ヤマザキマリのレビュー一覧

  • 続テルマエ・ロマエ 2

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    硫化水素による中毒死が起こったソルファタラに因み、恐山温泉を紹介した第6話が印象深い。ルシウスの息子マリウスも、父と同じ異次元の温泉トンネルを抜けて日本にやってきた。そして母さつきに束の間だが会えて良かったね。作者おすすめの妙見温泉・石原荘を惜しげもなく紹介されていた。関東から鹿児島は遠いが、ぜひ行ってみたい!

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    2025年04月27日
  • 妄想美術館

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    二人の会話を読んでいるうちに、美術館に行きたくなる。
    講義や細かい解説の形ではなく、この本で教養が深まるというよりは、自分であれこれ妄想を広げながら楽しみを見出すきっかけをくれる本だった。

    作品自体についての妄想に留まらず、画家同士が実はこのタイミングで出会っていたかも、こんな話をして、影響をうけていたのかも?という妄想、自分が美術館をつくるなら、、? そうやって好奇心を次々と刺激されて新しい知識も増えていくんだろうなと思った。

    メジャーな作品や巨匠にも、有名になるまでの物語があるし、日本ではあまり知られていないアーティストの中にも素晴らしい人がいる。知識があってもなくても、あなたの目で

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    2025年04月22日
  • テルマエ・ロマエ 4巻

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    湯船に浸かってもワープせずに古代ローマに戻れなくなったルシウス。現代日本の地で出会ったローマ語が話せる妙齢の美人に仲介してもらい、温泉旅館で働くことに。突然、長編の章となりました。文化の違いから行く先々で騒動となるのですが、ルシウスに女性への恋心も芽生えて多くの伏線を描いて次巻へ。大筋としては不安を抱えた状態ですが、相変わらず笑みのこぼれる読後感でした。

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    2025年04月11日
  • 貧乏ピッツァ(新潮新書)

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    イタリアの家庭菜園でトマトがなりすぎ、食べても食べてもなくならない、と。トマトが大好きなのでうらやましくて…毎日おなかいっぱいのトマト食べたい。なのにヤマザキさんはトマトがあまりお好きでない、とのこと。
    貧乏時代に食べたもの、というのがどれもおいしそう。豆とパスタを煮込んだもの、夏に食べる茹でた米のサラダ、そしてペペロンチーノ。
    お母さんのブームが去るまで同じメニューを作り続ける、ロールパン、アップルパイなどそれほど手間のかかるものを忙しい中作っていた、その気持ちはまさに親の愛だなあ。暮しの手帖が教科書だった、というエピソードも。
    『貧乏だからといって、まずいものしか食べられない、ということは

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    2025年04月10日
  • プリニウス 4巻

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    頻発する災害への当時の対処とか、スーパーナチュラルの受け入れ具合とか、きっと実際こんな感じだったんだろうなっていう匙加減が絶妙。のみならず、支配者階層の裏事情なんかも結構盛り込まれていて、読みどころも多い。面白き。

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    2025年04月09日
  • 妄想美術館

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    原田マハさんの作品はいくつも読んでいるし、ヤマザキマリさんは講演を聴きに行ってほんとに面白かった記憶があり、大好きな2人の対談のため購入。

    2人とも美術マニアなんだけど、着眼点が違うというか、「そういうモノの見方をするのか」というのが面白かった。

    例えばヤマザキマリさんのウッチェロの話で、「遠近法や理系で物を考えすぎて幾何学模様を絵に入れてしまう」みたいな彼の人となりから美術に反映される考察とか、原田マハさんの風神雷神図屏風で「作者の俵屋宗達はルネサンスを見たに違いない!」という仮説の妄想から歴史を調べて小説ストーリーを作るみたいなのは自分にはできない思考。

    作品だけを見るのではなく、そ

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    2025年04月06日
  • たちどまって考える

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    「命さえあれば復興はできる。歴史もそれを証明している」敬虔なクリスチャン思想のあるイタリアの考え方と、世間体ベースの日本の考え方。パンデミックの始まりと、その後のことを考えると海外での大都市ロックダウンの様子は報道されてもその背景にある宗教に根付く思想の影響などは言及されていなかった。日常的に海外文化と日本文化の混ざる生活をしている筆者ならではの、民族思想的な考察が面白かった。

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    2025年04月07日
  • テルマエ・ロマエ 2巻

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    すっかり大衆浴場のエンターテイメントコメディに定着してきました。
    男根崇拝、マナー、バナナ、ラムネ、スタンプなど銭湯の良さを再確認できます。
    銭湯で登場する爺さんや婆さんが、積極的に人を気持ちよくさせようとして来るお人好しばかりで読んでてほっこりしますね。
    心もあったまる読後感でした。

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    2025年04月03日
  • 妄想美術館

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    ネタバレ

    お2人の絵画に対する熱い想いが伝わる1冊。
    特にマリさんはイタリア愛が強くて知らない画家の人が出てくるたびに検索していくのが楽しかった。1番好きな絵という書斎の聖ヒエロニムスは私も一瞬にして心奪われてしまった。
    マハさんは小説も読んだりしてるので聞き覚えがよくある画家がたくさん出てきてこれはこれで読んでいて楽しかった。
    やっぱ美術館っていいよなー、世界中巡りたいなー。
    お2人に近い気持ちでワクワクしながら読めた本でした。

