ヤマザキマリのレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 「わが道」の達人 水木しげる

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    ネタバレ

    「ゲゲゲの謎」という映画が流行っている昨今、水木さん入門書として良い、というトゥートを見かけたので購入。
    水木さんの漫画・人生に自分の語りたいことをおっかぶせている様子も、後半ちょっと散見されるが、水木さん本人のおおきさが上回って語りきれない感じなので、たしかにかえって入門書としてはよかったと思う。わたしの手元にはいま「総員玉砕せよ!」があって、このあともしかしたら「のんのんばあとオレ」を買うかもしれない。
    嫌いだというのに人間中心主義(ヒューマニズム)の夢を見てしまいがちだったのだが、そこに、人間もひとしく生きて死ぬだけという価値観をぽんっと放り込んでもらったので、ちょっと読み返しながら自分

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    2023年12月10日
  • パンデミックの文明論

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    ネタバレ

    日本では若者と高齢者が交流する場がないというのは確かにそうだなと思いました。
    イタリアでは年齢層ごとの雑誌がなく孫と同じ雑誌読むとか、ホームパーティーにおばあちゃんが普通に参加するとか。いいなーと思いました。
    交流があれば、選挙のシニア票とかももしかしてバラけないかなと思ったり。

    民衆の検閲というパワーワードも印象的。

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    2023年11月28日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    読んでいて穏やかな気持ちになった。

    マリさんも母リョウコさんも、エネルギーに溢れた生き方をされているのに、それを読むと明日への活力をもらえるというより、老化も死も避けられないものなのだから、抗わずにそのまま生きてよいのだと安心感をもらえる。
    自分の存在価値など求めずに、ただ生を全うするだけでよいと言ってもらえ、肩の力が少し抜ける。とは言え、家の外に出るとまた力が入ってしまうのだろうけど。

    小学生の頃、母や妹相手に、身近な親戚のお葬式を振り返ったり、死について話すと縁起でもないと嫌がられたことを思い出した。
    人間はいつかは死ぬもの、どうやって死ぬかはどのように生きるかと同義だと思っていたし、

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    2023年11月24日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    「ヤマザキマリは一代にしてならず」「この親にしてこの子あり」という感じの本であった。
    リョウコさんはすごい人だった。世間や周囲にとらわれず、自分の信じた道をまっすぐ生きる強さ、潔さ。真似はできないにしても、何かに行き詰まった時は、リョウコさんを思い出したい。

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    2023年11月23日
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)

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    力強い物語?エッセイです。
    疲れたとき、ヤマザキマリさんのエッセイを読むと、自分ってまだまだだな、と勇気を与えられます。

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    2023年11月13日
  • テルマエ・ロマエ 3巻

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    古代ローマの浴場技師ルシウスが現代日本で色々学んでいくコメディ作品の第3巻。
    それだけ現代日本の浴場・温泉文化が素晴らしいということで、せっかく今の日本で暮らしているのだから、もっと温泉文化を堪能しなければ…と思わせてくれました。

    地方の温泉街のおみやげ屋さんとか屋台とかって怪しいモノ…というイメージだったけれど、それらを素直に楽しむルシウスを見ると、それはそれとして楽しむべきものと感じたよ。

    金閣寺の良さとか、何やら比較文化でとらえると、日本文化の良さを再認識できるのですね。
    日本に生まれたから今生では日本を極めれば良いや…と国内旅行主義になっていたけれど、たまには海外に行くのも良いのか

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    2023年11月12日
  • テルマエ・ロマエ 2巻

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    しょっぱなからリアルな男根信仰(子孫繁栄の意味があるのは日本も含めて世界どこも同じ)とか、それを象った「ティンティナブラム」とか、ちょっとお子ちゃまやピュアな女子には絵面的に難しいところから始まり、このまんがが単なる古代ローマ浴場技師の日本タイムトリップ物語ではないことを感じさせられました。
    阿部寛さん主演のコメディ映画とは違って、主役のルシウスが奥さんに逃げられていたりとかもね。

    考えてみれば古代ローマは多神教で、キリスト教がなかった時代は一夫一婦制でガチガチな男女の「倫理」で縛られておらず、性に対してもかなりおおらかな文化が世界各地に根付いていたのですね。
    今でも東北には混浴の温泉もある

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    2023年11月12日
  • テルマエ・ロマエ 1巻

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    阿部寛主演で映画化された古代ローマ×日本の温泉文化=パラダイスを描いた作品の第1巻。
    しょっぱなから全裸のおじさんが表紙で、古代ローマとキリスト教文化が入ってくる前の日本のおおらかさを表現しています。

    古代ローマの浴場技師がどうして日本にタイムスリップしてくるのか、どうして古代ローマに戻れるのかの詳しい説明はないのだけど、古代ローマ人と日本人が温泉・入浴をこよなく愛していることをわかりやすく教えてくれました。

    とにかくこの本を読むと狭い自宅のお風呂に温泉入浴剤を入れて入るよりも、ちゃんとした露天風呂がある温泉に行きたくなります。
    コロナやらインフルエンザがもうちょっと落ち着いたら、近場の箱

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    2023年11月12日
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話

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    ニコルさんのエピローグを読むまで、この本が幸福論についてのものだということを忘れていた。
    とにかく、2人の教養の高さ、しかも絵画や本についてだけではない、文化や生命、精神論まで及ぶものに圧倒された。

    読後の反応として正しいのかわからないけど、とにかく無性に美術館に行きたい。
    ここで「正しいのか」なんて考えることは、マリさんの言葉を借りると「バカバカしい」に違いない。
    現在開催中の「永遠のローマ展」、仕事や家庭があって行けないだろうなと諦めていたが、行きたい!何百年、何千年経っても、人間の行動や思考はそれほど変わらないということを、目と耳と鼻で思いきり取り込んみたい!

