ヤマザキマリのレビュー一覧

  • モーレツ!イタリア家族

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一度ちゃんと読みたいなと思っていたヤマザキマリさんのコミックエッセイをようやく。

    『テルマエ・ロマエ』の映画はⅠは劇場へ行って観たものの、本は未読。
    さて、こちらの『モーレツ!イタリア家族』はヤマザキさんが結婚したイタリア人の旦那さんのご家族について赤裸々に、いえ、“「抑え気味」”に綴った本。
    “「抑え気味」”とは思えぬほど、かなりパワフルな様子が伝わってくる。
    ヤマザキさんも日本人とはいえ海外で暮らされたり外国語を話されたりととても知的でアクティブな印象ですが、それでも圧倒されているイタリアパワー。
    旦那さんはそんな中ひとり穏やかで他の家族の方に比べると儚げにすら見えてしまうという(笑)

    0
    2017年04月19日
  • 望遠ニッポン見聞録

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「テルマエ・ロマエ」の作者によるエッセイ。
    イタリア人と結婚していることは知っていたし、「テルマエ・ロマエ」だし、てっきりイタリアにお住まいなのかと思ったら、シリアやポルトガルに住んでいたこともあり、いまはアメリカにお住まいらしい。
    油絵の勉強のために17歳でイタリアに留学してから旅行も含めると、本当に世界中あちこちに出かけている。

    で、日本人が思っているようなダンディかつ女たらしのイタリア男性ってほとんどいない、だの、日本のビールが一番おいしい、だの、シリアの女性用下着の不可解さだのが軽妙な文章で冷静に分析されている。
    これが面白くないわけがない。

    本心をなかなかあらわさない、外国人から

    0
    2017年04月05日
  • 男性論 ECCE HOMO

    Posted by ブクログ

    『テルマエ・ロマエ』で有名になったヤマザキ・マリが分析する男性論。

    彼女自身の海外在住体験記(今もイタリア在住)もさることながら、その大陸的な思考法は日本国内にいては生まれないと思わされるもので、非常にユニークで面白かった。

    0
    2017年03月20日
  • プリニウス 5巻

    Posted by ブクログ

    マグネットの語源って地名なの?!な、第5巻。プリニウス一行の旅のスケールが凄い。大冒険!って感じでした。次巻はもう少し人間関係がドロドロするって……想像がつかない。

    0
    2017年02月11日
  • プリニウス 4巻

    Posted by ブクログ

    古代ローマ人にとってのリアルを現代人の視点から描く手法が、オカルトを多く扱ってますます楽しい。現代科学的にある物とない物、歴史的事実とフィクションが渾然として、独特の酩酊感がある。電子版は表紙が「オビ付き」しかないのがドン引き。

    0
    2016年12月19日
  • プリニウス 1巻

    Posted by ブクログ

    古代ローマの博学者プリニウスの物語。新約聖書と同じくらいの時代の話で、「プリニウスの博物誌」は聖書に出てくる植物を調べるときに重宝します。ということで、実在する人物です。
    興味ある物に対してはとことん追求、地震が来ようが火山が噴火しようがやりたいことはやり通す。当時の生活の様子も見ることができて、なかなか面白いです。

    0
    2016年09月12日
  • 男性論 ECCE HOMO

    Posted by ブクログ

    『テルマエ・ロマエ』の作者が(たぶん)語っている一冊。ただし看板に偽りありだ。この本は「男性論」としてしまうには惜しすぎる。男性について論じてもいるけれど、女性についても論じているし、そんなの超越して、人間とはどうあるべきかということを、若いうちに日本を飛び出し生きてきた視点で語っているところに価値がある。
    語り口がスパッと言い切っていて気持ちいい。「私は○○だと思う」みたいな責任転嫁っぽい言い方をせず、「○○だ」となっているので説得力がある、信じたくなる、共感したくなる。

    0
    2016年08月13日
  • プリニウス 4巻

    Posted by ブクログ

    ポンペイの地震……から幕開けの4巻。地震、火山どっかで……と思ったらTDSのプロメテウス火山近辺はこの辺の話がモデルだ!と気が付きました。フォートレスクスプロレーションには絵もあったはず。

    0
    2016年06月26日
  • その「グローバル教育」で大丈夫?

