【感想・ネタバレ】雨の塔のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年06月16日

もう何周したかわからない程読んでます。雨の季節になると開きたくなる世界。閉じてて潔癖で痛々しくて儚くて、大好き。雨の降る、美しい小説でした。
心のなかに、さくらしかいなかった矢咲、母親しかいなかった小津、お互いしかいなかった三島と都岡、4人の関係が交差していき、仲良くなったり嫉妬したり壊れたり愛した...続きを読むり。
逃げてきたり捨てられたりした彼女たちには、いつかはなくて今しかないから、余計に閉じていって相手しか見えなくなるのかも。
小津は一足先に世界から消えたけど、矢咲と三島と都岡は岬の学園を出てどう生きていくのかな。特に三島…後ろ盾が無い人は三島だけだから、1番強くならないといけないのが彼女な気がします。使われるにしても。
4人を取り巻くアイテムも好き…煙草は吸わないけど、特に彼女たちが食べてるものが食べたくなります。明日シュークリーム買ってこよう。。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年10月14日

2009年の初読以来。

はじめて読んだ宮木作品が本作で、わたしにとって、シリアス宮木さんと言えば雨の塔。
もう少女とは言えない10代終盤から20代前半くらいの大人女子、の、一部というか半数というか……が、強烈に憧れるだろう少女趣味な小道具群、
特に甘いものに没頭出来ない自分を感じて
すっかり大人に...続きを読むなってしまった……とちょっとしょんぼりしたのはまあ前半(?)くらい。

大すきな作品だと記憶していたけれど、記録を辿ったら意外と三つ星で、だから今回、もしかしたら初読時よりも多くのものをがっちりとキャッチ出来たような気までする。
表層にやられない分、芯まで手を突っ込んだ感じ。というか昔は表層だけに耽溺したかった、らしい。

空気感がものすごくすき。
お人形みたいな、いちばん有機体じゃないと思える、人間離れした三島がすき。感覚がすっきりする。
逆に矢咲は物凄く人間らしいなあと思う。肯定と否定が、赦しと自責が入り混じる。読み手まで人間だ……。

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購入済み

ラプンツェルの塔

mi 2020年09月13日

雨の塔を見上げた矢咲は
その小さな窓から
救いの髪が降りてくるのを願った。

窓から見下ろした小津は
垂らす事の出来ない
うなじで切り揃えられた髪の毛で
あがっておいでとただ願うのみ。

妄想を最大に働かせると
もうここで彼女達の命運は決まっていたように思える。

小津はもう限界だった。

母に捨て...続きを読むられた時。
鳴く事を知らない鳥は
骸となって鳥籠に横たわった。

父に捨てられた時。
鳴けない鳥は悲しみと共に
籠の底に切り捨てられ動かなくなった。

そして

矢咲を失う時。
鳴く事を知ってしまった鳥はもう
鳥籠には帰れない。

海を選んだのは
海流に乗って潮風に運ばれて
母のそばに矢咲のそばにいけるかもしれないなんて
微かな希望もあったのかもしれない。
それが不可能なのは
頭の良い彼女なら分かっていただろう。

一度求められる事を知ったら
もう知らない頃には戻れない。

矢咲は?
きっと彼女はもっと少年的だった。
だから追いかけられなかった。

黒川さくらから逃げて
背負いきれないものを拭い去るように
アルカトラズへたどり着き、
もう一度恋をした。
さくらとは似ても似つかない少女に。
皮肉にも小津の元を離れる事になって
初めて「今」ではない「未来」を
真剣に考えたんだろう。
だからこその去り際の明るさ、そっけなさ。
彼女は監獄を出て自分の人生を歩み、
小津と共に生きる道を
見つけられるという希望が見えたのだと思う。 
矢咲が手を握ったらきっと
小津はその手を握り返すから。

三島は最後都岡に救われ
そしていずれ来る別れを思い髪を切る決意をする。
うなじに切り揃えられた黒髪と
さくらの面影を宿す顔で
彼女はその後何を望むのだろうか。

少女4人の視点から綴られる物語は
とてもとても耽美なもので
私にとって大切な一冊となりました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年04月02日

