あらすじ
すべての“風呂”は、“ローマ”に通ず。
「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をW受賞、実写映画(主演:阿部寛)も記録的な大ヒットとなった超ベストセラー・爆笑コミック!
紀元前128年、第14代皇帝ハドリアヌスが統治し、かつてない活気に溢れているローマ。すべてに斬新さが求められるこの時代、古き良き浴場を愛する設計技師のルシウス・モデストゥスは、生真面目すぎる性格が時代の変化に合わず、職を失ってしまう。落ち込むルシウスは友人に誘われた公衆浴場から、突然現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまい……!?
感情タグBEST3
傑作
風呂文化に共通点を見いだし、古代ローマと現代日本を
つないでしまうという発想に改めて脱帽。
ローマの風呂文化は考証されているのだろうが、繋がった後には
全部ぶっ飛ばしたギャグになってしまうこの思い切りが面白いのだろうな。
何回でも面白い
映画は見たんです。面白かったので何回も。
そしてふと思ったのです。そういえば原作は読んでなかったな...と。
やはりあの映画の面白さは、この最高に面白い原作があってこそですね!
大分時が過ぎたのでこの漫画に表現された現代日本はちょっと懐かしい雰囲気です。でも、それがまた良いんです。
あー、温泉行きたいなぁ。
全ての風呂はローマに通ず
無料版から。アニメ化は元より実写版では主要人物が日本人キャストであるにも関わらず大ヒットした怪作ではあるが、何より風呂文化という点でルシウスを現代転移させるという発想が今見ても奇抜そのもの。そこから古代ローマと現代日本を繋げるとか、何を食べたら思いつくのか気になってくる
とはいえ、ヤマザキマリ氏の描く古代ローマの描写も見事。『エマ』の森薫といい、突き抜けた人の描く漫画は読んでて興味深くなる
もう一度実写版が見たくなるな
Posted by ブクログ
さすがにレビュー、登録数が多いですネ。
『テルマエ・ロマエ』の続が出ていることを遅ればせながら知り、せっかくだからと、こちらも1巻から読むことにしました。
当然、以前に読んで、手元にあり、その後何回か読んではいるのです。
なので、初回のような抱腹絶倒はないものの、あいかわらず随所で、クスッと笑わせてくれます。
だいたい、この表紙。
著名なローマ彫刻を元にしたものだと思うのだけれど、1巻目のこれは?
ポリュクレイトス『ドリュポーロス(槍を持つ人)』だそうです。
槍の代わりに持っている赤いタオルが目につきますが、風呂桶も抱えていますね。
なんともいえないセンス!
以前読んだ印象より、意外と平たい顔族の世界にいるのは短い時間だったのですね。
20分か30分くらい?
その時間のうちに、風呂、入浴関係の観察をとりあえず行い、特徴を掴み、なおかつ少ない資材で再現できるのですから、ルシウス、さすがです。
Posted by ブクログ
大衆浴場、外湯、個人風呂、洗浄便座、薬湯。
ローマ人ではなく、現在日本人でもその発見と発明には感動する。
入浴しながら読むのも良し♨
非常に可笑しくて素晴らしいです
既に定評のある人気作ですが、今回が初読です。評判自体は聞いていて、阿部寛さん主演の映画もヒットしていたのも知っていましたしね。
主人公はローマ帝国の技師で、公衆浴場の建築でも良いアイディアが出ずにクビになってしまったものの、友人に誘われて入った公衆浴場の床下に潜って……なぜか日本の銭湯に辿り着き、こういう事を何度か繰り返して画期的な浴場を次々と建設しますね。
この間に色々と出てくるアイディアは現代日本ではさほど珍しくはないんですが、ローマ帝国の人からすれば未来の技術の成果ですから、有益に決まっているんですよね。
読んでいて何度も吹いてしまい、ギャグマンガとしても非常に良いですね。
章の合間に作者のコラムが入っていて、作品用に日本国内の温泉地を取材したり、ローマ帝国当時の諸事情を調べたりで……まぁ傑作なのは間違いないです。
全6巻ですし、別途ちゃんと単行本、買うつもりですよ。
最高
テンポが最高。お風呂技師さんが、日本各地に転生?して見たものを、ローマ帝国で再現するというシンプルな内容ですが、主人公の性格が真面目なのもあって、かなりシュールで笑えます。巻末には注釈コメントもあり、ローマ事情にも詳しくなれます。
風変わりなタイムスリップ
古代ローマ人が現代日本の、それも銭湯へと時間跳躍をすると言う奇妙だか面白い設定。
映画化などもしているのでご存じの方も多いのではなかろうか。
文化の違いを背景にした独特な諧謔が楽しく、また風呂にまつわる古代ローマや日本の薀蓄がふんだんに盛り込まれているためちょっとした知識欲をも満足させてくれる。
評価されているのも納得の面白さだ。
Posted by ブクログ
有名な作品のため、あえて読みに行くこともせずでした。これは失敗、とても面白い。まだ一巻だから、このパターンでどう続いていくのかわからないけど、クスクス笑いながら読みました。
この人は何者ぞ!?
