宮木あや子のレビュー一覧

  • 野良女

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    ホントにげらげら涙まで流して笑った笑った!後半には、心に沁みる場面もあったりしたけど、あけすけな女性達の容赦ないシモネタ、でもからりとしててエロくないこの面白さは最高!面白かったー。

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    2013年07月04日
  • 太陽の庭

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    美しく幻想的。
    だからこそ際立つ残酷さ。


    宮木さんの美しい世界観に浸れる作品。

    後半にある、宮木さんには珍しいミステリー要素も違和感なく楽しめた。


    雨の塔。文芸あねもね収録の短編も合わせて読むと更に世界が広がります。

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    2013年03月06日
  • 太陽の庭

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    ああ、良かった。相変わらず、イイ。けれど「ちょっと宮木あや子って人の本を読んでみたい」という人には、まず他の作品から入ってください。と言っておいた方が無難かな? と思う作品です。私自身まだ著作全てに触れたわけではないのですが、微妙に感触が違うんですよ。いつも以上に(この作品と関連のある「雨の塔」よりも)現実離れしているというか、少女マンガを読み慣れている人ならすんなりと受け入れられる世界なのでしょうけれど、モヤモヤ感があるんです。でもこのモヤモヤがファンにとっては快感なのです。少なくとも、私にとっては。

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    2013年03月02日
  • 太陽の庭

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    イラストが鳩山郁子さん、帯が宝野アリカさん、解説が皆川博子さん、という、とても豪華な、宮木あや子さんの小説です。

    解説で、皆川博子さんも書かれていますが、私も、前半の、永代院の楽園(或いは鳥籠)を読んで、映画の『エコール』を思い出しました。
    私もやはり、同じ原作から映画化された『ミネハハ』よりも、『エコール』の方が断然好きです。
    『ミネハハ』の方は、『エコール』のように、美しく幻想のベールで包んだりはしておらず、全ての謎を剥ぎ取ってしまっているようで、あまり好きではありません。

    この小説も、前半は、敢えて描かれない謎が多数ありますが、その謎が、あからさまに書かれていなくても、読んでいる内に

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    2013年02月21日
  • セレモニー黒真珠

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    ネタバレ

    葬儀屋・セレモニー黒真珠を舞台にした短編。

    派遣社員・妹尾は元婚約者がもう長くないと知り、入院している病院と懇意の葬儀屋を調べ入社。
    幼少期から葬儀屋になるのが夢だった、変わり者メガネ男子・木崎。
    元ブライダルコーディネーターの経歴を持つベテラン社員・笹島。元恋人の結婚式を担当した後、転職。

    何も期待せずに読み始めたけど意外とよかった。1日で読み終わったし。
    カバーイラストがワカマツカオリさんなのもいい。内容に合っている雰囲気。

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    2014年05月03日
  • 白蝶花

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    『花宵道中』で燃え尽き、あの感触よもう一度。でもそう簡単にあの感覚は味わえないかな? などと疑いつつ手にした本書。官能シーンは必然性はあるけど、ここまでの描写はいらないかな。ほほう、花宵道中と同じ仕掛けだね、もうその手には乗らないぞ。などと思いながらも、それは強がりでしかありませんでした。ページをめくる手は止まることなく...結果、電車内で大粒の涙をこぼすという失態を演じる羽目に。登場する人物は架空の存在、ましてや小説では印刷された文字でしかないのに強い生命力を感じ、懸命に生きる姿が心に焼き付けられます。

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    2012年09月17日
  • 白蝶花

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    短編集ですが、どの話も切なくてよかったです。話の長さにばらつきがあるのが気になりましたが、乙女たちの恋の悩みなどは細かくて、性描写もありますがそこさえ抵抗がなければ、読んで損はないと思います。

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    2012年07月27日
  • 白蝶花

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    好きです。
    この時代を生きてもいないのに情景が浮かぶよう。
    女性に自由がない時代においても、女性はいつも強い。

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    2012年07月26日
  • 花宵道中 1

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    ネタバレ

    小説を読んだから漫画も。と興味で買ってみた。絵もきれいだし、「あーそういうことだったの」と思えることも出てくる。けれど、あくまでも小説を読んだ後に読んでもらいたいです。

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    2012年12月24日
  • 花宵道中 5

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    ネタバレ

    第四部「十六夜時雨」の続き。
    八津はこのまま吉原にとどまることを決意し、それに三弥吉も付いていくって感じのラストですが、これまで悲恋で終わるものが多かったから、こういうのもいいと思いました。

    それにしても、水蓮までも八津、三津の馴染みって、小さな村にこんなに美人がいっぱいってすごいなんて、関係ないことを思ってしまいました(^^ゞ

    最後は第五部「雪紐観音」で、緑のお話。
    彼女が茜と口をきけなかったときは、ほんとに感じの悪い子かと思ってましたけど、これまでのことがトラウマになってただけなんですね。
    八津とは別に自分で門を出て行く緑に、ちょっと希望がみえました。

    5巻までがあっという間でした。

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    2012年05月06日
  • 花宵道中 2

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    ネタバレ

    前巻の続きの「薄羽蜻蛉」と第三部「青花牡丹」です。

    「薄羽蜻蛉」は、平左がああいう人だったのにはびっくり(耳が聞こえなくて話せなくても、目は見えてると思うのだけど・・)しましたが、最後に茜と朝霧がつながって、八津の気持ちとか唐島屋さんの気持ちにしんみりしました。