    特に自分を肯定してくれ

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    2023年11月10日
  • パンデミックの文明論

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    ヤマザキマリと中野信子の対談形式の文章
    コロナ禍で会話した内容を文字起こししたようになっている

    発売されたのは2020年8月20日
    確かにあの頃は真っ最中でもあり、徐々に何かが分かりかけてきた時期でもありましたねぇ

    パンデミックが歴史的にどう影響を与えてきたのかという縦軸と、洋の東西を横軸に語られる影響
    文化的な背景、国民性による対策の違いなど

    こういう軸で語られる知識人の対談は面白いですよね

    目次
    第1章 コロナでわかった世界各国「パンツの色」
    第2章 パンデミックが変えた人類の歴史
    第3章 古代ローマの女性と日本の女性
    第4章 「新しい日常」への高いハードル
    第5章 私たちのルネッ

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    2023年11月08日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    「老い」や「死」について考えさせられる。
    ヤマザキさんのようにはできないと思うけど。
    「あたかもよくすごした1日が安らかな眠りを与えるように、よく用いられた一生は安らかな死を与える」
    そもそもよくすごした1日というものがあまりないのでそこからか。
    良き人生を。

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    2023年11月04日
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)

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    すごく面白かった。
    お母様の生き方、子育て方針が爽快で、参考になりました。
    たくさん、言葉をかきとめました。

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    2023年11月01日
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)

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    漫画家として身を立てるまで、イタリアで絵の修行をしたり、札幌でTVのレポーター含め何でも屋をしていたり、こんな波乱万丈の人生を送られていたとは。夢を追い続けたくても、生きるためにはお金が必要で、他の仕事をすると夢のための時間が奪われて…という芸術家として生きていくことの難しさ、ジレンマみたいなものを垣間見た気がする。作品に人気が出たら出たで、難しさはあって、私の好きなテルマエ・ロマエのヒットの裏にもたくさんの苦悩があったのだな…。
    ヤマザキさんの様に、経済的な安定だけじゃなく、自分の人生で大切にしたいものを守って図太く生きていきたいと思った。

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    2023年10月22日
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)

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    ヤマザキマリさんの仕事やお金に対する考え方があふれていて、勉強になった。疲れたら風呂に入ってゆっくり休もうという呼びかけがいいなと思い、ヤマザキマリさんの代表作「テルマエ・ロマエ」を読んでみたくなった。

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    2023年10月18日
  • 壁とともに生きる わたしと「安部公房」

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    生きていく上での壁をテーマに、安部公房作品を通して、ヤマザキマリさんの経験を加味して、作品の解説本。パンデミックで生きづらさが表面化されてきて、この本読んで頭の中がすこし整理できた部分があった。安部公房作品読んでみたくなりました。

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    2023年10月18日
  • イタリア家族 風林火山

    ( =ワ=)७🇮🇹

    何作か持っていて、
    何作もウキャキャ、
    と涙ながらになる、
    異国と異種の文化〃

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    2023年10月18日
  • プリニウス 10巻

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    ネタバレ

    暴君ネロの最期。奸臣の企みの原因が明かされましたが、私怨を晴らすためのようですが、その影響を受けた民衆は、たまったものではないですね。裏切りはわかっていたかも知れませんが、自分でコントロールできない状況下では、自分の見たいものにとらわれるしかなく、それすら裏切られる悲惨な末路。孤独な立場に耐えられなかったんでしょうか
    プリニウス一行は旅を続け、見聞を深める。どちらが幸せなのかは価値観の違いでしょうか。

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    2023年10月08日
  • プリニウス 7巻

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    ローマ大火の原因は何か。皇帝をおとしめる奸臣の仕業か、ユダヤなのか、憔悴する皇帝ネロ、一方プリニウス一行の旅はエジプトでの冒険へ。対比の際立つ巻でした。
    ローマ大火、クオ ヴァデス読んでみたくなりました。

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    2023年10月07日
  • プリニウス 6巻

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    アフリカの旅を続ける中で旧交を暖めるプリニウス一行、ローマでは、皇帝ネロが妻と側近に利用され、孤独の闇に落ち徐々に錯乱していく。混迷を深める巻でした。

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    2023年10月01日
  • モーレツ!イタリア家族

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    ヤマザキマリラジオを聞いた
    凄まじい言語の応酬 いやぁ、びっくりしました
    ↓以下NHKより
    ゲストは歴史学者の磯田道史、そしてヤマザキマリの夫で比較文学者・作家のベッピ・キュッパーニがイタリアから登場!▽イエズス会が書き残した資料を基に、日本の戦国時代を小説に書き上げたベッピ氏。日本人とは異なった視点で描かれた戦国時代に磯田先生も大興奮!

    前回は聞いてないんだな→山下達郎ゲスト
    どっかに記録残ってないかしらん?

    さて本題のこの本です
    番組の中で紹介されていた凄まじいイタリア家族
    この本が劇画イメージのヤマザキマリ作とは気がつかなかったです
    「テルマエ・ロマエ」前の作品なんですねー
    オドロキ

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    2023年10月01日