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世間から隔絶され生かされている少女たちの一途で激しい想いの行き着く先は――狂おしいほど耽美で苦しい恋愛小説集。ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」で注目の著者の真骨頂!
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Posted by ブクログ
美しくて、それでいておどろおどろしい独特の世界観 素晴らしい短編集でした。 個人的に表題作が好きです。
狂おしく時に猟奇的に時に切なく時に淫靡に儚くも美しい少女達 なんのために生きるのか、それは『愛』の為『快楽』の為 世界から切り離された檻の中で生かされている4つの花。欲望に溺れて湖の底から手を伸ばす少女達はどこに行くのだろう?
官能的な作品。 若く青々しい。 今私は身も心もおばちゃんで、しかし若い頃を思い返せば似たような感情持ったことあった気がする。 それも遠い過去。
作者の描く、危うい関係をはらはらしつつ読み進めるのが好きです。 初めの作品の方が美しかったけど、どちらかというとぐさぐさと生臭い「紫陽花坂」が気に入り。不良高校だというのに「マイナークラブハウス~」のようなとがった且つ美しい感じ。まさに紫陽花の幻のような、蜃気楼のような虚構だろうが、美しい一瞬が見ら...続きを読むれて満足です。 初出を見て、初期の作品だったのかー、と。
2017/11/06 四編からなる恋愛小説集(そんなキラキラしてない)! 黒い方の宮木さん! ちょっとグエッとなる(グロくないし然程生々しくない)痛い描写や鬱々しそうな雰囲気や非常にエロry官能的な感じなどなど、明るくないところが良い小説。 喉の奥なら〜や春狂い、官能と少女が好きな私としては得で...続きを読むしかなかったけど、正直んーよく分からんと思う所がちょいちょいあったのが星4の理由。 読解力や想像力の問題かなー。判りそうで判らない感じ。そこもまた良い味の一つなんかしら。 タイトル作のヴィオレッタの尖骨にはあまり気持ちが入らなかったけど、星の王様はワクワクした。安野モヨコが漫画にしそうな雰囲気←思っただけ。 針とトルソーも初見読みの時は切ない…(´・ω・`)と思いつつフルフルした。 そして紫陽花坂はぐいぐい読んでしまった。紫陽花坂と言うから紫色が頭を過るかと思ったら何故だか、ずっと苔の色みたいな深緑が付いて回った。湿気とか黴っぽさ、煙草の煙や夏の情事。むせ返るものばかりじゃね。 紫陽花坂はもう一度丁寧に読み返したい。 改編しまくってるとは言え、これを10代の頃に書いてたなんて…宮木さんやっぱり好き。 個人的にフォー‼︎とテンションが上がったのは紫陽花坂に出てくる学校の美術部がハッパとハシシを所持していた所です。文学部に煙草もそうだけど、バックグラウンドにあるカルチャーが古典的でイイね! そういう細かい所が面白いのが宮木さんなんじゃろうな。
3短編 表題作 初出 2013「別冊文藝春秋電子増刊」 「針とトルソー」2011幻冬舎文庫『眠らないため息』 「星の王様」書き下ろし 中編 「紫陽花坂」2007新潮社ケータイ文庫 表題作 高校の音楽科の2人の美少女は美術科の美少年の手と足の尖骨に惹かれ、級友の嫉妬で刺された瀕死の美少年から骨をえぐ...続きを読むり取ろうとする。 「針とトルソー」卒業したら親の決めた相手と結婚させられる少女は、デザイナーになりたい老舗呉服店の娘と高校の卒業旅行で琵琶湖に行き、自分の代わりに靴を沈める。 「星の王様」娼家で育てられ客を取らされている2人の少女が、女将の死で自分の道を歩いていく。 「紫陽花坂」女子高演劇部に集う不良っぽい少女たちが、惹かれ合う。 どれも耽美的なエロチシズムが盛られている。 「紫陽花坂」が好きだが、プロローグとエピローグはわかりにくく、あまり効果的だとは思えない。
あとどのくらい私たちはこうやって肌を合わせられるのですか-。世間から隔絶された場所で生かされている美しい少女たち。快楽に溺れながらも、真実の情愛を求める彼女たちに救いはあるのか? 儚くも美しい恋愛小説集。 宮木あや子繋がり。 私には理解するのが難しい内容だった。
表紙がめちゃくちゃ綺麗です。 内容は一言で言うと百合と言うか少女同士の愛って感じです。 ただ結末がハッキリと書かれてなく、文章が少し難しくて文学的でした。つまらなくはないですが個人的にはもう読まないかなと言う感じです
読みはじめると なんとなくエロい感じ 考えさせられるストーリーだけど 青い感じのエロさが際立ってるように 思えた。 微妙に 未消化な感じ
身体に音楽的記号を描いた音楽科の歌とバイオリンの女生徒二人と美術科の少年、望まない結婚を控えた一昔前の模範的な女生徒と正反対の親友、双子のような遊郭の少女、女子高の運動部と文化部。密やかに繊細に艶かしく息衝く少女たちと、突然現れてヒッと息を呑むような凄惨さ。把握が曖昧なまま濃密な空気を受け取った。
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