宮木あや子のレビュー一覧

  • 春狂い

    Posted by ブクログ

    なんて救いのない物語なのだろう.美しすぎるがゆえに苦難を強いられる少女.来世ではあの少年と結ばれて欲しいと願わずにはいられない.しかし背表紙のあらすじはちょっと難ありだと思うな.あれじゃ低俗な官能小説と勘違いされてしまうだろうに.
    以下あらすじ(背表紙より)
    人を狂わすほどの美しさを内包した一人の少女。父親や男たちの欲望から逃れ女子校に入学するが、教師に襲われ学園を去る。しかし転校先でも同級生からのいじめと教師からの暴行は繰り返され―。やがて少女は安息を求め、教師の前でスカートを捲り言う。「私をあと二年、守ってください」。桜咲く園は、天国か地獄か。十代の絶望を描く美しき青春小説。

    0
    2015年04月19日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    苦手あり、鷲掴みあり、ニッコリあり。
    楽しく読んだ、アンソロジー。

    原田さんは「認知症」の父親を介護する女性の話が、
    現実的でたまらなかった。

    小路さんの「旅の本」でなくて、「旅する本」。
    らしくて大好き。

    沢木さんは初読みですが、面白かった。
    無職の40歳、男性、時田風音が受賞後の2作目を書く時のお話。
    結構笑えて面白かった。おっちゃん、頑張りや!と思う。

    初読みの作家さんが多くて、いい出会いだったな。

    0
    2015年03月29日
  • セレモニー黒真珠

    Posted by ブクログ

    職業系で初めてみた葬儀屋モノ。
    地味目な人物設定と思いきや、それは外見の話だけでなかなかに濃い。
    ホラー、恋愛、家族、切なさ、恐ろしさ、温かさ…
    ショートながらに色んな要素が詰め込まれていながらスッキリおちる良質のエンタメ。

    あとがきを読んでいて宮木さん本人もとても気になった。

    0
    2015年02月15日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    小路さんがいらっしゃるので購入。
    電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
    宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
    本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。

    「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた身としては、お、俺を殺してくれ、と思うような暗黒時代を思い出させるような、そんなリアリティのある空気にえぐられました。面白かった。

    やっぱり大好きな作家さんということで贔屓目もりもりな気もしますが、「ラバーズブック」がとても好きです。読み返したい短編。短絡的じゃなくて完結していてなおかつ重量がある

    0
    2015年02月08日
  • 花宵道中 1

    Posted by ブクログ

    遊郭の様子をうかがえて、興味心に浸透して、楽しめた1冊でした。ただ、序盤のうちは、詠みづらさを感じて少し不安に思いました。(コマわりなどわかりにくい、誰にスポットをあてたいのかよくわからず落ち着かない。→個人に集中してスポットがあたるようになってから一気に話に入りこめたので安心しました)全体的にも顔の見分けも難しかったです。 絡みのシーンなど、お色気具合のバランスはとても好ましく思いました。(思ったよりも色気があってちょっとドキドキするくらいでした)

    0
    2014年12月16日
  • 花宵道中 2

    Posted by ブクログ

    江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。茜は、美形の船頭である平左に片想い中。しかし、彼は大見世角海老楼の看板遊女・水蓮の恋人だった。時代は、死んだ朝霧の姉女郎・霧里が京都島原で活躍していたころに遡る。

    0
    2014年11月23日
  • 花宵道中 1

    Posted by ブクログ

    江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。遊女の朝霧は、美形の職人である半次郎と出会い、生まれて初めて恋をする。しかし、ふたりの再会は、遊女と客としてだった。そして、朝霧と半次郎は、悲劇の舞台へと落ちていく。

    0
    2014年11月23日
  • 花宵道中

    Posted by ブクログ

    切ないお話でした。
    江戸吉原で、恋に泣いて、思いを遂げられないまま死んでいった若い遊女たち。
    宮木あや子さんの美しい日本語が散りばめられていて、景色としても鮮やかです。
    親が子どもを売るとか、年季明けとか身受けとか、そんな時代があったことは映画やドラマで知っていても、この小説を読んで(フィクションではあっても)、初めてかなりリアルに知らされた感じです。娘を持つ身としては切なすぎです。

    特に冒頭の朝霧のストーリーが印象深かった。
    映画になっているようですが、見ないと思いす

    0
    2016年07月14日
  • 雨の塔

    Posted by ブクログ

    それぞれ事情がある4人の美しい少女。
    人里離れた岬にある全寮制の女子校で出会い‥
    端正な文章で淡々と描かれるムードのある世界です。

    大変な資産家の娘だけが入ることの出来る特殊な学校。
    学生証をかざすだけで、広大な敷地内にあるテーマパークのような店でブランド物の洋服も流行のスイーツも手に入れられるが、出て行くことは出来ず、新聞もテレビもない。
    自由と情報はないのです。
    卒業すれば、どこの大学の卒業証書も手に入れられるという。
    提携している高校では「島流し」と称されていました。

