あらすじ
どうしても、この男が描きたかった! 世界史上もっとも著名な博物学者にして、ローマ艦隊の司令長官。古代ローマ一の知識人にして、風呂好きの愛すべき変人。その男の名はプリニウス――。『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリが、最強のパートナー“とり・みき”を迎えて、ふたたび魅惑の古代ローマ世界に挑む。圧倒的な構成と迫真の画力で2000年前の世界を描く、歴史伝奇ロマンの決定版、ここに誕生!
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面白い
古代ローマの政治や文化が緻密に描かれてる。まさにヤマサキマリ先生という感じ。ネロ皇帝の暗殺計画、帝国の内乱、ヴェスヴィオ火山噴火など歴史的大事件にプリニウスが関わっていく様子が描かれ、当時の様子がとてもリアルに感じられます。人間ドラマなども描かれ、単なる歴史解説漫画にとどまらない面白さで溢れてました。
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面白い!博物学の大家の素顔に迫る伝記のような体裁の中に「ほらふき男爵」みたいな一幕が出現したりする。不思議。
皇帝ネロの描写も魅力的で、先行きが楽しみ。大まかな記録しか無い時代を描くので、細かなニュアンスはヤマザキ氏&とり氏の裁量にかかっている。作家の「込める」力をダイレクトに感じられて楽しい。
大の男が何かに夢中になる姿というのは、崇高で愛らしい。『テルマエロマエ』のルシウスしかり、プリニウスしかり。その知識が役立つかはさておいても、彼らの視野には人間社会の営みがしっかりと捉えられていてグッとくる。
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アバウトでマジカルで一瞬『動物のお医者さん』の漆原教授を連想させる風貌にして、もしドリトル先生が実在したらまちがいなく私淑したに違いない捨て身の探究心。
とんでもなくスケールの大きいこの博物学者が実在したっていうところにシビれます。
両先生にただただ感謝です。
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マンガ学会で話が面白かったTop2の合作ということで販売前から購入を決意
絵の緻密さもさることながら、プリニウスのセリフの一つ一つが面白い
虚実の境が淡いのもいい感じ
賢人になれる気がする
プリニウスという人を初めて知りました。ヤマザキマリさんの作品でなかったら、一生知らなかったかも。現代科学とは違うけど、昔の人が世界をどのように「科学」していたのか知ることができる良書。なにより、小難しくなく分かりやすいのが良い。プリニウス、眉間にシワの寄ったオジサンですが、憧れます。
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プリニウスの人となりがわかる第1巻。なかなかの変人ぶりだが、知識欲が旺盛でさまざまなことに興味を持って知りたいことに突き進んでいく姿に共感する。こんな風に生きられたら面白いだろう。まずは、自己紹介的な始まり。
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古代ローマの博学者プリニウスの物語。新約聖書と同じくらいの時代の話で、「プリニウスの博物誌」は聖書に出てくる植物を調べるときに重宝します。ということで、実在する人物です。
興味ある物に対してはとことん追求、地震が来ようが火山が噴火しようがやりたいことはやり通す。当時の生活の様子も見ることができて、なかなか面白いです。
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塩野七生さんのローマ人の物語文庫版23巻、ヴェスヴィオ火山の噴火に触れたくだりで、2通の手紙の訳が引用されている。
本書の主人公大プリニウスの甥小プリニウスからタキトゥスに充てたもの。そこで語られるのが、大プリニウスの最期。
まさに本書の冒頭部分。
手紙の明晰にして流麗な文体に久しぶりに文章を読む悦びを覚えるとともに、偉大なる変人大プリニウスの人柄にも強く魅かれた。そんな人物が主人公の漫画が面白くないわけがない。
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こんな(すごい / 変な)男がいる! 古代ローマ面白い! の2点、包括すれば1点で貫く突破力。1巻の段階ではひたすらぶらぶら寄り道だけしているというのもすごい。
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ローマもの。
今回は、タイムスリップ無し。
背景をとり・みきが描いていると聞いて、ビックリ。
わたし、昔、水木しげるは、絵が下手だと思っていて、それは、キャラクターの絵しか見えていなかったからで、実はものすごい細かい背景が点描で描いてあったりするのにある日突然気づいて、ビックリしたことがありました。
もしかして、とり・みきも、そうなのか。キャラクターに、ごまかされていた??
そうかも、しれない。
むさいおっさんが、ひたすら好奇心を持って世界を見るというだけのマンガですが、これがけっこう、楽しいです。
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スティーブ・ジョブスに似ているかもしれないちょっと変人的な所と非常に大盛な好奇心。この人(プリニウス)の書いた博物誌も読みたくなる。画面の密度が濃く読み込むのにちょっと疲れるが、見れば見るほどいろいろな事が描かれているので、面白いのと、博物誌にもでてくる怪しい生物なども姿を現してくるのもいい。
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今のところ、これといって派手なストーリー展開はなく、むしろ淡々としていると言ってもよいほどだ。それでも引き込まれて読んだのは、何よりもプリニウスという人物の強烈でユニークなキャラクター性ゆえだろう。博覧強記にして子供のような好奇心。人生を妙に達観したところもあるが、自分の欲望には正直な男である。
一方、これまたキャラの濃さでは引けを取らぬであろう皇帝ネロが悪役的ポジションで登場、物語はこの二人を軸に進行していくと見える。
入念な作画も見ごたえ十分で、重厚な歴史劇にふさわしい仕上がりとなっている。
Posted by ブクログ
プリニウスねえ・・・と思ったのだけど、なるほど、ここを典型的ローマ人と観るのか。プリニウスの口述書記が出てきてストーリーテーラーになるのだが、『博物誌』はまさに大学の講義の実況中継のよう。
そして、イマイチ感覚をつかんでいなかったが、丁度ネロ帝と「四皇帝の年」を話の中で入れることができるわけだ。小プリニウスに触れればトラヤヌスも出せるかもしれないし、なるほど、確かにこれは面白い人物譚となるかも。
Posted by ブクログ
スティーブジョブズに比べて、展開をしらないのでこちらの方がそのストーリー(またはキャラクター)に遠慮せずものを言うことができてるのだと思う。
プリニウス
個人的には好きだけど
歴史オタクの自分にとっては悪くないテーマ。
こんな作品、誰も書こうと思わないだろうしね。
一方、多くの人にとっては「皇帝ネロ」「ポンペイ」あたりがかろうじて聞き覚えのある単語程度で、全く未知の世界だと思う。
むしろ、「フィクション?異世界もの?」と思うかもしれない。
主人公も小難しい事ばかりを言うオッサンだし。
という事で、一般ウケはしない作品だろうなと思う。
新潮45→新潮で連載されていたという事で、この味わいがわかる文化好きの大人向けという事だろうか?
