ヤマザキマリのレビュー一覧

  • プリニウス 5巻

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    アフリカな海路で向かう一行。到着した島で噴火に遭遇する。新キャラも登場し、さらに深みが出てきました。プリニウスが好奇心の塊であることはわかりますが、博識さはかなり怪しいところもあるのが古代ローマのおおらかなところでしょうか。

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    2023年09月24日
  • たちどまって考える

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    ヤマザキマリさんがコロナ禍にたちどまって考えたことが書かれた本。
    コロナ禍での日本と他国のトップの対応や国民性など冷静な分析ぐなされている。
    ヤマザキさんの考え方自体は、他の本でも書かれているが、ブレないところが好き。

    「人生とは思い通りにならないもの、どんなことでも起こり得るもの」という考えは、コロナ禍を経験して多くの人が感じたことだと思うが、これを忘れずにいれば、これからも大抵のことは乗り越えられそうな気がする。

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    2023年09月23日
  • プリニウス 4巻

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    地震、落雷、彗星、火山噴火の予兆などあらゆる凶相が現れるローマ、悪妻に翻弄される皇帝ネロ、政治の崩壊も示唆され暗雲立ち込める様子が描かれてました。

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    2023年09月18日
  • プリニウス 3巻

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    古代ローマの雰囲気が十分に感じられる作品。
    得体の知れない怪物もあり、かなり怪しい知識で押しとおる姿もあり、そんな中、教養ある奴隷の「人間は知識、教養という栄養なしでは健全に育たぬ生き物。無知や無学ほど人間の社会を脅かすものはない」という言葉は光りますねぇ。

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    2023年09月17日
  • プリニウス 2巻

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    暴君と言われるローマ皇帝ネロが登場。奔放なプリニウスどの関係、作者のイマジネーションも相まって人物が深掘りされ、ますます面白くなってきましたね。ローマ市内の描写も圧巻です。

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    2023年09月10日
  • 歩きながら考える

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    ネタバレ

    本書を読むと、自分の価値観がとても凝り固まっている気がした。ある程度は想像力を働かせたり周りの意見を取り込んでいるつもりだったが、良くも悪くも「日本らしさ」の枠の中に収まっていて考えが足りていなかったような気がする。
    本書でも述べられている通り、疑念を抱くことはとても疲れる。しかし、漠然とした不安を抱えながらそれでも幸せに生きていくためには、一つ一つに向き合って頭を使って考え続けなければならないと感じた。

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    2023年09月09日
  • CARPE DIEM 今この瞬間を生きて

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    人は誰でも必ず老い、死に至る。平凡な人生なんて一つもない。だから誰の人生でも、数奇な人生なのである。
    著者のマンガ作品は読んでいるが、エッセイを読むのは初めて。
    これだけ特徴的な人生を送っている著者ならではの死生観が表れている。
    人は人生の経験が深みとなって、言葉に重みを加えていくのだと改めて感じた。
    著者の若い頃の体験も記載があったが、なかなか普通の人生ではない。
    今となればマンガで成功した大先生と言えるが、経歴からすれば遅咲き。
    決して若いとは言えない年齢での成功だった。
    つまり、この成功を掴むまでは、相当な苦労をしたのだと思う。
    こういう人生を送っていること、そのものを運命と言ってしまっ

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    2023年09月05日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    大好きリョウコさん!読んでいて元気をもらえた。娘のマリさんから、とにかく地球に生まれてきたことが楽しくてならない人と言われるほどいつも全力パワフル。どんな時も人生を全力で楽しんで生きることがどれだけ難しいか。その時代の先駆者だったリョウコさんが愛したヴィオラと音楽。人生にこれ!と生涯情熱を注ぎこめるものがある幸せ。

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    2023年09月05日
  • 仕事にしばられない生き方(小学館新書)

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    ヤマザキマリさんの著書は4冊目。
    「働くこと」「働き方」について読みながら改めて考えました。

    著者の生き方や考え方に気づきや刺激をもらえたし、共感することも多かった。
    かなりハードな働き方をしてきた実体験をもとに語られる文章が響いてくる。

    「テルマエ・ロマエ」が生まれた裏話、作品が大ヒットしてマリさんに何が起こっていたか…。
    自身のこと、家族のこと、その苦悩や異常な状況についても綴られています。

    いつものことだけどマリさんの本を読むと付箋だらけになってしまう。
    本作でもいっぱい刺激をもらいました。


    『もっと俯瞰して、考えよう。人生にはこういう時代もある。そしてそれはきっと無駄にならな

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    2023年09月02日
  • ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

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    原田マハさんとの対談本「妄想美術館」でこの本の存在を知り読んだ。
    テルマエ・ロマエで有名なヤマザキマリさんの幼少期と、その母親の生い立ちが分かる本。

    ヴィオラ奏者で札響創設に携わり、初の女性団員だったとは驚き。時代に縛られない生き方が読んでいてとても気持ちよかったし、楽しく生きているのを見せるのが親の一番の務めという精神も素晴らしい。

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    2023年08月31日
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話

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    心から尊敬する友人ニコル・ルマニエール教授と、ヤマザキマリさんとの対談集。
    私、長年「アート」というものに苦手意識があったのですが、それがいかに大切か、社会に人にどう作用するのかをおふたりが丁寧にまた熱く語ってくださり、アートに少し歩み寄ることができた。
    また、見せかけの共感より、わかり合えないけど共生し合えることの方が大事とか、爽快痛快な指摘も多く、何度も読み返したい。
    ヤマザキ先生の傑作『美術館のパルミラ』やエッセイも収録されていてお得です。

