【感想・ネタバレ】校閲ガール ア・ラ・モードのレビュー

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Posted by ブクログ

校閲ガール=悦子を取り巻く人たちが、一人一人主人公となる短編集。それぞれ抱える悩みや歴史、過去がある。

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2019年03月11日

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面白かった~~~!!!

前述のとおり連休中にウツウツとする本を読んだため(「どれくらいの愛情」と「コンビニ人間」)(「面白くなかった」わけではない)、とにかくスカッと! スカッとさせてくれい! と、期待して読んだところ、期待以上にスカッとできた。

続編はリクエストするけれども、著者の(気になる)他タイトルは蔵書にないのよ~!!
どういうこと!?
これは、購買リクエストをかけてもいいよね!?

ちなみに「気になる他タイトル」は、黒真珠とカトマンズやねんけど、どちらもこの話にチラッと出てたよね。


さて、今回は悦子ちゃんの周囲の人間がメインの短編集やったんやけど、それぞれの章で主役が違うので文章のイメージも都度違うのが、さすが・・・。
著者がこのくらいをやってのけることに、最早「すごい」なんて思いませんよ。
すごいよ。

(思ってるやん)

どんなキャラを書いても似たような感じになる作家も、それはそれでいいねん。
だってその作風が好きやから読んでるんやから、いろんな味付けをしてもらえたら読み手としては充分楽しい。

でも、著者のように雰囲気までガラリと変えてしまっても違和感がないのは、ほんますごいよね。


しかしこの物語に出てくる人はほんまにスカッとさせてくれるけど、あんまりにも自分からは遠すぎる。
能力もあれば気持ちも強くて、努力もできる人たちばっかり登場する。
それを見ているのが楽しいのでええんやけど、この人たちは言うだけのことはやってるんだよなあ、と、思っちゃう。
けちょんけちょんに言われてる貝塚くんだって、かなりのやり手だよ・・・。みんな二十代やのに戦ってて、エライわ・・・。
確かに私には「競争心」も「負けん気」も、ないよ・・・。(;^ω^)

作中の子たちよりも、著者に上記のものがあらはるんやろうな、きっと。
そういう世代に違いない。

(世代で片づけたらあかん)


「人は自分の居場所でないところからは必ず逃げ出す」と、前向きに言えるのがすごい。
そのくせ、「人の意見に左右されるタイプでないと思っていたのは、自分と似たようなタイプしかいない世界でしか生きてこなかったから」と、反省をこめて振り返ったりも
する。

それって結局、自分にないものを求めようと思ったら、自分の居場所ではないところでも足掻く必要はあるってこと?

うーん、うーん。
ちょっと違うのかな。
居場所がないというのと、自分にないものを求めるのは必ずしもイコールでないような気がする。
自分とは違うジャンルの人と触れ合っても、居場所があるっていうこともあるもんね。

実際、悦子さんの周囲の方々はタイプもジャンルもばらっばらやけど、それぞれにちゃんと居場所はあるんやもの。
その違いって、なんなんやろう。

自分が育ってきたレールの上から見える景色しか見ないっていうのも、たぶん事実。
でも、自分が見える景色以外を認めないような、そういう人間はいやだ。たまにいるよね、そういう人。
いや、結構いるのかそういう人。

かといって、自分の見える景色をごまかそうとするのもいやだ。
それはそれ、これはこれで、依存せず尊重し合える距離感って、いいなあ。
著者(の作風)しかり、椹野道流氏(の作風)しかり。

他人の景色を認めないような人を相手に傷つくのもやめよう。そこはたぶん、「逃げてもいい場所と相手」なんやと思う。
ほんで、他人の景色を認めている相手がさくさく切り込んでくるのに傷つくのもやめよう。
そっちはたぶん、「依存せず、尊重もしてくれてる」ゆえの距離感なんやろう。


■■■■


■合ハイ

「合同ハイキング」の略で、複数の男女が一緒に行くハイキングのことである。目的は男女の交流を深めることにあるため、ハイキングといっても公園にみんなで行くといった程度のものまで含まれた。合ハイは主に大学生が行い、学生言葉として普及している。しかし、昭和後期に入ると合コンが主流となり、合ハイという言葉も死語となる。