資産家の娘だけが入学できる全寮制の女子大。
衣食住全てがそろっているが、唯一手に入らないのは
学校の外の情報と自由。

過去に同級生と心中未遂をした 矢咲
著名なデザイナーを母に持つ  小津
母親のいない         都岡
妾の娘として生まれた     三島

裕福な家の生まれでも訳アリの4人は...続きを読む
お互いに引かれあい、嫉妬、執着が
それぞれの心を蝕んでいく。

バナナのマフィン、大量のセブンスター、
毒々しい色合いのグミベア、舶来煙草のロスマンズ、
吸殻が積もるシャコ貝、それから髪から香る甘い桃の匂い

女性ならこれだけで誰でも心惹かれると思う物
けれど、いちばん欲しいものは無い。
密封されたタッパーのような世界。

4人の少女は、もう少女とは呼べない19歳。
女性と少女の危うい狭間

気になる→好き→触れる→絶望
4人は互いに、繊細で触れたらすぐに脆くて崩れる
破滅が待っているのを分かっているが
でも、どうしようもなく惹かれる

生きている3人は、自由を得て
強く生きてほしいな。

一番感情移入していた、小津の最後。
あれは、矢咲はずるいよ
ずるすぎる
矢咲は、小津といたら過去の過ちを繰り返すのを
知っていて最後はああなるしかなかったかも

いつか、は、ない
私たちには、今、しかない。


目次

この世の果て
桜の海
深夜の月
浅葱の鳥
歌のつばさ
夕日の丘
いつかのこと
サルヴェイジの丘
終息の断崖
雨の塔

解説 吉川トリコ

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Posted by ブクログ 2013年11月24日

稀に見る読み心地の良い本でした。
序盤を少し読んだだけで、ああ、こういう雰囲気凄く好き!と思えました。
表紙もセンス良いですよね。きめ細やかな全てにときめける1冊。

4人の少女の中で、一番思い入れが強かったのは小津でした。
一番不幸せだと思われる彼女が、私には一番羨ましかったです。
絶望して、諦観...続きを読むして、滅亡する…そう云うのにきっと、憧れがあるのです。
矢咲を最も蝕ませる存在だったかもしれないけれど、
少女って元々そう云った毒の花だと私は思います。
矢咲って、この後どうなるのかな…というか、真意も気になりました。
本当に身投げしてしまった事を知らずに、手紙を待っているのか、
それとも何処かで彼女の破滅を察しているのかしら…。
一度浮世から逃げるように、隠れるように、ラプンツェルの塔に籠って、
そして塔から出て現実は続いていく…
何かその方がよっぽど残酷な気がして。
だから塔から身を投げて幕を引いた彼女が、一番羨ましいです。

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Posted by ブクログ 2013年05月05日

宮木あや子嬢が好き過ぎて。

桜庭一樹ちゃんの勢いも大好きだけれど、それとは違う痺れるような苦しさが堪らず。

心中未遂の矢咲、母親に捨てられた小津、妾腹の娘の三島、母親のいない都岡。

何の心配もなく浸れる嬉しさ。
苦しくて美しいものが好きな自分に相変わらず驚く。

で、マフィン焼きたくなる。

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Posted by ブクログ 2016年08月15日

友達に耽美系の本ない?って聞いたら貸してくれた本
久しぶりにドストライクすぎてつらい…!

常々可愛い女の子たちを可愛いものがいっぱいの部屋に閉じ込めたい、って思ってたから、世界観が本当にツボで幸せ
少女小説ってこんなにも素敵なんですね

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Posted by ブクログ 2022年01月07日

柚木麻子さん、角田光代さんあたりが好きな方は好きだと思う。これも一種のガールミーツガールになるのかな?ほぼガールしか出てこないしな、、。

設定がしっかりしてるけど、その説明は少なくて。彼女たちの世界の狭さが表れているのかもしれない。
バナナマフィン食べたい。

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Posted by ブクログ 2016年10月09日

ずっと読みたい本リストに載っていたのですが、やっと読めました。
資産家の娘だけが入れる、岬の学校。
学生証をかざせば、キャッシュレスでブランドものからスイーツまで何でも手に入る。手に入らないのは、情報と自由だけ。読ませる設定で、独自の世界観を描いているのが、さすがです。