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    2023年08月27日
  • 人類三千年の幸福論 ニコル・クーリッジ・ルマニエールとの対話

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    個人的意見になるが、どうも対談本というのは理解しにくいようだ。過去の物・事・人について語り合っている二人の話がかみ合っているのかいないのかよくわからない。もとがオンラインだからなのか編集でカットされた部分があるのかわからないが、二人がそれぞれ言いたいことだけ言っているように思える。たぶん実際に話を聞いていればまた違った感想になるのだろう。そういう意味では最後の七つのヒント部分は理解しやすい。必ずしもヤマザキ氏に全面的に同意するわけではないがいろいろ考えさせられる。そしてこの本を買う大きな理由となったマンガ「美術館のパルミラ」は短いけど印象的。

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    2023年08月27日
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)

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    旅行ではなく、一度は日本を出て外国から日本を見ることは私もすごく賛成派。価値観が180度変わる。一度も傷つかず、挫折せず、経験せず、失敗を恐れて安全圏にいると、年を重ねて問題にぶち当たった時そこから脱出する術をなくして壊れてしまう。芸は身を助くとはいうけれど、絵の描ける人は本当に羨ましい。何処へ行ってもそこから会話が生まれるから。

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    2023年08月19日
  • 別冊NHK100分de名著 ナショナリズム

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    4人がそれぞれ一冊ずつ紹介するスタイル。
    アンダーソンという人の想像の共同体が面白かった。

    過去と正しく決別できていないからこそ、未来の日本人に対する無関心がある。

    ===

    第二に、歴史家の客観的な目には国民(ネーション)は近代的現象に見えるのに、ナショナリストの主観的な目にはそれは古い存在と見える。要するに、新しいのに当事者には古く見える。これこそ、ナショナリズムの最もふしぎなところです。


    逆に、ヨーロッパのいずれかの国に植民地化され、まとまった行政単位として扱われたという事実が、結果的に、植民地の人々に「我々 ○ ○人」という意識を植え付ける結果となった、と考えるほかありません。

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    2023年08月18日
  • たちどまって考える

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    リコーダーの「タイタニック」のテーマ曲の動画、チラッと見たような気もするけど、じっくり見た(聞いた)のは初めてで大爆笑した。何か辛いことがあった時はまた見たい。教えてくれてありがとう。

    何度も「人生は思い通りにならない」ということが書かれているのが印象的だった。歳を重ねた今、本当にそう思う。「どんなことでも起こり得る」。「しかし、落ち込み続けることは最終的に時間の無駄であり、なんの解決にも結びつかない」。
    「人生とは目的と計画をもってその通りになるよう全うするのが良い」とまではっきりしたものを持っていたわけではないのだが、「様々な事情でそうならなかったときに、大変な思いをすることに」なった。

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    2023年08月12日
  • 妄想美術館

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    原田マハさんとヤマザキマリさん(テルマエ・ロマエの作者)が対談形式で美術史や画家に対する妄想を語っている本。
    ヤマザキマリさんの経歴は何も知らなかったので興味深かった。今度著書を読んでみたい。

    二人ともとても知識豊富で、それに裏打ちされた「こんな美術館(美術展)を作りたい」という妄想が爆発して盛り上がっている様子がわかって楽しかった。
    お話しの中で知らなかった画家が出てきたり、その人が描いた絵画の写真もカラーで掲載されていて未知の世界を少し覗くことができた。

    あとがきでマリさんが「美術館は、芸術という人間にしか生み出せない創造物を糧に生きてきた様々な人々の魂が集う緑豊かな森のようなもの」と

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    2023年08月03日
  • 国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)

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    ヤマザキマリさん、こんなに面白い人だと知らなかった!!!
    とにかく視野が広くて本当に国境のない生き方。囲いの外に出てのびのび生きるまでには色んな苦労も悲しみもあっただろうけど、教育や教養や知識と経験で、「知らない、わからない、やったことない、聞いたことない」も全部吹っ飛ばすように受け入れて楽しんで生きているのが最高にタフで素敵でした。

    「生きてりゃいいんだよ」「生きてていいから生まれてきたんですよ」なスタンス、めちゃくちゃ好きだなあ。

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    2023年08月03日
  • プリニウス 12巻(完)

    購入済み

    完結

    記録者「プリニウス」を描ききった本作、10年の連載完結。
    最後の最後は思ったのと違ったけど、なぜベタな終わりでないのかは
    巻末の作者の対談で延べられている。合作というのも挑戦的な試みであったと
    思います。お疲れ様でした。

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    2023年07月16日
  • プリニウス 12巻(完)

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    プリニウス完結!!
    フェリクスさん好きだな~。そして忘れかかっていた船のあの子が登場してくれてよかった!

    巻末のマリさんととりさんの対談。
    お互いはっきり意見を述べるタイプのようなので、毎回読みながらヒヤヒヤしてしていた。
    プロだからこそ、相手に否定されたり直されたりしたら1話で喧嘩別れになりそうなものの10年続いたのはすごい。合作の大変さがよくわかった。

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    2023年07月13日
  • 歩きながら考える

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    コロナが始まってからの世の中をヤマザキマリさんの冷静な視点で考察していたり、家族との関係の変化なども書かれていて非常に興味深く読んだ。日本とイタリアでは文化も違うし、考え方も違うけれど、様々な国で生活をしてきた経験のあるヤマザキさんはどんなことに対しても柔軟な対応をしていて尊敬する。

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    2023年07月09日