ヤマザキマリのレビュー一覧

  • パスタぎらい(新潮新書)

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    ヤマザキマリさんがスナック菓子を絶賛していたので今日は辛めのポテチを食べてみた。まさに禁断の味である。スナック菓子や清涼飲料水は、禁止されればされるほど、人目いや親の目を盗んで口にいれたくなる。マリさんも同じらしい。特に「カール」が好きらしい。私はカールのカレー味が好きだった。
    食べ物の話満載のこのエッセイは体に悪い。
    イタリアにおけるオリーブオイルの万能さ。薬の役割まである。鉄分豊富な馬肉、パレルモ地方でもなぜかか食べたくなる餃子などなど。
    外国は水だけでなく生卵には用心しないと。それにしてもマリさん。倒れても倒れてもはいあがる。

    今回も出てきた転校していく友達が、お世話になったお礼に風呂敷包みに大量の茹で卵をふるまうシーン。同じ母子家庭であったマリさんは、皆が騒ぎ立てる中、茹で卵を一人頬張った。お母さんの気持ちとそれを慮るマリさんの気持ちがたまらない。

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    2025年01月21日
  • リ・アルティジャーニ―ルネサンス画家職人伝―(とんぼの本)

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    イタリア語のgli artigianiは職人たち。

    『16世紀以前の画家はあくまでも「アルティジャーニ(職人)」であって「芸術家」ではなかった』マリさんと池上英洋さんの対談より。

    西洋の画家についてマンガで読めるとは!
    おじさんを描くのが好きなマリさんらしく、貫禄やシワがたっぷりのおじさん達が登場します。女性がほぼ登場しないのはマリさんらしい。
    おじさんはもちろん、画家の作品や建築物のクオリティはマンガを超越していると思います。

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    2025年01月07日
  • テルマエ・ロマエ 6巻

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    さらば、平たい顔族よ! 笑いと涙の大団円!

    「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をW受賞、2012年1月に驚愕のテレビアニメ化、
    2012年4月には実写映画が公開され記録的な大ヒットとなった、超ベストセラー・爆笑コミックが、ついに完結!

    “風呂"に人生を捧げた我等がヒーロー・ルシウスの、冒険と恋のフィナーレは……!?
    日本を越えて世界を沸かした奇跡の傑作、全人類待望の歴史的最終6巻!

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    2025年01月06日
  • たちどまって考える

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    ネタバレ

    ●「弁証力」というヨーロッパの教養
    ●言葉の力は「熟考」がもたらす
    →日本人には演説が得意なリーダーが少ない。それは、西洋式の民主主義が日本に根付いていない、かつ根付きにくいことに原因があるのではないか。そもそも「和」「空気を読む」ことを重視してきた日本社会においては、言葉を通じて人を動かす必要性も習慣もない。各々が社会の中で学んで、集団を形成してきた経緯もあるため、なかなかリーダーが言葉で示し、煽動していくという形が作りづらい文化なのではないか。

    ●ローマ帝国を滅ぼした疫病の記憶
    ●古代ローマ史並みの、家族のドラマ
    →イタリアでは感染症の歴史を教育の中で学んでいくが、日本は「形で見える崩壊でなければ史実として残らない」ため、地震や災害と違いパンデミックについて学ぶ機会はあまりない。歴史の中で生き残ってきた経験や、史実をしっかりと学んできた賢者たちは「またか」というスタンスで乗り越えていくことができる。

    ●「弁証」と「謙虚」の理想像
    ●弁証力を育む学びのシステム
    →民主主義を成立させるためには、参加する国民一人一人が自ら考え、それを言語化する必要がある。利他的で謙虚な人でも、自分の考えを言語化することを求められる。「自らが発した言葉をしっかり反芻し、時には反感や顰蹙を買っても、それを客観的に省みるゆとりをもつ。」

    ●「自家発電」のススメ
    ●なぜ日本人の内なる"広辞苑"は薄いのか
    →読書や映画鑑賞によって言論のキャパシティを広くし、言語力を豊かにしていかなければ、流言飛語や第三者の言葉にたやすく右往左往させられてしまう。戦時下の日本やナチズム、ファシズムがそうであったように、自分の頭で物事を考えられない国民が構成する社会の行末は、破滅であろう。

    ●人生は思い通りにならない
    →どんな思いがけない展開も、人生を豊かにしてくれる。

    ●西洋化の歪み
    ●SNS上に見る凶暴な言葉の刃
    ●異質な人を排除する脆弱性
    ●「失敗したくない」という病
    ●戒律としての世間体
    →明治維新、文明開化後に急速に西洋化が進んでしまった結果、「誰でも自由に思ったことを発言するのがデモクラシー」という西洋式の習慣が推奨されるようになってしまった。しかし、日本人の根本にある精神性は変わらない。西洋式民主主義は、果たして日本人に根付くのだろうか。