■為業 しわざ

1 したこと。行為。所業。所為。現代語では、多く人にとがめられるような行為についていう。「あいつの―に違いない」

2 ならわし。いつものこと。


■アジール

聖域を意味する語。

(2017.05.14)

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2018年01月20日

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校閲ガールシリーズ第二弾。第一弾に登場したキャラクターたちのサイドストーリー。

人生ままならないことが多い。でもみんなどこかしら折り合いつけて生きている。
そんなことを考えさせられた、充実の短編集だった。

米岡さんの章で、“表現したい人は増えている、でもその表現に興味をもつ人は減っている”という行があり、
藤岩さんの章では、“源氏物語や森鴎外のようには今の文学は残らない”という行があって、
文学に詳しいわけではなく、エンタメとして楽しむ単なる本好きではあるのだけど、考えさせられる。

登場人物たちの毒のあるセリフと、考えさせられるところと、これまでに読んだ宮木あや子さんの作品は、そのギャップがおもしろいなぁと思う。

さて、第三弾はより一人ひとりのキャラクターに注目しながら楽しめそう!

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2024年02月26日

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あなたは、会いたくないと思っていた人に『とうとう会っちまったか』という思いをしたことはないでしょうか?

人はそれぞれの人生の中で輝く瞬間があるように思います。神童と言われた過去があった、中学の部活動で華やかな青春を生きた、そして何らか光が当たる時代を生きた…人によってそんな瞬間はそれぞれだと思います。もしかしたら、現在がそんな時代にあたるという方もいらっしゃるかもしれません。

一方で、人生山あり谷ありと言われる通り、輝く瞬間は永続しないものでもあります。輝きが眩しければ眩しいほどに、その後に来る落ち込みは暗く澱んだものになりかねません。一方で輝いていた時代と、そうでない時代の人間関係というものも変わっていくように思います。どちらの人間関係が良いということはないと思いますが、相手から見る自分の姿に大きな違いがある分、輝いていた時代を知っている人には、落ち込んだ今の自分を見られたくない、見せたくない、そんな感情も湧くでしょう。

さてここに、『ファッション誌』の『読者モデル』をしていた過去を持つ女性が主人公の一人となる物語があります。『別に今の生活が不満なわけではない』というその女性は七年ぶりに会ったかつての友人の前で戸惑いを覚えます。この作品は、そんな女性が一つの起点を得ていく物語。そんな作品に登場するそれぞれの主人公の思いを見る物語。そしてそれは、”名前がそれっぽい”という理由で校閲部に配属された「校閲ガール」の主人公・河野悦子の同僚たちの生き様を見る物語です。