無料で読んで頭がパニックになった作品です
古代ローマへの揺るぎない知識、建築にも詳しく、更にそれを描ける画力がある!!
普通の漫画家では到底無理な作品です
そして作者に興味を持ち、本業はイタリアに本格的に学生として勉強に行った画家さん!
そうなると、宗教、歴史、建築にも詳しくないといけないですもんね
度肝を抜かれた作品でした
Posted by ブクログ
久々に読み返した。やっぱり、面白い。お腹を抱えて笑ってしまった。ルシウスが、日本にタイムスリップしてくるときに、お風呂からざばーっと出てくる顔がたまらない。
ローマの街並みがわかるのもいい。こんな家があったのか、浴場豪華だなぁと、見入ってしまう。ビジュアルでわかるのが、マンガのいいところだ。
ローマの歴史について、気になった。ディオクレティヌス帝がどんな人だったのか伝記を読みたくなった。ローマ人の物語など、通史も知りたい。
興味を持ちやすいところをきっかけに、知識を広げていく形が自分の場合はいいのかもしれない。分厚い本から読むのが良いという説もあるが、私はすぐに挫折してしまう。ローマの世界を魅了的に伝えてくれるこのマンガは、本当に素晴らしい。
Posted by ブクログ
映画が公開される前に読んでおこうと購入。浴場技師ルシウスの失業から始まる物語は、彼が悩みを抱えてタイムスリップし、その悩みを「平たい顔族」のいる現代日本で解決のヒントをローマに持ち帰る。ずっと同じ展開なのだが、読んでいて笑いが止まらない。シャンプーハットが懐かしい!
Posted by ブクログ
借りたもの。
「風呂を愛したのは古代ローマ人と日本人だけである――」
古代ローマ彫刻と日本の銭湯アイテムによるコラボレーションに衝撃を受ける。
古代ローマの公衆浴場の技師が溺れると日本の銭湯にタイムスリップするという、斬新なアイデアと、古代ローマと日本の類似する点を見つけた比較文学な視点が面白い。
銭湯に限らず、家風呂から温泉まで!
コラムも充実している!読み物としてもワクワクしながら読めた。
…ローマ人の描き込みは丁寧なのに、日本人の描き込みはマンガ寄りなのは気のせいか?
Posted by ブクログ
コメディとしても面白いし、歴史ものや技術うんちくものとしても面白い。
奇抜なテーマやメディア展開の早さから読む前は甘くみてたけど、大ヒットも納得の出来。
作品自体のレビューではないが、大ヒットの影響から今なら古本屋で全巻600円で揃えることも難しくないので、その点においてもお勧め。
Posted by ブクログ
時空をスリップする話は大好きで、この漫画読んでるときも、『ビロードの悪魔』にも似た興奮を味わったけど、読書ってのはそもそも、そういう快楽にむすびついているんだな、とあらためて思った。
Posted by 読むコレ
実は別の電子書籍店で第一巻から第五巻まで
既に買って持っているのだが
第一巻が特別価格88円だったのでBookLiveでも買った。
ヤマザキマリさんの「イタリア家族」も
「ニッポン見聞録」も、最高に面白い。
貧乏画家だったのが子どもが生まれ
シングルマザーとして生きる決意をし
生活のためにマンガを始めた…と
「イタリア家族」に書かれていたが
正にテルマエロマエの様な
歴史・美術知識及び技術の裏付けと
鋭く暖かいユーモア感覚あってこそ
可能となる素晴らしいマンガを生む為に
人生がそう動いたんじゃないかと思えてならない。
マンガだけでなく既に出発されている
エッセイも紀行も全て電子書籍化してほしい。
Posted by 読むコレ
電子書籍版1~4巻購入!改めて読んでも、やっぱり面白い&新たな発見が。1巻P.30、フルーツ牛乳のテルマエが出来たのは、パンテオンの近くだったのね。このパンテオン、ほんとうによく描かれている。
Posted by ブクログ
最近本屋で特集が組まれていて気になり購入。
私は好き!!
