ヤマザキマリのレビュー一覧
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頭が良くてラテン語が話せて古代ローマに詳しく、しかも美しいとかいう
冗談のようなヒロインが突然登場。しかしルシウスはローマに帰れなくて・・・。
次作プリニウスの話もちらほら。 -
まさに愛は時空を超える展開。
さつきにとっては日本を、故郷を捨てることよりもルシウスが大事だったのだ。
こうして産まれた子が続編につながるわけですね。お疲れ様でした。 -
風呂文化に共通点を見いだし、古代ローマと現代日本を
つないでしまうという発想に改めて脱帽。
ローマの風呂文化は考証されているのだろうが、繋がった後には
全部ぶっ飛ばしたギャグになってしまうこの思い切りが面白いのだろうな。 -
知らず知らずのうちに自分も飽食でわがままになっていたなぁと考えさせられた。空腹と貧乏は本当に最高の隠し味だと思う。
旅先ではその土地のものを、そして日ごろは住んでいる環境のものを味わいたいし、生まれ育った環境や文化の味を大切にしたいなぁと思う。
美食と金銭価値は決して結びつかないというのはその通...続きを読むPosted by ブクログ -
映画は見たんです。面白かったので何回も。
そしてふと思ったのです。そういえば原作は読んでなかったな...と。
やはりあの映画の面白さは、この最高に面白い原作があってこそですね!
大分時が過ぎたのでこの漫画に表現された現代日本はちょっと懐かしい雰囲気です。でも、それがまた良いんです。
あー、温泉行きた...続きを読む -
ヤマザキマリさんの本を読むたびに自分の悩みがちっぽけなものに思えるし、視野が広がって気持ちが楽になります♡
やっぱり怖いもの知らずで勢いのある10代のうちに様々な経験をしておくことが大切だと思う。Posted by ブクログ -
人間は知性で自分たちの命を特別なものであり、尊く貴重なものと捉え、この地球上で最も優れた種族という意識を持っているが、地球という惑星からしてみれば私たちはその他の生物と全く同等であり、知性があるからといっていつまでも子孫を存続するにふさわしい生物という待遇を受けているわけではない。それを理解しておけ...続きを読むPosted by ブクログ
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人間も虫や他の動物たちと同じで、生まれた時から死に向かって歩いている。広い宇宙から見れば、私の命も虫の命も同じ一つの命であり、それがいつかなくなるのは自然なこと。だからこそ命は尊いものであり、今生きているのだから精一杯に生を全うしようと思えた。
大切な人との別れは辛いものだし、自分がいつか死ぬのも想...続きを読むPosted by ブクログ -
ちょっと一風変わった母親を持った身としては、分かりみが深すぎて、抱腹絶倒しながら読むことを禁じ得ない、しかも本当に、愛に溢れた書。
普通の人と違うことをするから、変人扱いされることが多いんだけど、変わらぬ自分なりの信念を持っていて、愛情は誰よりも深い。
あとがきで、少し認知症が進行してきたから、こ...続きを読むPosted by ブクログ -
書店で平積みされているのをたまたま見かけ、イタリア人のマッシさんが紹介していた本だなと手に取ってみたら、数日前に読んだ「ラテン語で世界はできている」の著者ラテン語さんと対談していた方だと気づく。実は「テルマエロマエ」の作者さんであるということも知らなかった。
イタリア人が食に強いこだわりを持ってい...続きを読むPosted by ブクログ -
食べ物、家族、海外の食、色々興味深い楽しい本でした。ヤマザキさんのお母さんの、暮しの手帖のくだり、何となく気持ちがわかる私です。少ししたらもう一度読もうと思います。Posted by ブクログ
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他者をどれくらい慮れるか、
それが人間であろうと動物であろうと、
つまり利他性こそが人間という生体の成熟を意味するんじゃないだろうか
ヤマザキマリさんの
夫、ベッピーノさんの言葉だ。
シリアでロバの死骸が路上に放置されていたのを見て、呟いたそうだ。
荷物を運べなくなったから
捨てる。人間の役に...続きを読むPosted by ブクログ -
「テルマエ・ロマエ」からのファン。漫画も最近作は既視感があるので、エッセイの方が面白い。毎日新聞の書評欄に紹介されていたので、即購入して一気読み。
前作「パスタぎらい」同様に世界の食文化を題材とした比較文化論。どのエピソードも面白いし、文章もとても上手。ヤマザキマリのお母さまがすばらしい子育て...続きを読むPosted by ブクログ -
P236
あとがきより
貧乏だからといって、まずいものしか食べられないということはない。味覚というのは想像力の力を借りさえすれば、いかようにでも美味しさという幸福感を与えてくれる。
イタリアでのド貧乏学生時代は、お金も食べるものも、無くなり絶望的な状況に陥ったことが何度もあるが、そんな時にやっと...続きを読むPosted by ブクログ