宮木あや子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中田永一(乙一)の作品が収録されていること、そして本にまつわる話のアンソロジーということで購入。
しかし、朱野帰子「初めて本をつくるあなたがすべきこと」と沢木まひろ「時田風音の受難」以外はすべて『ダ・ヴィンチ』に掲載されたものだった。
『ダ・ヴィンチ』に掲載される作品は結構クセがあるので苦手だ。
案の定、この短編集も特徴的というか・・・。
中田永一「メアリー・スーを殺して」
おもしろかった。しかし、終盤にかけておもしろさが加速していくような他の乙一の作品と比べると、ややしりすぼみしている。
あと、主人公の内面の話だと思ってたら外に向き始めたことにもやや違和感があった。
「メアリー・スー」と -
Posted by ブクログ
ネタバレこわいこわいこわいこわいこわ……。
登場人物が全員狂っているか壊れているか変態かだった。
耽美小説として良いのかな……と感じるような、狂った美しい世界ではあったけれど、とにかくこわい。
「コンクパール」
モノしか愛せない女と女の話。
宮木あや子の世界によく出てくる謎の金持ち一族“黒川家”登場。
その元を辿ると『太陽の庭』に行きつくのだが詳細を忘れた。
「春眠」
途中までは、女教師と男子高校生の禁断の恋……的なムードだったのが、一気に変態教師の恐怖の物語に。
中村は、主人公の高校時代の隠し撮りをどうやって撮ったのだろう。
彼女は女子校で、中村の教え子ではないようだったし。
「光あふれる」
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購入済み
独特の世界
同じ著者の「校閲ガール」とはまるっきり作風が違う。この著者の作品一覧をみるとこちらの作風の方が多い。
繊細で微妙な語り口はそれなりに良いが、私の好みには合わなかった。