宮木あや子のレビュー一覧

  • 婚外恋愛に似たもの

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    スノーホワイツというアイドルファンの女達の連作短編集。
    さらっと読めて、漫画を読んでるようだった。フルーツBLで笑ってしまった。気になる方は読んでみてください。

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    2018年02月24日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    表紙に惹かれて読みました。短編集。
    可愛い女の子ばかりが出てくるのに全体的に暗いお話達。
    「紫陽花坂」の感じが『ガーデンロスト』とか『暗黒女子』みたいで惹かれたりしましたが、全体的にうわぁっと引くところばかりで、読んでて楽しくはなかったかな…と。

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    2018年02月07日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    初期の作品群にあったような官能的で退廃的な雰囲気がただよう短編(~中編)でつくられた物語ばかり。たとえば最近の「校閲ガール」でしか知らなかったら結構戸惑う人もいるかと思うけれど、作者らしいなと私は思いました。

    いっさい容赦のない苛烈な環境、救いのない展開、薄暗い欲望。けれど一切の甘さを見せずに、そういった世界に生きる女性たちが描かれていて、くらくらとさせられました。

    楽しく読める物語ではないけれど、いびつだけれど自分を貫いて生きる女性たちは美しく儚く、そして艶めいていて素敵だとも感じました。

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    2017年12月03日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    閉ざされた社会で過ごす多感な年頃の女の子のお話4編。芸術科、厳しい家庭、売春宿、女子校と、いろいろな舞台で、特徴ある女の子が関係を絡めて行きます。
    理解できるところ、そうでないところ、いろいろですが、割とテンポよく読めます。
    なお、女性同士の性的描写もあります。

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    2017年11月20日
  • 野良女

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    30才前後の女性5人が繰り広げる恋愛話。
    それぞれが知り合いという形から輪が広がったり偶然知り合ったりの、恋愛も仕事も生まれも全く違う5人である。
    しかも、下ネタ満載。
    シリアスな場面もありはするけど、概ねさっぱりと前向きな雰囲気に好感が持てる。

    2017.10.28

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    2017年10月28日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    中短編4作。
    高校の生物の時間、慎重に紙を解いて薄い剃刀の刃を指に挟んだときのことを思い出す。
    暗い側は脆く危ういものだ。

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    2017年10月24日
  • セレモニー黒真珠

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    葬儀屋さんのお話。笹島さんへめちゃくちゃ感情移入。同情を恋だと思ってた、みたいな文章読んだ時ずきーんときました。恋愛をよくわかってない、心が幼かったときを思い出しました。でも仕事のテキパキサバサバ感は自分にはないので惹かれます。妹尾さん吹っ切れるといいな。木崎さん内弁慶すぎるよ。典夫さんには言葉もない。オカルトな要素もありましたが、怖い感じはないです。
    h29.6.11

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    2017年06月11日
  • ガラシャ

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    明智光秀の娘・玉子を題材とした小説。光秀・玉子・マリア(糸)・幽斎の章から成り立ち、それぞれの視点から玉子の生涯が語られてる。

    校閲ガールを読んでから宮木作品が気になって手に取ってみた。

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    2017年05月28日
  • セレモニー黒真珠

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    セレモニー黒真珠という葬儀屋で働くのは、仕事ができる、老け顔のアラサー・笹島、霊の声が聞けるメガネ男子・木崎、アルバイトから社員になった新人・妹尾。
    3人を中心に綴られる、連作短編集。

    故人とのお別れの儀式を手際よく準備する彼らだが、身近な死にまつわるトラブルに巻き込まれたり…それでも暖かく見送る彼らのプロの姿勢に感動。
    誰もを魅了する姿勢や所作の美しさを保つ笹島も、笹島に惚れて守ろうとする木崎も、カッコいい!!
    そしてさりげなく(?)登場するセレモニー黒真珠の社長もカッコいい!!

    校閲ガールに通じる雰囲気を醸し出す、お仕事小説。
    読んだら「明日からもしっかり仕事をしよう」と思えてくる。

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    2017年05月08日
  • 白蝶花

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    読み始める前、それぞれが独立した短編なのかと思っていた。
    その頭で読んでいたので、芸者に売られた菊代姉妹の出てくる「天人菊」、破産して自殺した父のせいで財閥の当主の妾になった如月泉美を主人公とする「凌霄花」が、とてもあっけなく感じた。
    が、どうやらそういう読み方は間違いであるようで。

    一冊の大半を占める分量の「乙女椿」で、それらの因縁がつながっていく。
    太平洋戦争が激化する頃、千恵子が女中として働く先で出会うのが泉美の息子、政吉。
    身ごもったものの実家にもいられなくなった千恵子を助けるのが、菊代と雛代姉妹。
    そうか、そう来るんだ、と驚いた。
    もう一方の主要な筋は、気難しいお嬢様の和江と千恵子