耽美な世界に溜息がでそうに...続きを読むなりながら、それでいてあまりに閉鎖的な世界に息を詰めながら読み切りました。
宮木さんの本はいろいろと読んできましたが、その中でもこの作品の個性は特に強いですね。リアリティがどうとか、そんなの関係なしに、引き込まれます。
この少女たちの年齢特有の潔癖さとか、視野の狭さとか、美しさとか・・・なんでこうも如実に描けるんでしょう。

当たり前ですが、私にもこんな年齢の頃があって、こんなに美しい世界ではないものの、女子校に通っていたから感じる似たようなにおいみたいなものがありました。
あの頃は、生きにくかったなぁ。
大人になればもっと楽になることもあると今ならわかるけど、当時は常に刹那的で余裕がなく感じていた気がします。

ガラスの結晶に閉じ込めたかのような、この美しくも儚い世界は、今にも壊れそうな危うさを孕んで人を魅了しますね。
既読ですが、再び太陽の庭を読みたくなってしまった。
それにしても、宮木さんは一体なんて世界を作り上げるんだろう。雨の日に読んだせいか、なかなか現実に戻ってこれなかったです。

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Posted by ブクログ 2016年03月23日

宮木さんの日本語が好き。 あえかな とか初めて現代小説で見かけたのではないだろうか。綺麗で、柔らかで、的確で。すごいなぁ。
隔絶された大学に住まう、訳ありで裕福な四人の少女たちがたおやかに惹かれあい傷つけあうお話。
地の文で気になったのは他者の存在感。確かに学校の在り方として人との接触を極力減らすよ...続きを読むうになっているんだろうなぁ。と読める描写をしているのだけど、それでも不自然なほど他人が細かく描かれない。興味のない人間はいないと同じ、というある意味当然な感覚なんだけど、その中に気遣いと残酷さと自己愛がない交ぜになったような歪みを感じて、なんだか少し怖い。
愛しいから近づかれたくないみたいな相反する描写がやっぱり巧いなぁ。震えるね。
軽やかに逃げ出せた子、誰からも選ばれなかった子、何も知らず弱く幼い子、どこまでも優しい子。最後に思いを馳せるのは誰ですか。

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Posted by ブクログ 2014年11月08日

それぞれ事情がある4人の美しい少女。
人里離れた岬にある全寮制の女子校で出会い‥
端正な文章で淡々と描かれるムードのある世界です。

大変な資産家の娘だけが入ることの出来る特殊な学校。
学生証をかざすだけで、広大な敷地内にあるテーマパークのような店でブランド物の洋服も流行のスイーツも手に入れられるが...続きを読む、出て行くことは出来ず、新聞もテレビもない。
自由と情報はないのです。
卒業すれば、どこの大学の卒業証書も手に入れられるという。
提携している高校では「島流し」と称されていました。

財閥の愛人の娘・三島敦子は、小柄で長い黒髪。
愛人の娘の中では早くから三島翁に認知され、可愛がられてきたが、学校はここになった。
都岡(つおか)百合子は母を知らない。母は名家の娘だったらしく、めったに会うこともない父は外国人。都岡はすらりとした西洋の人形のような外見だ。
やはり資産家の娘だが、三島ほどではなく、都岡をそばにおきたがる三島に気に入られている限り続く関係だった。

ひと気の少ない海沿いの寮に、新入りが入ってくる。
男の子のように短い髪の矢咲(やざき)実。
クラスメートだった黒川財閥の娘さくらと心中未遂を起こし、周囲の視線から逃れるようにここに来た。
少し早く来ていた小津ひまわりは、母が中国人のデザイナーで、リルファンという名も持つ。
少女の頃には人気モデルだったが、母は娘を一時的に利用しただけで本当の関心も愛情もなかった。

