宮木あや子のレビュー一覧

  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    ヨーグルトの菌は話す。
    ヨーグルトをつくる大手の会社に就職したばかりの主人公。その仕事と趣味。親世代の古い考えにうんざりしたり都会のキラキラに圧倒されたり。
    ヨーグルトが作られていく詳しい話は面白かった。主人公がのめり込んでいく小説にはそこまではまらなかった。
    とにかく盛りだくさんの話だった。

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    2024年03月24日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    明治ブルガリアヨーグルトを食す私としては読んでおきましょうと手に取ったものの…
    由寿ちゃんが会社で奮闘する話だけで私は良かった。
    ブルガリアとヨーグルトの歴史がファンタジー小説タッチで並行するし、乳酸菌が話し出すし。
    ごめんなさい、私には読むのに苦心しました。
    好きな人は好きだと思います。

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    2024年03月09日
  • 百合小説コレクション wiz

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    ――

     アメリカの俳優ニック・オファーマンが出演作品について、「なぜ同性愛者の物語にする必要があったのか?」と訊かれて「そういうくだらない質問するやつがいるからだ」って言い返したというニュースを気に入ってたんだけれど消えてる…フェイクだったのかな?

     久々に百合アンソロジーなどを。百合でなきゃ得られない養分が…とかってわけではないけれど、やはりなんというか、この関係性じゃないと生まれない痛み、のようなものがある。でもそれって普通の恋愛小説と何が違うの? と思うことも。純度の問題なのだろうか? LGBTQに配慮も忖度もしないオレのような者が、しかしなぁ。
     全8編。特に気に入った(そして気に入らなかった)ものだけを掻い摘んで…と思ったけれど毎度、ほとんど全部。それだけ良作揃いではあるのだけれど、残念な部分もあります。

            ****

     選挙に行きたくない家のソファーで食べて寝て映画観たい/斜線堂有紀
     普通に考えて頭がこれって失敗でしょう。1編読んで一旦お腹いっぱいになっちゃうよぉ←
     やっぱりストーリーテラーとして飛び抜けているなぁと思う。面白いんだよなぁ…選挙を切り口に、これくらいの世代なら誰もが持っている素材をこんなふうに料理できる小説家はこの世代にはなかなか居ないでしょう。斜線堂全肯定botになりそう。嘘です。


     エリアンタス・ロバートソン/宮木あや子
     なんとも純度の高い百合小説だなぁ、と思ったらとても書き慣れてらっしゃるようで。流石だな、と思いました。こういう、自分の作品群の中に確固たる百合枠、みたいのを持っているひとが書くキャラクタはいいなぁ、と楽しく読んだ。


     嘘つき姫/坂崎かおる
     斜線堂が書いたのが日常の中の地獄なら、やはり戦争という真物の地獄の中での百合もまた、映えるもので。次に出てくる南木義隆が「ソ連百合」で名を馳せたように、大戦中を舞台にした百合小説は十指に余るだろう。
     どうしても写実的になりがちな戦争ものでありながら、物語的な細工が全体に光るこれも良作。個人的に、おすすめの百合作品が萩尾望都『半神』で同い年、というのもまた痺れた…謎の嬉しさったら。


     魔術師の恋その他の物語/南木義隆
     エンタメばくはつ、という感じ。「月と怪物」、『蝶と帝国』など、重厚な作風のイメージが強くあったのだけれどこれはもう、逆のベクトルに突き抜けていてとっても面白かったです。中編程度の頁数の間、ずっとワクワクしていた。嬉しい。


     運命/深緑野分
     これだけはマイナス評価。
     こういう、小説家を志す思春期の少年少女が必修で書きました、みたいな物語を直木賞候補になるような作家さんに書かせてちゃいけない。もっとあるやろ、というのが正直なところである。残念。

            ****

     ところで小説、漫画を問わず若いひとたちの作品を読んでいると、いまの世の中ほんとに何でバズるか解らないからペンネームだけはまじでちゃんとつけておきなさい、と思う。まじで。

     粒ぞろいのアソート。☆3.4

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    2024年03月08日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    なかなかみなさんの⭐︎評価がのびませんね。
    お仕事小説だけなら、私は結構面白く読めだんだけどな。汗
    世界史が絡むとやはり少し読みにくくなっちゃうのかな。

