ヤマザキマリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヤマザキ・マリは、タダモノではない。
彼女の持っているバックグラウンドの大きさを感じた。
この巻は、「世界の果てでも漫画描き」と、「SPLENDOR!」の、大きく分けて二つのコンテンツが入っている。
前者は、イタリア留学中にキューバにボランティアに行った顛末を描いたもの。
旅は主観的には好きではないのに、移動しなくては生きていけない不思議な「体質」。
モノがなくてまずしいキューバの人の暮らしの中の豊かさ。
全体としてはギャグ漫画的だけれど、深く考えさせられるものがある。
後者は、イタリアで修行中の絵画の修復士ミツコの物語。
初出は少女漫画誌で、彼女の初期の作品の第一話だそうだ。
不人気で