ヤマザキマリのレビュー一覧
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ネタバレ「たちどまって考える」の続編。
信じることは怠惰なことだ、という考えは前作で読み、新たな視点だと驚いたので今作でも書かれていて再び驚くことはなかった。
やまざきさんが昆虫が好きな理由が興味深かかった。
昆虫など自分にとって理解できないものを排除または支配下に置くというのが人間の特性だと書かれていた。
予定調和にすがり、守られたいから。
確かに、予想外の出来事や理解の範疇を越える物事は好きではないな。
相手への不満やもやもやは、
「普通これはこうあるもんやろ」とか
「こうあるべき」
という先入観や期待に囚われすぎていて、その通りにはならなかったとき、予定調和が裏切られたことにより生じて -
Posted by ブクログ
ネタバレ『テルマエ・ロマエ』の作家さんでメディア等に露出もあるので強めの印象があります。
コロナ禍で今までの価値観が揺らぐ中、ヤマザキさんの力強い言葉が胸に刺さります。
【人はどうも信じることを美徳とし、疑いは良くないこととして解釈する傾向がある。たしかに信じるほうが、疑いを抱くよりは楽だし、裏切られた場合もその責任を信じた相手に負わせればいい。疑いという想像力には、それなりのエネルギーを要します。怠惰な人にとっては「信用」のほうがはるかに気楽でしょう。しかし、この「疑念」こそが社会の質を高め、栄養素の多い社会環境をつくり上げていくきっかけとなるのではないかと感じます。】
【「難しい問題を前に -
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ネタバレ◯愛する人たちの死を避けたい、考えたくないという思いが私にある。
しかし、自分の死については悲しいものだとか怖いものだとは思わない。
なぜかと言えば、それは自分の命を大切に思っていないのとは違って、生まれてから今までを十分に生きた、生かされてきたことに喜びや感謝の気持ちがあるから。
自分のこれまでの生き方に全て満足はしていないし、全て肯定できるものではないけれど、私なりに一生懸命生きてきたからだ。
私の愛する人たちも私と同じように、それ以上に精一杯人生を楽しみ、苦労して生きているし、そうやって生きてきたのは確かだ。
それなら、愛する人たちの人生も生から死に至るまでを丸ごと愛おしく、ありのまま -
Posted by ブクログ
2025年7月5日
深窓のお嬢様だったリョウコがかくも逞しい母になるとは❗️
自分の仕事、好きなものにこれだけ一途になれるってすごいと思う。
子どもに手がかかり、なかなか踏み切れないのが普通の女性。
子どもにとっては寂しい日々だった。
よその家に預けられて肩身の狭い思いも味わった。
それでも自分への愛情を感じることができたからまっすぐ育ったのだろう。
音楽家の娘が画家(漫画家)芸術に深い縁があるのはDNAに組み込まれているのだろうか。
きっと先祖、前世に起因しているのだと推測する。
好きなことをやり尽くす、不幸現象も困難も笑って凌ぐしなやかさ、遠方も自力で行くバイタリティ、自然の美しさに感