あらすじ
皇帝ネロの非業の死により混迷を極めたローマ帝国も、ウェスパシアヌス帝によって、ようやく安定がもたらされる。畢生の大作にして世界史的名著『博物誌』の完成を急ぐプリニウスは、ローマ艦隊の司令官に命ぜられ、「運命の地」へ。そして迎えたA.D.79年。ついにウェスウィウス火山が噴火、火砕流がポンペイの街を襲う。はたしてプリニウス一行の運命は――。連載スタートから10年。魅惑の古代ローマを描く歴史伝奇ロマン、堂々完結!
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Posted by ブクログ
10年の時を経て完結。歴史に記録されているところは押さえた上で二人の作者による調査と空想による壮大な物語。暴君ネロは実は精神的に虚弱という設定、歴史的な記録がよくわからないプリニウスを好奇心旺盛なお方として描き、諸国漫遊とを上手く対比させての構成もよかったです。作画も素晴らしく古代ローマに一時連れて行っていただいているかのようでした。楽しく読めました。
完結
記録者「プリニウス」を描ききった本作、10年の連載完結。
最後の最後は思ったのと違ったけど、なぜベタな終わりでないのかは
巻末の作者の対談で延べられている。合作というのも挑戦的な試みであったと
思います。お疲れ様でした。
Posted by ブクログ
プリニウス完結!!
フェリクスさん好きだな~。そして忘れかかっていた船のあの子が登場してくれてよかった!
巻末のマリさんととりさんの対談。
お互いはっきり意見を述べるタイプのようなので、毎回読みながらヒヤヒヤしてしていた。
プロだからこそ、相手に否定されたり直されたりしたら1話で喧嘩別れになりそうなものの10年続いたのはすごい。合作の大変さがよくわかった。
匿名
好きだけど
好きな漫画だけど好きな歴史のシーンがいっぱい出たけど
すごくわかりにくい漫画になってしまった
全体構成としてネロのシーンがクライマックスで非常に良かったが
同じく大クライマックスかつスペクタルの筈のヴェスキオ火山の噴火がこの巻のみでちょろっと終わる。
絵は相変わらずすごいが丁寧な語りも心理描写も場面転換が早いのでどこからどこまでの時間が経ったかを追うのが難しく
なんかつまんだような駆け足で読者が拾いきれないようなショートカット。
紙面が足りてないのか作者と読み手の感覚がすれ違っているのか、
取り敢えずプリニウスのへそ曲がりで独特の嗅覚や感覚が消えてしまって晩年の動向だけ、どーっと描かれてお仕舞いになった印象。