    Posted by ブクログ

     冒頭から、例の息子3人お受験自慢の「東大ママ」を正面から全否定する内容でワロタ。

    小島慶子さんが苦手(好きじゃない)人でも、ヤマザキマリ
    さんとの対談なので大丈夫。

    小島さんは、局アナ時代、TBSラジオで伊集院光や宇多丸やピエール瀧とかと馬鹿ネタや下ネタやってた頃が好きだった。文化人路線もいいけど、ああいう路線もまたたまにお願いしたい。

    0
    2016年06月08日
  • 望遠ニッポン見聞録

    Posted by ブクログ

    17歳で絵の勉強のためにイタリア留学して以来、生涯のほとんどを海外で過ごしてきた、ヤマザキマリさんのエッセイ。

    読みやすく面白い文章でありながら、すこぶる真面目で、ものすごく内容が濃い。
    もう一度言うけれど、タイトルだけでも笑えるし分かりやすいのだが、真面目だ。
    真面目に語る、日本と世界の文化のお話し。

    読み始めるや、外国人が書いた「不思議の国ニッポン」みたいな感じだな、気持ちが外国人になっちゃっているんだろうな、と思ったが、読み進めればそうではないことが分かる。
    日本人でなければ書けない、気付かない事がたくさん書かれているのだ。

    例えば、何故、ニッポンのトイレがかくも素晴らしい発達を遂

    0
    2016年05月29日
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

    Posted by ブクログ

    私が大学の先生で、教え子がこんなレポート書いてきたら、震える。愛に満ちているからこそ、最終章が胸に響く。ヤマザキ先生、なんて魅力的な人でしょう。素敵な「変人」です。

    0
    2016年04月11日
  • プリニウス 1巻

    Posted by ブクログ

    塩野七生さんのローマ人の物語文庫版23巻、ヴェスヴィオ火山の噴火に触れたくだりで、2通の手紙の訳が引用されている。
    本書の主人公大プリニウスの甥小プリニウスからタキトゥスに充てたもの。そこで語られるのが、大プリニウスの最期。
    まさに本書の冒頭部分。
    手紙の明晰にして流麗な文体に久しぶりに文章を読む悦びを覚えるとともに、偉大なる変人大プリニウスの人柄にも強く魅かれた。そんな人物が主人公の漫画が面白くないわけがない。

    0
    2016年03月31日
  • プリニウス 3巻

    Posted by ブクログ

    ローマ時代紀元一世紀。皇帝ネロの時代。「博物誌」で知られたプリニウスの世界を描く。「テルマエ・ロマエ」がコメディタッチだったことに不満があったヤマザキマリは、今度はシリアスに描きたいと思っていたらしい。しかし、彼女はアシスタントを使わない主義。しかし今度は1人では描けない。そこで相棒に選んだのがとり・みき。凝り性の2人が描けば相乗効果で、とんでもない「博物誌的な漫画」が出来上がった。

    彼らが描くローマ時代を見ると、つくづく現代の古いヨーロッパとほとんど変わらない世界が現出する。日本では弥生時代なのである。しかし、プリニウスの頭の中は、ところどころ非科学的な性急さはあるものの、科学的に世界を見

    0
    2016年03月24日
  • 男性論 ECCE HOMO

    Posted by ブクログ

    読後に私もがんばろうと元気がもらえる。著者をひきつける古代ローマの寛容性とダイナミズムと増長性。古代ローマ、何も知らなくて本を読んでみたくなった。題名は男性論だけど、私はいい女論が響いたかな。

