ヤマザキマリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2018年5月から2021年10月にかけて8回行われた対談集。
半分は虫の話。そこから人間の話になる。
ヤマザキマリさん、虫に詳しいから養老孟司さんと話がかみ合う。
お二人とも虫が好きなんですね。
このご両人は、頻繁に本も出している。
書かれている内容は重複していることも多い。
同じようなことを感じている人はおそらくたくさんいて、そんな人たちが読んでいるのでしょう。
言語化された思いを自分の脳に焼き付けるのに役立っている。
みんな心当たりがあって、当たり前のことだと思っていることを言っているだけだから、読者から文句や批判を受けにくい。
読者は、思っていることを上手く言葉で表してくれると「 -
Posted by ブクログ
昭和を振り返りながら世の中を見つめるエッセイ。
お母さま含め、常識にとらわれない破天荒とも言える生き方が、私からすると興味深く面白い。
いじめの章にあった
「宗教的拘束のない日本では「倫理」は世間体であり、その戒律は厳しい。聖書のような文字として記載されているものでもないし、しかもその概念は時代によって流動する。要するに空気をしっかり読んでいないと、うっかり戒律に反してしまいかねない。人々は日々、この世間体という透明な法に従って、周囲に違和感を与えないように生きていかねばならないわけだ」
という文章にはとてもハッとした。日本社会の生き辛さの原因はこれだ!と。こうも端的に文章にされたものに初め -
Posted by ブクログ
色んな子育て情報に埋もれて、何が正解なのかわからなくて疲れたときに読みたい本。
いや、子育てに正解なんてないんだよ、親が何かに夢中になって生きることを楽しんでいること、子どもをひとりの人格として敬い信じることの大切さを学んだ。
自分にヴィオラ母さんのようなパワフルさはないけど、とても勇気をもらえた。
以下心に残ったフレーズ。
この本は、子育てや女性の自立を支えるハウツー本ではないし、そもそも、多様な悩みを抱えた昨今の日本の女性たちの役に立つかどうかもわからない。でも、ひとまず、鼻息荒く駆け抜ける野生の馬のように自分の選んだ仕事をし、子供を育ててきた1人の凄まじき女の姿を思い浮かべてもらうこと -