ヤマザキマリのレビュー一覧

  • 望遠ニッポン見聞録

    Posted by ブクログ

    原研哉の本に書いてあったのだが、世界地図を-90度回転させて日本が一番下に来るようにすると、ちょうどパチンコ台でどのような経路を辿ろうと一番下の穴に玉が入るように、シルクロードやシベリアもしくは東南アジアの海洋経由ですべての文化は日本に自然と伝わってきたのだとわかる。

    そう考えたときに日本文化が様々な海外の文化を吸収して日本風にしてきたという事実は非常に納得がいく。

    さらに渡辺京二の「逝きし世の面影」で描かれているように、徳川時代の鎖国によってその文化は醸成された。

    明治維新後に失われたものは多いかもしれないが、私達の文化にはそのような背景があるのだ。

    そして現代にいたり、本書のように海外の目線で日本を捉えると(著者は日本人であるが10代から海外で暮らしイタリア人と結婚しアメリカ在住である)、前述のような日本文化は失われたのではなく未だ私達の根底にあるのだということが浮き彫りになる。

    そのようなことを強く感じさせてくれる本だった。

    0
    2021年10月12日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

    Posted by ブクログ

    初めて読む方の文章が新鮮で特に印象に残った。山田和樹さん、永井愛さん等。既によく読んでいる方の名前につられて本を手に取り、新しい方のご研究などに興味が広がっていくのがうれしい。
    この本を読んで逆に「自由」という言葉を簡単に定義し使うことが難しくなったが。
    自由を手放したくないし、奪われそうなら戦う!新たな自由をつかみ取りたい!そして次の世代に手渡したい。

    0
    2021年09月20日
  • パンデミックの文明論

    Posted by ブクログ

    久々に歯応えのある本を読みました。タメになります。やっぱり外国から見たら日本て変わっているんですね。

    0
    2021年09月17日
  • 別冊NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都

    Posted by ブクログ

    番組を見損なった。萩尾望都大ファンの番組プロデューサー(秋満吉彦)が満を持して放つ100分de名著。番組よりも論者は更に加筆したようだし、論者たちをア然とさせたらしい萩尾望都ロングインタビューも完全版で載っている。番組観なくても、こういうムックで読む方がよっぽど役に立つ。

    【内容】
    『トーマの心臓』をよむ――小谷真理
    『半神』『イグアナの娘』をよむ――ヤマザキマリ
    『バルバラ異界』をよむ――中条省平
    『ポーの一族』をよむ――夢枕獏
    萩尾望都インタビュー

    ここで新たに提示されている萩尾望都論は、それなりに新しい視点ではあるけれども、驚くようなことは書かれてはいない。かつて80年代の初めに漫画評論誌「ぱふ」に於いて橋本治が「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ」で指摘した時から、萩尾望都は文学評論の水準で語られてきた。まだまだ汲めども尽きぬ視点が出てくるだろう。

    ここの論者たちが繰り返し指摘している視点がある。
    「異端者」としての主人公=作者が、どうやって世間と折り合いをつけてゆくか。
    「ここではないどこかへ」というのは、21世紀から出てきた萩尾望都短篇のテーマではあるが、それはそのまま萩尾望都の生涯のテーマであるというのである。
    それはその通りだと思う。
    じゃ、それは単なる「世間」なのか?
    というのが私の問題意識である。
    それはもっと手強い「世界」ではないのか?
    言葉にできない「世界」に対する不安。
    それは同時に私たちの問題意識でもある。
    萩尾望都が何度も読み返されるのには、理由がある。

    小説では描けないものを描いているから、萩尾望都はマンガを描いているのである。と、インタビューで萩尾望都は明確にしていた。ネームの作り方は、最初は登場人物の心理状態も全て書くらしい。そのあと絵で還元できるものは全て削って、最後にうまく絵にならない部分が、あの夢のように流れる「モノローグ」として残るらしい。曲のない歌詞が歌ではないように、絵のない言葉はマンガではない。「悲しみの天使」という映画とヘルマン・ヘッセの小説に刺激されて「トーマの心臓」が出来たようだが、一度その両方を見て、私にも「トーマ」がつくれるか試してみたい(笑)。

