ヤマザキマリのレビュー一覧
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内容からすると高校生から若い人向けに書かれた本なのかなと思う。私の子供達は日本語が読めないので、友達の子供に紹介しよう。
内容はヤマザキマリの濃い人生と昔読んでいた(というか血肉となった)いろいろな本に関する思いなどを絡めた人生論。フィレンツエで文壇サロンに6年間も入り浸っていたり、最初の夫が(たぶん裕福な家庭出身の)ハンサムな詩人だったところが面白かった。27歳で妊娠、落ちぶれていく夫に見切りをつけて日本に帰る。しかし翌17歳でイタリアに1人で渡ったものだ。普通なら高校卒業してから留学するだろうに。でもたぶんこれはお母さんの教育も破天荒だったせいなのかなと思う。つまり、子供の生き方には親が -
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青森の幾つかの温泉経由で到達した八幡平温泉郷では後生掛温泉だけではなく、つげの『オンドル小屋』の舞台となった蒸ノ湯温泉等を堪能した。 福島県鏡石町の新菊島温泉は2021年4月、コロナ禍の影響を受けて閉館してしまい、毎分1139ℓという圧倒的な温泉湧出量と美肌効果満点の滑り湯の源泉掛け流しを遂に経験する事は出来なかった。 「伊せや」の湯の花は溶き卵ないし湯葉タイプのものである 崇高で美しい富士山を発見するやこれこそ蓬莱山であると考え 日本初のノーベル文学賞作家・川端康成は19歳の時に初めてこの「福田屋」を訪れ 珍しい榧造りの浴槽に掛け流しの湯が楽しめる ロバの乳には多くのビタミンと荒れた細胞を修
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Posted by ブクログ
パンデミックを前に世の中が動きを止めた頃、ヤマザキマリさんがどんな思いで過ごしたのか。
負を生にする。ペストからルネサンスが開花したように、コロナが逆に何か大きなエネルギーを生むかもしれない。そんな思いが伝わってくる。
ヤマザキマリさんが日本とイタリアで暮らし、たくさんの旅をしてきて、アウェイを味わってからこそ、俯瞰して日本が見える。対応の遅さは責任をとりたくない、周りの状況を確かめてから判断したいという日本人らしさがよく出ている。小さい頃から、先生の前で自分が学習したことを語るイタリアの教育。議論好きで民主主義が定着しているイタリアとの違いに歯痒くなる。自分自身を含めて。
ヤマザキマリさんは