内田樹のレビュー一覧

  • 勇気論

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    勇気論についてメールのやり取り形式で問答されている。ただ、勇気に特化した訳ではなく、正直や親切とはなにかと哲学になっていて著者の考え方が展開される。なかなか深い内容。
    冒頭では勇気は孤独に耐えることと定義されている。自分を基準に正しいか正しくないか周りに流されない姿勢が勇気だと。最近の漫画も仲間や友情のテーマが多く勇気、孤独を扱うものが少ないと。

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    2026年03月01日
  • 謎ルール : 10代から考える 「こんな社会」を生き抜く解放論

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    タイトルは中高生向けなのだが、中身は哲学社会学の引用が多く難解。実際の対象は大学生以上か。

    謎ルールがある理由は、つまるところ権威と同調のふたつに尽きるとの論。

    巻末の内田樹との対談が興味深い。
    今の若者は社会に従うかハック(粗を探して効率よく生きる)かのどちらかしかしていないとの議論になるほど。

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    2026年02月23日
  • 日本辺境論

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    ネタバレ

    序盤はスイスイ読めるのだけれど、宗教と「機」の思想部分は難しくてよくわからない部分がかなり残る。
    たしかに「辺境人」である心当たりは何個もある。それを脱却しようというのがよくある論じ方だけれども、この本ではそのままやっていこうやという提案をするのが面白い。
    表音文字と表意文字の組み合わせで物事を理解する我々の特異性について語られる。ここはかなり面白く感じた。漢字は絵なんだよっていうロンの説得力がかなり強い。たしかに漢字はぱっと見で読める。すごい装置なんだなあと思った。漢字だけを用いる中国語では表意文字の純粋性が劣る、みたいなことが書いてあったけど本当かなあ。中国語に明るくはないけど、於とか做と

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    2026年02月22日
  • 日本人が立ち返る場所

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    内田樹の本は大体読みます。今回は、サクッと読みやすい対話形式です。養老さんの本は嫌いと初めてだったと思います。最近日本について言及する方が非常に増えてきたなと思っています。ただ私には日本全体を心配するほどの余裕は無いです。

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    2026年02月15日
  • 現代思想のパフォーマンス

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    普段小説を読むことが多いからか、やや私にとっては難しい言葉が多かった。でもとても勉強になりました。
    この本に取り上げられている思想家の考えが分かりやすく、映画や小説での使われ方を書いてくれていて面白い。
    参照されてる思想家の本もすぐに読みたくなるものばかり。早くも2冊購入しました笑

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    2026年02月13日
  • 反知性主義者の肖像

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    同じホフスタッターの「反知性主義」を基にしていても、森本あんり氏の『反知性主義』と論点が違って面白かった。森本氏はアメリカの宗教や建国史を背景に「反エリート主義」として反知性主義を捉える一方、内田氏は「集団の知的パフォーマンスを下げる振る舞いをする人」として論じていた。本書がもともと『コロナ後の世界』という題名だったことも印象的だった。執筆時期がコロナ禍の真っ只中であり、コロナ禍という危機的状況が水面下にあった排外主義や陰謀論を増幅・可視化していったように思う。コロナがある程度落ち着いた(勿論完全に無くなったわけでは無い)今でも、コロナ禍で表面化したこれらはまだ続いている。SNSで切り取られた

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    2026年01月31日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    極力分かりやすく説明しようとされていますが「寝ながら」は学べないですね(笑)
    そんな簡単ではない。なんとなく分かった気になるには便利な本だと思います。

    ちなみに構造主義者としてフーコー、バルト、レヴィ=ストロース、ラカンが登場してきますが、フーコーとラカンは構造主義なのか?
    フーコーは違うと思う。ポスト構造主義じゃないの?ラカンは前期だと構造主義的なところがあるけど後期は否定しているんじゃなかったっけ?

    ちょっとこの本ではフーコーの部分が特に分かりにくかったし私自身ほとんど理解出来ていないので別の本で改めて勉強しようと思います。

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    2026年01月26日
  • 勇気論

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    目立つことを避ける風潮があるうちは革新的なものは何も産まれない。
    人間の暴力を駆動しているものは、自分とは発想の異なる相容れないものに対する憎悪と恐怖である。
    それを改善するのが勇気、つまり他者を認める寛容性と忍耐力である。

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    2026年01月20日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    まだコロナ騒動が始まって6年弱しか経ってないけど、もう今AIの普及も含めて新たな日常があり、かなり昔のことのように感じられた。

    AIとか物価高とか終身雇用の終わりが進んでいることとかけっこう変化を感じることがある一方で、既得権とか同調圧力とかあんまり当時と変わってないなと思った。

    社会のことについてもそうだけど、自分の人生においてもあっという間に6年弱が過ぎている実感。一日一日を大事に生きないとな、と思った。

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    2026年01月09日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    正直全然寝ながら学べませんでした!笑
    各論?は理解できるけれど、その上でつまり?が分からなかった。常に今のこの話はどう繋がっているのだろう?という疑問のもとにあり。。
    わたしの理解力のせいな気もします。読みやすいのですが、構造主義とは、を理解できたとは言えない気がします…。ただ、読みやすいのと入門書であることは間違いないです。うーん、あと2,3周すれば掴めるのだろうか。