    2016.2.21

    0
    2016年02月21日
  • テルマエ・ロマエ 6巻

    Posted by ブクログ

    1~6巻まで読み終わったので、こちらに感想をまとめます。
    面白かったです。だんだんちゃんとストーリーが出来てきたのは、ちょっと蛇足かな? とも思わないでもないですが…、ともかくきちんと完結させようとする姿勢には好感が持てます。実際、いつまでも続けられるような設定ではないことですし。でも、この漫画に限っては、ストーリーなんて本当のところ全然重要ではない。この漫画は単純に、「風呂は素晴らしい!」というテーマだけで充分すぎるほど充分に面白いと思います。しかも、なぜか古代ローマ人が、なぜか必ず現代日本のあらゆる風呂に、なぜかタイムスリップしてくる。斬新です。斬新すぎて、意味がわかりません。いや、ええ、

    0
    2016年02月06日
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

    Posted by ブクログ

    偏愛というだけあって、日本では知られていない人物についても作者の好きが伝わる。
    読みやすいのでルネサンス入門書としてもいける。

    0
    2016年02月04日
  • それではさっそくBuonappetito!

    Posted by ブクログ

    『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリによる料理エッセイコミック。


    “10代からイタリアで生活しているヤマザキさんが、漫画でイタリア料理のレシピを紹介!!本格イタリアンも家庭で簡単にできるはず!!『Beth』から『Kiss』本誌に連載をお引っ越しした人気ショート連載、待望の単行本化です!!”―内容紹介より。

     menu 01. 本当のスパゲッティ・ナポリタン
     menu 02. 仁義なきピッツァの戦い シチリアvs.ナポリ
     menu 03. 貧乏とミネストローネ
     menu 04. パニーニでおでかけ
     menu 05. ザ・日本食!
     menu 06. ミ・ソ・カ・ツ☆

    0
    2016年01月26日
  • その「グローバル教育」で大丈夫?

    Posted by ブクログ

    良い本だった。
    実は日本の東大を頂点とする受験には懐疑的で、真の勉強をするためにはアメリカのスタンフォードやMIT、コロンビアなどの大学を子どもに行かせたいと思っていた。
    あまり教育には縁のなさそうなお二人なので気軽に読み始めたら意外にも深い本だった。
    あまり喧伝されないが、アメリカの一流大学では自殺が多いこと、多額の借金をして卒業しても就職出来なかったり借金を返しきれなくなることもある、明るいイメージのあるアメリカの大学は必ずしも幸せそうでは無い人が多い、などと教えてもらえた。

    結局は子ども本人の特性をしっかり見て、子どもの好きな道をえらばせる、そして親は子どもを信じて応援する、しかないの

    0
    2016年01月11日
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

    Posted by ブクログ

    映画「テルマエ・ロマエ」は飛行機の中で観た事があり、なかなか面白かった。ただ、漫画を読むというところまではいかなかった。

    ヤマザキマリさんについても、「テルマエ・ロマエ」の作者であるという知識しかなかったが、曲がりなりにも「ルネサンス美術論」とあるので、購入してみる。

    ヤマザキマリさんは、なんと14歳で留学しているのですね。少し読むだけで、「テルマエ・ロマエ」のヒットが必然であったことに気付く。彼女のもつ深い知識・洞察・経験・デッサン力・感受性等々がそれを可能にしたという事を。

    たまたま時を同じく購入した「ヘンタイ美術館」では「ヘンタイ」と表現されているルネサンスの重鎮が、この本では「変

    0
    2016年01月10日
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

    Posted by ブクログ

    好きでたまらないのが伝わる美術論です。
    抑鬱された空気が漂う昨今なので、「変人列伝」は読んでて楽しくなりました。

    新書なので図版に限りがあるのはしかたないんで、取り上げられた作品はネットで探して見ながらどうぞ。そのくらいの手間かけてでも読んで面白かったです。

    第5章は少し毛色が違うのですが、「今」ぜひ読んで欲しい1章だな、とおもいます。

    0
    2016年01月02日