『え、モーリィ、エディターになったの!?』と七年ぶりに偶然に会ったキャサリンに『心底意外そうな裏返った声で訊かれ』、『ああ…うん』、『エディターというか「The・編集者」だけど』と返すのは主人公の森尾登代子(もりお とよこ)。『ぜったいモーリィは海外に行くと思ってた』と言われ、『あたしだってそう思ってたよ』という『言葉を飲み込』んだ森尾は、七年前、キャサリンと一緒に『景凡社の女子高生向けファッション誌「E.L.Teen」の読者モデル』をしていた時のことを振り返ります。『中学まではいろんな国の日本人学校を転々としていた』森尾は、高一の時に西麻布で声をかけられ読者モデルになりました。『インターに通う超オシャレな女の子だった』キャサリンとイベントをこなした日々。そして、キャサリンは『日本の大手レコード会社に就職し』、『映像媒体相手に広報の仕事をしている人気Lassyメイト(読者モデル)』としての『華やかな人生』を送っていました。『とうとう会っちまったか』と思う森尾は『心の中で舌打ち』する中にキャサリンは『会えて嬉しい!…じゃあ急いでるからまたね、バーイ!』と言うと『香水の匂い』を残して去って行きました。
場面は変わり、『え、キャサリンと知り合いなの!?』と『校閲部の同期』である河野悦子に訊かれた森尾。居酒屋で語り合う中に今の自分を思う森尾は、『高校三年の夏、仕事中の父親がくも膜下出血で倒れ、そのまま死んだ』ことにより、外交官になる夢を諦めた過去を思います。とは言え、『今の生活が不満なわけではない』と思う森尾ですが、もし『外交官になっていたら、なれていたら。今あたしはどこで、どんな顔をしていたのかな』とも思います。
さらに場面は変わり、『モード誌として一目おかれている』『un jour』の出版元・『キュルテールジャポンの八剣(やつるぎ)』とエレベーターで偶然一緒になった森尾は、『エディターになって何年目?』と訊かれ、『二年目です』と返します。そのことに『そんなに早くからページ担当させるの?』と驚く八剣は、森尾を『有無を言わさず』『すぐそばのコーヒーショップ』へと連れて行きます。『十五分のあいだにあたしの半生のほとんどをヒアリングした』という八剣は、『どうして景凡社にいるの?』とも訊きますが、森尾は答えられませんでした。『あたしは、海外に出られなかったから…なんとなく』と心の中に思う森尾。そして、別れ際、八剣は森尾の『目をまっすぐ見つめて』、『ねえ森尾さん、うちに来ない?』、『フランス語の読み書きのできるエディターが必要なの』と語りかけます。『景凡社に』『特に理由もなく入社した』ことを見抜かれたと思う森尾。そんな森尾に訪れるある起点の先の物語が描かれていきます…という最初の短編〈第一話 校閲ガールのまわりのガール・森尾〉。シリーズの主役である河野悦子が少しだけ顔を出す中に、そんな悦子の周囲の人物を描いていくというシリーズの基本形を鮮やかに示す好編でした。

“出版社の校閲部で働く河野悦子。部の同僚や上司、同期のファッション誌や文芸の編集者など、彼女をとりまく人たちも色々抱えていて…。日々の仕事への活力が湧くワーキングエンタメ第二弾!”という内容紹介が続編であることを印象付けるこの作品。宮木あや子さんの代表作でありシリーズ化もされている「校閲ガール」のシリーズ第二作となる作品です。そんなシリーズの主人公は表紙に極めてポップに描かれる河野悦子です。”こうの” or “かわの”という二つの読み方でフリガナが欲しくなる『河野』という二文字を苗字に持つ河野悦子は、「校閲ガール」という作品にはなくてはならない存在です。前作をお読みになられた方には強烈な個性を放つ彼女の印象が強く残っていると思います。逆に、そんな第一作「校閲ガール」を未読な方に注意事項です。

※ この作品は続編です。まずは「校閲ガール」を読み終えてからこの作品を手に取ってください!

この世に続編ものは多々あります。小説を執筆される作家の皆さんはその作品を完結させるべく執筆をされるのだと思います。その後、結果として人気が出て続編の刊行が決まる、そういう流れなのだと思います。従って、続編ものは、主人公をそのままにして続けるか、違う人物に光を当てていくかの選択に迫られます。この作品では、後者を取ります。シリーズ自体の主人公である河野悦子を登場させはするものの彼女とは別に主人公を用意して、その主人公の物語として編み上げていく、そのようなスタイルを取っています。そういう意味では前作を読んでいなくても大筋に影響が出るわけではありません。しかし、前作を知っていることで物語に深みが増すという効果が間違いなく生まれます。ということで、まずは、前作「校閲ガール」を先に手にしていただければと思います。

さて、そんな前提の上でこの作品を見ていきたいと思います。この作品の読み味ということでは宮木さんのノリに乗った文章が魅力です。そんな中から三つほど挙げておきましょう。まずは、作家さんのことを断定口調で一刀両断に書き記していく表現です。

・『出版社が出している週刊誌ならば、作家は殺人を犯さない限り守られる。しかし先に新聞かテレビにバレてしまった場合、出版社でも守りきれない』。

・『作家には、心療内科系の疾病の罹患者が少なからず存在している。みな望んで患者になったわけではなく、幼少期の体験による心的外傷や特定の脳内物質の著しい減少によって正常な生活を営めずに苦しむ』。

