げてみるーー素敵な表現。
Posted by ブクログ
国境とは地図上の線に過ぎない——漫画『テルマエ・ロマエ』で知られるヤマザキマリ氏だ。『国境のない生き方』は彼女の半生を綴ったエッセイである。イタリアをはじめ多くの国を渡り歩き母として芸術家として、自由に生きてきたその姿勢は既存の枠にとらわれない強さを感じさせる。
転じて読者は「常識」とは何かを問い直されるだろう。彼女の言葉は今を生きる私たちへ「もっと自由であれ」とささやく。固定観念に縛られた心に風が吹き抜ける一冊だ。
Posted by ブクログ
面白くて、勇気が湧き出る体験的人生論です!といううたい文句に嘘はない一冊でした。
若い頃から海外で暮らしたこと(それもぎりぎりの生活)をおくったことは存じ上げていたのですが、こんなに本を読んでいた方だったとは・・・ごめんなさい。、みくびっていました。
これからも素敵な作品を期待してます。
Posted by ブクログ
マリさんの地球規模の生き方、考え方のちょっとスケールが違う。ヤマザキマリさんってテルマエ・ロマエの人だよな〜表紙もポップでかわいいな〜って軽く読み始めたら全然!!!期待をいい意味で裏切る、自分には全くない人生経験、感覚、多種多様な思想や文学…本書で初めて知った書籍などもたくさん出てきて本当に発見が多かった…!
限界の寂しさ辛さ孤独を味わった人にしか出会えない芸術と文化があって、それを自分さらなる芸術へと昇華させたんだと納得。人生の谷もこうやって肥やしになっていくんだと思うと、これからなにか挑戦する時に勇気付けられる。
既に30代で特異な経験もしてない私だが、なにか本当に好きなことに飛び込んで人生謳歌したいような気持ちになった!ありがとうマリさん。
Posted by ブクログ
ほぼ同時代を生きているにもかかわらず彼女の地球規模の肌感覚、三島由紀夫や安部公房論、ルネサンスや南米文学作品に至る教養、自分を客観視できる‘もう一人の自分’をもつ生き抜く力、
母親譲りの情熱と行動力・・ともかくこんな人がいたんだと、思いっきり親しく話こめたような、もっと話し続けたくなるような人。引き続き対談集エッセイ、あっと肝心のマンガ読んでいなかったのでチャレンジしたい。
Posted by ブクログ
幼い頃から自然に触れ、世界を見てきたヤマザキマリさん。
「失敗が増えれば増えるほど自分の辞書のボキャブラリーが増えるわけですから、「やっちまった」
「しまった」と思って、またやり直しっていうのは、
死ぬまでやっていいと思うんです。」
「失敗は気がつけば経験になっている」というようなことに、ものすごく響いた。後の、視点を世界で見てみようと言うメッセージも相まって、失敗してみたくなった。生きることに集中したくなった。
「その時、その時、できることをやればいいんだから。大丈夫、絶対になんとかなる」というのは、うちの母の口癖なのですが、ああ、本当にそうだなあって。」
三島由紀夫の、命をかけた文学に魅入られたらしく、挑戦してみたい。
一度韓国へ出てみた時の、日本を俯瞰的に見るようになった感覚を、言語化&応援してくれたような気がした。
Posted by ブクログ
すごいなぁ、ここまで地球規模で生きる人の話は、初めてかもしれない。
落ち込んだり、悩んだりした時には、この本の名言に背中を押されたい。
そう思って、本の言葉に線を引いたわ。
Posted by ブクログ
ヤマザキマリさんの本を読むたびに自分の悩みがちっぽけなものに思えるし、視野が広がって気持ちが楽になります♡
やっぱり怖いもの知らずで勢いのある10代のうちに様々な経験をしておくことが大切だと思う。
Posted by ブクログ
パワフルの権化みたいな人でビックリ。
テルマエ・ロマエの作者さんだったんですね。
何気なく読み始めた本だったけど、たくさん得るものがあって読んでよかったなと思った。
テルマエ・ロマエも読んでなかったのですぐに読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
生きるとは経験する事なんだな。視野が広がる。どんどん興味ある物に飛び込んで失敗してやるぞ!って気になる。自分で自分の人生これからいくらでも豊かにできるなと前向きに元気になれる一冊でした!エネルギーもらった!