ポップにも書いてあったけど、聖お兄さんシリーズが
好きであれば好きだと思う。
ローマ人が風呂と風呂をタイムスリップするお話。
ユーモアてのは、その時代、世代だから通用するもん
ってのがあって。それゆえに、その発言をその時代・世代
で発すること自体で客観的に面白い。
お風呂ネタはいつまで続くのかしらん。
Posted by ブクログ
好きな作品なので、何回も再読しています。新シリーズの方も2巻まで読んでいるので、懐かしさも感じつつ読みました。
古代ローマと戦後(現代)日本を「浴場」という共通要素で繋ぎ時空間転移させる、という発想には、まだ見ぬフィクションの可能性を感じさせるものがあります。
1巻の中だと第2話のエピソードが特に好きです。お猿さんかわいいし、温泉卵も美味しそう。
「平たい顔族」との様々な交流で、いちいち真面目に驚いているルシウスは、滑稽で可笑しみも感じますが、微笑ましく面白い。
Posted by ブクログ
阿部寛主演で映画化された古代ローマ×日本の温泉文化=パラダイスを描いた作品の第1巻。
しょっぱなから全裸のおじさんが表紙で、古代ローマとキリスト教文化が入ってくる前の日本のおおらかさを表現しています。
古代ローマの浴場技師がどうして日本にタイムスリップしてくるのか、どうして古代ローマに戻れるのかの詳しい説明はないのだけど、古代ローマ人と日本人が温泉・入浴をこよなく愛していることをわかりやすく教えてくれました。
とにかくこの本を読むと狭い自宅のお風呂に温泉入浴剤を入れて入るよりも、ちゃんとした露天風呂がある温泉に行きたくなります。
コロナやらインフルエンザがもうちょっと落ち着いたら、近場の箱根でもいいから温泉に行きたいなぁ…。
Posted by ブクログ
お風呂が繋ぐ、古代ローマmeets現代日本アドベンチャー第一巻。
古代ローマのテルマエ(大衆浴場)技師ルシウスが、タイムスリップで目にした現代日本の風呂にまつわるetcに驚嘆しつつ再現に挑む姿は、ユーモラスであると同時に、古代ローマの目を通した日本風呂文化論にもなっていて、一石三鳥のおいしさ。
風呂を通じて共通点もありつつ、やはり違いのある古代ローマと現代日本。現実にルシウスみたいな人と風呂談議ができたなら楽しいだろうなあ。
Posted by ブクログ
ローマと日本のお風呂の比較
ローマと日本に共通点がある
親近感が湧く
作者がローマ市民目線になりきっていることがすごい
完全にローマ市民目線だから日本とローマの比較が細かくわかって、楽しい
Posted by ブクログ
comicビームに連載開始が2008年。二年後、連載未完結のうちに映画化。「ローマ人と日本人は風呂好き」なのを“ローマの浴場は、現代日本からタイムスリップした趣向”というアイデアはそれほど秀逸だった。震災被災地でも自衛隊の風呂サービスが喜ばれたし、恋愛よりも枯れた読者に訴えるものがあるか?/俺も退職後は全国銭湯めぐりしたいという希望ちょっとある。作者の住するポルトガルでは入浴の習慣がなくベビーバスで真似事をするという悲しさだがアラブで女性共同入浴の経験あるらしい。ドイツでは同性愛者排除のため共同浴場は混浴
初めてみたときの表紙のインパクトは忘れられません。内容もぶっ飛んでいるのに勉強になることもたくさんあり、唯一無二の漫画といってもいいのではないでしょうか。
おすすめです。
Posted by ブクログ
ご存じ、ヤマザキマリさんの一番の出世作。
「最初は2巻程度」の構想だったようだけど(ほんとの最初は、1話読み切りのつもりだったらしい)、6巻で完結となった。
もともとはどのくらいの構想だったのか、まあ古代ローマと現代日本を行き来する軽いコメディーだったのかも知れないけど、両者の意外な共通点をあぶり出すばかりでなく、皇帝と風呂設計技師の友情・信頼、「風呂のチカラ」までを描ききった。素晴らしい。
カッコいいおっさんがいっぱい出て来る。ヤマザキさん、どうやらおっさん好きらしい。
Posted by ブクログ
