あらすじ
1966年・東京。ヴェネチア出身の大学教授ジャコモ・フォスカリは日本を代表する文学者たちとの交流の中、音楽喫茶パルマに働く青年・古賀に出会う。遠い記憶の日々が、いま再び…。
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Posted by ブクログ
1960年代の日本を舞台に、ヴェネチア出身の大学教授
ジャコモ・フォスカリを通して、高度経済成長期の日本や
古代ローマ、イタリアの文化・思想の風景を書いている作品で、
いろんな部分が興味深くおもしろかったです。
BLの要素があると思ってもなかったので
最初は少しとまどったけど、うっすらとした要素だけなのと
人物がとても魅力的なので、気にならずに読み進められました。
ジャコさんと三島由紀夫と安部公房がモデルと思われる
日本を代表する文学者たちとのやりとりや
見たことのない音楽喫茶があった時代のノスタルジー。
立ち上がろうとするパワーと、今の日本が失った大切なことを
ジャコさんというフィルターを通してどう書いてくれるのか
今後の展開がすごく楽しみです。
Posted by ブクログ
退廃的な雰囲気と、主人公の回想と現実がリンクしているところと、歴史を絡めているところと……など、好みの漫画だわ~。
続きがとても気になるが、現在officeYOUでは連載していないようなので、無事に完結するか不安……。
どうなっているんだろう。
Posted by ブクログ
ジャケ買いです。
一緒にいた、大学で彫刻やってた友人が、表紙見て「うまい!」と漏らしてた。やっぱりそうなんだ・・・。
内容はザ・耽美という感じで
テルマエ・ロマエしか知らなかったので おお と思ったんですが
テルマエ・ロマエでもチラチラとそういうテイストは あることにはあったかなと。
なんとなく 昭和60年代といい
純喫茶といい
美少年といい
丸山明宏少年を思い出すなあと感じてはいましたが
他の方の読んでみたら、あれは三島由紀夫と安部公房なんですって。
不勉強だなあ。もっと色々知ろうと決意。
Posted by ブクログ
テルマエの様な、ジャコモさんの日本見聞録なのかと思えば違った。
思いのほか良い、耽美的な雰囲気のある物語でした。
古代ローマ人の子孫としての誇りを持つイタリア人を昭和の日本と掛け合わせるのはヤマザキさんしか出来ない作品だと思う。
Posted by ブクログ
三島由紀夫と安部公房がモデルになった人物が登場する1960年代の日本。雑多で猥雑でゴタゴタした雰囲気が懐かしくも忌まわしい。
古賀少年とその姉の関係が、ジャコモさんにどう影響してくるのだろう。
それと古代ローマとの関係やいかに。
今後の展開に期待して星4つ。
Posted by ブクログ
ヘッ、ヘルメス!!
1960年代の東京。ジャコモが未亡人と暮らす下宿、行きつけの喫茶店の美少年店員、個性的な友人たち。昭和の日本が何だかすごく懐かしく愛おしくなる。まだまだ序章といった感じだが、今後どうなっていくか大変気になる。
Posted by ブクログ
テルマエ・ロマエを買いに行って、隣にあったこれもつい買ってしまった。
90年代、日本、ジャコモは60年代の日本滞在を回想する。同時に子供時代~ファシズムの台頭する青年時代も。
60年代のシーンに出てくる作家は、三島由紀夫や寺山修司がモチーフなんだろうか?ちょっと詳しくないので違っていたら恥ずかしいんだけど…。
すごく文学的な漫画。これをオフィスYOUで連載って意外な気がする。続きが楽しみ。
※田部氏のモデルは安部公房氏らしい…。慌ててwikiってみたけど、名前は知ってるのにどんな人だか全く知らなかった(;ω;`)。
Posted by ブクログ
また、変な感じのマンガをかきだしたな~。ヤマザキ マリ。そして、引き出し多いな。
シリアスなお話ですが、どこか変なユーモアがあっておもしろい。独特の雰囲気のあるマンガになっています。
Posted by ブクログ
表紙、そして60年代をテーマにしたとの時代背景を聞いて、即買い。
作中の田部はどうみても安部公房だし、岸場はおそらく三島がモデルなのだろう。
そうなると、主人公のジャコモのモデルはだれだ?
ロマノ・ウルビッタだったらさぞかし面白いことになるのだろう。伊藤整の『近代日本人の発想の諸形式』に並ぶくらいのユニークな組み合わせができあがる。