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    2024年03月05日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    とりあえず、タイトルに息子が大受け。

    乳酸菌の擬人化って。
    推しごとには詳しくないけれど、熱量に押される。
    カタカナ苦手なんで多分かなり読み飛ばしてるけど、
    知らなかったブルガリア史や、
    ブルガリアヨーグルトの歴史にも触れる事が出来て、
    得した気分。
    まろたん、食べたい。

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    2024年03月02日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    タイトルに惹かれて読んだ本。
    頻繁に明治のヨーグルトを食べていることもあり、読書アンテナに引っかかりました。

    序盤中盤となかなか面白いと思ったのですが、終わり方が残念。
    ぬるっと何も起こらずに終わるので不完全燃焼感あり。

    ヨーグルトうんちくはいくつか収集できたので、その点はマル。

    東京在住の地方出身者って、色々思うところありますよね。
    かくいう私も東京在住地方出身者なわけですが、今は上手く擬態できちゃってるのではないかという自己評価です。

    どっちが良いとか悪いとか上とか下とかはもちろんないですが、いずれにせよ、理由のない風習や価値観に誰かの人生が妨害されるのはこの世の中で最悪なことのひとつだと思います。

    そのあたりに折り合いをつけて成長していく主人公が上手く描かれていますので、ヨーグルトに興味がなくとも、境遇が近い方は読んでみても面白いかもしれません。

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    2024年02月18日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    ネタバレ

    タイトルからしてヨーグルトの話とは思ってましたが、まさかの菌のオリジナル創作小説をpixivで書いてるとは斜め上過ぎてビックリでした。
    ドラマ化するとは知ってましたが、これどうやって映像化するんだろう…

    お仕事小説だと思ってましたが、ちょっとクセ強過ぎて中々ついていけませんでした。

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    2024年01月23日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    感想
    したい仕事としている仕事。一緒でないことの方が多い。でも楽しい。苦手ならどうすれば良いか考える。いつのまにか追いつけないところにいる。

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    2024年01月07日
  • 春狂い

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    美しさは色んな物を内包してるんだなあと思った。
    美しくないゴミみたいな男達が少女を傷物にする描写が相当気持ち悪かった。異端になる事でしか生きられない卯月ちゃんが悲しい。卯月ちゃんとY少年と並んでるとこ見てみたい。

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    2023年12月09日
  • 雨の塔

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    題名のごとく、シトシトとした塔の中の
    ワケあり4人の少女の耽美的刹那的な物語。
    少女漫画が好きな人はハマりそう。

    最後全て悲しい結末になるのかと思いましたが
    救われたような結末でなんとかよかったです。

    久しぶりにマフィンでも買ってきて食べようかな。。。

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    2023年11月04日
  • 婚外恋愛に似たもの

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    美醜のさが激しい熱狂的アイドルオタの短編集。
    それぞれの視点で語られ、アイドルグループがデビューして歓喜で終わる。
    社会の層の、関わることのない層がアイドルによって関わるのが面白い。
    色んな生き方があるんだなぁ

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    2023年10月25日
  • 官能と少女

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    いろんな本を読んでみようと思い、初官能小説
    これがオーソドックスではないとは思うけど、
    性が絡めば恋や愛が絡む分、翳りや憂いを感じられる作品が多く雰囲気はかなり好みだった。

    性描写が思っていたよりも少なく、
    普通の小説でのセックスよりちょっと細かく表現されてるぐらいな文章感

    実際にはこんな人たちがいて、
    これよりも濃い人達もいるのだろうと思うと、
    人間って面白いなと思わされるのです

    好みはコンクパール、光あふれる、モンタージュ

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    2023年10月19日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    本がテーマのアンソロジー。
    私は原田マハの「砂に埋もれたル・コルビュジエ」が断然良かった。
    作者のあとがきにこの話が柳宗理さんの体験談を聞いて書いたということが記されていてなおのこと心に沁みました。
    自分の命が危ないというそんな中で、私なら何をするかなと考えてしまった。
    この本だけでも助かって欲しいと思えるほどの本と出会えるなんて素晴らしいなと思った。