同じく作家でいらっしゃる宮木さんが語られるからこそのリアルさを感じる部分です。芸能界のスキャンダルを芸能事務所が守るというような話をよく聞きますが、作家さんは出版社に守られている…というところでしょうか。また、後者についてはコメントが難しい内容です。ポップな表紙のこのような作品にこんな厳しい表現が突如登場するというのはそれが予期できないからこそ、余計にドキッとさせられます。

次に、編集者の日常を描く表現です。

・『平日の夜は連日の忘年会で、土曜日は早朝から作家接待のゴルフコンペのために休出』。

・『プレーに随伴し、都内に戻ったあとは銀座の寿司屋で軽く夕飯を摂り、作家のお気に入りの女の子がいるクラブへぞろぞろと移動する』。

編集者と言っても要は営業なのかなと。作家さんのご機嫌を損ねないように、もしくは次の作品を自社から出してもらうための苦労の数々が…というところでしょうか?一方で、流石にこれは誇張しすぎだと思いますが、こんな表現も登場します。

『立場的に抗えない若い女性編集者を横に侍らせ乳を揉み(店の女の子には嫌われたくないからそんな失礼はしないんだとか)、男性編集者にはパンツいっちょうで這い蹲らせ、床に置いた皿から酒を啜らせる』。

もう、セクハラ、パワハラを絵に描いたような内容です。流石にこんなことはないと思いますが、毎日毎晩報道されるさまざまなニュースを見ていて、思った以上にこの国には、昭和な時代当たり前な部分が残っていると考えると、う〜ん、どうなんだろう、と思ったりもしてしまいます。いずれにしてもこの作品は出版社の舞台裏が見れる面白さはあります。ただ、思ったほどに”お仕事小説”的色彩は薄いかもしれません。それよりも後で書く通り、それぞれの主人公の人生を描く部分の方が強い気がします。

そして三つ目には、宮木さんのお遊び的な記述です。”エログロ”の傑作「春狂い」で有名な宮木さんですから、サラッと”エロ”発言が登場したりしますがこれはお愛嬌。それよりも、こんなノリで書いてくださるところが個人的には好きです。

『出版業界の文芸界隈には「待ち会」というイベントがある。詳細に関しては既刊「校閲ガール」の第二話を読んでいただければ判るので省く』

思わずニヤッとする表現です。完全に宮木さんの悪ノリですね。小説を超えた小説の表現です。この作品には宮木さんの他の作品もサラッと登場させるなど宮木さんファンを意識された表現が一つの魅力になっていると思います。お楽しみに!

そんなこの作品では上記した通りシリーズ通しての主人公である河野悦子が表に出ることはありません。五つの短編+〈番外編〉+〈おまけマンガ〉という構成になっていますが、それぞれの短編にはそれぞれに主人公となる人物が登場します。しかし、それぞれの主人公たちが働くのが『景凡社』という出版社であることもあって河野悦子がさりげなく登場します。こんな感じです。

『目の前で校閲部の河野悦子が、憐憫の眼差しで傷心の俺を見ながらゲラゲラと笑っている。たいへん器用な表情筋の持ち主である』。

この一文をもってだけでも河野悦子という人物の強烈さが感じられますが、一方で、『目の前で…』という表現からもあくまで主人公は別にいることがわかります。そんな各短編の主人公たちは以下の通りです。

