宮木あや子のレビュー一覧
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ネタバレ電車とか飲食店とかで、隣り合った人の会話がなにげに聞こえてくるときがあります。とくに興味がなくとも、しばらくは聞いていて気にしているのですが、やがて関心をうしなって、ただの音として頭が認識してくる、ということは、わりあいだれでもある経験ではないかと思います。
この物語も、そんな感じで・・・
あけすけというよりもロコツにシモな話は、ドギツいので引きつつも最初は面白く読んでいけるのですが、正直こういうベクトルの人生ではないので、どうもよくわからない感覚だなーと興味が薄まっていくという感で・・・
シモな話だけではなく、彼女たちの葛藤や悩みも描かれていて、ソレだけではない話であるのは確かなのですが、そ -
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ネタバレ同じ作者の「野良女」がはっちゃけてて面白かったので購入。
一般般庶民にはその存在を秘匿されているが、政財界からは神と崇められる「永代院」一族の滅びが幻想的に描かれている。
登場人物の名前や設定から想像するに、古事記や源氏物語など、古今のいろいろなお話がモチーフになっていそう。
ストーリーは永代院の人間の視点で描かれる数章と、彼ら一族が何者なのか探る週刊誌記者目線の章とに大きく分かれている。
前者の世界観は美しく残酷なおとぎ話チックだが、後者の世界は一転して世相を反映したサスペンスタッチ。あまりにも世界観が違うことに少し違和感を覚えてしまった。
難しいテーマなだけに、料理の仕方次第ではもうち -
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ネタバレ「野良女」というタイトルもインパクトがありますが、中身も相当なもの。同性だけに見せる女の素顔が満載!下ネタも大量に飛び交うので女性に夢見ている男性が読んだら幻滅してしまいそう(笑)
私はゲラゲラ笑いながら(時にはホロリと胸を切なくさせながら)読みました。
恋や仕事に悩むアラサー女子5人。恋人いない歴が2年で自分の股に苔が生えつつあるのを悩む鑓水、オジン社長を彼氏に持つ「オジョー」の朝日、遠距離恋愛に翻弄される壷井、DV男にハマってぬけだせない桶川、独身者を演じる既婚者と不倫をしている横山。それぞれ恋や仕事で悩み苦しみ生きて行く。自分がアラサ―になった時どのように感じるかはまたその時にならないと -
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「負け犬」、「おひとりさま」、「肉食系」、「やらかし女子」などなど。
さまざまにカテゴライズ及びレッテル貼りされてきた我々女も、とうとう『野良』呼ばわりされてしもうた。
『野良』である。『のら』。
もともとの意味は
“「ら」は接尾語。「良」は当て字》 1 野。野原”
だそうであるがおそらく、このタイトルには
『野良犬』の
“飼い主のいない犬。宿なし犬。やけん。のいぬ。 [補説]「野良犬」は飼い主がなく、人家の周りをうろついて残飯などを食って生きる犬”
から付けられたのであろう。
で、本書の女たちの“野良っぷり”はどんなんかと端的に申せば
「セックスのことしか考えてない」
である。
巷でいわ -
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ネタバレ自分が切ないブームだったので読んだ。私が好きなイラストレーターさんの絵だったので買いました。
「青花牡丹」と「十六夜時雨」が好き。短編だけど全部繋がってるから、同じエピソードの裏側が分かる。もう一度最初の「花宵道中」を読むと、最初に読んだ時とは違って色んな繋がりとか背景が見えた。切ないけれども、切ないなんて言葉で済まないぐらい残酷で現実的で人間臭い話なんだろうと思った。関西弁とか病気の描写とか冬の様子が、なぜか身に沁みてますます悲しい。
余韻が残りそうなストーリーだと思ったけど、意外に結末も読後感もあっさりとしていたのでちょっと残念。でも本当は3.5点ぐらいにしたかった。(20101215)