宮木あや子のレビュー一覧

  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

    Posted by ブクログ

    宮木あや子が炸裂しててとても満足の一冊。
    不倫をしている人妻というのがテーマでしたが、描かれている女性の狂気は様々。
    痛くて、苦しくて、一見普通にみえる彼女たちが内に秘める闇はこんなにも深い。
    宮木あや子の麻薬のような筆致でくらくらするほど濃密に融解されていました。
    それぞれの物語に沿わせた比喩も素敵だった。

    「指と首、隠れたところ」はいつかアンソロジーで読んだことあったな。
    あの頃はフーンて感じであっさり読んでしまったのだけれど、なんだか今回は違った。
    不倫したあの日の私はどれほど特別だったか、というその罪の甘美さがたまらなかった。

    0
    2016年01月26日
  • 太陽の庭

    Posted by ブクログ

    こういう閉ざされた空間に身を置き、人間関係が限られていると、相手に対する思いも必然的に強くなりそうだ。
    一人に向けられる愛情も憎しみも、増幅するんじゃないかって。

    0
    2016年01月24日
  • 雨の塔

    Posted by ブクログ

    耽美的かつ繊細で濃厚な文章に惹きつけられました。それはある種、純文学のような雰囲気もありました。けれども、百合が嫌いな私にはどうしても受け付けない部分がありました。また、これは私が重苦しい小説が好きなのもあると思いますが、ページ数から想像していた通り設定の割に浅く感じました。

    0
    2016年01月13日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

    Posted by ブクログ

    女性を描いた短編集。
    不幸な身の上の女性の劇的な話が多い。
    ちょっと毛色の変わった「泥梨の天使」という話が、自分が母親ということもあり、おもしろく読んだ。

    0
    2015年12月22日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    8人の語り手による短編集。
    本を通して見た世界はこんなにも多く、こんなにも刺激的。
    広がる世界の面白さを、あなたに。

    『メアリー・スーを殺して』
    メアリー・スーとは聞きなれない言葉だった。
    一体それは誰?
    この人物は、二次創作における、書き手の願望を一身に背負った自己愛の塊というべき人物。
    つまり、イタいキャラクターであり、ご都合主義的な登場人物ということらしい。
    ありがちな設定だ。
    プロの作家なら、それらを上手く操れるのだろうが、残念ながら多くの書き手はそうではない。
    自分の妄想とありがちな設定と底の浅さが露見する、書いている本人だけが満足できるという代物。
    このことに気づいた主人公、如月

    0
    2015年11月22日
  • サイドストーリーズ

    Posted by ブクログ

    一服ひろばについての、アンソロジー。

    ひとつが30ページ程度なので、読みやすかったです。
    しかし読んだ事がある本が、3冊だけ。
    とはいえ、どれも今現在がどういう状態なのか
    分からないという話はなかったです。

    最後から2番目。
    女って恐ろしい…と思うには十分な話でした。
    確かにこれは恐喝になります。
    こうなった場合、即座にその場を離れるのが鉄則。
    けれどそれを本当に実行できるかと言われると
    多分無理な気もします。

    0
    2015年11月03日
  • サイドストーリーズ

    Posted by ブクログ

    サイドストーリーっていうテーマが面白かった。わたしは本篇を読んだことがあるのが偏食気味なので中田永一さんの百瀬こっちを向いてと、中山千里さんのさよならドピュッシーだけだったのでその二本を読みましたが、ファンにはたまらなく豪華であろうサイドストーリーがたくさんでした。
    大好きなあの小説たちの違う話、もっと読みたいなって思った。

    0
    2015年09月07日
  • サイドストーリーズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】「鯨と煙の冒険」中田永一…『百瀬、こっちを向いて。』番外編/「一服ひろばの謎」貴志祐介…「防犯探偵・榎本径」シリーズ番外編/「皇帝の宿」宮木あや子…『校閲ガール』番外編/「街で立ち止まる時」東直己…「ススキノ探偵」シリーズ番外編/「同窓会」垣根涼介…「君たちに明日はない」シリーズ番外編/「心の距離なんて実際の距離にくらべれば、」狗飼恭子…『遠くでずっとそばにいる』番外編/「平和と希望と」中山七里…『さよならドビュッシー』番外編/「ゴロさんのテラス」笹本稜平…『春を背負って』番外編/「雁首仲間」冲方丁…『天地明察』番外編/「落としの玲子」誉田哲也…「姫川玲子」シリーズ番外編/「オレン

    0
    2015年08月21日
  • 白蝶花

    Posted by ブクログ

     愛って言うものはそんなに素晴らしいものなのだろうか。
     この本を読むと、女たちはみな、愛のために身を焦がし、生きていく。
     いや、それは素晴らしいとは思うのだけれど、すごいなぁとは思うのだけれど、愛だけでは生きていけないだろうとも思うのだ。
     あるいは、辛い時代であったからこそ、愛のみを頼りに生きるしかなかったのかも知れないのだけれど。

     いや、よく考えると、愛だけで生きてないか。
     最後の短編を読むと、お嬢様のすさまじさにおどろく。やはり気高さというのは尊いものなんだろうか。

    0
    2015年08月07日
  • セレモニー黒真珠

    Posted by ブクログ

    葬儀屋が舞台の連作短編集。
    主人公は、葬儀屋に勤める若者3人。
    それぞれの個性が良く出ていて面白かった。
    ホラー、恋愛、家族愛など、
    幾つものテーマが混ざっているものの、
    ゴチャゴチャ感はなく、読みやすい。