Posted by ブクログ
幼少期から色々な経験をして、多くの本を読んで、感性が豊かだからこその文章。思いがけない出会いの数々が素晴らしくて、小さなことで悩んでないで動いてみようと思わせてくれる。
Posted by ブクログ
17歳のとき単身でイタリア留学。ピラニアがいるかも知れない川で泳ぐなど、破天荒な行動で、人生を謳歌しているヤマザキさん。彼女を題材にして、余裕で一冊の小説が書けるような、波瀾万丈の生き方をしています。私にはとても真似できません(笑)。しかし、旅には出たいなとは思いました。
【心に刺さった言葉】
・私はよく「それって、もし宇宙人が見たら、どう思うか」って考えることがあるのですが、そうすると私たちって、みんな「地球人」だし、生物学的に見たら、誰もが「人間」という生き物になる。「それって地球人として、どうなのよ」という感覚は、どこかに持っていたいと思うのです。
・人間に愛されることも大事だけれど、この探検記のデルスみたいに、何よりも地球に愛される人になりなさい。地球が、お前には生きていてほしいと思うような人間、そういう生き物にならなけゃいけない。そうすれば、きっと自然がお前を守ってくれるよ。たとえ台風に遭っても、どんなに孤独でも、自然がきっとお前を生かしてくれる。
・たまには自分よりもうんと大きくて手ごわい自然を体いっぱいに感じて、人間は、なんてちっぽけなんだとあらためて思い知った方がいい。そうすることで、何か諦めがつくというか、振り出しに戻ったかのような気持ちになれるんじゃないか。
・「ああ、月がきれいだ」っていうだけで生きる喜びを感じられる自分と「もう死んだ方がいい」というくらいの不条理な闇を見つめている自分と。一方があるからこそ、もう一方も深く味わえるのだと思います。
・ガンガン傷ついて、落ち込んで、転んでは立ち上がってというのを繰り返しているうちに、かさぶたはどんどん厚くなっていきます。かさぶたがいっぱいできれば、皮膚も分厚く、たくましくなるんだから、かさぶた上等。どこどこつくっちゃえばいい。そうやって失敗を繰り返していくうちに、やがて分厚くなったかさぶたがはがれる時が来る。「ああ、自分はカッコつけてたな」とか、「人からどう見られているか、体裁ばっかり気にしてたな」、とか、薄皮が一枚一枚はがれるみたいに余分なものがとれていった時に「ああ、失敗は、どれもこれもいい経験だったな」と思える時がきっとくる。そのためには、経験と時間が要る。
Posted by ブクログ
「教養ってなに?」
ある日突然娘に聞かれました。学校の課題だそうです。
「・・・」
もちろん答えられないので、静かにスマホで検索検索〜
『個人が社会と関わり、経験を積み、体系的な知識や知恵を獲得する過程で、人格全体の訓練を行い、蓄積される人間観、世界観、自然観などの価値観の総称』
『学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる、心の豊かさ』だそうです。
また娘が聞いてきます
「じゃあ、教養のある人って誰?」
「・・・ 池上彰さんとかカズレーザーさんとか?」
私はしどろもどろで答えます。
「あ~ そうねえ〜 そうなるよね〜」
娘の返答に少し悔しい気がしました。
先日、この本を読んで娘とのやりとりを思い出しました。
そうだ!これが教養ってことなんじゃないの!
本を読み、映画を観て感じる、考える。そして多くの人と話し合う。旅や日常の生活で多くを経験し、感じ、考える。そしてそれら全てを人生を楽しむ糧とする。人生の困難や岐路に立ち向かう糧とする。
娘〜!ヤマザキマリさんも教養のある人だよ!
Posted by ブクログ
知らない作品や人物が出てくるたびに調べて、世界が広がる読書体験でした。言葉に実感がこもっていて、軽く読めるけど読み応えのある文章です。
特に最終章がよい。
・持っている地図のサイズを変えてみたらいい
・ただのいきものみたいに、生きることそのものに夢中になったらいい
・生きることは、あらゆる扉を開け放つこと
・遥か遠くに美しいものを思い描くことができるなら、人は、足元にある小石はまるで気にならなくなるから
Posted by ブクログ
ヤマザキマリさんのお母さんみたいに、私もひとりのはしゃぐ人間であり続けたい。
感動できるという感情があることが有り難い。
「他人の目なんて気にしなくて良い。
他人の目にうつる自分は自分ではない。」
可愛い子には旅をさせよで、自分の子どもにも様々な体験をさせてあげたい。
途中で紹介される小説もとても面白そうで、読みたいと思った。
Posted by ブクログ
本当に面白い人生。もちろん山あり谷あり、波瀾万丈。その根本には《生きているからには感動したい》がある。簡単に言えばポジティブで、トラブルさえも笑いに変える度量と強さがある。もっと他の生き物と同じように、生きることに夢中になったらいい。こんな人生あるんだ、こんな角度の受け止め方も出来るのか…これだからエッセイは好き!と改めて感じた本。また読みたい!