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    2025年12月27日
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト

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    投稿者からのエピソードを集めたもので、これはこれで面白いが内田樹の対談後書きによる考察がとても興味深い。
    物語に求める日本人の国民性は納得。

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    2025年12月23日
  • 先生はえらい

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    現場の教師について説明していたのは最初のほうだけであった。それ以外はほとんど教育と関係なくコミュニケーションが話題である。最後に張良と黄石公が靴を最初に片方、次に両方を落とすことで、張良は兵法の極意を取得する、という例を出している。

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    2025年12月15日
  • 老いのレッスン

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    それぞれの章には、含蓄ありまくりのいつものウチダ節が書かれていて、たくさんアンダーラインも引いたのだが、せっかくの往復書簡なのにその良さが台無し。編集者からの人生の質問に答える、という形なのだが、普通なありきたりな質問で途中からこの質問の部分を飛ばし読みするようになった。
    往復書簡の良さとはお互いに自分の批評的な考えを述べ合って本としての論考があらぬ方向に進んでいく、というものだが、この本だと往復書簡の体をなす意味がない。ただただ内田樹が人生についてのエッセイを書いている、という感じ。そしてそれは彼の多くの他の本にある。あまり読んだことがなかったのは友情論とか結婚論かな?

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    2025年12月14日
  • そのうちなんとかなるだろう(マガジンハウス新書)

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    自叙伝でした。僕も齢50を迎えて、混沌とした社会の中で老後に向けて一抹の不安を抱えて生きています。

    そのうちなんとかなるだろう、というタイトルに惹かれて本を手にしました。

    直感とその時の快・不快の気持ちに従って生きてもいい、という作者の考えが叙述されてます。どう思うかは読み手次第。

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    2025年12月09日
  • 知性について

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    韓国で質問に答えたのをまとめた本
    内田樹の本はいつも分かりやすいのだが、納得するかどうかは
    また別。
    ・知性の働きは集団的であり、共有財産である

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    2025年11月13日
  • 謎ルール : 10代から考える 「こんな社会」を生き抜く解放論

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    思想家が子供に対して学校や家庭の言う通りになる必要はなく自分で考えることが重要

    内田樹のメッセージとして 戦え というのがわかりやすい。

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    2025年11月08日
  • 君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ

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    一万円選書で送られてきた一冊。
    内田樹とサコさんの対談形式で進んでいく。
    大学の教育現場にいる2人によるトークはとても面白かったし、そもそもマリ共和国出身のサコさんがどのようにして日本にたどり着いたのか経歴が面白かった。
    もっと日本人はダラダラしても良い、という言葉が良かった。周りの評価が重要な日本ではもっと自由にしていこというメッセージを感じた。
    また日本国民がちゃんと政治について興味を持って声を上げていかないと行けないということや
    民主主義なのに監視し合うような日本社会はどちらかというと共産主義寄りということが頷けた。
    内田樹は大学受験の塾で小論文のためによく読んでいたので懐かしい気持ちに

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    2025年11月01日
  • 人口減少社会の未来学

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    内田樹は一貫して縮小主義だが,それに反するブレディみかこの小論が興味深い。平川克美の有配偶者の女性はむしろ昔より子どもを産んでいるという指摘と,晩婚化がどう整合するのかがよく分からなかった。晩婚化してても結婚すれば産むのであれば,晩婚化は少子化とは関係しないように思えるのだが?隈研吾の建設業=武士というのは面白いと思った。そして平田オリザはなかなか良いことを言う。

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    2025年10月29日
  • 寝ながら学べる構造主義

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    ・山形浩生の「翻訳者の全技術」を読んで、そういえば構造主義ってたまに聞くけどなんだろう…と思って買ってみた。人生初の内田樹。(たつるって読むんですね…人文系学生だったのにずっと勘違いしてた)
    市民講座の講義ノートが元。

    ・文章がわかりやすく無駄がなく、若干ユーモラスな箇所もあって読みやすい。

    ・ある程度の知識は必要。マルクスやニーチェは高校で名前だけ、ソシュールは大学で少しだけやったから何となく分かってるけど、何も知らない状態で読んだら挫折するかも。

    ・ある考え方を伝え、そのあと歴史その他のエピソードを例にして説明するというスタイルだが、それはあくまで作者の理解であって、例の正当性は担保

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    2025年10月25日
  • 新版 映画の構造分析

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    「映画は全て構造で出来ている」から始まります。
    いや違う!という人はぜひ読んでみてください。
    構造とはたぶんパターンだと解釈しました。
    かと言って映画を批判や虚偽しているわけではないようです。
    やはり癖にもなりまた観たくなる。
    単純にそれでいい。
    しかしそれが慣れると、その構造から違う構造の映画も観たくなる。
    例えで宮崎駿監督のお話しや、倉本聰の北の国からの解説が分かりやすかったと思います。

    映画の批評家はたくさんいる中で、内田樹さんはオルタナティブ批評として楽しく読めました。
    もう少し最近の映画やA24の映画も解説されていれば、なおよかったかなと思います。

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    2025年10月23日