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    2023年09月21日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    校閲ガールに登場した人物達のスピンオフ集。主人公の河野とは視点が変わるとどう見えるか、河野ははっきりとした価値観で動いていると思うが、そんな河野を周りはどう見ているかが感じられて面白い。
    人によって考え方が違うこと、人の背景まで想像するのは難しいが、みんな色々あるんだと言うことを再確認できる。
    単体でもそれなりに面白いが、校閲ガールに厚みをもたせるためのエクスパンションパックみたいなかんじ。

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    2023年09月03日
  • 百合小説コレクション wiz

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    百合って何ーっ!?という気持ちになった。
    海外が舞台だったり、ファンタジー設定だったり、メタフィクションだったり、バリエーション豊かな短編集。ちょっとラノベっぽい作品が多いような。BLの女性版みたいな作品を想像していたら、全然違った。表紙から抱いていたイメージとも違った。性描写が激しい、というわけではないけど、なんだか感情が重くて読んでいてちょっと疲れてしまった。
    斜線堂有紀の「選挙に絶対行きたくない 家のソファーで食べて寝て映画観たい」と宮木あや子の「エリアンタス・ロバートソン」がよかった。
    また、著者の紹介や、それぞれの著者による百合作品紹介のページが充実していて、興味をそそられた。巻末の河出文庫作品のラインナップも見事に百合作品で、こだわりがすごい!

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    2023年06月22日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ▶「メアリー・スー」という言葉を初めて知りました。でも、どんな作品にもメアリー・スーは影を見せてると思うし彼女がいなければその作品は面白くなくなるのでは? とも思ったり。▶小路幸也さんの「ラバーズブック」はスッキリとしていて気に入りました。▶宮城あや子さんの「校閲ガール」は主人公のキャラが楽しかったです。▶表紙カバー絵は片山若子さん。この方の絵は好きです。SF作品の『たったひとつの冴えたやり方』や、米澤穂信さんの『小市民シリーズ』なんかで気になっていました。カバー絵買いの対象の一人です。

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    2023年06月02日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    シリーズ二作目。

    主人公である河野悦子はほとんど登場せず、彼女の周りの人物にスポットを当てた、スピンオフ的な作品集。

    出版社に所属する人たちの、仕事に対する様々思いが興味深く、読んでいるとつい応援したくなってしまいます。

    また、小説を通して未知の仕事に想像を巡らせる楽しさもありました。

    時に、重さを感じる内容ですが、敢えて軽快さを強調しているところも、このシリーズの特徴で、未来に対して希望を失わず、前向きな気持ちになれる、そんな一冊です。

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    2023年05月27日
  • 百合小説コレクション wiz

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    ネタバレ

    アニメや漫画や映画に関しては百合大好物だが、百合小説には疎い。
    カバーイラストを「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」に関わるめばちさんが描いているので、手を伸ばした。
    気になっていた作家さんも多かったし。
    ネット発の作家さん多し。
    とはいえ、カバーイラストが具体的にどれかの作品を表しているかといえばそうではないし、むしろ半分くらいがファンタジーや歴史モノやメタモノなので、イラスト詐欺といえなくもないが、まあ変化球を含んでいるということ。
    絵はいい。断然いい。→このイラストの路線を求める方には、むしろ漫画の「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」をお勧めしたい。
    以下、私的好み度をA、B、Cで。

    ちなみに帯の
    〈名前をつけたい関係も、
     名前のいらない紐帯も。〉
    は名作。

    ■斜線堂有紀「選挙に絶対行きたくない家のソファーで食べて寝て映画観たい」
    B
    それこそ「スタァライト」の古川知宏監督と、脚本としてタッグを組んで「ラブコブラ」というか「タイトル未定作品」を待ちわびている。
    本作はギスギスというか、彼我の政治意識差が、読んでいて辛かった。
    今鑑賞中の「私の百合はお仕事です!」もそうだが、私が個人的に百合にギスギスを求めていないということなのかしらん。

    ■小野繙「あの日、私たちはバスに乗った」
    A
    独特……。そしてそこが面白い。
    西尾維新とか舞城王太郎とかの文体芸を思い出した(もはや古いか)。

