ヤマザキマリのレビュー一覧
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購入済み
掲載誌の廃刊で...
掲載誌『新潮45』が、LGBTへの差別的エッセイの掲載から批判と攻撃を受け、早々に廃刊を決めてしまった。
社内他誌への引越し等して、絶対に存続させて頂きたい。
個性豊かな登場人物、描き込まれた絵、史実の研究、有事の古代人の行動...全てが想像を掻き立てる。良い作品。 -
Posted by ブクログ
ワンパターン、そう揶揄する人もいるだろう
確かに、前作『テルマエ・ロマエ』と被っている、古代から現代日本へのタイムスリップって展開が
けど、それの何が問題だ?
他の漫画家がやったならアウトだけど、ヤマザキ先生本人が新作に、そのネタを使っても、全く問題はない
それどころか、『テルマエ・ロマエ』に負けない面白さが凝縮されているのだから、逆に、ヤマザキ先生の実力の高さを賞賛すべきだ
前回の『テルマエ・ロマエ』のテーマが、心身を癒す象徴である入浴だったからか、この『オリンピア・キュクロス』は運動、しかも、オリンピックが土台になっている、をメインに持ってきている
既に、映画化の話が動き出していても驚きは -
Posted by ブクログ
『テルマエ・ロマエ』とプロットは同じだけど、
テーマがまったり系の「風呂」じゃなくアッパー系の「運動」なので、
これはこれでおもしろい。
草食系主人公デメトリオスの活躍が、尚武的で闘争的な古代ギリシャ人
(ポリスの正規メンバーにカウントされない女性と奴隷は除く)の体育観、
身体観にどう影響していくか、興味深い。
それと古代ギリシャといえばパイデラスティア(衆道)、この習俗を
どう取り入れるのか、なかったことにするのか、さらに興味深い。
町の体育場に集う十代男子をおじさんが入り待ち出待ちストーカーするのは、
史料によればふつうにあったことのようだから、
避けて通るのはもったいないw気がする。
そ -
Posted by ブクログ
古代人がとあるきっかけでタイムスリップしてしまい、
タイムスリップ先の日本で見聞した事を活かして自分もまわりも変わっていく……。
この仕立は『テルマエ・ロマエ』と変わらない。
今回の主人公は古代ギリシアの壷絵師である。
ギリシアの美しい壷は、誰でも、美術の教科書や歴史の教科書でお馴染みではないかと思う。
綺麗ですよね。
私もあの画像が大好きだった。
柄も彫刻も、独特の、写実的でありながら一定のスタイルがあり、それが繊細な美的感覚で息づいている。
……但し主人公は壷絵師としては落第すれすれのへたくそだ。
ところが、稀代の臆病者で競争ごとが大嫌いなくせに、雨同能力「だけは」人並み優れているのだ。 -
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購入済み
ヤマザキマリさんにしか描けない
彼女の日本人でありながら欧米人の感性と画力、これらがないと日本風なキャラクター重視の漫画になってしまうから描けない話だったでしょう。
作者の特徴が出るキャラしか描けない日本人漫画家には無理です。全てが映画を見ている様でした。
あの改革期を見て来た世代の、今のスマホが当たり前に世代にワクワク感は分からないだろうな。
iMacが出た時、お洒落感覚で部屋のインテリアが可愛くなるからと欲しくなった気持ち。
iPodが出た時、当時は説明書がない、は画期的ではなく不親切で見様見真似で操作に苦労し、使えた時初めて便利性を理解し自分を誇りに思った気持ち。
シャッフルが出た時、どう曲を選べばいいか