ヤマザキマリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
イタリアにとどまらず、世界中で食べた物について、高級なものからスナック菓子まで実体験に基づく話はどれも面白かったです。
ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、と、ヨーロッパの国々の違いについてもなるほど、と思うところが多かったです。
長くはない、私の海外生活体験からすると、日本食が恋しくなることはなくても、おにぎり1 つとか、かけうどん一杯などといった、「軽く食べる」ことが難しかったなあと思い出します。
そしてやはり「浴槽」。
あとがきの、「食事と風呂は人生における二大至福要素だ。」に、強く共感しました。
バター茶も臓物の煮込みもパスだけど、滋養強壮効果が高いという馬肉には、 -
Posted by ブクログ
ネタバレヤマザキマリさんをテルマエロマエの漫画家ぐらいとしてしかしらなかったので、こんなにも知識深く、語る方とは意外でした。
お二人の話がもりあがってる感じで傍目からみて楽しそう。
中野さんの、とある言葉があって、そんな視点もって考えているんだ、って驚き。面白い。
ヤマザキマリさんの5章から、抜粋。
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本当の孤独というのはそうした生き方のスタイルではなく、他者という鏡に自分が映し出されていないと気づいた瞬間でなければ、実感できないものだと思います。
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この文章よ、、、
それは本当の恐怖だよ。恐ろしい。 -
Posted by ブクログ
漫画家ヤマザキマリさんの好きな男たち。ハドリアヌス帝(76年−138年)もいれば、奥村編集長という漫画業界の名物編集者なる人(テルマエロマエの担当者でもあった)もいれば、トムとジェリーのトムまでいる。
裏表紙の紹介文など読むと「真の男らしさが見えてくる」「新男性論」などとあるので、「男とは…」「男はなぜ…なのか」というような論をぶっちゃうのかなと半ばハラハラ半ば期待したが、あくまで「極私的目線で」(とも書いてあった)の観察録であり、各人への思い入れや、男性に対する個人的な嗜好を熱く語ることこそあれ、傲慢さを感じさせるような“男性論”はなく、良かった。
ヤマザキマリさんは、テレビでは「舌鋒 -
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Audibleで途中まで聞いて、サブスクを解除してからも気になっていた一冊。
趣味の話から現代社会論まで、とても幅が広い連続対談集。養老先生も、ヤマザキさんも、すっごい読書家だ。すごくいろんなことを考えていらして、面白い。
『考えるのはカッコ悪い』
とか、
『賢そうな顔しやがって』
とか、果ては、
『暇だからいいわねー。』
だとか揶揄されるのは、いつから始まったんだろう。この本を読んでいると、考えることを止めたら、人間の一番面白いところをかっぱらわれることじゃないかと感じてしまう。考える材料として、知識は必要なのにそれが悪いみたいな言い草。なんだかものを考えていると悪いみたいな世 -
Posted by ブクログ
海外の出版業が不況の
なか、
日本の出版業は活気が
ある。
それはなぜか?理由に
ついてマリさんが説き
ます。
それは、日本の教育が
自分の考えを言語化し、
それを発言する弁証法
に力を入れてないから。
だから皆自分の代わり
になにか言ってくれる
人を、
書籍やメディアの中に
いつも探してるからだ
と。
私はその「みんな」に
すっぽりはまってるな
・・・
それはそうと、読んで
る間ずっと養老先生の
肉声が、
とってもリアルに脳内
再生されてました(笑
あとがきで、ご自分を
「くたびれた爺さん」
と称する養老先生。
まだまだお元気でいて
ください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ名前はよく耳にしていたけど作品を読むのは初めて。
『日本だけが世界じゃないから』
が口癖で、紆余曲折の人生を送ってきた母を持つヤマザキマリさん。
日本に窮屈さを感じて日本と距離を置いてきたのに、時間の経過とともに様々な日本の味わい深さを感じられるようになったという。
表紙と目次を軽く眺めただけで、何とも興味をそそられる。
以下、目次を一部抜粋。
*ぼっとんの闇が生んだ、世界最高峰トイレ文化
*同化しようとするカメレオンたちのストレス
*キレることが苦手な一億総「おしん」
*全世界から憧れの眼差し、電化製品のドラえもん
*血みどろにならない敏腕歯医者
*子どもの物欲を煽りまくるメディアに注