    ●日本を見る、日本人を知る
    ●「いないように生きていきたい」
    →「日本はもしかすると、成熟すること自体に興味がない国なのかもしれない」「無邪気で天真爛漫で、時々背伸びを楽しみたいだけの国なのかもしれない」「しかし、主張したり、反論されたり、疑念を抱いたり、といった様々な仕様のコミュニケーションを重ねていかなければ、人として、社会として、また民主主義として成熟はしていかない」

    新型コロナウイルスの蔓延により、あらゆる価値観や体制が変化した。この停滞期を機に様々なことに思いを馳せ、タイトルの通り「たちどまって考える」ことが、この不確実な時代を生き抜いていく上で大切なのかもしれない。

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    2025年01月04日
  • イタリア家族 風林火山

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    ヤマザキマリさんの漫画本。イタリア人家族のドタバタ劇。普通に生活してるだけで、とんでもない経験(笑)ヤマザキマリさんの一部分が垣間見えて、益々ファになりました。無茶苦茶やー。

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    2024年12月21日
  • 扉の向う側

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    帯の
    「完全な偶然の中で知り合う他人というのもまた、見知らぬ土地への旅と同じく、自分の人生観や生き方を変えるかもしれない要素を持った、未知の壮大な世界そのものだということを、自分の人生を振り返ると痛感させられるのである。」が詰まったエッセイ集。

    世界各国を旅して、色んな人に出会い、色んなことを吸収して、人との出会いが人を成長させるんだなって素直に思える本。1話5ページ程で笑いあり涙あり挿絵も美しい。マリさんを構築するものが垣間見える良質なエッセイたち。色んな出会いがあるけれど、登場人物たちは孤独や苦悩を抱えながらも各々懸命に生きていて、かっこいいなと思えた。切なくなる話もあるけどそれでも前を向いて生きていく。自分を縛らずに、旅をして、沢山の人と出会って成長していきたいなと、思えた本でした。

    個人的は「ハルさんの葉書」と、「象の灰皿」が好きでした。

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    2024年12月12日
  • モーレツ!イタリア家族

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    内田也哉子さんの本で知り読んでみました。ビィオラ母さんが素晴らしかったので、同じクオリティを求めてしまい、少し物足りなさを感じてしまいました。気軽に読む事を目的とするならばお勧めです。

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    2024年10月22日
  • 続テルマエ・ロマエ 1

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    前作がどうやって閉じられたのかを忘れたけど、20年くらいを下っての続編かな。今回は、毎回いろんな温泉にタイムワープして、それぞれの効能を順次取り入れていくという結構。

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    2024年10月07日
  • テルマエ・ロマエ 6巻

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    いよいよ大団円。

    無事に話は終わったわけですが。

    正直、後半4巻からは、話の流れにひかれて読んだものの、当初の面白みには追いつけない感じでした。
    そこは、慣れということではあったのかもしれませんが。 
    それでも、ちょこちょこ日本に現れては、新しいお風呂ネタを拾ってローマで実現させるという話が、やっぱり面白かったのですよ。

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    2024年09月26日
  • 歩きながら考える

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    若いときに読んだら、刺激もあったかなと思う。信念があって気持ち良いけど、批判的な感じもつよくて、ちょっと違うかな、という感想。

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    2024年09月25日
  • 歩きながら考える

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    同調圧力は、自分で自分の考えや意見を言語化することを手放し、責任を他者へ押し付けている。
    身体だけではなく、好奇心と感性を動かし続ける。
    等身大以上の何者かにならなければならないと自分を美化することは、自分を客観的にみれずに脆弱化する。自分の情けなさを素直に認める。
    他人への寛容になるには、自分が大したことはないと考える。

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    2024年09月14日
  • 扉の向う側

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    この方の本を読むといつもスケールの大きさに驚かされる。もちろん今回の一冊も。リスボンからシカゴに引っ越すとか、島国でずっと暮らしている自分からは想像もつかない。その扉を開ければひろーい世界が待っている、それはわかる!でも、そんな勇気も行動力もないからこそ、ヤマザキさんの本が面白い!

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    2024年08月31日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    本の中で3人くらい、見かけを含めこんなふうに歳を取りたいなとヤマザキさんの憧れている女性が紹介されていたが、私にとってはヤマザキさんこそ、年をとってますます美しいなと思う存在です。色々でてくるエピソードは今までに読んだことのある内容が多かったので新鮮味はなかったけど、この本をよんで思ったのは、見かけを若作りすることに必死になったりせず、抗わず、歳をとった分だけ、自分のどこかに何か素敵な要素が加わったと思える生き方をしたいなと思った。