・〈第一話 校閲ガールのまわりのガール・森尾〉
→ 森尾、編集部、悦子の同期

・〈第二話 校閲ガールのまわりのガールなんだかボーイなんだか・米岡〉
→ 米岡、校閲部、悦子の先輩

・〈第三話 校閲ガールのまわりのガールというかウーマン・藤岩〉
→ 藤岩、編集部、悦子の同期

・〈第四話 校閲ガールのまわりのサラリーマン・貝塚〉
→ 貝塚、編集部、悦子の同僚

・〈第五話 校閲ガールのまわりのファンジャイ〉
→ 茸原渚音、校閲部部長、悦子の上司

いずれの主人公も校閲部もしくは編集部に所属する面々ですがそれぞれに個性豊かな存在感を発揮してくれます。『今の生活が不満なわけではない』と思うも『どうして景凡社にいるの?』という問いに答えられない今を思う森尾、『俺、何やってるんだろうなあ』という日々の一方で自らの仕事に対するこだわりを見せていく貝塚、そして『今の僕にとって掛け替えのない、愛して止まぬ城だ』と校閲部の今を作り上げてきた茸原と、それぞれの主人公はさまざまな思いの中に社員としての今を生きています。これは、会社員の方であればそれぞれに自らの仕事を思うのと同じです。決して彼らが特別というわけではありません。だからこそ、そこに描かれていく物語に自分に近い人を見つける楽しみがあるようにも思いました。

『景凡社校閲部の後輩、河野悦子、通称河野っちは口の中でチュッパチャプスをバリボリと嚙み砕きながら興味なさそうに言った』。

「校閲ガール」のシリーズ第二作となるこの作品では、シリーズ通しての主人公である河野悦子の同僚や先輩、そして上司に短編ごとに光が当たる物語が描かれていました。前作同様に短編冒頭の”編集メモ”や、宮木さんが原作された10コマからなる〈おまけまんが〉の収録など読者を楽しませる工夫に満ち溢れたこの作品。出版業界の裏側を垣間見ることのできるこの作品。

前作同様、ポップに彩られた表紙が作品の印象を強く印象付けていく、そんな作品でした。

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2023年12月11日

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米岡さんの話を読んで、好きになった相手から他の相手へのプロポーズの相談をされるなんて、私だったら目の前が真っ暗になってガラガラと崖が崩れ落ちる様な思いがするな、と思った。
何かを生み出す職業は大変だな。作家さんなら物語が浮かばなければ出版に繋がらないし、それは生活していけないのだから。貝塚さんが1人の作家さんを見放さずにいた事が意外だった。

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2023年11月22日

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ネタバレ

ショートストーリーなのに泣ける…!宮木あや子さんの地の文の崩し方は、違和感がなくて好きだ。キャラがとても魅力的。もっともっと読みたくなる。

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2023年01月29日

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校閲部の同僚、文芸編集者、大御所作家…校閲ガールのまわりも大変で! 日々の仕事への活力が湧く、ワーキングエンタメ第2弾。『ダ・ヴィンチ』、ウェブサイト『ダ・ヴィンチニュース』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。

あり得ないよなぁと思いながら楽しめました。

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2022年05月18日

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シリーズ第2作目。主人公を取り巻く同僚の話をメインで描かれている。それぞれがそれぞれに悩みや信念を抱えながら毎日仕事をしていて理想の人生と現実の人生に折り合いをつけながら生きていると感じた。当たり前だけど、脇役なんかいなくて、一人一人が人生の主役だと改めて思った。

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2022年03月22日

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この小説に出てくる女性たちはみんな口は悪いけどサバサバしてていいなぁ。セレモニー黒真珠、読んだんだけど全然覚えてないから、キャラリンクの喜びがなくて悲しい

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2021年06月14日

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悦子のまわりの人たちのお話。かなり前に読んだので誰だっけ?って忘れてるとこもあったけど、それでも引き込む宮木さんの小説の凄さ。

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2018年11月22日

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校閲ガールの2作目です。出版社の校閲部でお仕事をしている主人公の河野悦子。今回は1作目で登場した主人公の周りの人が順に主人公になる連作物語です。各物語で少し河野悦子が登場しますが、各物語の私は、それぞれの物語の主人公たちです。河野悦子のトークを楽しみにしている方には、少し寂しいかも。1作目を読んでおかないと、お話がつながりません。

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2018年11月04日

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ネタバレ

2018/3 1冊目(通算33冊目)。「校閲ガール」の悦子の周りにいるそれぞれの人々を主人公にした短編集。校閲ガール本編では語られなかった悦子の周りにいる人々の人物像が詳しく分かり世界観が広がっていくようで読んでいて楽しい。話でグッと来たのは、編集者の貝塚の話と校閲部の部長の話。自分が男性だからという点でもあるが、部長の話は反則だろと思いつつ切なくなってしまった。続編の「トルネード」は今手元にないが、必ず手に入れて読みたいと思う。

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2018年03月02日

Posted by ブクログ

ヒロインの回りの人たちのお話。
1冊目についてのことも書かれているのでもちろん1冊目を読む必要はあるけど、
正直 1冊目より面白いので頑張って読んでほしい!