    第三部の「青花牡丹」は、冒頭にドキッとしましたが、朝霧の姉女郎の霧里と弟の東雲のお話。そういえば、第一部に死んじゃた霧里がちょっとだけ出ていたような?と思っていたら、弟の東雲のほほに傷があり、もしかしてって思ってたら、あの朝霧の相手の半次郎が霧里の弟東雲だったと。

    京都にいた二人がなぜ吉原に来ることになったのかは、まだ謎ですけど

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    2012年05月06日
  • 花宵道中 1

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    ネタバレ

    吉原の遊女ものはいくつもありますが、これは結構面白かったです。江戸時代後期とあって、遊女の「ありんす」言葉もなく、よみやすかった。

    この巻は第一部の「花宵道中」と第二部の「薄羽蜻蛉」。
    なんといっても「花宵道中」の朝霧と半次郎のお話が切ないです。
    遊女と知らずに出会った二人が客の席で再会。だけならいいのですが、半次郎の前で客に抱かれるというとんでもない状態で、朝霧がかわいそすぎます。

    そのあとの展開も、なんで花魁道中しないで逃げなかったのかは、ちょっと疑問ですけど、ほんとかわいそうなお話でした。

    第二部の「薄羽蜻蛉」は、朝霧の妹女郎の八津の妹女郎茜のお話ですが、今のところは水蓮には勝てる

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    2012年05月06日
  • 白蝶花

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    まず白蝶花を画像検索していただきたい。
    儚いのに強いこの花は、大正から平成までの時代を生きてきた女たちの、あやうさと、したたかさを見事に表現している。
    大正・昭和・平成と3世代を超えても男女の仲というものはさほど変わらず、クローズかオープンか後外だと思うが、「さが」というものを汚らしいと思わず一読してみると不思議と共感する部分がどこかそこらかにあると思う。
    素直になってその部分から何をどうするかを感じ取って欲しい。

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    2012年03月12日
  • 白蝶花

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    有馬から芦屋へと売られた姉妹、菊代と妹の雛代。
    雛代へ劣等感を持ち、仲の悪いまま芦屋を離れる菊代。―天人菊
    家のために財閥の妾となった如月泉美。
    三島章太郎の正妻の長男、吉明と出会って・・・。―凌霄葛
    酒田から福岡へ奉公へいく千恵子。彼女が書生と関係を持ち、
    身籠ったことで実家に戻れず雛代、菊代の飲み屋を周り子を産む。
    奉公先の娘、和江と親しくしていたが裏切ってしまうも
    年老いてからの和江からの手紙がから物語が始まる。―乙女椿
    和江が千恵子と会わなくなってからの物語。
    素直になれなかった、と綴り、喜三郎の面影のある男とも出会う。―雪割草


    うわ、あらすじになってない(汗
    凌霄葛で「三島」と出

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    2012年02月26日
  • 白蝶花

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    面白かった。大正末期から戦後までの女性の物語です。子どもは愛の結晶、なんて言いますがこの時代は次の世代へ死にゆく男性の血を残すことが女性の愛だったのかも。濃密な作品です。

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    2012年02月15日
  • セレモニー黒真珠

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    ネタバレ

    葬儀社で働く人々の日常について考えたことはなかったからとても新鮮だった。
    描かれていたのはとても特殊な環境だと思うとけど、少しでも彼らのプライベートが覗けたのは嬉しかった。
    しかもハートウォーミングストーリー。
    続編が読みたい。
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    もう忘れた、と思っていたけど お葬式の御用命は、真心と信頼の旅立ち・セレモニー黒真珠まで--小さな町の葬儀屋「セレモニー黒真珠」を舞台に、シッカリしすぎなアラサー女子・笹島、喪服が以上に似合う悩めるメガネ男子・木崎、どこかワケあり気な新人ハケン女子・妹尾の3人が織り成す、ドラマティック+ハートウォーミングストーリー。連作短編全6作品を収録。解説は、作家の南綾子

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    2015年06月03日
  • 花宵道中 1

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    それぞれのストーリーが、人物それぞれの目線で描かれていてとても面白く、最後に全部のストーリーをふまえて流れを考えると、良く出来ている内容だなと思いました。刹那く、哀しく、可憐で華麗… 朝霧・緑の良い!恋する苦しさと葛藤が伝わってくる作品です。

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    2011年10月14日
  • 花宵道中 1

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    エロスと悲恋と刹那。

    面白くならない訳ないうよねえ
    内容なんて、想像つくも見てしまう。

    それほど興味深い題材ということかね。
    しかし、それ以上のカタルシスはないかな。

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    2011年09月06日
  • 花宵道中 3

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    ネタバレ

    第三巻は1冊まるごと霧里と東雲の姉弟編です。
    島原から江戸に売られる霧里、それを見送る東雲。
    一緒だった姉弟が始めて離れ離れに暮らし始めます。

    霧里は江戸吉原「山田屋」で菊由という親友に出会い、東雲は結婚。お互いがお互いの生活を始めていたのですが…

    この巻は菊由が良いですねww
    巨乳だし無邪気なとこがカワイイ(笑)
    東雲はコミックス後半あたりから、生活に暗雲が立ち込め始めてしまいますが;;

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    2011年08月30日
  • 花宵道中 2

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    第二巻は茜編、そして本編中一番長い章であろう、霧里(と東雲)のお話です。
    茜編は全体的に明るく、軽いノリで読めたのに対し、霧里編は最初から突っ走ってるというかディープというか。
    冒頭からあのシーンは結構ショックでしたね~;;

    美しい姉弟の末路が幕を開ける第2巻なのです♪

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    2011年08月30日