ヤマザキマリのレビュー一覧

  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    漫画家・ヤマザキマリさんの破天荒な母リョウコについての本。

    何の予備知識もなしに読んだけど、こんな風に子どもの自主性を育てる自由な子育てができたらいいなーと思った。

    心に残ったフレーズ
    ・親というものは、子供にとって、まず強く生きる人間の手本だと思うし、手放しでも子供がしっかり育っていけること、生きていけることを信じてあげるべきなのだと思う。
    ・この社会で活き活きと生きること。たとえいつも一緒にいられなくても、一生懸命に働き、満足していること。それを知ってもらうことも、素晴らしい母親のあり方

    子育てで悩んでいたり、社会で生きるのが少し窮屈だなと感じている人におすすめしたい。

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    2024年02月20日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    作者はイタリア生活の中で食卓に誘われると祖父母をまで一緒に連れて行き、ごく自然に迎えるホスト。「老害」などと言われる日本のそれとは大きな違いを感じた。核家族で普段から老人をみないで葬式でしか死に立ち会え無いと生まれてくる老人に対する全く違うだろうと想像出来る。
    最後のお母様の北海道での生き様をみるとこの本がお母様へのレクイエムだったのでは無いだろうか。そしてこの素敵なお母様あっての作者ヤマザキマリさんの才能が開花したのでは無いだろうか。

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    2024年02月19日
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話

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    歴史から学ぼう。自分を、世界を、時代・文化を俯瞰できる力を身につけたい。
    ネットではなく、生の体験も大切にしたい。

    価値観の違う人とも語り合い、共生できるのが理想的な社会とはわかってはいれど、実際は外に出れば差別や言葉の暴力、女性蔑視、セクハラやモラハラ・・電車に乗っているだけで不快な思いをすることが多々。自分の生活を必死に保っている中で、価値観の違う人、危害を加えてくる人に自分の気力・体力・時間を割くことは、合理的じゃない。と考える人が私含めてほとんどんなんじゃないかなと。状況はわかっているけれど、せめて自分の生活の中は平和を保ちたいと。
    被害者側ではなく、加害性のある人ほど学ばなければい

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    2024年02月12日
  • 猫がいれば、そこが我が家

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    いつも傍らにペット(今はベンガル猫のベレン)がいる人生なんだね。うらやましい。
    もちろんそれだけ別れがあったわけだけど。
    とにかく著者の母上が破天荒こうすぎてこの母親あってこの娘(著者)ありって感じ。
    14歳のまだ子どもを本物を見てきなさいと1年間、イタリアに単身で留学させるってすごい勇気と覚悟だよ。
    貧乏暮らしもしたみたいだけど、とにかくいろんな体験と経験をして結婚、離婚、結婚して(今はイタリア(夫)と別居婚)最初の夫との息子(デルス、著者の近所にひとり暮らし)ももうけて著者が今、ベレンとふたり?暮らし。
    写真も豊富に載っていて(ベレンの)どれもみんな可愛い。
    カメラマンは息子さんのデルス氏

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    2024年02月09日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    ネタバレ

    自分の人生を計画したい人があまりにも多すぎると。そうではなく、人生はひとりでに「なる」のだということ。
    自己とははじめからあるものではなく、生きて行くうちにひとりでにできていくものなのだ。それをやる前からそれをすれば何を得られるのか、それは自分のためには必要かなど考えてしまうのは、現代病の一種だなと思う。
    自分の知りたいことだけを知りたい、ジャンルに括りたがって、自分のなかで簡潔に完結させたがる。予定調和な人生を望む・・。私含め現代人に当てはまることが多くて、どきっとさせられた。仕事だけでなく生活でも効率化を求めるあまり、人生も効率で考えるようになってしまっているのかな・・。
    自分の人生も思考

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    2024年02月04日
  • 歩きながら考える

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    ヤマザキさんの本を読んでいると、知的好奇心・探求心が刺激されて、世界についてもっと知りたい、知らなければという思いにさせてくれる。狭い自分の安心できるテリトリーで安穏と生活していないで、もっと広い世界に目を向けなさいと叱咤激励されているような。
    楽しいことばかりではなく、辛いこと苦しいこともあるのが人生で、それが生きるということなのよと言われているような。
    考えてみれば、現代は便利になりすぎて、ついどれだけ楽をするかということがゴールになってしまっていないか。思考をやめてしまっては、他者の都合の良いように利用されてしまう。
    自分で調べて、考えて、行動しなければ。
    また失敗を恐れすぎると、結果的

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    2024年02月04日
  • 扉の向う側

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    マリさん、たっくさん経験してるなぁ。この経験はすごいな。自分の経験を本にするって、憧れる。自分でもこっそり書いてみたくなるな。絵日記みたいだった。

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    2024年02月02日
  • 扉の向う側

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    イタリアを中心に有名無名の芸術家との出会いを辿る旅、、をGoogleアースを片手に楽しんだ。人の死にも苦労にも優しい眼差しが向けられていた。
    人と分け隔てなく関わり、常識に縛られない作者の人柄に好感を持った。

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    2024年01月31日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。
    国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。
    これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと改めて感じた。

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    2024年01月29日
  • 男性論 ECCE HOMO

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    山崎さんの歴史・人物を見る目が豊かで、こんな風に人生を見ることができる心の豊かさに憧れる。若いうちから日本を飛び出して海外生活が長かっただけでなく、山崎さん自身の好奇心・寛容性によるものだと思う。過去現在を問わず、人間を俯瞰して見ることのできる目線。
    時間・空間を、横軸だけでなく縦軸で掘り下げて。狭い世界で考えていた自分の視野をぱっと開いてくれた。

