ヤマザキマリのレビュー一覧

  • プリニウス 8巻
    奸臣により市民の心は離れ、師匠セネカにも自死を求め、愛妻も毒殺され、精神崩壊寸残の皇帝ネロ。なんだか気の毒。プリニウス一行は、アレキサンドリアからのクレタへ移動。世界の七不思議の2つと歯車仕立ての機械に驚く。
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)
    大笑いしたというか、泣き笑いしたというか、傑作でした。

    ヤマザキ マリ なぜ、カナなのかなとおもいましたが、けっこう雰囲気ありましたね。
    「今回、私なりに試行錯誤してきた仕事遍歴を、あらためて振り返ってみました。」
    本人はかなりきてたんでしょうけれども、外野から見ていると、大笑いしてしまう、失礼な...続きを読む
  • イタリア家族 風林火山
    文化の違いから受け入れがたい常識や、案外すんなり違和感ないものまで。

    お国違えど嫁姑問題は万国共通。
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話
    ・芸術との向き合い方
     今まで義務教育を通して勉強してきた「芸術」。正直、必要ないものだと考えていた。学びたい人だけが学べば良い、などという碌でもないことを考えていた。
     しかし今ならはっきりと、それが間違っていることが分かる。芸術が必要ないなど、あり得ない。芸術には様々な国の言語、歴史、文化、価値...続きを読む
  • 妄想美術館
    付き合いで美術館やアートギャラリーに行く前に読むと良さそうな本。
    関心のなかった分野でもこの2人のやり取りが面白く興味の幅が広がる。
  • 望遠ニッポン見聞録
    海外に行くと
    新しい文化や人、物に出あう。
    そして、知ると共に
    日本や自分について
    振り返ってみる機会にもなる。
    それが海外へ行く
    おもしろさの一つだと思う。

    いろいろな国で長く暮らしてきた
    ヤマザキさん。
    いろいろな視点から
    ニッポンを振り返って
    良いことも
    そうとは言えないことも
    感じたことが...続きを読む
  • プリニウス 10巻

    完結!

    この巻はネロの最期が上手く描かれた名作です。後代の説を捨て、残忍と言うより悲しい王様を描くことで当時のローマを理解できそうです。とりみきのとんでもない細かさに、完結するのかと心配してましたが杞憂でした。
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話
    最近、色々と辛いことが多いのであるが、この本を読んで人生なるようにしかならんのだと言うことを改めて感じた次第。
  • 別冊NHK100分de名著 「わが道」の達人 水木しげる
    水木さんに対する愛が込められた一冊。読むべき一冊だと思う。
    今まで戦争がテーマや舞台の作品にばかり注目してきたけれど、そうでない作品にも、やはり時代の風刺や反戦の思いが込められていることを知りました。もっと読みたいです。
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)
    まじでバイブル!!どうしようもなく辛かったことも後々振り返ると、必要な経験だったことがある。どんな悩みも地球規模で考えたらハナクソ、それな。
  • 壁とともに生きる わたしと「安部公房」
    『ただ、時々こういった人間社会を俯瞰で考察した寓話や小説を読んで、現実の正体を確認しておくことも必要だと思っている。政府やメディアの報道や宣伝を鵜呑みにしてしまうような脳にならないようにするためにも、こういう作品を読んで我々が生きる社会に対する猜疑心を機能させておいたほうが、よほど自分を救うことにな...続きを読む
  • ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にして成らず
    投稿者の相談に対してヤマザキマリさんが答えていく形の本。それにしても相談内容が、他人に意見をもらうような内容ではなく、相談の中に出てくる対象と話し合うべき内容が多いのが気になった。人それぞれに悩みはあるけど、考え方のおかしな人もいて、そもそもの物事のとらえ方から考え直した方が良い人が多い気がした。
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)
    ヤマザキマリさんにハマっています。
    ヤマザキさんの言葉に何かしらの刺激や発見、後押しをしてもらっている気分。
    読みながら、今の自分に響いてくる言葉がたくさんで付箋だらけになってしまいました。
    また再読したい1冊です。

    『人生は一度きりなんだから、無駄にできる時間はこれっぽっちもない』

    『ガンガン...続きを読む
  • 妄想美術館
    アート系作家と漫画家の対談。

    面白いです。

    良く知られている事ですが、二人とも、いまの職業に至るまでの経緯が、なかなか興味深いんですよねぇ。人生を楽しんでいるというか、謳歌している感じです。

    本書のタイトルが『妄想美術館』という事で、最後の方に、それぞれの妄想を活かした美術館構想も描かれていま...続きを読む
  • 生贄探し 暴走する脳
    自分の中に湧き上がる正義の“ような”物が正しい事と思わずにいられるだろうか。震える様な使命感に身を任せてしまった事もある。
    今、この本に出会えた事を大切にしたい。
    “他者が自分達を理解するべきではなく、自分達こそ他者を理解するべき”
    日本における“世間体”と言うある意味宗教以上に厳しい戒律。
    今生き...続きを読む
  • パンデミックの文明論
    中野信子さんとヤマザキマリさんの対談。普段は対談形式の本はあまり読まないのだけど、この二人の対談は面白かった。ヤマザキさんはコロナの現状をイタリア人である夫とその家族の習慣などからお話をしていて、国が違うと考え方がすごく違うものだと考えさせられたし、中野さんの的確な分析などが読んでいて、心にストンと...続きを読む
  • 望遠ニッポン見聞録
    ヤマザキマリさんはテルマエロマエの作者さんというイメージだけでしたが、この本を読んで日本人としての感覚も持ち合わせた外国人な印象でした。海外にいるからこそ見えてくる日本であったり、面白い家族の話であったり、人の温かさや面白さを実感できる一冊だと思います
  • ムスコ物語
    イタリア、シリア、ポルトガル、日本、アメリカと世界中をを引っ越しながらの子育て。ヤマザキさんのこれまでの波瀾万丈な人生と息子・デルス君の成長ぶりを興味深く読みました。
    あれもこれも初めて知ったことばかり。
    日本ではあまり見かけないヤマザキ流家族のカタチ。
    ヤマザキさんの考え方には感じるものがたくさん...続きを読む
  • 歩きながら考える
    パンデミック前は、"旅する漫画家"だったヤマザキマリさんが、パンデミックによって日本に長くとどまったことで、見えてきたこと、考えたことなどをまとめた本。

    地球上の生き物の一種として人類を見たり、予定調和に沿った生き方、発言がよしとされる日本人の特性、慣習・文化を指摘したり、パンデミックの最中、反対...続きを読む
  • ムスコ物語
    デルスとイルカのエピソードが特に好き。

    一人息子とデルスを重ねてしまい、こんな素敵な青年に育って欲しいものだとしみじみしながら読んだ。

    ヤマザキマリさんのように逞しい母になりたい!