ヤマザキマリのレビュー一覧

  • プリニウス 7巻
    ローマ大火の原因は何か。皇帝をおとしめる奸臣の仕業か、ユダヤなのか、憔悴する皇帝ネロ、一方プリニウス一行の旅はエジプトでの冒険へ。対比の際立つ巻でした。
    ローマ大火、クオ ヴァデス読んでみたくなりました。
  • プリニウス 6巻
    アフリカの旅を続ける中で旧交を暖めるプリニウス一行、ローマでは、皇帝ネロが妻と側近に利用され、孤独の闇に落ち徐々に錯乱していく。混迷を深める巻でした。
  • モーレツ!イタリア家族
    ヤマザキマリラジオを聞いた
    凄まじい言語の応酬 いやぁ、びっくりしました
    ↓以下NHKより
    ゲストは歴史学者の磯田道史、そしてヤマザキマリの夫で比較文学者・作家のベッピ・キュッパーニがイタリアから登場!▽イエズス会が書き残した資料を基に、日本の戦国時代を小説に書き上げたベッピ氏。日本人とは異なった視...続きを読む
  • プリニウス 5巻
    アフリカな海路で向かう一行。到着した島で噴火に遭遇する。新キャラも登場し、さらに深みが出てきました。プリニウスが好奇心の塊であることはわかりますが、博識さはかなり怪しいところもあるのが古代ローマのおおらかなところでしょうか。
  • たちどまって考える
    ヤマザキマリさんがコロナ禍にたちどまって考えたことが書かれた本。
    コロナ禍での日本と他国のトップの対応や国民性など冷静な分析ぐなされている。
    ヤマザキさんの考え方自体は、他の本でも書かれているが、ブレないところが好き。

    「人生とは思い通りにならないもの、どんなことでも起こり得るもの」という考えは、...続きを読む
  • プリニウス 4巻
    地震、落雷、彗星、火山噴火の予兆などあらゆる凶相が現れるローマ、悪妻に翻弄される皇帝ネロ、政治の崩壊も示唆され暗雲立ち込める様子が描かれてました。
  • プリニウス 3巻
    古代ローマの雰囲気が十分に感じられる作品。
    得体の知れない怪物もあり、かなり怪しい知識で押しとおる姿もあり、そんな中、教養ある奴隷の「人間は知識、教養という栄養なしでは健全に育たぬ生き物。無知や無学ほど人間の社会を脅かすものはない」という言葉は光りますねぇ。
  • プリニウス 2巻
    暴君と言われるローマ皇帝ネロが登場。奔放なプリニウスどの関係、作者のイマジネーションも相まって人物が深掘りされ、ますます面白くなってきましたね。ローマ市内の描写も圧巻です。
  • 歩きながら考える
    本書を読むと、自分の価値観がとても凝り固まっている気がした。ある程度は想像力を働かせたり周りの意見を取り込んでいるつもりだったが、良くも悪くも「日本らしさ」の枠の中に収まっていて考えが足りていなかったような気がする。
    本書でも述べられている通り、疑念を抱くことはとても疲れる。しかし、漠然とした不安を...続きを読む
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて
    人は誰でも必ず老い、死に至る。平凡な人生なんて一つもない。だから誰の人生でも、数奇な人生なのである。
    著者のマンガ作品は読んでいるが、エッセイを読むのは初めて。
    これだけ特徴的な人生を送っている著者ならではの死生観が表れている。
    人は人生の経験が深みとなって、言葉に重みを加えていくのだと改めて感じた...続きを読む
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ
    大好きリョウコさん!読んでいて元気をもらえた。娘のマリさんから、とにかく地球に生まれてきたことが楽しくてならない人と言われるほどいつも全力パワフル。どんな時も人生を全力で楽しんで生きることがどれだけ難しいか。その時代の先駆者だったリョウコさんが愛したヴィオラと音楽。人生にこれ!と生涯情熱を注ぎこめる...続きを読む
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)
    ヤマザキマリさんの著書は4冊目。
    「働くこと」「働き方」について読みながら改めて考えました。

    著者の生き方や考え方に気づきや刺激をもらえたし、共感することも多かった。
    かなりハードな働き方をしてきた実体験をもとに語られる文章が響いてくる。

    「テルマエ・ロマエ」が生まれた裏話、作品が大ヒットしてマ...続きを読む
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ
    原田マハさんとの対談本「妄想美術館」でこの本の存在を知り読んだ。
    テルマエ・ロマエで有名なヤマザキマリさんの幼少期と、その母親の生い立ちが分かる本。

    ヴィオラ奏者で札響創設に携わり、初の女性団員だったとは驚き。時代に縛られない生き方が読んでいてとても気持ちよかったし、楽しく生きているのを見せるのが...続きを読む
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話
    個人的意見になるが、どうも対談本というのは理解しにくいようだ。過去の物・事・人について語り合っている二人の話がかみ合っているのかいないのかよくわからない。もとがオンラインだからなのか編集でカットされた部分があるのかわからないが、二人がそれぞれ言いたいことだけ言っているように思える。たぶん実際に話を聞...続きを読む
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話
    心から尊敬する友人ニコル・ルマニエール教授と、ヤマザキマリさんとの対談集。
    私、長年「アート」というものに苦手意識があったのですが、それがいかに大切か、社会に人にどう作用するのかをおふたりが丁寧にまた熱く語ってくださり、アートに少し歩み寄ることができた。
    また、見せかけの共感より、わかり合えないけど...続きを読む
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)
    旅行ではなく、一度は日本を出て外国から日本を見ることは私もすごく賛成派。価値観が180度変わる。一度も傷つかず、挫折せず、経験せず、失敗を恐れて安全圏にいると、年を重ねて問題にぶち当たった時そこから脱出する術をなくして壊れてしまう。芸は身を助くとはいうけれど、絵の描ける人は本当に羨ましい。何処へ行っ...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 ナショナリズム
    4人がそれぞれ一冊ずつ紹介するスタイル。
    アンダーソンという人の想像の共同体が面白かった。

    過去と正しく決別できていないからこそ、未来の日本人に対する無関心がある。

    ===

    第二に、歴史家の客観的な目には国民(ネーション)は近代的現象に見えるのに、ナショナリストの主観的な目にはそれは古い存在と...続きを読む
  • たちどまって考える
    リコーダーの「タイタニック」のテーマ曲の動画、チラッと見たような気もするけど、じっくり見た(聞いた)のは初めてで大爆笑した。何か辛いことがあった時はまた見たい。教えてくれてありがとう。

    何度も「人生は思い通りにならない」ということが書かれているのが印象的だった。歳を重ねた今、本当にそう思う。「どん...続きを読む
  • ムスコ物語
    時間や国が行ったり来たりするので慣れるのに少し時間がかかったけど読み進めるうちに登場人物たちに愛着が湧いて引き込まれるように読み終わった。
    ヤマザキさんは私とは価値観も生き方も全く違うけど、「日本人」や「母親」としての感覚が同じ時はとても親近感を感じた。
    最後に息子さん目線からのあとがきがとてもよか...続きを読む
  • 妄想美術館
    原田マハさんとヤマザキマリさん(テルマエ・ロマエの作者)が対談形式で美術史や画家に対する妄想を語っている本。
    ヤマザキマリさんの経歴は何も知らなかったので興味深かった。今度著書を読んでみたい。

    二人ともとても知識豊富で、それに裏打ちされた「こんな美術館(美術展)を作りたい」という妄想が爆発して盛り...続きを読む