ヤマザキマリのレビュー一覧

  • 貧乏ピッツァ(新潮新書)

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    ヤマザキマリさんは、17歳から始まった海外での生活により、数多くの食へのこだわり、戸惑い、感動と入り混じっている。
    マリさんの人生を食で振り返るとともに、イタリア人の生活、食について、我々も垣間見る事ができる
    僕たちが、想像している以上に、イタリア人は、トマトや野菜を食べ、信じられないくらいにオリーブオイルを使うという事がよくわかる。

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    2025年07月23日
  • たちどまって考える

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    ネタバレ

    『テルマエ・ロマエ』の作家さんでメディア等に露出もあるので強めの印象があります。

    コロナ禍で今までの価値観が揺らぐ中、ヤマザキさんの力強い言葉が胸に刺さります。

    【人はどうも信じることを美徳とし、疑いは良くないこととして解釈する傾向がある。たしかに信じるほうが、疑いを抱くよりは楽だし、裏切られた場合もその責任を信じた相手に負わせればいい。疑いという想像力には、それなりのエネルギーを要します。怠惰な人にとっては「信用」のほうがはるかに気楽でしょう。しかし、この「疑念」こそが社会の質を高め、栄養素の多い社会環境をつくり上げていくきっかけとなるのではないかと感じます。】


    【「難しい問題を前に

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    2025年07月18日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    ネタバレ

    ◯愛する人たちの死を避けたい、考えたくないという思いが私にある。
    しかし、自分の死については悲しいものだとか怖いものだとは思わない。
    なぜかと言えば、それは自分の命を大切に思っていないのとは違って、生まれてから今までを十分に生きた、生かされてきたことに喜びや感謝の気持ちがあるから。
    自分のこれまでの生き方に全て満足はしていないし、全て肯定できるものではないけれど、私なりに一生懸命生きてきたからだ。

    私の愛する人たちも私と同じように、それ以上に精一杯人生を楽しみ、苦労して生きているし、そうやって生きてきたのは確かだ。
    それなら、愛する人たちの人生も生から死に至るまでを丸ごと愛おしく、ありのまま

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    2025年07月14日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    2025年7月5日
    深窓のお嬢様だったリョウコがかくも逞しい母になるとは❗️
    自分の仕事、好きなものにこれだけ一途になれるってすごいと思う。
    子どもに手がかかり、なかなか踏み切れないのが普通の女性。
    子どもにとっては寂しい日々だった。
    よその家に預けられて肩身の狭い思いも味わった。
    それでも自分への愛情を感じることができたからまっすぐ育ったのだろう。

    音楽家の娘が画家(漫画家)芸術に深い縁があるのはDNAに組み込まれているのだろうか。
    きっと先祖、前世に起因しているのだと推測する。

    好きなことをやり尽くす、不幸現象も困難も笑って凌ぐしなやかさ、遠方も自力で行くバイタリティ、自然の美しさに感

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    2025年07月07日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    ヤマザキマリさんが、有名なヴィオラ母さんの死をきっかけにして、死について、歳を取るという事を否定してはいけないという事を書かれています。
    イタリアにもよく馴染みのあるヤマザキマリさんですので、イタリアでの家族、老人達へのいたわりという事が書かれてあり、とても印象的です。

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    2025年06月28日
  • 続テルマエ・ロマエ 2

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    いつも温泉のことと言えばルシウスだったから、マリウスが可愛くて新鮮だったー!一言も話さなかったひいお爺さんは……気になる。

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    2025年06月22日
  • パスタぎらい(新潮新書)

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    14歳でドイツとフランスをひとり旅し、17歳で単身で!、イタリアに渡る。
    まあ、世界中を転々として、イタリアに在住している文字通りの国際派のヤマザキマリさんの食に関するエッセイ
    あのヴィオラ母さんの娘の食のエッセイが、面白くない訳ないよね。

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    2025年06月20日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    ヤマザキマリの破天荒なヴィオラ母さんの話。
    昭和ヒトケタ世代でありながら、当時珍しいシングルマザーとして、かつ女性の演奏家として、マリ達二人の子供達を育てたものだと、感心してしまう。
    母である前に、ひとりの女性として、自らの生き様をしっかりと子供たちに、その背中で語って育てあげたのだろう。

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    2025年06月18日
  • ムスコ物語

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     「◯◯ならこうあるべきという思い込みを持たないこと」「地球に受け入れられているんだと自覚すること、この惑星の生き物として生まれてきたことを感じること」といった刺さる言葉の散りばめられた文章。マリさんかっけー、デルス君ええ子や、などと思って本編を終わったところで、次に始まる、息子デルス氏によるあとがき「ハハ物語」。このカウンターパンチのなんと効くことか。子の心親知らずである。
     でもそれで、本編での感動が覆るかというと、一周回ってその逆で、ますますこのハハとムスコの在り方が好きになった。

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    2025年06月08日
  • たちどまって考える

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    イタリアに家族がいて、日本人とはなんなのか、よく存じ上げているヤマザキマリさんの、パンデミックで立ち止まってしまったなか、日本人とはなんなのか、考察をしている。
    たしかに、日本には、明治維新後に入り込んできた、西洋式の民主主義が、まだ馴染んでないのかもしれない。
    良い悪いは別にして、日本人の考え方や精神性をよく理解し、世界のなかの日本として振る舞う必要があるだろう。

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    2025年06月07日
  • テルマエ・ロマエ 4巻