嫌らしい言い方をすれば、「テルマエ・ロマエ」等で大ヒットしたヤマザキマリだから描けた(描くことが許された)作品と言えるかもしれない。
ただ、売れ行きはともかく本作の評価はかなり高いようで、この手の日本での知名度が高くない人物・時代を扱った作品が増えてくる嚆矢となってくれればいいなと思う。
重厚な絵柄とストーリー
面白いのか面白くないのかというと、まだわからない。ポンペイ大好き、古代ローマ好き、ヤマザキマリさんの漫画好きなので読んでみた。
文字多め。
テルマエが好きだったから読んでみたけど、ギャグはないので読むのは時間がかかります。
片手間ではなく、しっかり読む時間をとって、どういう人物だったのかを学んでいこうと思います。
Posted by ブクログ
大御所コンビでの漫画。
漫画もやはり、文化的に高いレベルに達している気がします。趣があるというか。
エッセイでも本人たちが言われてましたが、今の時代だからこそ、簡単に漫画がマージできて、合作ができるんですね。
プリニウスが主人公って、漫画的に面白いのだろうか。
1巻を読んでもまだわからないけど、ローマの雰囲気を、現代のように感じられるのが良いですね。
Posted by ブクログ
『博物誌』を記した
古代ローマのプリニウスが主役です。
基本、シリアス。
しかも、なんと合作とは!
人物がヤマザキさん
背景がとりさんの担当らしい。
確かにちょっとタッチ違う。
でも話に入り込むと気にならない。
最初はベスビオの噴火から始まり
2話目で過去へ戻って
エトナ山の大噴火の被災地で
書記となるエウレクスに会う。
視点はこのエウレクスだったり
プリニウス自身だったり
はたまた帝都で
愛人ポッパエアに入れあげて
失政するネロだったり。
とりあえず開幕の1、2巻って感じで
実は一気借りさせてもらったので
まだまだ続きます。
プリニウスの用心棒がわりに
いつも傍にいるフェリクスがナイス。
Posted by ブクログ
一巻ではドラマチックな展開はなく、プリニウスの博識ぶりが淡々と描かれる。プリニウスの発言は現代の科学的見地からいえば、おかしなものも多いが、それはそれで興味深い。とりみき氏との対談が収録されているのもよかった。次巻にも期待。
Posted by ブクログ
Plinivs wrote the Natural history. the natural is the super natural so that mystery.
Posted by ブクログ
ローマもの二冊目。
ヤマザキマリは、『イタリア家族』からけっこう好き。
今回のは『テルマエ〜』と違って、硬派なローマ漫画。
字が多くて嬉しい。
自然科学、この世界の、地球の成り立ち…。プリニウス(実在の人物)の、真理を追求する、しかも科学一辺倒ではなくて神話と融合させながら、性分として生きる姿はとてもいい。次巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
現在1巻刊行。
62?年~。ローマ帝国。
「世界史上もっとも著名な博物学者にして、ローマ艦隊の司令長官。
古代ローマ一の知識人にして、風呂好きの愛すべき変人。
その男の名はプリニウス――。
『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリが、
最強のパートナー〝とり・みき″を迎えて、
ふたたび魅惑の古代ローマ世界に挑む。
圧倒的な構成と迫真の画力で2000年前の世界を描く、
歴史伝奇ロマンの決定版、ここに誕生! 」
感想・まだちょっと地味な展開だけど、皇帝ネロも出てきて
これから面白い人物譚になってくるかも?
Posted by ブクログ
ヤマザキ・マリさんの作品、今回はちょっとマニア向けかも。
ローマ史に詳しい人なら楽しめると思うが。
「テルマエ・ロマエ」はギャグ的要素が多く、描く方はちょっとしんどさがあったようだが、読む方には良かったと思う。
題材は独創的で面白いが、さほど一般的とは思えないプリニウス。
人物像の注釈を早めにしっかり入れておいた方が入りやすかったかもしれない。
とり・みきさんの背景はさすが。
Ⅱの展開に期待しよう。
えーっと
題名に惹かれて、何となく読んでみました。しかし、絵が、、これは個人的な問題なので多くは語りませんが、何か雑っぽく感じてしまい好きになれませんでした。(そんなの表紙見ればわかるだろ〜)と言われればそれまでなのですが、、。
すみません、これ以上はコメント控えます。