ヤマザキマリのレビュー一覧
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ネタバレ一度ちゃんと読みたいなと思っていたヤマザキマリさんのコミックエッセイをようやく。
『テルマエ・ロマエ』の映画はⅠは劇場へ行って観たものの、本は未読。
さて、こちらの『モーレツ!イタリア家族』はヤマザキさんが結婚したイタリア人の旦那さんのご家族について赤裸々に、いえ、“「抑え気味」”に綴った本。
“「抑え気味」”とは思えぬほど、かなりパワフルな様子が伝わってくる。
ヤマザキさんも日本人とはいえ海外で暮らされたり外国語を話されたりととても知的でアクティブな印象ですが、それでも圧倒されているイタリアパワー。
旦那さんはそんな中ひとり穏やかで他の家族の方に比べると儚げにすら見えてしまうという(笑)
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Posted by ブクログ
ネタバレ「テルマエ・ロマエ」の作者によるエッセイ。
イタリア人と結婚していることは知っていたし、「テルマエ・ロマエ」だし、てっきりイタリアにお住まいなのかと思ったら、シリアやポルトガルに住んでいたこともあり、いまはアメリカにお住まいらしい。
油絵の勉強のために17歳でイタリアに留学してから旅行も含めると、本当に世界中あちこちに出かけている。
で、日本人が思っているようなダンディかつ女たらしのイタリア男性ってほとんどいない、だの、日本のビールが一番おいしい、だの、シリアの女性用下着の不可解さだのが軽妙な文章で冷静に分析されている。
これが面白くないわけがない。
本心をなかなかあらわさない、外国人から -
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17歳で絵の勉強のためにイタリア留学して以来、生涯のほとんどを海外で過ごしてきた、ヤマザキマリさんのエッセイ。
読みやすく面白い文章でありながら、すこぶる真面目で、ものすごく内容が濃い。
もう一度言うけれど、タイトルだけでも笑えるし分かりやすいのだが、真面目だ。
真面目に語る、日本と世界の文化のお話し。
読み始めるや、外国人が書いた「不思議の国ニッポン」みたいな感じだな、気持ちが外国人になっちゃっているんだろうな、と思ったが、読み進めればそうではないことが分かる。
日本人でなければ書けない、気付かない事がたくさん書かれているのだ。
例えば、何故、ニッポンのトイレがかくも素晴らしい発達を遂 -
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ローマ時代紀元一世紀。皇帝ネロの時代。「博物誌」で知られたプリニウスの世界を描く。「テルマエ・ロマエ」がコメディタッチだったことに不満があったヤマザキマリは、今度はシリアスに描きたいと思っていたらしい。しかし、彼女はアシスタントを使わない主義。しかし今度は1人では描けない。そこで相棒に選んだのがとり・みき。凝り性の2人が描けば相乗効果で、とんでもない「博物誌的な漫画」が出来上がった。
彼らが描くローマ時代を見ると、つくづく現代の古いヨーロッパとほとんど変わらない世界が現出する。日本では弥生時代なのである。しかし、プリニウスの頭の中は、ところどころ非科学的な性急さはあるものの、科学的に世界を見 -
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1~6巻まで読み終わったので、こちらに感想をまとめます。
面白かったです。だんだんちゃんとストーリーが出来てきたのは、ちょっと蛇足かな? とも思わないでもないですが…、ともかくきちんと完結させようとする姿勢には好感が持てます。実際、いつまでも続けられるような設定ではないことですし。でも、この漫画に限っては、ストーリーなんて本当のところ全然重要ではない。この漫画は単純に、「風呂は素晴らしい!」というテーマだけで充分すぎるほど充分に面白いと思います。しかも、なぜか古代ローマ人が、なぜか必ず現代日本のあらゆる風呂に、なぜかタイムスリップしてくる。斬新です。斬新すぎて、意味がわかりません。いや、ええ、 -
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『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリによる料理エッセイコミック。
“10代からイタリアで生活しているヤマザキさんが、漫画でイタリア料理のレシピを紹介!!本格イタリアンも家庭で簡単にできるはず!!『Beth』から『Kiss』本誌に連載をお引っ越しした人気ショート連載、待望の単行本化です!!”―内容紹介より。
menu 01. 本当のスパゲッティ・ナポリタン
menu 02. 仁義なきピッツァの戦い シチリアvs.ナポリ
menu 03. 貧乏とミネストローネ
menu 04. パニーニでおでかけ
menu 05. ザ・日本食!
menu 06. ミ・ソ・カ・ツ☆
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良い本だった。
実は日本の東大を頂点とする受験には懐疑的で、真の勉強をするためにはアメリカのスタンフォードやMIT、コロンビアなどの大学を子どもに行かせたいと思っていた。
あまり教育には縁のなさそうなお二人なので気軽に読み始めたら意外にも深い本だった。
あまり喧伝されないが、アメリカの一流大学では自殺が多いこと、多額の借金をして卒業しても就職出来なかったり借金を返しきれなくなることもある、明るいイメージのあるアメリカの大学は必ずしも幸せそうでは無い人が多い、などと教えてもらえた。
結局は子ども本人の特性をしっかり見て、子どもの好きな道をえらばせる、そして親は子どもを信じて応援する、しかないの -
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映画「テルマエ・ロマエ」は飛行機の中で観た事があり、なかなか面白かった。ただ、漫画を読むというところまではいかなかった。
ヤマザキマリさんについても、「テルマエ・ロマエ」の作者であるという知識しかなかったが、曲がりなりにも「ルネサンス美術論」とあるので、購入してみる。
ヤマザキマリさんは、なんと14歳で留学しているのですね。少し読むだけで、「テルマエ・ロマエ」のヒットが必然であったことに気付く。彼女のもつ深い知識・洞察・経験・デッサン力・感受性等々がそれを可能にしたという事を。
たまたま時を同じく購入した「ヘンタイ美術館」では「ヘンタイ」と表現されているルネサンスの重鎮が、この本では「変