閉鎖された空間で、可愛いもの綺麗なものに囲まれつつ、物憂げに日々を過ごす娘達。
都岡はモデルだったリルファンのことを知っていた。
矢咲は、さくらに似ている三島に惹かれ始める‥
互いに少しずつ触れ合い、興味を抱き、人間関係が交差していきます。
そのはかなさ、ほんのひとときの熱さ、動きの取れない切なさ。
嫉妬も愛情も感じるけれど、どう生きたらいいかをまだ知らない脆さ。

大学1年にしては無抵抗で幼い気もするけれど‥
もともと孤独がちな育ち方もあり、こんな場所に入れられてしまったら気力も衰えるだろうか。
しかし、こんな非現実的な4年間を過ごして、家が使う駒としてであっても、役に立つ大人になれるのかな?
現実味はあまりないのですが、さらさら綴られる物語に酔いしれていたくなります。

恩田陸の作品や、萩尾望都の作品を思い出しますね。
もうあれは古典?
宮木あや子が書くと、こうなるのですね。
こうなる必然性はないのではと思う結末も、影響を受けた作品の雰囲気とモチーフの変形という観点からすると、わかるような気もするのです。

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Posted by ブクログ 2014年09月05日

この世の果てにある岬の学園。最新のファッションも、パティシエのスイーツも、何でも手に入るが情報は遮断された、豪奢な島流し。様々な事情を抱えた資産家の令嬢たち。

グミベア。焼きたてのバナナマフィン。パフスリーブのベビードール。イチゴの指輪。桃の香りのシャンプー。ジンジャースパイス入りの甘い紅茶。シャ...続きを読むコ貝の灰皿。

同性と心中未遂を起こした矢咲、母に捨てられた小津、妾腹の子 三島、三島に捕らわれている都岡。

外界と隔離されたラプンツェルの塔で、独占欲と満たされない想いの行き着く先は…。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年10月24日

甘酸っぱいラズベリー、もしくは蛇苺。
甘く、切なく、どろどろとしていて
けれど癖になる。それが体に毒だとわかっていても。

この人の描く女性は、人を惹きつけるのが本当に上手い。
完璧でないからこそ惹かれる、
咽せかえるような「女」と孤独。

マフィン、苺の指輪、空の写真。
桃の香りとシャコ貝。
女の...続きを読む子の大好きなものは溢れているのに、本当に欲しいものだけ手に入らない。

**

我侭な三島は自分に似ていて、ずっと嫌いだったけど
最後の最後は心底ほっとした。
少しずつ、前に進め。がんばれ。

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Posted by ブクログ 2013年06月04日

傷付くことを恐れながらも、互いを求めずにはいられない少女達の物語。日常も、非日常も淡々と描かれる塔の仲が読みどころ。別れの喪失感と再開の希望を詰め込んだ終章がまた淡々としていてよい。(思いをそっと仕舞い込んだ、胸の奥の小箱)

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Posted by ブクログ 2013年01月17日

四人の少女たちの悲しくて切ない物語。
閉ざされた場所に閉じ込められ、希望という光すら差し込まない場所で彼女たちの織りなす物語は繊細で脆い。

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Posted by ブクログ 2012年11月07日

宮木さんの小説を読むたびに、登場する女性たちにサボテンの姿を重ね合わせてしまいます。乾いた土地で逞しく生き、棘に身を包み気安く触れられる事を拒み、時に美しく花を咲かせる。放っておいても問題なさそうに見えて、実はちゃんと水をあげないと枯れてしまうし、あげすぎても駄目になってしまう。そんな、強いようで繊...続きを読む細で、クールに見えて熱い心の女性たち。これが宮木作品の大きな魅力のひとつであり、それは本作でも遺憾無く発揮されていると思います。そういえば、サボテンの花言葉には「燃える心」や「秘めた情熱」などがありますね。

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Posted by ブクログ 2012年10月31日

外界から隔絶された世界で暮らす美しい少女たち、と言う非現実的な設定からして魅力的。設定だけでなくストーリーも期待を裏切らず、本を読んでいる間は至福でした。

表紙のイラストの影響もあって、宝石箱に大切に仕舞われる少女を連想しました。箱の中は綺麗で満たされているけれど、息詰まるような不自由さがある。
...続きを読むメインとなる4人の少女それぞれに翳りを帯びた背景があり、少女たちは思い悩む。
けれど、その情景はひたすら美しく、恍惚とする。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年10月29日