    論者たちの討論では、「イグアナの娘」のラストシーンに出てくる小さなトカゲの正体について、議論があったそうだが、インタビューではあっさり「それはお母さんです」と明かしている。ヤマザキマリは放送された番組を観てズッコケたらしい。この場合、娘とお母さんの和解は成立していたようだ。

    その他、新「ポーの一族」で「アランは復活させます」とあっさり語っていたり、とっても重要なことをさらっと言っている。

    萩尾望都を読んでいくために、新たに重要な本がまた誕生した。

    0
    2021年08月02日
  • 【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論

    Posted by ブクログ

     「変人」という切り口でルネサンスの芸術家のみならず、君主や小説家についても語られる。
     幼くしてスター・ウォーズの C-3PO、近年では『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人に心惹かれたヤマザキマリならでは。
     ……と甘く見ていたら、教養・見識の深さに脱帽した。

    0
    2021年07月28日
  • プリニウス 11巻

    Posted by ブクログ

    少年時代のプリニウス……よりも、弩砲!バリスタ!私がずっと火箭だと思っていたものは弩砲だったのか!!!(ゲームの話) #漫画 #コミック #プリニウス

    0
    2021年07月25日
  • 世界の果てでも漫画描き 1 キューバ編

    無料版購入済み

    ヤマザキマリさんのフットワークの軽さや、どこの国でも生きていけそうな人情味に溢れた逞しさに憧れます。これを読むとキューバという国が身近に感じられて、なんだか得した気分になります。これからキューバの話題を耳にする度に、あの家族のことを思い出すと思います。

    0
    2022年09月30日
  • 別冊NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都

    Posted by ブクログ

    お正月に放送された素晴らしい番組の本が出てたので買った!スペシャルインタビューも。じっくり読みますよ

    0
    2021年06月22日
  • テルマエ・ロマエ 1巻

    Posted by ブクログ

    comicビームに連載開始が2008年。二年後、連載未完結のうちに映画化。「ローマ人と日本人は風呂好き」なのを“ローマの浴場は、現代日本からタイムスリップした趣向”というアイデアはそれほど秀逸だった。震災被災地でも自衛隊の風呂サービスが喜ばれたし、恋愛よりも枯れた読者に訴えるものがあるか?/俺も退職後は全国銭湯めぐりしたいという希望ちょっとある。作者の住するポルトガルでは入浴の習慣がなくベビーバスで真似事をするという悲しさだがアラブで女性共同入浴の経験あるらしい。ドイツでは同性愛者排除のため共同浴場は混浴

    0
    2021年06月17日
  • イタリア家族 風林火山(分冊版) 【第1話】

    CAT

    購入済み

    面白い

    想像以上にぶっ飛んだイタリア家族で、大笑いしました!これはマンガにするしかないでしょう!付き合えるマリさんもスゴイです。

    #笑える

    0
    2021年05月30日
  • イタリア家族 風林火山(分冊版) 【第1話】

    匿名

    購入済み

    『テルマエ・ロマエ』の作者さんだ!と思い読んでみました。国際結婚したイタリア人の旦那さんとその家族との日常を描いたエッセイ漫画で、日本人がイメージするイタリア人像とのギャップがだいぶあって、面白かったです。

    #笑える

    0
    2021年05月23日
  • スティーブ・ジョブズ(3)

    Posted by ブクログ

    なぜスティーブ・ジョブズが、マックを産んだのか?
    それは彼が産んだのではなく、周りのみんなが産んだのだ。。それを導いただけ。

    0
    2021年05月06日
  • 多様性を楽しむ生き方 ~「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント~(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    ものすごい日本という国と日本人という性質を俯瞰的に観察しているなと思った。
    本の内容も世の中を俯瞰的に観察しているからこそ思うことができることが書いてあって面白かった。
    外国で暮らすことで日本を客観的に見れるようになることが改めて分かった。

