ヤマザキマリのレビュー一覧

  • ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にして成らず

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    自分にとっての普通や当たり前、理想像を他人に押し付けないこと。言わずとも理解してもらえると思わないこと。他人には他人の考えや生き方があること。他人の考えや意思を尊重すること。それは例え家族であってもそうであること。
    挫折や失敗も必ず人生の糧になること。遠回りしているようでも、直接的なことではなくても広い知識と経験があれば点が線になったりすること。
    ヤマザキさんは普段からこのように俯瞰して世を人を自分を見れているのなら素晴らしい!
    彼女の特殊な経歴から得た知見が、豊かな人間性を生み出しているのだろうな。

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    2024年11月26日
  • オリンピア・キュクロス 1

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    「テルマエロマエ」のヤマザキマリさん。
    同じように、日本へタイムトラベルする話とあって、ちょっとどうかなぁと思っていたのですが。

    可笑しさはあいかわらずで、そんなことあるわけないって思うようなツッコミどころは満載ですが、スポーツの意味やオリンピックの意味に想いを至らせる主人公に、とても共感してしまいました。

    主人公の思いは、ヤマザキマリさんご自身の思いでもあるようです。
    国のために、県のために、母校のために、と、過剰なプレッシャーをかけられ、金メダルがとれなかったら「ごめんなさい」と言わなければならないような、競争、競技会。

    みなで楽しみを分かち合ったり、神に感謝を捧げるための競技を、主

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    2024年11月18日
  • 続テルマエ・ロマエ 1

    購入済み

    やはりルシウス

    彼女の作品の中で、テルマエロマエが1番面白い。
    真面目な人間がこけつまろびつ成功するのも痛快だし、鄙びた温泉が人気復活するのも爽快感があり、そして日本の良さを外国人の視点で褒められるのも心くすぐられるようで。

    それにしてもさつきと出会った時に彼はもう40代だったということ⁈

    #アガる #アツい #笑える

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    2024年11月10日
  • 多様性を楽しむ生き方 ~「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント~(小学館新書)

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    2020年までのヤマザキマリさんの半生を知ることができました。
    家族のこと、幼少期を過ごした昭和の思い出、世界中さまざまな国での経験や出会い…
    興味深いエピソードのオンパレードで、最後までずっと面白かったです。心に残る言葉もたくさんありました。
    ヤマザキマリさんの魅力にすっかりハマってしまい、この本以外の著書も読みたいです。

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    2024年11月07日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    生き難い世の中。母親は学校からの電話、世間体で雁字搦め。子供には生き生きと好きな事を見つけて育って欲しいのに、学校からの電話、呼び出し、ママ友の容赦ない言葉にどうしても自分の子育て方針を疑ってしまう。私が母親として失格だと…子供が楽しく学校に通っているのに、世の中の常識を押し付けてしまう。ヴァー!!!!と叫びたい。苦しい!!自分自身の本能は間違ってないと分かっているのに、先生のくだらない一言に、子供に当たってしまう。苦しい。そんな自分を救ってくれる小学校の先生の態度、リョウコさんの言葉にどれだけ救われた事か…是非とも生き難い母親に読んで欲しい本です。

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    2024年10月22日
  • テルマエ・ロマエ 1巻

    無料版購入済み

    全ての風呂はローマに通ず

    無料版から。アニメ化は元より実写版では主要人物が日本人キャストであるにも関わらず大ヒットした怪作ではあるが、何より風呂文化という点でルシウスを現代転移させるという発想が今見ても奇抜そのもの。そこから古代ローマと現代日本を繋げるとか、何を食べたら思いつくのか気になってくる

    とはいえ、ヤマザキマリ氏の描く古代ローマの描写も見事。『エマ』の森薫といい、突き抜けた人の描く漫画は読んでて興味深くなる
    もう一度実写版が見たくなるな

    #タメになる #アツい #笑える

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    2024年10月11日
  • ムスコ物語

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    誰かの何かである事
    何かに所属している事
    誰かに認められている事
    誰かに愛されている事……などなど
    作者はそう言う事の前に
    「すべての人は、何よりこの地球に受け入れられているのだ」
    と言う。

    私は学校を卒業してから、ずっと仕事をして来た。
    子供が産まれてしばらくは、いわゆる専業主婦をしていた。
    その頃○○ちゃんのママではあったものの、
    「何処にも所属していない自分」という認識があった。
    それは誰かの目を意識していたのか?
    今も、いろいろな事を意識しているのだろう。

