宮木あや子のレビュー一覧
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ネタバレ6編からなる、連作短編集。
29歳なのに、42歳くらいに見える笹島、物腰や動作がすばらしく美しい。
21歳なのに、35歳くらいにしか見えない、老け具合と落ち着き具合が評価されている妹尾。
年相応だけど、異常なくらい喪服の似合う木崎。
この3人を中心に物語は展開していく。
人のお葬式が絡んでくるので、暗くなりがちな話題なのに、登場人物の人間性の良さで、お互いに助けられて、前を向いていくところがさっぱりとした読後感になりました。
セレモニー黒真珠という名前や本の装丁が素敵なのも、イメージをとっても素敵に上げてます。
ただ、社長がやっぱり老け顔で、「干からびたマンドラゴラ」みたい・・・ってどんな顔 -
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タイトル通り、本にまつわる短編のアンソロジー。
中田永一の作品が読みたかったのと、他の作家が著作を読んだことのない名前ばかりだったので、新規開拓のため読みました。
表紙のイラストを見るに若い読者がターゲットかと思いましたが、話のキーとなる本は二次創作の同人誌から戦争に関わるものや官能小説まであり、全体として不思議な一冊。
お目当ての中田永一「メアリー・スーを殺して」に関しては、メアリースーという言葉は知っていましたので、オタク趣味で中高生の時分そういった部活に所属こそしなかったものの周囲に部員の友人がたくさんいた自分としては、なんかもう胃が痛かったです。創作活動は簡単なことじゃないぞという内容 -
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本をテーマとしたアンソロジー。
それぞれ「本」「読書」に対するアプローチが様々なので、飽きずに楽しんで読みました。
中田永一「メアリー・スーを殺して」は、オタク趣味の少女が二次創作小説を書くようになるが、いわゆる『メアリー・スー』(ファンが二次創作の中に登場させた自己投影したキャラクターのこと)に悩まされ・・・という話。
小説を書くことで現実と向き合った結果、小説から離れてしまった少女が、世界を広げていったその先でまた小説と出会うという、本好きにはたまらない素敵なお話でした。
小路幸也「ラバーズ・ブック」はノスタルジックな雰囲気が印象的。
この世界観でもっと続きを読んでみたい。
宮下奈 -
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ネタバレ空の上をもとめて、地球の描く輪郭に向かって透明な球を投げ上げる。なんとか最高点が最外側まで届いても、その軌跡は地球の正円とちがってひどく急で、二つの焦点どうしが離れた楕円にしかならない。幾度も幾度も、丹念に投げ上げ空の上ばかり見つめすぎて、この世界はよりいっそう閉ざされていってしまった。塔の中に閉じ込められた四人の少女たちの営みには、そのような、みずからの執念でみずからを追い込んでいくような、世界が滅びても同じ動きをし続けるまばたきしないロボットのような、滑らかでぎこちない一心不乱さを感じる。
矢咲のように、都岡のように、塔を出て行くことはけっきょくできるのだ。それまでと方向をたがえたとき、透 -
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ネタバレ電車とか飲食店とかで、隣り合った人の会話がなにげに聞こえてくるときがあります。とくに興味がなくとも、しばらくは聞いていて気にしているのですが、やがて関心をうしなって、ただの音として頭が認識してくる、ということは、わりあいだれでもある経験ではないかと思います。
この物語も、そんな感じで・・・
あけすけというよりもロコツにシモな話は、ドギツいので引きつつも最初は面白く読んでいけるのですが、正直こういうベクトルの人生ではないので、どうもよくわからない感覚だなーと興味が薄まっていくという感で・・・
シモな話だけではなく、彼女たちの葛藤や悩みも描かれていて、ソレだけではない話であるのは確かなのですが、そ -
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ネタバレ同じ作者の「野良女」がはっちゃけてて面白かったので購入。
一般般庶民にはその存在を秘匿されているが、政財界からは神と崇められる「永代院」一族の滅びが幻想的に描かれている。
登場人物の名前や設定から想像するに、古事記や源氏物語など、古今のいろいろなお話がモチーフになっていそう。
ストーリーは永代院の人間の視点で描かれる数章と、彼ら一族が何者なのか探る週刊誌記者目線の章とに大きく分かれている。
前者の世界観は美しく残酷なおとぎ話チックだが、後者の世界は一転して世相を反映したサスペンスタッチ。あまりにも世界観が違うことに少し違和感を覚えてしまった。
難しいテーマなだけに、料理の仕方次第ではもうち -
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ネタバレ「野良女」というタイトルもインパクトがありますが、中身も相当なもの。同性だけに見せる女の素顔が満載!下ネタも大量に飛び交うので女性に夢見ている男性が読んだら幻滅してしまいそう(笑)
私はゲラゲラ笑いながら(時にはホロリと胸を切なくさせながら)読みました。
恋や仕事に悩むアラサー女子5人。恋人いない歴が2年で自分の股に苔が生えつつあるのを悩む鑓水、オジン社長を彼氏に持つ「オジョー」の朝日、遠距離恋愛に翻弄される壷井、DV男にハマってぬけだせない桶川、独身者を演じる既婚者と不倫をしている横山。それぞれ恋や仕事で悩み苦しみ生きて行く。自分がアラサ―になった時どのように感じるかはまたその時にならないと