資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大に「島流し」された女の子4人のお話。
どこにもいけないような閉塞感がつきまとう世界観で、
読んでると息が詰まるのに、切なくてうつくしい。

女の子同士の恋愛って漫画では読んだことあるけど、
小説で読んだのは初めてかも。
BLはいっぱい読んだけどな…。
女の子同士の...続きを読む恋がこんなに秘密めいていて、
濃密で儚くて美しいなんて知らなかった。
宮木先生の書き方もあるのかもだけど。
ガラス細工に触れるように、そうっと女の子たちの世界をのぞいていた感覚です。
この繊細な空気感、本当に好きだわ。

小津がどうなったのか知らないまま寮を出ていった矢咲がどうなったのかが気になるよ…。
二度も好きな子亡くすなんて切なすぎる。

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Posted by ブクログ 2012年10月01日

なんでしょう?
この物憂い閉塞感に
安らぎを覚えるのは・・
少女と女性の境に有る
絶望やしたたかさが
切ない。
ちょっと説得力のない箇所もあった
けど、全体に好み。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月11日

自由なようでありながら外界から完全に隔絶された舞台設定のせいか終始物語に息苦しさのようなものを感じながら読んだ。又、私の読解力の無さもあるだろうが、4人がなんとなく似たような闇(親との関係など)を抱えているせいか各々のイメージが掴みにくく、読んでいて今誰の視点で話が進んでいるのかわからなくなる場面が...続きを読む多々あった。架空の世界より現実世界の中でこの4人の感情を描いた方がより読者の心に届いたような気がする。

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Posted by ブクログ 2020年10月19日

んー?
鳩山郁子さんつながりで辿り着いたんだけど、んー?
耽美・・・だけどなんか物足りない。
設定はステキなんだけど、大学生にもなったら自分で何とかして欲しいって思ってしまう。

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Posted by ブクログ 2019年03月09日

ひとつひとつの設定、小物、食べ物にときめく。
なにもかもが現実離れしてるのに、
どこか惹き付けられる不思議なお話だった。
みんな病的に痛くて美しい。

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Posted by ブクログ 2017年03月29日

少女といえど女性は女性で、その心理は男である僕には難しいと感じました。
あらすじ(背表紙より)
その岬には資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大があった。衣服と食べ物は好きなだけ手に入るが、情報と自由は与えられない。そんな陸の孤島で暮らす4人の少女―高校で同性と心中未遂を起こした矢咲、母親に捨てられた...続きを読む小津、妾腹の子である三島、母親のいない都岡。孤独な魂は互いに惹かれあい、嫉妬と執着がそれぞれの運命を狂わせてゆく。胸苦しいほど切なく繊細な、少女たちの物語。

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Posted by ブクログ 2016年06月25日

岬にある全寮制の女子大に入学した4人の少女たち。そこでは資産家の訳ありの娘たちが生活していて、授業に出るのも出ないのも自由、ダウンタウンと呼ばれるエリアにある店で日用品も好きなだけ手に入るが、家族からの電話や宅配便はチェックされ、外の世界からは孤立している。そんな鳥籠の中のような環境で、 惹かれあい...続きを読む、嫉妬し、少しずつ病んでいく少女たち。濃密で綺麗な文章は堪能できたけど、私にはちょっと少女趣味的な感じがして合わなかった。小道具はお洒落だし、退廃的で耽美な世界が好きな人には楽しめるかと思われます。

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Posted by ブクログ 2016年05月13日

2016年、18冊目はR-18文学賞のタイトルホルダー、宮木あや子!

