ヤマザキマリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本人が他人と比べて劣等感や妬みを持つ理由を、古代ローマと比較して解き明かしていきます。日本と古代ローマ、国民性が似ているという点が以外で面白く読んだ。日本人の真面目さや親切さは、実は他と差を生まないための仮面で、本当は差ができたときの村八分や魔女狩りを恐れているという洞察はなるほどと思った。コロナ禍の中で生まれた自粛警察も、その一例。差を生まなくさせる行き過ぎた正義だという。行き過ぎた正義については、ソ連のヤロビ農法まで例に出されており、幅広い知識に脱帽です。多様性と言われる時代にも提言。ただ多様があっても関心を持たないと意味がない、他は違うのだと認識したうえで、それを受け入れたり、さらには
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Posted by ブクログ
糸井重里さんがかつて書かれた
>しかし、思えば「あら探し」だらけの世の中で、あらを探される側になっているということは、ものすごいことだよ、と言えるよ。がんばれ、「あら探されてる」やつら。
ということばが、こころのすみっこで「お守り」になってくれてます。
本書を手にとったのは、それに似た救いを求めていたのかもしれません。
同調圧力が強いコロナ禍、出る杭は打たれる日本社会、
なかなか生きるのがしんどく感じることがあります。
「ヒトは放っておけば生贄を探してしまう生き物なのです。」ということがわかったのが、収穫でした。
最近の論壇でよく見るお2人の対談も含めた、世相分析です。
【本文より】 -
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Posted by ブクログ
集団の中で多様性を許容せず、異質な存在を排除しようと常に生贄を探している、それをせずにはいられない。日本は強烈にその傾向があると思う。正義を振りかざし、他者を攻撃することで喜びを得る。下品である。
日本人は他国の人間よりスパイト行動(自分が損してでも他人を貶める行動)が顕著であるそうだ。それが協調を保つための同調圧力だとしても、息苦しいことだ。皆が意識を変え、妬みを憧れに、生贄にするよりも仲良くするよう変えていけば国の様相も変わるだろうと中野氏はいう。そうなることを願わずにはいられない。
以下メモ
・正義中毒になると痛みを訴える声は、ズルをするための訴えに聞こえる。苦痛に思う想像力が働かない -
Posted by ブクログ
まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけていた本書。日本学術会議任命拒否問題についても、どこかでちゃんと読まなきゃと思っていたけど、その欲求も本書で満たされた。中曽根時代から綿々と受け継がれて今に至るってのも、何とも根深くて嫌な感じ。そのあたりまで遡って、ちゃんと勉強しなきゃ。あとは、己でさえままならない自由の取り扱いを、更に次世代に伝える
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Posted by ブクログ
ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
副題が『「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント』となっていて、ほぼほぼ同級生な私にとって懐かしすぎる時代背景がクリーンヒット!なので星5つです。読んでいるうちに、すっかり忘れてしまっていた昭和の風景が目の前に広がってきましたね~
『兼高かおる世界の旅』は本当に大好きな番組でした。「そーなんですの。おほほほほ…」と上品に笑うナレーションの女性がこんな未開の地にも行けるなんて、とわくわくして見てました。横浜人形の家にTDLの日程を1日繰り上げて行くぐらい幼少期の憧れでしたが、その憧れの人との対談が実現して、病床で「ヤマザキさんには会いたい」と言っていただけたのは -
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モーレツという言葉が本当にピッタリなキャラが濃すぎるイタリアの家族たちに囲まれながらの生活は、大変そうだけれど同時に楽しそうでもある。ユーモアって大事だなと再認識し、ヤマザキマリさんのファンになりました。