Posted by ブクログ
「仕事にしばられない生き方」を読む前に、この本を一通り読んでおくことで、ヤマザキマリさんの幼少期から現在に至るまでを知ることができ、他の書籍へと進みやすい。
「テルマエ・ロマエ」で有名な漫画家だけど、こんなにも芸術や文学に詳しく、文章でも知的に分かりやすく表現される方だとは知らなかった。
Posted by ブクログ
旅行ではなく、一度は日本を出て外国から日本を見ることは私もすごく賛成派。価値観が180度変わる。一度も傷つかず、挫折せず、経験せず、失敗を恐れて安全圏にいると、年を重ねて問題にぶち当たった時そこから脱出する術をなくして壊れてしまう。芸は身を助くとはいうけれど、絵の描ける人は本当に羨ましい。何処へ行ってもそこから会話が生まれるから。
Posted by ブクログ
ヤマザキマリさん、こんなに面白い人だと知らなかった!!!
とにかく視野が広くて本当に国境のない生き方。囲いの外に出てのびのび生きるまでには色んな苦労も悲しみもあっただろうけど、教育や教養や知識と経験で、「知らない、わからない、やったことない、聞いたことない」も全部吹っ飛ばすように受け入れて楽しんで生きているのが最高にタフで素敵でした。
「生きてりゃいいんだよ」「生きてていいから生まれてきたんですよ」なスタンス、めちゃくちゃ好きだなあ。
Posted by ブクログ
内容からすると高校生から若い人向けに書かれた本なのかなと思う。私の子供達は日本語が読めないので、友達の子供に紹介しよう。
内容はヤマザキマリの濃い人生と昔読んでいた(というか血肉となった)いろいろな本に関する思いなどを絡めた人生論。フィレンツエで文壇サロンに6年間も入り浸っていたり、最初の夫が(たぶん裕福な家庭出身の)ハンサムな詩人だったところが面白かった。27歳で妊娠、落ちぶれていく夫に見切りをつけて日本に帰る。しかし翌17歳でイタリアに1人で渡ったものだ。普通なら高校卒業してから留学するだろうに。でもたぶんこれはお母さんの教育も破天荒だったせいなのかなと思う。つまり、子供の生き方には親がずいぶん影響しているということだ。
教養を持った人々とはどういう人たちかという明確な教示がある。本を読むだけではダメで、自分が得た知識なり思いを言語化して、さらにそれを他の人と交換することで確固たる教養が出来上がる・・・ということらしい。たしかに。イタリア人はよく話すので、自分の思ったことなり見聞きしたこと(本も含む)を語るのが好きなのだが、日本人はなかなかこういうことはできないのではないかと思う。そもそも機会がない。でも、ネット空間だとそういうサロン的なものも可能なのかな?と思った。
ヤマザキマリのテルマエロマエは本当に面白くて、あれが出た時にはすごい作家だなあと思ったのだが、やはり下地にある教養がああいう作品にさせるのだね。芸術家の奥深さというのを感じる。
Posted by ブクログ
持っている地図のサイズを変える
基本にする尺度を変える
簡単そうで難しい。だけど、そうありたいと思う。
ヤマザキさんの沖縄の本をいつか発売されたときには読んでみたい。
Posted by ブクログ
著者をはじめ、登場人物のバイタリティが高く、
苦境にも負けず人生を切り開いていく様がすごいなぁ~と思いながら読んでた。
ベネチア旅行のお供に持っていって、視野を広げさせてもらった気がする!
Posted by ブクログ
「テルマエ・ロマエ」の作者、ヤマザキマリさんの自伝的エッセイかな?
少女時代から世界中を旅したり、暮らしたり、またその時々で読んだ本の思い出と共に紹介されています。
紹介された本は読んだことあるけど、あまり好きではない本もありましたが、マリさんの生き方や物の考え方が好きだなぁ。
すべての経験を力に変えている感じ。
私も何事にもチャレンジしてみて、失敗ではなく経験ととらえられる人でありたいと思いました。