古代ローマ帝国の浴場建築家のルシウスが、浴場の水流に飲み込まれて現代日本の風呂へとタイム・スリップするという物語です。
ルシウスは、「平たい顔族」の風呂の文化から学びとったことをローマに持ち帰り、次々に革命的な浴場設計をおこなって、ついにハドリアヌス帝の浴場設計を手がけるに至ります。
本書のおもしろさはなんといっても、ともに風呂を愛する文化をもつ古代ローマと日本をつなぐという発想にあります。古代ローマ人が風呂あがりにフルーツ牛乳を飲むシーンなど、これまでだれも想像してみたことすらなかったのではないでしょうか。
また、ローマ帝国についての著者の薀蓄が盛り込まれているのも、いいアクセントになっています。
Posted by ブクログ
テレヴィジョンメディアやラジオなどに登場するヤマザキ先生はある種ナショナリズムを無駄に卑下してる感じだけども、これは別に、ちゃんと風呂に関する技術と知識を持つローマの兄さんが、発表当時現在の日本の風呂へタイムスリップして、その恐るべき技術を評価するといふ、ちゃんとしたもので、ちゃんとそのルシウスさんの驚愕する顔は面白いし、大変良いものだと思ふ。
Posted by ブクログ
古代ローマとお風呂。意外な組み合わせである。実写映画化された時から気になっていたが今まで、原作も映画も見ておらず、無知に近い状態で手を出してしまったのだが、がっつりとハマった。ルシウス、濃い。顔も存在も濃い。良い意味で全てが濃い。現代日本のお風呂の技術を見る度にルシウスの反応が新鮮で笑える。人間誰しも初めて見る物に対しての反応はルシウスのような感じだろうなとは思う。
Posted by ブクログ
風呂に着目した新しい主題。
ローマから日本の風呂文化を見たら、確かにルシウスの様な反応するかも。笑
度々飛ぶ日本の風呂が毎回違うから、次はどこかなと展開に期待。
シャンプーハットの下りが楽しい。
Posted by ブクログ
ローマ人ルシウスが現代日本の風呂にタイムスリップして風呂と風呂を行き来するというお話であるが、ルシウスの真面目っぷりがつぼにはまる。日本へタイムスリップした先が地獄谷温泉で猿とご対面したときには腹を抱えた。
Posted by ブクログ
マンガ大賞2010をとって、ウチのまわりでも評判のいいマンガです。
マンガ大賞は、2009年は「ちはやぶる」がとってて、これは、とてもおもしろかったということで、ちょっと注目の賞です。
チ○○丸出しの表紙は、それでも、ものすごい損をしている気がします。
うーん、ストーリー自体は、けっこう地味な展開です。
ひたすら主人公が真面目で、テーマが「風呂」という狭さが笑いを誘います。
でも、今のところ、深くて人生がかわりそうになるぐらいの衝撃(というか感動)は、うけてないです。
しかし、風呂のはじまりって温泉ではないのかと思ったり、そうすると、その元が忘れ去られているぐらいローマは、文明的だったのか……とか。いや、そこまで深く考えなくていいのか……とか。
けっこう、笑いながらも、どうなんだろうという疑問が沸々とわいてくるマンガです。
そういう意味では、けっこう頭が活動している感じがするマンガです。
Posted by ブクログ
古代ローマの建築技師が現代日本にタイムスリップ。日本の銭湯に感銘を受け、その技術を持ち帰ってローマ人にバカ受け。
古代と現代を行き来する一話完結型のワンパターン。
一般受けする内容だとは思うが、買って所有したいほどの面白さではなかった。
著者はイタリア人と結婚しポルトガル在住(三巻時点ではシカゴに移住)の女性漫画家。どっちかっていうと、漫画よりも取材レポートのエッセイ部分のほうがおもしろい。
絵はたしかに上手いが、いかんせん、オッサンばかりなので萎える。
設定が◎
設定、雰囲気がよく、面白おかしく読めた。
1巻目は面白いと感じて2巻目以降も読んだが、私は早くも飽きがきてしまったのか、あまり楽しめなかった。
あと角川系列の本はここでは続きが出るのか謎なので要注意(2012/1)。