    0
    2015年06月18日
  • セレモニー黒真珠

    Posted by ブクログ

    キャラクターがいい!
    続編があれば読みたい。。

    霊を前面に押し出した
    物語でもよかったかも。。

    0
    2015年05月27日
  • サイドストーリーズ

    Posted by ブクログ

    それぞれの作品の番外編というか、タイトル通りサイドストーリーを集めた短編集です。
    読んだことがあるのもちらほら。
    名前だけ知ってて、気になってはいるけど〜というシリーズも結構収録されていて、良いきっかけになりました。

    中田永一はやっぱり面白かった。脇役だった彼がいい味だしてます。
    あとは中谷七里も。音楽シリーズしか読んでないけど、他にもいろいろミステリ出してるし、これを読む限りそっちも良さそうですね。

    初めてのものだと、「校閲ガール」「君たちに明日はない」「北天の馬たち」「まほろ駅前」が読みやすくて惹かれました。
    ぜひそのうち本編を読んでみたいとおもいます。

    0
    2015年07月01日
  • セレモニー黒真珠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    6編からなる、連作短編集。
    29歳なのに、42歳くらいに見える笹島、物腰や動作がすばらしく美しい。
    21歳なのに、35歳くらいにしか見えない、老け具合と落ち着き具合が評価されている妹尾。
    年相応だけど、異常なくらい喪服の似合う木崎。
    この3人を中心に物語は展開していく。

    人のお葬式が絡んでくるので、暗くなりがちな話題なのに、登場人物の人間性の良さで、お互いに助けられて、前を向いていくところがさっぱりとした読後感になりました。
    セレモニー黒真珠という名前や本の装丁が素敵なのも、イメージをとっても素敵に上げてます。
    ただ、社長がやっぱり老け顔で、「干からびたマンドラゴラ」みたい・・・ってどんな顔

    0
    2015年03月21日
  • 婚外恋愛に似たもの

    Posted by ブクログ

    最初はなんだこれと思ったけど、読み進めていくうちにあっという間に読んだ。
    文章自体読みやすいので、スラスラと読める。   他人から見たらなんでも持っているように見える人でも、何かが足りず何かを埋めたいと思うんだなーと思った。
    環境の全く違う女性達がアイドルを通して交流していく様は面白かったし、最後は爽やかでなんか「いいじゃーん」と思った。

    0
    2015年02月26日
  • 婚外恋愛に似たもの

    Posted by ブクログ

    宮木さんの文章が好き。なんでこんなにスラスラ読めるんだろ。女性の格差社会を表してる。自分の存在意義を見出そうと踠いている5人の女性たちの赤裸々な話。

    0
    2015年02月16日
  • 野良女

    Posted by ブクログ

    ダメ男っぷりに笑っていたが、不倫の末、妊娠して自殺未遂する話にはちょっとひいた。けれど、きちんと他の登場人物がダメだと諭していたのが救われた。

    0
    2014年11月21日
  • 野良女

    Posted by ブクログ

    アラサー女子の連作短編集。宮木さんの作品は「花宵道中」に続いて2作目なのですが、花宵とあまりにも違う作風に引き出しが多いと感動するしかない。
    肉食系女子の逞しさと、おかしさ、は感じたけど、30歳間近の女性の揺れ方みたいなものは、あまり感じないかな。
    彼女たちのキャラクターよりも、彼女たちが付き合う個性が豊かすぎる男性たち、及びその性癖の方が印象に残ったかな……。

    0
    2014年11月14日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    最近お気に入りの中田永一さん、宮下奈都さん、宮木あや子さん等の作品が含まれた短篇集だったため、迷わず手に取りました。

    やはり中田永一さんはおもしろかった!
    朱野帰子さんの作品は初めてでしたが、他の作品も読んでみたいと感じました。

    0
    2014年10月13日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、本にまつわる短編のアンソロジー。
    中田永一の作品が読みたかったのと、他の作家が著作を読んだことのない名前ばかりだったので、新規開拓のため読みました。
    表紙のイラストを見るに若い読者がターゲットかと思いましたが、話のキーとなる本は二次創作の同人誌から戦争に関わるものや官能小説まであり、全体として不思議な一冊。
    お目当ての中田永一「メアリー・スーを殺して」に関しては、メアリースーという言葉は知っていましたので、オタク趣味で中高生の時分そういった部活に所属こそしなかったものの周囲に部員の友人がたくさんいた自分としては、なんかもう胃が痛かったです。創作活動は簡単なことじゃないぞという内容

    0
    2014年10月04日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    本をテーマとしたアンソロジー。

    それぞれ「本」「読書」に対するアプローチが様々なので、飽きずに楽しんで読みました。

    中田永一「メアリー・スーを殺して」は、オタク趣味の少女が二次創作小説を書くようになるが、いわゆる『メアリー・スー』(ファンが二次創作の中に登場させた自己投影したキャラクターのこと)に悩まされ・・・という話。
    小説を書くことで現実と向き合った結果、小説から離れてしまった少女が、世界を広げていったその先でまた小説と出会うという、本好きにはたまらない素敵なお話でした。

    小路幸也「ラバーズ・ブック」はノスタルジックな雰囲気が印象的。
    この世界観でもっと続きを読んでみたい。

    宮下奈

    0
    2014年09月29日