    0
    2021年05月06日
  • オリンピア・キュクロス 5

    購入済み

    走り去るように

    ページをめくる手がどんどん速くなってしまう。
    スピード感のある一冊。

    舞台の内容には度肝を抜かれました。
    セットを見て、思わずそこだけ何度も見返してしまいました。

    0
    2021年04月25日
  • 男子観察録

    Posted by ブクログ

    まず、ヤマザキマリさんって物書きではないよね?って疑うくらい文章がうまい。若くして日本を離れ様々な国で生活し、多量の芸術・文学作品に触れてきた彼女の表現力に引き込まれ、一気読みしてしまった。
    「男子観察録」というタイトルだから、性別としての"女子"からみた"男子"を語るのかと思いきや、実在する人物か否かは関係なく作者の憧れる男性を挙げて、割と偏った見方で力説している。というか挙げる人物(猫もいる)も偏っているのだが、読み終わった時には知らなかった人物でも魅力的に見えて、なんだか世界の広さを感じてしまった。
    ここまでの熱量で憧れる人(猫)に会えることこそ人生の宝物だと思う。
    時々笑いながらサクッと読めて面白かった。


     

    0
    2021年03月08日
  • 望遠ニッポン見聞録

    Posted by ブクログ

    彼女なら、盃にペッも芋虫も乗り越えられるに違いない。
    ヤマザキさんの生活者としての異文化体験。
    足りない足りない。まだまだたくさんのエピソードが埋もれていそうである。
    日本のご家族の話ももっと話も聞いてみたい。

    0
    2021年01月28日
  • パンデミックの文明論

    Posted by ブクログ

    <目次>
    対談のはじめに
    第1章コロナでわかった世界各国パンツの食色
    第2章パンデミックが変えた人類の歴史
    第3章古代ローマの女性と日本の女性
    第4章新しい日常への高いハードル
    第5章私たちのルネッサンス計画
    対談を終えて

    ヤマザキさんの頭のよさがよくわかります。

    欧州人の考え方として、何か別のものを持ってこないと
    つまらない。知性の幅が広がらない。
    14Cの黒死病のあとのルネッサンス
    パンデミックがあると、キリスト今日が拡大する

    0
    2021年01月17日
  • パスタぎらい(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    読書の感覚を取り戻したくて読んだところ、期待通りサクッと楽しく読めた。
    海外好き、ごはん好きにはたまらない一冊。イタリアはじめシリア、米国など海外に長く住んだ著者が出逢った各国の美味しいもの(必ずしも著者の感想は美味しいばかりではないが)、また日本のごはんの素晴らしさなどが語られる。ワインナショナリズム(ヨーロッパ各国の人々は基本的には自国ワインを好む)などは、世界中あらゆる国のワインが街のスーパーにも並ぶ日本と対比すると興味深い。

    0
    2020年12月24日
  • パンデミックの文明論

    Posted by ブクログ

    異なる「場所」からの視点を
    持っているからこそ
    見えてくるものがある

    とても 刺激的で
    とても 考えさせられる
    丁々発止(!)の対話でした

    ヤマザキマリさんは何冊も読ませてもらっているので
    その論旨の根拠も ふむふむ ですが
    中野信子さんは初めてなので
    ほぉーっ
    そんなふうな 考え方もあるのか
    と なかなか興味深く
    次の一冊につながっていきそうです

    0
    2020年11月20日
  • パンデミックの文明論

    Posted by ブクログ

    漫画家と脳科学者という異色だが意気投合しそうな二人が新型コロナをネタにオンラインで緊急会談。
    イタリアと日本の文化・生活様式の人と人とのディスタンスの違いが感染率に現われているのは、そうだろうなと納得する。
    コロナ対応で女性リーダーが注目されたが、男女の問題ではなく、女性でもリーダーになれる実力社会なのかどうかというコメントも印象に残った。
    自粛警察、同調圧力なども日本人のメンタリティだと思うので、自分の考えは持ち、それと異なる意見も否定することなく(対話はしてもいいけれど)、状況に応じた度合いで空気を読むことをしたいと思った。
    20-55

    0
    2020年11月13日