    ■櫛木理宇「パンと蜜月」
    C
    純文学風な舞台立てか? やや類型的な印象。

    ■宮木あや子「エリアンタス・ロバートソン」
    ー
    スピンオフらしいので、いったん保留。

    ■アサウラ「悪い奴」
    B
    「リコリス・リコイル」のストーリー原案として知ったが、実は「メルヘン・メドヘン」の脚本も手掛けられていたのだった。「ベン・トー」は未見。
    タイトルの意味が都度都度判明するのが面白い。

    ■坂崎かおる「嘘つき姫」
    A
    これはいい小説だ……。
    皆川博子的本格西洋ではないが、スピリットは通じ合っている。

    ■南木義隆「魔術師の恋その他の物語(Love of the bewitcher and other stories.)」
    S!
    以前からネット上の記事で気になっていた作家さん。
    「アステリズムに花束を」収録の「月と怪物」を読みたいと思っていたところ。
    今野緒雪「マリア様がみてる」をもじって、〈僕は自分で百合小説を書くとき、「これは『マリみて』のシェアード・ワールドです」と時々言うんですよ〉〈もちろん冗談ですよ(笑)。けれど、僕は『マリみて』も僕の作品も、同一の世界で起こっている話なんだとしばしば思い込んでしまうことがあるんです。同じ世界なんだけど、「マリア様が見ている」部分で起きているのが『マリみて』。対して、僕が書くべきなのは、そこからこぼれ落ちた「マリア様が見ていない」「マリア様が見過ごしている」部分の話だと思っているんですよ、勝手に。〉という発言で、信用度を高めていたところ。
    津原泰水の小説講座を受講していたという経歴も目を引いた。
    で、実際読んでみたら、文体のマジック! たとえば【薔薇子1】冒頭部の、
    《家は帰るべき場所ではないから街に午後五時を告げるチャイムが鳴り響くのを背にきみは、他に人影のない冬の海に佇んで空になった猫用缶詰を片手に煙草をくゆらせている。歳は十三。》
    とか、まさに津原泰水の文章を読んでいるかのようで、嬉しくてちょっと涙ぐんでしまったわ。
    津原全作品の冒頭部分を最近読み直したので、この感想は間違いない。
    会話文の粋さも通じている。
    作者ご当人はおそらく、過剰に津原の弟子みたいに言われたら嫌だろうけれど、題材や筋もさることながら小説って文章の芸よねと再確認させてくれた点で、やっぱり津原泰水を強烈に思い出してしまったんだから仕方がない。
    また、たとえば、宮崎駿「魔女の宅急便」とか新房昭之「魔法少女まどか☆マギカ」とか、典型的魔女描写という点で「魔女の旅々」とかを連想させておいて(たぶんわざと)、別ベクトルに読者を拉致せんとする豪腕さ。
    さらに、冒頭と終盤で「痛み」の意味を別次元に転化された、驚きと、嬉しさとで、うっとりしてしまった。
    敢えて大袈裟に言ってしまうが、この小説は額装して部屋に飾っておきたい。

    ■深緑野分「運命」
    B
    このアンソロジーに深緑さんが加わるのは確かにと思ったのは、「オーブランの少女」という弩級の名作をものした作家さんだから。
    が、むしろ坂崎かおる「嘘つき姫」に深緑っぽさを感じた。
    かたや本作は今敏ふう?
    油圧カッターという無骨なモノを持って走る姿は、実にいいが。

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    2023年05月23日
  • 百合小説コレクション wiz

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    どうしてもペアみたいに思ってしまうBLが異様に輪郭が鮮明なジャンル(なにがBLでなにがBLでない)だけに誤解をしてしまいがちになるが、百合ってジャンルの輪郭が極めてあいまいなのね。そのせいか、ものすごく肩に力の入った「こういうのが百合です、あんなのは百合じゃない」的力作が多くて読んでて疲れる。アニメ界隈なんかで「尊い」の同義語として使われる「百合」を「百合」だと思ってるような人間は戸惑うばかり。個人的ベストは「噓つき姫」。

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    2023年05月19日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ネタバレ

    本をテーマにした短編集。
    どの物語も短いながらも、本が好きな気持ちに溢れていて、読んでいて楽しくなります。
    小路幸也さんの「ラバーズブック」が特に好きです!
    亡くなった人の代わりに、彼が遺していった本に旅をさせてあげたいというカフェのお母さんの温かい気持ちに心動かされます!

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    2025年12月21日