あらすじ
愛は地球を回る!! 世界各国の中高年の恋模様を熱く描いた、シカゴ在住漫画家・ヤマザキマリ氏の異色な意欲作!! 穏やかでひたむきな恋、心ときめく恋……。舞台はイタリア~ツバル~デンマーク~ブラジル~シリア~アメリカと世界をめぐる連作6話収録。
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Posted by ブクログ
色んな国の色んな人たち。でもどこか見たことのあるような人たち。
人生経験を積んできた男女の物語。
ヤマザキマリさんの描く中高年はどこかユーモラスで人生感じさせ、魅力がある。新しい恋の物語よりも、夫婦の物語の方がじんわりと胸に染み入ってきて、好きだ。
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好き。
君に届けのキスシーンより、テルマエロマエのハグシーンにぐっときた人は絶対好きでしょう。
ある日曜日の電車で、おじいちゃんとおばあちゃんがギューッと手をつないでいたのを思い出した。
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じんわりと心に染み入る物語。
ツバルの中年夫婦のあり方が身につまされて切なかった。
見慣れた夫でも、他人の視線を意識するとまた違ってみえるものなのかもしれない。
几帳面すぎるコンシェルジュの話も最後にほろっと来る。
若者の恋愛より、中年老年の恋の方が切なさが募る。
Posted by ブクログ
中年でも老年でも、恋愛していいよね。誰かに恋するって素敵です。
街の若者に恋したり、夫婦がお互いの存在を再認識してみたり。
年をとると自分にばかり気持ちが向いてしまいがちだけれど、「他人」を強く意識することってとても大切だなって感じました。
自分がそういう年齢になったからこそ、余計に心に沁みるのかもしれません。
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ヤマザキマリならではの世界観と風景描写があるので、静かな空間で絵から想像しながら読むのがベスト
電車で継ぎはぎに読んでいたけれど
改めてゆっくり読み直したい
Posted by ブクログ
「テルマエロマエ」のヤマザキマリが、世界各地のパーソナルな恋愛模様を描いた短編集。あとがきで年配者を書くのが好きだと語られているように、いづれも年配者が主人公の物語です。
ひとつ前の話との関係が、おまけ要素的にちょっとだけ出てきます。
タイトルから、勝手に壮大なストーリーを期待してしまうと肩透かしを食らうかも。
Posted by ブクログ
ブランチで紹介されていたのを見て、読みたくなった、という私にしては珍しい展開があまり良くなかった。どうしても、番組で紹介された時の印象がキラキラし過ぎていて、実際読んで「ふーん、こんなもんか」になってしまうのである。ある意味すごい、ブランチの紹介コーナー。どちらかといえば、あのコーナーからは作者の人柄を好ましく思って買いたくなったんだけどね、中身というより。
帯には「中高年の恋模様」とあるけど、何も年齢だけの話じゃなくて。世界中で営まれる人々の生活を切り取った短編集というのは素敵。異なる環境、価値観、性格、見た目を持った人間それぞれの、全然異なる生活。だけどつながっているし、人が人に対して抱く思いってのには共通のものがあるよねぇ、と。いい気持ちになれます。
ブラジルの話なんかおしゃれな短編映画になりそうよね。でも一番好きなのはシリアの話。知らない者同士のちょっとした心の通い合いってモチーフが好きだから。べたべたした優しさではなくてね。利害関係がなく、今回限りの継続しないもので、気まぐれだけどその人の人柄が出るような、一瞬の事故みたいなものだからこそ、心に残る。で、色恋じゃない。そういうものに憧れがあるのです。意外と乙女趣味?
Posted by ブクログ
年を経るからって恋愛がうまくいくわけじゃない訳で、
不器用な主人公ばっか。
でも、その不器用さを愛で包むから、
年を経るのも悪くないって思いました。
うちの父母も物語化したいなー
Posted by ブクログ
『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリ最新刊。 タイトルのとおり、世界のさまざまな国の恋や愛の風景を描く連作集です。 すべてのエピソードが中高年を主人公に据えているため、落葉期の味わいを感じさせます。
沈みゆく島ツバルを舞台にしたお話があります。二組の夫婦の機微が胸に沁みるのですが、南の島で暮らす人々はこんな繊細な問題で悩まないのでは? という先入観が邪魔をするかも知れません。
私の場合がそうでした。
意外なところで気づいた自分の偏見。
Posted by ブクログ
世界の中高年男女の恋物語。おじさんたちが、間抜けでかわいらしい。イタリア男のうぬぼれっぷりとか、もう想像できてしまっておかしい。ヤマザキマリさんは、そういうかわいらしさをすくい取るのがとてもうまい人だと思う。実生活で見たら、そういう人ってダメダメだったりしそうだけども。
Posted by ブクログ
世界各国の中高年の人たちの恋愛模様。
連作短編なんですが、必ず前の回の登場人物が何らかの形で今回の話にも繋がっていて、まさにSix Degree of Separation。(初回の主人公とその娘が、次の回の舞台の島にバケーションに来てたりとか、前の回の写真家が今回出てくる脇役のおばさんの息子だったりとか)
人の目を過剰に意識するイタリア人の親父に笑うも、「これくらいしないと私も女子力落ちる一方だよ、見習わねば!」と思ったり。
世界各地を転々としている(イタリア、ポルトガル、シカゴ)ヤマザキマリさんらしい一冊。