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    2017年04月22日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    病んでるなぁ。かなり。
    でもこういうの結構好きなんだけど
    刺さってくるものはあんまりなかったなぁ
    なんか無理して作ってる感が否めない。

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    2017年04月22日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    大好きな窪美澄さん目当てに買った小説集。
    窪さんの話は、介護されている老婆が、戦時中の刹那的な恋愛体験だけを心の糧にして生きてきて、自分を介護する孫を、女の幸せを知らないと憐れみ、自分の方が女としては幸せだと感じる、という話。
    年老いてもなお、女。
    窪美澄さん、千早茜さん以外は初めての作家さんだったけど、読んでて感じたのは、
    私は女だな、ってこと。
    自分の中の「女」をすごく感じた。
    男の人が読んだらどの女の人も嫌な女に感じるかも。

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    2017年04月21日
  • 泥ぞつもりて

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    陽成、清和、宇多の後宮を舞台にした歴史小説。

    陽成帝の、乳兄弟源益への恋。
    その母、二条の后藤原高子の、多くの男たちとの恋と、その男たちに先立たれる境遇。
    宇多朝を描く「東風吹かば」は、宇多の若き日の、陽成や道真への憧れや心酔が、年を経て変質していく様を描く。

    宮木さんの作品を読むのは、これが初めて。
    ちょっと申し訳ないけど、読みづらかった。
    きっと、こちらがこの時代に、通り一遍の知識しかないからだと思うけど。

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    2017年03月01日
  • 憧憬☆カトマンズ

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    読みやすくて爽快!な内容でした。
    こんなにハッピーだったらいいなぁ~と思えるほどのハッピーエンドだし、とってもポジティブ!

    でも、私はどちらかというと小説ではドロドロとわりと考えさせられる内容や、アンハッピーエンドが好きな方なのかもしれません(笑)物足りなく感じました。

    ・・・ということで、宮木あや子さんの他のクラーイ内容の本も読んでみたいと思っています!

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    2017年02月04日
  • 雨の塔

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    少女といえど女性は女性で、その心理は男である僕には難しいと感じました。
    あらすじ(背表紙より)
    その岬には資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大があった。衣服と食べ物は好きなだけ手に入るが、情報と自由は与えられない。そんな陸の孤島で暮らす4人の少女―高校で同性と心中未遂を起こした矢咲、母親に捨てられた小津、妾腹の子である三島、母親のいない都岡。孤独な魂は互いに惹かれあい、嫉妬と執着がそれぞれの運命を狂わせてゆく。胸苦しいほど切なく繊細な、少女たちの物語。

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    2017年03月29日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    the book is buried under the beach(by Maha Harada): based on the real story. the book that fold the edge(Rui Kodemari): sounds excellent! the words, the idiom and how to!

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    2016年11月12日
  • あまいゆびさき

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    幼い頃に出会った真淳と照乃、離れても忘れることができず、女性同士なのに、それはまさに運命の恋だった。境遇の違いや、すれ違う気持ちなど、これが異性との恋愛だったらベタな青春恋愛ものだけど、同性ということ、性的マイノリティの人や引きこもりのオカマが出てくるあたりが面白い。同性に惹かれる葛藤や、スクールカーストなど、もう少し深い方が好みだけど、ライトな分読みやすいとも言える。ただ、全体的にラノベっぽいのに宮木さんらしい艶っぽい表現があったりして、バランスの悪さを感じた。レーベル的にも女性同士の行為の描写なんて珍しいんじゃないかな?主人公2人より奥井が一番好きかも。

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    2016年10月31日
  • 官能と少女

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    オムニバスです
    どの作品も、自分もこの頃こんな事考えてたなとかこんな風に感じてたという事を思い出しました
    ただ当時の私と大きく違うのは自傷という感覚がなかった事です そこが今時かな

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    2016年09月20日
  • 春狂い

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    「官能と少女」に続いて宮木作品二冊目。
    どちらも同じエロとグロ。
    流石に二冊目になるとインパクトは低下。
    他の人の感想を見ても似た様なもの。続けて読む物じゃなさそう。

    そもそもこの作品は読者を意識して書いたものなのか?
    なんだか自分の中に浮かぶドロドロしたイメージをひたすら書き出して行ったという感じがする。
    それが悪いわけではないのですが、当然ついて行けず、置いていかれる人も多いと思う。

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    2016年09月07日
  • 野良女

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    冴えない男ばかり追いかけるアラサー女性たちの短編連作。

    表現が少し下品で性器の話ばかり出てくる。これが普通の感覚みたいにかかれているけれど、少なくともわたしはそうではないし、男性もここに描かれているほど下品でおかしな人ばかりじゃない。

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    2016年07月25日