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2018年01月24日

Posted by ブクログ

とか、なんとか言いながら続けてもう1冊w
だって、本読み友達がくれたんだもーん!w

・・・ってことで、ちーちゃん、次は「トルネード」をよろしくお願いします!www

さて、物語は続くのか、と思いきや、2冊目にして既にスピンオフ!www
いやー、びっくり、びっくりwww

これも、それなりに面白いけど、物語をもうチョイ楽しみたい気分でしたのに―!

というわけで、次は「トルネード」を楽しみに・・・ちーちゃん、重ね重ね、よろしくお願いします!ww

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2017年12月02日

Posted by ブクログ

河野の脇を固める登場人物を主に据えた外伝だ。それぞれに切れ場を残しつつトルネードにゆくのだな~。校閲の仕事をもっと知りたいとも思うが、編集全般に物語が膨らんでいくのもアリかな。

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2017年11月21日

Posted by ブクログ

こんなに面白いとは思わなかった。
テレビの原作だから本としてはダメと思ってました。
そんなの関係ないですね。
面白い物は面白い。
それだけですね。

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2017年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初に言っときます。
この作品では河野悦子は活躍しません。
でも一作目を読んだ人の目には
変わらぬ存在感で行間を満たします。

今作は彼女の周囲にいる人たちのオムニバス。
誰もがコウエツに勝るとも劣らない変わり者。

お勧めは茸原渚音校閲部長の物語。

コウエツの周りの人たちの魅力に触れたから
もう今から、コウエツが暴れまわる次回作を
早く読みたくて仕方がない。

ちなみに。
やはりコウエツには文芸班でいてほしいので
宮本さん、戻してあげてください。
そうして永遠に、彼女の切望する雑誌編集部へは
異動させないでくださいね。

だって、その方が面白いから(笑)
これをコウエツ本人の目の前で言って
激しく罵倒される自分を想像し、今、文字通り
悦に入ってる私です。

本当にこのシリーズ、掛け値無しに楽しいです!

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2017年08月22日

Posted by ブクログ

主役は河野悦子のまわりの人たち。ファッション誌編集、文芸編集、同僚の校閲など、さまざま人のさまざまな仕事観と悦子観がおもしろい。『校閲ガール』以上に出版社の仕事が見え、悦子が見える。
現実はこんなに簡単じゃないけど、不思議と元気になる。

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2017年07月17日

最新刊通知が来て驚いた。

2017年2月に購入したのに、続編の新刊通知がきて驚いた。
多分既に文庫化された1作目を購入して、2作目は単行本の電子書籍だったんだろうけど、電子書籍だと区別つかないから文庫版も単行本版もシリーズでまとめて欲しかった。
そうでなきゃ、無理にシリーズでまとめなくても良いのに。
青崎有吾の裏染天馬シリーズはそんな感じ。
既に持っているので購入できないまま、続編が薄く表紙だけ表示されているのが悲しい。
電子書籍ならではの事だし、何とか解決してもらえないものだろうか?
内容は面白かったけど、本来の主人公の話ではないので星一つマイナス。
本来ならこれはスピンオフ作品でしょ。

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2017年06月21日

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感想
したい仕事としている仕事。一緒でないことの方が多い。でも楽しい。苦手ならどうすれば良いか考える。いつのまにか追いつけないところにいる。

