ヤマザキマリのレビュー一覧

  • 望遠ニッポン見聞録
    「テルマエ・ロマエ」の作者によるエッセイ。
    イタリア人と結婚していることは知っていたし、「テルマエ・ロマエ」だし、てっきりイタリアにお住まいなのかと思ったら、シリアやポルトガルに住んでいたこともあり、いまはアメリカにお住まいらしい。
    油絵の勉強のために17歳でイタリアに留学してから旅行も含めると、本...続きを読む
  • 男性論 ECCE HOMO
    『テルマエ・ロマエ』で有名になったヤマザキ・マリが分析する男性論。

    彼女自身の海外在住体験記(今もイタリア在住)もさることながら、その大陸的な思考法は日本国内にいては生まれないと思わされるもので、非常にユニークで面白かった。
  • プリニウス 5巻
    マグネットの語源って地名なの?!な、第5巻。プリニウス一行の旅のスケールが凄い。大冒険!って感じでした。次巻はもう少し人間関係がドロドロするって……想像がつかない。
  • プリニウス 4巻
    古代ローマ人にとってのリアルを現代人の視点から描く手法が、オカルトを多く扱ってますます楽しい。現代科学的にある物とない物、歴史的事実とフィクションが渾然として、独特の酩酊感がある。電子版は表紙が「オビ付き」しかないのがドン引き。
  • プリニウス 1巻
    古代ローマの博学者プリニウスの物語。新約聖書と同じくらいの時代の話で、「プリニウスの博物誌」は聖書に出てくる植物を調べるときに重宝します。ということで、実在する人物です。
    興味ある物に対してはとことん追求、地震が来ようが火山が噴火しようがやりたいことはやり通す。当時の生活の様子も見ることができて、な...続きを読む
  • 男性論 ECCE HOMO
    『テルマエ・ロマエ』の作者が(たぶん)語っている一冊。ただし看板に偽りありだ。この本は「男性論」としてしまうには惜しすぎる。男性について論じてもいるけれど、女性についても論じているし、そんなの超越して、人間とはどうあるべきかということを、若いうちに日本を飛び出し生きてきた視点で語っているところに価値...続きを読む
  • プリニウス 4巻
    ポンペイの地震……から幕開けの4巻。地震、火山どっかで……と思ったらTDSのプロメテウス火山近辺はこの辺の話がモデルだ!と気が付きました。フォートレスクスプロレーションには絵もあったはず。
  • その「グローバル教育」で大丈夫?
     冒頭から、例の息子3人お受験自慢の「東大ママ」を正面から全否定する内容でワロタ。

    小島慶子さんが苦手(好きじゃない)人でも、ヤマザキマリ
    さんとの対談なので大丈夫。

    小島さんは、局アナ時代、TBSラジオで伊集院光や宇多丸やピエール瀧とかと馬鹿ネタや下ネタやってた頃が好きだった。文化人路線もいい...続きを読む
  • 望遠ニッポン見聞録
    17歳で絵の勉強のためにイタリア留学して以来、生涯のほとんどを海外で過ごしてきた、ヤマザキマリさんのエッセイ。

    読みやすく面白い文章でありながら、すこぶる真面目で、ものすごく内容が濃い。
    もう一度言うけれど、タイトルだけでも笑えるし分かりやすいのだが、真面目だ。
    真面目に語る、日本と世界の文化のお...続きを読む
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論
    私が大学の先生で、教え子がこんなレポート書いてきたら、震える。愛に満ちているからこそ、最終章が胸に響く。ヤマザキ先生、なんて魅力的な人でしょう。素敵な「変人」です。
  • プリニウス 1巻
    塩野七生さんのローマ人の物語文庫版23巻、ヴェスヴィオ火山の噴火に触れたくだりで、2通の手紙の訳が引用されている。
    本書の主人公大プリニウスの甥小プリニウスからタキトゥスに充てたもの。そこで語られるのが、大プリニウスの最期。
    まさに本書の冒頭部分。
    手紙の明晰にして流麗な文体に久しぶりに文章を読む悦...続きを読む
  • プリニウス 3巻
    ローマ時代紀元一世紀。皇帝ネロの時代。「博物誌」で知られたプリニウスの世界を描く。「テルマエ・ロマエ」がコメディタッチだったことに不満があったヤマザキマリは、今度はシリアスに描きたいと思っていたらしい。しかし、彼女はアシスタントを使わない主義。しかし今度は1人では描けない。そこで相棒に選んだのがとり...続きを読む
  • 男性論 ECCE HOMO
    読後に私もがんばろうと元気がもらえる。著者をひきつける古代ローマの寛容性とダイナミズムと増長性。古代ローマ、何も知らなくて本を読んでみたくなった。題名は男性論だけど、私はいい女論が響いたかな。

    2016.2.21
  • テルマエ・ロマエ 6巻
    1~6巻まで読み終わったので、こちらに感想をまとめます。
    面白かったです。だんだんちゃんとストーリーが出来てきたのは、ちょっと蛇足かな? とも思わないでもないですが…、ともかくきちんと完結させようとする姿勢には好感が持てます。実際、いつまでも続けられるような設定ではないことですし。でも、この漫画に限...続きを読む
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論
    偏愛というだけあって、日本では知られていない人物についても作者の好きが伝わる。
    読みやすいのでルネサンス入門書としてもいける。
  • それではさっそくBuonappetito!
    『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリによる料理エッセイコミック。


    “10代からイタリアで生活しているヤマザキさんが、漫画でイタリア料理のレシピを紹介!!本格イタリアンも家庭で簡単にできるはず!!『Beth』から『Kiss』本誌に連載をお引っ越しした人気ショート連載、待望の単行本化です!!”―内容...続きを読む
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論
    映画「テルマエ・ロマエ」は飛行機の中で観た事があり、なかなか面白かった。ただ、漫画を読むというところまではいかなかった。

    ヤマザキマリさんについても、「テルマエ・ロマエ」の作者であるという知識しかなかったが、曲がりなりにも「ルネサンス美術論」とあるので、購入してみる。

    ヤマザキマリさんは、なんと...続きを読む
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論
    好きでたまらないのが伝わる美術論です。
    抑鬱された空気が漂う昨今なので、「変人列伝」は読んでて楽しくなりました。

    新書なので図版に限りがあるのはしかたないんで、取り上げられた作品はネットで探して見ながらどうぞ。そのくらいの手間かけてでも読んで面白かったです。

    第5章は少し毛色が違うのですが、「今...続きを読む
  • 男性論 ECCE HOMO
    ハドリアヌス、プリニウス、ラファエロ、スティーブ・ジョブズ、安部公房…。「テルマエ・ロマエ」の著者が、古今東西、理想の男たちの魅力を語り尽くす。自身の漫画的日常や、女性論、日本論なども収録。

    なかなか興味深い内容でした。

    みんな外へ出よう,元気だそうよ♪
  • テルマエ・ロマエ 5巻
    借りたもの。
    今までとは変わって、時空を越えたラブロマンス要素が強くなった気がする……あとヤクザ映画的……
    とうとうマルクス・アウレリウス少年の前でタイムスリップした(未来へ行ったとは思っていない模様?)ルシウスなど、今まで気に留めなかった風呂以外の部分が色濃くなった。
    それでも日本における観光施設...続きを読む