ヤマザキマリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「テルマエ・ロマエ」の原作者という知識だけはあったヤマザキマリさんの本を初めて読みました。
コロナの第1波の最中に書かれたもので、今読むともうだいぶ前のことのような印象です。
共感する部分とそうでない部分が半々ぐらい。
「イタリアの人たちは…」
「日本人は…」
経験に基づくものでしょうが、そんな人ばかりじゃないんじゃない?と思うものも。
強く意見を言う人も、言わない人も、どっちもいていいと、私は思います。
イタリアに以前から中国企業が進出していて、2020年8月の新聞記事に、ミラノの住民登録簿でイタリア姓を中国姓が上回ったと書かれていたことには驚きました。
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Posted by ブクログ
ヤマザキさんの本を手にしたのは初めて。もちろんその存在は存じ上げていましたが、ローマ時代を題材にした漫画を描いておられる方、ということしか認識できていませんでした。
確か、養老孟司さんのエッセイでお名前を拝見し、一体どんな繋がりがあるのだろう?と興味を持ち、本屋で何冊か平積みになっている中から一番新そうなこの本を手に取りました。
何の下知識もなしに読み進めると、そのしっかりとしたものの考え方や広範囲で深く広い知識に翻弄されてしまいました。
そもそも、普通の日本人としての人生を送ってきている私とは全く異なる、波瀾万丈な人生を歩んでおられるヤマザキさんのものの考えと同調できるところが多いという -
Posted by ブクログ
パンデミックについて、イタリアでの受け止められ方、日本との違い、文化的歴史的背景を踏まえ、どちらがいいとか悪いとかではなく、誠実に書かれていると思った。
人生思い通りにいかないのがデフォルト。
不条理なことあるある。
それらを全部取り除こうとしたら、人間は脆弱になる。
学校や会社、社会がどんどん丁寧になって説明しつくされて、それでもやってくる不条理を私たちは受け止め切れるのかな。
日本人が失敗してはいけないメンタルだというのもわかるし、世間体優位は納得だけど、自分の子がいじめられて帰ってきたら大多数の親が「どうしていじめられるようなことをしたの」と聞く、というのはホントか?と思った。そんな -