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    この巻から物語の本筋というか長編に入ります。ルシウスが現代日本に長期滞在するようになりますが、これはこれでそれなりに面白かったです。
    旅館でおじいさんと雑巾がけ競争したり、板前さんに(……何だこいつ?)といぶかしがられたり。
    あと馬のハナコもいいですね。いよいよ「平たい顔族」の国と親密になってきたルシウスに馬もメロメロだあ‼

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    2025年06月07日
  • テルマエ・ロマエ 2巻

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    主人公のルシウスは1巻の後半にハドリアヌス帝の知己を得て重要人物の1人となり、ローマと日本を何度も往復して斬新な浴場を造っていくうちに、ローマに「浴場に於ける新たな問題」を持ち込んでしまったものの、それを鮮やかに解決に導く。しかしその働きにより、元老院の有力者から目を付けられてしまった、というのが2巻全体のあらすじ。
    2巻の出色は、やっぱ第6話の「男根崇拝」ですかね? 今巻で個人的に特に好きなエピソードは、ナイルとワニ、バナナなどの第8話でしょうか。バナナに驚くルシウスが面白かったです。

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    2025年06月04日
  • テルマエ・ロマエ 1巻

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    好きな作品なので、何回も再読しています。新シリーズの方も2巻まで読んでいるので、懐かしさも感じつつ読みました。
    古代ローマと戦後(現代)日本を「浴場」という共通要素で繋ぎ時空間転移させる、という発想には、まだ見ぬフィクションの可能性を感じさせるものがあります。
    1巻の中だと第2話のエピソードが特に好きです。お猿さんかわいいし、温泉卵も美味しそう。
    「平たい顔族」との様々な交流で、いちいち真面目に驚いているルシウスは、滑稽で可笑しみも感じますが、微笑ましく面白い。

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    2025年06月04日
  • 扉の向う側

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     扉の向こう側には未知と日常が交差する風景が広がっている。ヤマザキマリの軽やかな筆致はエッセイでありながら旅の記憶や人との出会いを鮮やかに蘇らせる。
     ときに異国の風景が読者の心に風穴をあけ固まった価値観をやさしく揺さぶる。ユーモアと観察眼が織りなす一文一文が人生の豊かさを再認識させるのだ。重たさはなくとも確かな余韻が残る。

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    2025年06月04日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    養老孟司さんとヤマザキマリさんの対談集。
    前半は虫の話が中心で、できるなら虫は避けたいと思っている自分にはヒットはしなかったものの、専門家でもないのに(?)ヤマザキさんの虫の知識には驚くばかり。

    後半は、身近な話題をもとに、欧米と日本の違いを宗教感、文化的習慣なども交えながら語り合っているが、これがまた深い!
    お二人とも見識が広くて、紹介される本や映画も読んでみたい、観てみたいというものが多かった。

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    2025年05月31日
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)

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    幼少期から色々な経験をして、多くの本を読んで、感性が豊かだからこその文章。思いがけない出会いの数々が素晴らしくて、小さなことで悩んでないで動いてみようと思わせてくれる。

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    2025年05月20日
  • 扉の向う側

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     久しぶりにエッセイを読んだ。昔、欧州に暮らしていたこともあるので、イタリアを中心とする本書のエピソードがなんとなくリアルに感じられる。欧州イタリアにクラス人たちの暮らし、生きることのモノ哀しさや面白み。静かにそんなことを感じさせてくれる佳品。各エピソードに添えられる絵も素晴らしい。

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    2025年05月20日
  • 妄想美術館

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    原田マハ大先生とテルマエロマエの作者、ヤマザキマリの対談本。
    イタリアの美術館や画家が1番多く登場する。
    冒頭の大先生の経歴を見て共感する所が多かった。
    それぞれ2人の個性が出ていて対談に参加したいと思った。

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    2025年05月18日
  • パスタぎらい(新潮新書)

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          『パスタぎらい』

    『テルマエ・ロマエ』でお馴染み
    ヤマザキマリ 極上の食文化エッセイ♪


    …って、表紙のインパクト強すぎでしょ♡
    "ジャケ 買い♪" しちゃったよん (๑˃̵ᴗ˂̵)


    ヤマザキマリ さんのこと全然知らなくって
    『テルマエ・ロマエ』の人 ってことくらいしか知らなかったのね…恥ずかしいんだけど



    読みやすかったなぁ✨

    いくら海外暮らしが長くても、家族が外国人であっても、やはり私の味覚はなんだかんだで和製優位なのだろう。茹ですぎてぶちぶち切れてしまう、お弁当の付け合わせに入っているようなケチャップベトベトの冷めたスパゲッティを口にした

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    2025年05月10日
  • 座右のラテン語 人生に効く珠玉の名句65

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    ラテン語さんの前作を読んでラテン語に興味を持った。今作は格言集であるが、ヤマザキマリとの対談形式で各々の格言にコメントがされており、テルマエロマエ好きとしては嬉しい内容であった。

    ラテン語は印欧言語のルーツ的な存在であるが、意外にも日本人的な感覚の格言が多いのが印象的だった。私はユダヤ教・キリスト教などの一神教的価値観には本能的な拒否反応を示すが、ラテン語時代まで遡ると、共通の何かにたどり着けそうな気がした。

    好きな格言は in vino veritas(酒に真実あり)である。飲み会の時にこそ本音が出せるというのは如何にも日本的ではないか。現在でもローマの土産物店で、この格言のマグネットが

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    2025年05月01日