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    2025年03月26日
  • 扉の向う側

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    大好きなマリさんのエッセイ。帯にあるように彼女の本を読んでいると「自分に見えてる世界なんてほんのちっぽけ」と感じる。クスッと笑えてたまにウルっときて、あー明日も元気に行けていこうって思える。

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    2025年03月25日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    面白そうな話をしそうな人が実際に面白い話をしている。
    それを喫茶店なり飲み屋なりで、ごく近い席で聞き耳立て楽しませてもらってる。
    対談集を手に取ると、いつも大体そんな感じ。そして紹介される著書が興味深いのでエア積読が増える。

    昆虫好きな二人が、昆虫について、昆虫から広がる話について、しばらく話し続けます。虫があまり得意でないなら少し辛抱が要るかも。でも中盤からはほとんど虫は出てきません。
    他の動物について、人間の歴史、文化、知性、民族性、死生観、政治経済、環境問題について。それはもう多岐に渡って話してます。
    どのトピックも、うんうん、なるほどと頷けるところだらけ。とりわけ、

    『だって自分は

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    2025年03月22日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    老いと死との向き合い方について書かれていました。
    「何があろうと自分たちは所詮地球の上にいて、大気圏内で呼吸ができているのだからいいじゃないか、と思うと案外平気でいられます。」
    と書かれていたのが参考になりました。

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    2025年03月21日
  • 妄想美術館

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    絵画についてよく知らないけど、ヤマザキマリと原田マハの著書は好きなので読んでみた。
    全部理解できたわけではないが、彼女たちのアートに対する愛と情熱が伝わって来て面白かった。
    写真がふんだんに入っているところが嬉しい。
    まぁ、気楽に、好きな芸術家や作品を楽しめたらいいんだな。

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    2025年03月19日
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)

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     17歳のとき単身でイタリア留学。ピラニアがいるかも知れない川で泳ぐなど、破天荒な行動で、人生を謳歌しているヤマザキさん。彼女を題材にして、余裕で一冊の小説が書けるような、波瀾万丈の生き方をしています。私にはとても真似できません(笑)。しかし、旅には出たいなとは思いました。

    【心に刺さった言葉】
    ・私はよく「それって、もし宇宙人が見たら、どう思うか」って考えることがあるのですが、そうすると私たちって、みんな「地球人」だし、生物学的に見たら、誰もが「人間」という生き物になる。「それって地球人として、どうなのよ」という感覚は、どこかに持っていたいと思うのです。
    ・人間に愛されることも大事だけれど

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    2025年03月15日
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

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    大ヒット漫画『テルマエ・ロマエ』の作者さんが、愛するルネサンス期の巨匠たちを「変人」をキーワードに語った一冊。好色だったり人嫌いだったり。過去の偉人も人物像がくっきりと浮かび上がります!

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    2025年03月04日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    すごい女性が、あの時代にいたのですね!自分の思うままに生きているリョウコさんを思い、私はそういう女性が大好きなのです。自分で殻を破れず、今に至る。だからこそ、この本が楽しかったです。

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    2025年03月04日
  • 妄想美術館

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    序盤、お2人のハイソサエティな経歴や、紹介されるのが海外の美術館ばかりなのに、世界が違うかも…と少し引きそうになってしまったが、アーティストや作品紹介が始まったら楽しめた。
    ヤマザキマリさんが大好きだという『書斎の聖ヒエロニムス』、示唆的で詩的で、色も美しく、シュールレアリズムのような雰囲気もあり、わたしもすごく惹かれた!この絵1枚から、いろいろな物語が生まれそう。
    そしてこれまた知らなかった画家、ウッチェロ。『聖母子像』の幼児キリストの顔、これは思わず笑ってしまう。人物よりもボタンを描くことに執着しているのも面白い。この人の絵をもっと見てみたい。
    ルソーの『幸福な四重奏』も愛おしい。ルソー作

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    2025年02月27日
  • 別冊NHK100分de名著 果てしなき 石ノ森章太郎

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    暫く積ん読になっていた。NHKの放送後に纏められたテキストらしい。

    子供の頃、サイボーグ009は映画やテレビアニメで観ていた。最初のモノクロ版。サラサラっと描いたような描線が好きだった。

    小学生の時に読んだ「漫画の描き方」の竜神沼の解説で、暗い森の中のカブトムシの背光で少年の孤独感、白い百合で不思議な少女の気高さを現わしているとあり、マンガの表現手法にビックリしたことを覚えている。

    さるとびエっちゃんの編で、主人公の内面が見えない、善悪を等価に俯瞰しているの記述に納得。サイボーグ009の編でも善悪を混然一体としているとの記述もある。
    サイボーグ009が神との戦いの前で長い休載となり、その

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    2025年02月23日
  • たちどまって考える

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    人生は思い通りにならないもの、どんなことでも起こり得るもの
    ヤマザキマリさんの考え方すごいと思いました。

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    2025年02月09日
  • ムスコ物語

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    周りを気にながらみんなと同じように振る舞い、組織に属して従順に仕事をする、そんな生活をしている私にとっては、ヤマザキさんの生き方、考え方は眩しく、憧れる。最後の息子デルスさんからみた母の物語からは、親子であってもやはり違う人間であるのだということが強く感じられた。

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    2025年02月07日