    しかし作者には、そんなものは無い。
    自分はこの惑星の生き物として、受け入れられているのだと言う確固とした自信。
    シングルマザー

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    2024年10月10日
  • 男子観察録

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    久しぶりの山崎さん。少し前、我ながら、余りにも彼女に傾倒してしまい、終日
     彼女が綴った言葉、思想、観察眼的視点が頭をぐるぐるする事態となり、離れた次第。

    酷暑が終わり、考える時期、カチッとまとめられている、カチッとまとめられている
    多ジャンル、多時代の、多国の彩り豊かな人物が俎板に上がる。
    しそして、一人一人の字数が少ないせいか、カチっとまとめられているプレゼンをしっかと受け止められる。
    秀逸なのは、毎回山崎さんものにお馴染みのデッサン画。
    恐らく(知らない人もある為)200%はその人なりの内貌迄映し出せているのではないかと。

    血は面白い、遺伝は複雑怪奇、山崎さんのこれを読むと彼女に流れ

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    2024年10月01日
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)

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    幼い頃から自然に触れ、世界を見てきたヤマザキマリさん。

    「失敗が増えれば増えるほど自分の辞書のボキャブラリーが増えるわけですから、「やっちまった」
    「しまった」と思って、またやり直しっていうのは、
    死ぬまでやっていいと思うんです。」

    「失敗は気がつけば経験になっている」というようなことに、ものすごく響いた。後の、視点を世界で見てみようと言うメッセージも相まって、失敗してみたくなった。生きることに集中したくなった。

    「その時、その時、できることをやればいいんだから。大丈夫、絶対になんとかなる」というのは、うちの母の口癖なのですが、ああ、本当にそうだなあって。」

    三島由紀夫の、命をかけた文

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    2024年09月29日
  • テルマエ・ロマエ 3巻

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    コレは、ラオコーンですね。
    本来、海蛇に巻きつかれて苦悶している表情のはずですが、お風呂で恍惚のようにも、、??

    ヤマザキマリさんのお風呂コラムが、また真面目に温泉街について語っているのも、なるほどと思わせられます。
    緊張感も義務感も何もかも弛んで、非日常に遊ぶ温泉街。
    人前で裸になるという無防備さにも、意味があるのでしょうね。
    そういえば、銭湯も減ってきているし、がやがやした温泉街も少なくなっているのではないでしょうか。

    そういえば、以前コレを読んだときに、『与作』(あのサブちゃんの)の唄が頭の中をしばらく周り続けていました。
    唄が盛り上がったー、、、、というところで、大爆笑でした。

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    2024年09月24日
  • テルマエ・ロマエ 1巻

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    さすがにレビュー、登録数が多いですネ。


    『テルマエ・ロマエ』の続が出ていることを遅ればせながら知り、せっかくだからと、こちらも1巻から読むことにしました。

    当然、以前に読んで、手元にあり、その後何回か読んではいるのです。
    なので、初回のような抱腹絶倒はないものの、あいかわらず随所で、クスッと笑わせてくれます。

    だいたい、この表紙。

    著名なローマ彫刻を元にしたものだと思うのだけれど、1巻目のこれは?

    ポリュクレイトス『ドリュポーロス(槍を持つ人)』だそうです。
    槍の代わりに持っている赤いタオルが目につきますが、風呂桶も抱えていますね。
    なんともいえないセンス!


    以前読んだ印象より

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    2024年09月20日
  • 続テルマエ・ロマエ 1

    購入済み

    さすがヤマザキマリさん!

    初めてテルマエロマエに出会った時の衝撃は忘れません…。
    ローマの建築物を描写できる画力、画力だかではなくローマの文化や歴史にまで詳しく
    更に消滅したラテン語まで出てくる!!

    この人何者!?
    ラテン語使えるってバチカンの人!?!?!?
    何で今は存在しない紀元前の背景をここまで描写できるの!?

    それに私の大好きなお風呂をドッキング
    夢中になって読んだあの日々がまた帰ってくるなんて!!
    ヤマザキマリさん、ありがとうございます!