岬の女子大は全寮制。ソコに集まるのは、少々ワケありの資産家の令嬢。そして、今年、入学した新入生の四人も……。

メイン・キャストの四人、それぞれの設定、少しずつわかってくることは悪くなかった。一方、全体的に(特にクライマックス&...続きを読むオチ)は好みとは少し違った。それでも、この限定世界の空気感は名作(個人的に)『花宵道中』に通じるモノを感じた。

オッサン向けでないのは、百も承知。ただし、耽美派女子向けと思っていると、足元掬われるかもしれません。

そして、次なる(?)、『太陽の庭』がソコには控えているのであった。

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Posted by ブクログ 2016年01月13日

耽美的かつ繊細で濃厚な文章に惹きつけられました。それはある種、純文学のような雰囲気もありました。けれども、百合が嫌いな私にはどうしても受け付けない部分がありました。また、これは私が重苦しい小説が好きなのもあると思いますが、ページ数から想像していた通り設定の割に浅く感じました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年06月24日

空の上をもとめて、地球の描く輪郭に向かって透明な球を投げ上げる。なんとか最高点が最外側まで届いても、その軌跡は地球の正円とちがってひどく急で、二つの焦点どうしが離れた楕円にしかならない。幾度も幾度も、丹念に投げ上げ空の上ばかり見つめすぎて、この世界はよりいっそう閉ざされていってしまった。塔の中に閉じ...続きを読む込められた四人の少女たちの営みには、そのような、みずからの執念でみずからを追い込んでいくような、世界が滅びても同じ動きをし続けるまばたきしないロボットのような、滑らかでぎこちない一心不乱さを感じる。
矢咲のように、都岡のように、塔を出て行くことはけっきょくできるのだ。それまでと方向をたがえたとき、透明な球は空にひびを入れる。ひびの外にある当たり前の日々のことは、この物語では語られない。語る価値を持たない。塔でみずからを完結させた小津だけが、塔の中で終わることを許される。

閉ざされた世界をつくることは、作家にとって、きっとオルゴール細工みたいなものなのじゃないかしら、と想像する。そのできばえは飛翔よりもむしろ緻密さに重きを置かれるように感じる。

ーーー

”いつか、は、ない。
私たちには、今、しかない。”

このような切迫感は、まだ私にものこっている。

ーーー

矢咲は、本当に追いかけるべきだった。
過ちで喪った側か、引き留められずいってしまった側か、自分に近いのはどちらだろう。渾然となって舌の上が苦い。

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Posted by ブクログ 2014年06月08日

良家の子女が入学する「大学」。
その大学を4年間無事に過ごし卒業すれば、日本のどこの大学の卒業資格も手に入るという。
その閉ざされた世界で4年間をただ無為に過ごす4人の女の子。
うーん、ちょっと精神が病んできそうだわ。

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Posted by ブクログ 2014年06月04日

エロスなところが、それはもう繊細で上品で美しく洗練された描写で目ん玉が飛び出るかと思った。今世紀一番好きな文章にノミネート。
あとは、何となく「ふーんそうかそうか」だった。設定がぶっ飛んでいたから?今のジャパンに、こんな寮に子どもをホイホイ預けられるような人いるのかしら・・・。

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Posted by ブクログ 2014年02月09日

陸の孤島にある全寮制女子大。そこで暮らす4人のワケアリ少女たち。と書くと、ミステリ小説のようだが、そうではない。
集うのは孤独な魂たち。
欠落を埋めようと嫉妬と執着を募らせる。
耽美ではないはずなのに、どこか耽美で退廃的な雰囲気を漂わせる、そんな物語だった。

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Posted by ブクログ 2013年05月18日

矢咲 過去に同性と心中未遂を起こしている
小津 母に捨てられた
三島 大財閥の翁の妾腹の子
都岡 母親がいない。「自称・三島の奴隷」
それぞれの事情により「島流し」され岬の学校へやってきた四人の少女達

岬の学校は資産家の娘だけが入れる全寮制女子大。
たいていのものは難なく手に入るが、その代わりに情...続きを読む報と自由は無い。

閉鎖的な場所で、惹かれ合い嫉妬を繰り返した四人の少女

生まれも育ちも特別な少女達の淡いようで激しい想いと嫉妬の物語

退廃的なまでに日々を無為に過ごす少女達が、しだいに嫉妬が激しくなり互いに傷つけ合い苦しんでゆく。

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