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    2024年01月21日
  • パスタぎらい(新潮新書)

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    このあとの『貧乏ピッツァ』の方を先に読んでいるものだから、かぶる話もなくはなかったんだけどね。とはいえ、料理とヤマザキ氏の生活史のエピソードをからめた文章は、やっぱり楽しいね。自分の経験では、スイスに行ったときにいただいたチーズサンドを一口で戻しそうになった経験があり、決して相いれない味覚があるのは敬虔のあるところ。それでも、いろいろな味覚体験をみるとなんか楽しそうだったね。

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    2024年01月20日
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)

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    よく聴いているラジオに著者がゲストで出ていて、話の内容も話し方も面白かったので、読んでみた。

    自分の人生を綴りながら、お金や仕事について書いている。

    一見、破天荒な人生である。14歳で1ヶ月も海外1人旅とか、17歳で絵画を学びに渡伊とかは、普通の親の元に生まれていたらできなかったことだろう。そこで多様な価値観を受け入れる人生観ができて、語学が身について人生の幅が広がって現在に至るのだから、良くも悪くも親ガチャはある。
    組織に雇われて働いたことしかない者からしたら、働き方の考え方についてはそのまま同意できる訳でもないが、広い視野を持つことは必要である。

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    2024年01月18日
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)

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    ヤマザキマリ氏による、お金と仕事にまつわるエッセイ。
    ヴィオラ奏者である母のこと、貧しかったこども時代、イタリア留学、恋人の借金返済地獄、鬱、妊娠と出産、別れと再婚、タレント的な活動、漫画家デビュー、テルマエロマエの大ヒット、映画化原作料と炎上、過労による休止、最新作プリニウスのこと、夫と息子のこと、などなど。
    もともとパンクが好きだったという著者。人と同じが嫌だという考えもあり、とにかく波瀾万丈の生き方である。それだけで、まずおもしろく読める。
    また、どん底を経験したからこそ言える力強い励ましと、俯瞰的で楽観的な見方。恥ずかしい思いや惨めな思いをしなければ人は学ばないという話も、実感がこもっ

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    2024年01月11日
  • 扉の向う側

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    ヤマザキマリさんが出会う人がそれぞれ個性的で魅力的。出会いを肥やしに書く文章がおもしろいです。

    ヤマザキマリさんの出会いを引き寄せる力、たくさんの出会いを経験したからこその度胸、心を開いて向き合ってみるしなやかさがかっこいいです。
    私の心の中の扉を開けるように日常の出来事や出会いを経験し、選択し、受け取りながらこれからも生きていくのだなと思いました。

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    2024年01月08日
  • たちどまって考える

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    考えるにも土台が必要だと感じました。様々な経験と知識、知性がなければ、状況を客観的に比較したり俯瞰して分析できない。独りよがりの考えに固執してしまう。不安に対処するにも同じことが言えると思います。コロナの時、自分は何をしていたか?韓国ドラマを見るためにネトフリに登録したことを思い出し、今更ですが、今後は読書の時間をもっと増やすと決めました。

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    2024年01月06日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    読んで、おだやかな気分になれる本だった。死とか老いとか、わりとネガティブに遠ざけたくなることがらについて、たんたんと受け入れるというかなぁ。正直、最初のうちはなんとなく読みづらかったんだよ。なにか、読み進めるのに抵抗があるというか。ひっかかる気分について、自分のなかでためつすがめつしてみると、内容に対して表現が直球で向かってくる気がして、鼻白んでいたのだろう。読みながら、もう少し迂回した言い回しって、できないものか、なんて自分の中で思った後で、あぁ俺はこういう話はもっと遠回しに行ってほしい、って思っていたことに気づいたんだね。でも、内容自体がべつに迫ってくるような激しさがあったわけじゃない。む

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    2024年01月06日
  • 歩きながら考える

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    パンデミックに奪われた、これまでの自由。でも、たちどまったままではいられない。先行き不透明な世界で、私たちはどう生きていけば良いのか? 「旅する漫画家」による、自分の足で歩き続けるための実践的指南書。

    いろいろ考えさせられた。

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    2024年01月01日
  • 妄想美術館

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    面白かったです。
    博識のお二人だからこそできる妄想がすごく面白かったです。
    ウッチェロは知らなかったのですが、ファンになりました。聖母子像、最高!大阪のおばちゃんとふざけたガキンチョって感じがクセになる。ビリケンさんのような赤ちゃんのキリストが3Dのように飛び出てくる感じ。
    お二人のウッチェロ愛がひしひしと伝わってきました。
    やっぱり絵っていいなぁ。

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    2023年12月29日
  • 扉の向う側

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    「ハルさんの葉書」が読みたくて買った。北海道に生まれ育っているので、ヤマザキさんの描写がとっても胸に刺さる。樺太生まれのハルさん。私の祖父も樺太生まれだった。終戦時、樺太から命からがら北海道に引き揚げて来たという人が、沢山いる。そんな背景も合わせて読むと余計に心に沁みた。

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    2023年12月30日
  • ヤマザキマリのリスボン日記 テルマエは一日にして成らず

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    mixiがはやっていた頃のインターネットのブログ感が、懐かしく、ヤマザキさんの奮闘振りとともに、一気に読んでしまいました。

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    2023年12月10日