    私も仕事で海外に赴任していたとき、浴槽がない部屋で毎日お風呂に飢えていました
    先生も同じ経験されてたなんて、何だか嬉しくなりました

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    2024年09月08日
  • 貧乏ピッツァ(新潮新書)

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    最近読んだエッセイ本の中では、一番良かった。コロナ禍に執筆されたようだ。
    本書のテーマはずばり、食べもの。食というのは誰にも共通のトピックで、だからこそ著者のテイストが表れやすい。
    多忙なビオラ奏者の母に育てられた著者は、14歳で欧州を一人旅し(!)、17歳でイタリアに留学する。その後イタリアで未婚で出産し、帰国してテレビでイタリア料理を紹介したり、イタリア語を教えたりした。14歳年下のイタリア人の夫と息子と世界各地で暮らし、数年前に漫画がヒットした。
    そんな激動の人生を歩む著者の、各地での食べものにまつわる思い出や現在思うことが綴られている。文章に嫌味がなく、同じく外国生活が長い私は妙に共感

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    2024年07月15日
  • パスタぎらい(新潮新書)

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    パスタぎらい
    著:ヤマザキマリ
    紙版
    新潮新書 809

    世界をめぐって食を追求した結果、一番よかったのが日本
    息子もやっぱり、和食好き、母はつよし
    各国の食のご紹介

    本書はこの3つを言いたいと思いました

    気になったのは以下です

    ■貧乏パスタ

    ・安上りで腹持ちもするパスタはイタリアにおいては庶民のための食であり、イタリア映画でも貧窮した様子を表現するときは、大人数で大量のトマトソースのスパゲッティを食べるシーンを良く用いている

    ・私が食べたくて仕方のなくなるパスタは、ケチャップを使った和製のナポリタンやタラコのソース、または、納豆を使ったようか、いわゆる、和風スパゲッティである

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    2024年07月03日
  • 多様性を楽しむ生き方 ~「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント~(小学館新書)

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    多様性を楽しむ生き方
    「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント
    著:ヤマザキ マリ
    紙版
    小学館新書 S や 7

    昭和の光景を、様々な角度から思い出しながら丁寧に綴られた考察記録とある
    ヤマザキマリの残像、昭和は、明日へのエネルギーに満ちた、世界の歴史の中でも特に興味深い時代であった
    過ぎ去った今、昭和の風景が再び脳裏によみがえってくる

    本書は、「昭和」への賛歌であり、「昭和」への惜別の書である

    気になったのは、以下です

    ・母の頑なにスナックを敵視する姿勢が反面教師となり、私が母の目を盗んでこっそりスナック菓子を買い食いするようになってしまったのも、当然というべき成り行きだった

    ・私にとって

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    2024年07月03日
  • 扉の向う側

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    ヤマザキマリさんの波乱万丈な人生。14歳での単身欧州おつかいの旅。お母様の、戦争を生き抜いたからこその【なんとかなる】の精神。すごい。小さく周りを気にして生きているのが馬鹿らしくなる。どんな生き方もできるんだという気づき。自分の考えや常識は当てにならない。
    マリさんかっこよすぎる。

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    2024年06月24日
  • パスタぎらい(新潮新書)

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    まず、表紙の「口をベタベタにして、美味しいのか不味いのかわからない顔でパスタを喰らう女」の絵が、強烈。
    そして、パスタぎらい。
    でも、本の中には、食べてみたい知らない料理やら、知ってるけどまた食べたくなる料理など、確実に胃袋を刺激する内容だった!
    世界中の食文化は、面白くて奥深い。
    そして、言葉が通じない、異文化の人が、うちの料理を美味そうに食べたら、私は仲良くなりたいって思ってしまう!

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    2024年06月10日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    あのヤマザキマリさんのお母さんが、どんな生き様だったのか、隅々まで感じることができる一冊。
    すごいなぁ、ライオンの子育てのようだ。愛しかない。

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    2024年06月01日
  • 妄想美術館

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    私の尊敬する原田マハさんと人生がもう破天荒で憧れるヤマザキマリさんの対談とあって直ぐ買いたかったのですが中々手に入らなくて悶々とした時間が私を含めた3人でお喋りするかのようにあっという間に過ぎ去りました。思い出の美術館や好きな作家ベスト10に見られるマニアックな快楽と情熱からも垣間見られる偏愛。でも伝わってくる永遠に尽きないアート談義もっともっと聞きたかったでした。創作のバックステージこそ違えど名画の裏話、お気に入りの美術館案内、鑑賞の秘訣、画家のエピソードが妄想が妄想を呼び美術館で本物を鑑賞した様な感覚でした。

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    2024年05月30日
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)

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    すごいなぁ、ここまで地球規模で生きる人の話は、初めてかもしれない。
    落ち込んだり、悩んだりした時には、この本の名言に背中を押されたい。
    そう思って、本の言葉に線を引いたわ。

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    2024年05月26日