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2024年01月07日

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校閲ガールに登場した人物達のスピンオフ集。主人公の河野とは視点が変わるとどう見えるか、河野ははっきりとした価値観で動いていると思うが、そんな河野を周りはどう見ているかが感じられて面白い。
人によって考え方が違うこと、人の背景まで想像するのは難しいが、みんな色々あるんだと言うことを再確認できる。
単体でもそれなりに面白いが、校閲ガールに厚みをもたせるためのエクスパンションパックみたいなかんじ。

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

シリーズ二作目。

主人公である河野悦子はほとんど登場せず、彼女の周りの人物にスポットを当てた、スピンオフ的な作品集。

出版社に所属する人たちの、仕事に対する様々思いが興味深く、読んでいるとつい応援したくなってしまいます。

また、小説を通して未知の仕事に想像を巡らせる楽しさもありました。

時に、重さを感じる内容ですが、敢えて軽快さを強調しているところも、このシリーズの特徴で、未来に対して希望を失わず、前向きな気持ちになれる、そんな一冊です。

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2023年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

脇をかためる登場人物がそれぞれ一人称で語る短編集。
校閲の文章といい、作者の文体練習として書かれているような気もする

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2021年03月03日

Posted by ブクログ

ちょっとスピンオフみたいな感じで今までの登場人物がそれぞれ主役の短編集。みんないい人だし、できる。。解説が唯川恵さんなのが嬉しい。

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2020年10月23日

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ネタバレ

今回は悦子の周辺の人々がメインです。
森尾さんの話が好きです。キラキラしていた時代を直視できなくなって、今も輝く人を妬ましく思ってしまったりして。そんな気持ちがよく分かります。でも、きちんと見ていてくれる人がいる。器用に立ち回ることから、自分の意志を表現し出した森尾さんが素敵です。

貝塚さんは悦子に気持ちが向くの!?気になります!

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2020年09月19日

Posted by ブクログ

オシャカワこと前作主人公の悦子は脇役となり、他の登場人物の視点から語られる短編連作集(スピンオフ作品)。個人的には男性陣(?の人もいるが)の話がお気に入り。実はある使命感を持って仕事している貝塚に感情移入。ちょっと毛色は違うかもしれないが、今は認知されていないが、世の中のために新しいことに取り組んでいる会社や団体に投資する感覚に近い。自作も楽しみ。

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2020年05月03日

Posted by ブクログ

一作目から随分時間が経ってからよんだので、脇キャラたちをあまり覚えていなかったのだけど、面白かった。部長の話が一番インパクトあったけど、黒真珠の木崎がでてきて驚いた。短いこの感想にもいっぱい赤が入りそうだな、と思った。

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2020年04月24日

Posted by ブクログ

2作目。もちろん、TVドラマのネタ元でもあります。いつも花火会場の真ん中にいる河野悦子の周辺にいる人の、イイお話といったところ。

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2018年08月01日

Posted by ブクログ

「校閲ガール」なのに河野悦子が主役じゃないなんて…
脇役として出てくる彼女は、やっぱりいい味出していて、キレッキレだった。口は悪いけど、彼女の言葉は裏が無いと言うか、嘘がないと言うのか、聞いていて小気味が良い。
最後のおじさん二人の話は、ちょっとダルかった。
次作はもちろん主役で戻って来るのだろうから、期待したい。

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2018年06月27日

Posted by ブクログ

前作の主人公・河野悦子が本作では完全に脇役にまわり、たま〜に出てくるだけの人。しかしそのキャラはやはり強烈で、オシャカワ悦子をいくらでも見たくなる。

本作の5話+番外編の主人公となっているのは、悦子の同期や先輩や上司。寝そうになった話もあるけれど、それは単に私がお酒を飲みながら読んでいたせいなのかも。悦子がまくしたてるファッションの薀蓄は勢いありすぎで楽しい。校閲部の良さが伝わってくる続編でした。

「かたくなる」を人によって変えればという話と、女はなぜ別れた男に友達申請するのかというところ、笑ってしもたがな。

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2017年07月14日

Posted by ブクログ

テレビの事を忘れて読む方が頭が混乱しません!でもテレビでも見たくなる、悦子を取り巻く人たちの魅力全開の1冊でした。

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2017年07月07日

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