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    2024年06月24日
  • 扉の向う側

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    2023/12/10リクエスト 41
    手元に届くまで半年かかったけど、知らない世界を一瞬で旅したような気持ちになる。
    日天でよくゲストに出ているので、マルコおじさんに家出娘と間違われたエピソードは何度か聞いたけど、あの方がこの文章を書きこの素敵な絵を描くことに改めて驚く。プロの絵描きさんだけど、文章がとてもうまい。絵も文も、喋りも、とっても魅力的。
    そして遠い縁者がバンバン出てくることにも驚く。記憶力もすごいし!
    義母の母、とかサラッと書かれてもよく考えないとわからなかった。自分にあまりに親戚縁者がいないからかもしれない。
    貧乏ピッツァも楽しみ。

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    2024年06月18日
  • ムスコ物語

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    最後に息子による後書きがあるのがらしいというか、とても良かった。本文でも幾度も書かれているが、子供については親側の目線からしか語れず、子供の本当の気持ちは本人にしか分からない。その上でも、愛情があれば伝わるものなのかな、というのを感じた。規格外な親子だけど、伝えてることは至極真っ当な「親子同士も人間として敬意を払って尊重すること」で、そこには強く共感を覚えました。久しぶりのヤマザキマリさんの著書はやっぱりおもしろかった!

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    2024年06月16日
  • ヤマザキマリのリスボン日記 テルマエは一日にして成らず

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    イタリアが好き&ポルトガルに旅行に行くので、雰囲気を掴むために読んでみました。
    彼女らしい破茶滅茶で面白いです。
    ラテン系の言語をマスターしてると、そこらへんのどの国に行ってもあんまり困らないのかなぁと思いました。
    ポルトガルが良さそうな国で良かったです。

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    2024年06月11日
  • 扉の向う側

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    14歳で欧州ひとり旅、17歳でイタリアに渡ったヤマザキマリさんのエッセイ。ヴィオラ奏者の母は別れた夫の母ハルさんとの暮らしを望んだ。カラーの挿絵がとても綺麗。

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    2024年06月07日
  • 扉の向う側

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    ヤマザキマリさんが歩んできた世界。海外での生活様式考え方、人間模様を知ることができ、日本の閉塞感を感じました

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    2024年06月05日
  • 歩きながら考える

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    ネタバレ

    個人的には、本作はこれといって中心的な主張やテーマがあるわけではないと思います。ヤマザキ氏がつらつらと、コロナ中からコロナ後にかけて日本に滞在して感じたことを文字にした、そんな印象です。

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    その中で印象的だったのは、どこだかで、「私は想定に過度の期待をしない」「こうあるべき像を持たない」みたいな記載がありました。

    例えば旦那さんはこうすべきものという観念があり、それが「想定外」だったりするので苦しい、だからそもそも期待(というか想定?あるべき像)を持たない、みたいな。

    故に、海外生活は想定出来ないことばかりなので、日本の「計算通り」「想定通り」にほっとしてしまう反面、日本の社会は「想定外」「規格外」を許さない、結果息苦しいみたいな話です。

    ・・・
    社会についての「想定外」の考えはいいのですが、旦那さんとか相方についての「想定」「あるべき論」はどうなんでしょうか? 実は寛容な相方がいて成立する思想なのかな、っとちょっと斜に構えてしまいました。

    彼女の考えは一種の諦観みたいな感じですが、仮に私が家内に「君には想定以上に期待はしていない」とかいったらマジで切れられそう。というか、想像するだけで怖い。うちは息苦しくても、家族大好き・距離感近めの奥様と今生は過ごす予定(たまに一人に時間が欲しい…)。

    ・・・
    他方で、これはこうするべきだ、と声高に主張するわけでもなく、私はこう思うんだよねえっていう感じにライトに述べる姿勢は、好感がもてます。

    良い意味で殆ど内容が記憶に残りませんでした。まあ、私と考えていることとダイレクションが似ているのかもしれませんが。

    逆に言えば、映画に没頭していたりとか、虫が好きとか、落語を飛行機で聞くとか、個人の趣味についてはやや熱量が高かったのか、そういう話は何だか頭に残りました。

    あ、ちなみに、映画「ノマドランド」について語っていましたが、映画では所謂「ノマド」老人についてポジティブに描いていたんでしょうか? 原作となった「ノマド」を読みましたが、どちらかというとアメリカの新貧困層の出現、みたいな印象を受けたのですが…。

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    ということでヤマザキマリ氏の作品を初めて読みました。

    やっぱりエッセイは少し苦手かも、って思いました。

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    2024年05月26日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    今よりまだ「女性とは、母親とはこうあるべき」という風潮が強い世の中で、女手ひとつで2児を育てながら、自分のしたい仕事と、そのための生活を続けたリョウコさん。

    自分自身が好きなように生きている実感があるからこそ、子どもの人生もイチ他人の人生として尊重できるんだと思う。
    子育てしながらの生活の中で、子どもの将来のための犠牲になっていると思う瞬間があったら、本当にそれは子どものため?と自分に問い直さなきゃな。大人が人生楽しむ様子を側で見せるのが何よりの教育だと思う。

    ハルさんとのお話は泣けた〜
    血の繋がりがなくても、家族になれるんだな〜

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    2024年05月18日