    財閥の愛人の娘・三島敦子は、小柄で長い黒髪。
    愛人の娘の中では早くから三島翁に認知され、可愛がられてきたが、学校はこ

    0
    2014年11月08日
  • 花宵道中 6

    Posted by ブクログ

    6巻が出ているとは知らなかった。
    見つけて、即、購入。
    【大門切手編】たしか、原作では、文庫化にあたり、付け加えられたのではなかったか(?)。
    コレはこのコミックに軍配が上がったかな?
    今回も原作の名台詞はそのままに上手く仕上げてると思う。
    ラスト近くが少々、急ぎ足な感がなきにしもあらずだが……。
    そしてオーラス前は、まるで、カーテンコール。コレもコミックならでは。
    当然、今から、1巻から、通して再読しますよ!
    終わるまでは寝れないな。
    そして、原作も近いうちに再読せねば。

    0
    2014年10月28日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    書名通り、本をにまつわる、いろんな作家さんの短編集。その中で、時田風音の受難が少しコメディっぽくて、一番面白かった。

    0
    2014年10月08日
  • 雨の塔

    Posted by ブクログ

    この世の果てにある岬の学園。最新のファッションも、パティシエのスイーツも、何でも手に入るが情報は遮断された、豪奢な島流し。様々な事情を抱えた資産家の令嬢たち。

    グミベア。焼きたてのバナナマフィン。パフスリーブのベビードール。イチゴの指輪。桃の香りのシャンプー。ジンジャースパイス入りの甘い紅茶。シャコ貝の灰皿。

    同性と心中未遂を起こした矢咲、母に捨てられた小津、妾腹の子 三島、三島に捕らわれている都岡。

    外界と隔離されたラプンツェルの塔で、独占欲と満たされない想いの行き着く先は…。

    0
    2014年09月05日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    物語を紡いだり、装丁したり、校閲したり…

    とにかく本作りに関連した話ばかりだから、読書好きにはたまらない一冊。

    読んだら、本がもっと好きになれそう。もしかしたら、本を一冊作ってみたくなるかも…

    0
    2014年08月12日
  • 花宵道中 1

    Posted by ブクログ

    「さくらん」然り、花魁ものは女が好きな題材。華やかな衣装に包まれて、花街で人気を競い合う成り上がり物語がどうにも好きです。
    八津と三津の顔の描き分けが出来ておらず、「誰?」と毎回なってしまうのが玉に瑕ですが、絵の感じも全体的に好き。

    0
    2014年08月08日
  • セレモニー黒真珠

    Posted by ブクログ

    町の小さな葬儀屋「セレモニー黒真珠」。そこで働く男女たちと、彼女たちとかかわり合う人々とのおかしくも哀しくもあるエピソードを連ねた連作短編集です。

    ざくざくとしたさっぱりした筆致で、語り慣れた男女のあれこれとともに葬儀という場であらわになる人の本性や企みを描いていきます。

    さっぱりとした描写や表現ながら書かれている内容はけっこうエグく、容赦がないと感じる部分もあります。「白真珠」の元恋人の一言はひどすぎる…。

    けれどどんな醜悪な人間の姿を見ていても、しゃきしゃき働く黒真珠の面々を見ていれば、人生捨てたものじゃないかも?と思わせてくれる、前向きさを得ることができます。

    さくっと楽しめた一

    0
    2014年07月07日
  • 太陽の庭

    Posted by ブクログ

    『雨の塔』と双璧をなす、ともその続編とも言える1冊。
    第1章の「野薔薇」を読んだ段階では、「源氏物語の現代版か?」と思ったが、そんなありふれた物語ではなかった。

    『雨の塔』では謎のままに終わった“岬の学校”の正体が明らかになる。
    読みながらずっと『雨の塔』より前の話なのか後の話なのか考えていたが、結局は同時代の物語だったことがラストで分かる。
    終幕に向かう展開が非常に現代的だな―と思ったら、刊行からまだ1年と少ししか経っていなかった。納得。

    0
    2014年07月06日
  • セレモニー黒真珠

    Posted by ブクログ

    小さな町の葬儀屋「セレモニー黒真珠」が舞台。男前!?なアラサー女子、喪服が異常に似合う悩める眼鏡男子、訳ありな雰囲気の新人女子を中心とした物語。

    0
    2015年01月03日
  • 太陽の庭

    Posted by ブクログ

    神と崇められる影の組織、永代院。
    日本の中にあるとは思えない、法律を無視したその不思議な成り立ちが面白いです。
    そしてその中で生きる人たちの葛藤、
    また一般市民が上流階級に抱く、憧れや妬み、、、
    お互いの理解不足によってすれ違い、命を脅かすほど人を傷つけてしまう恐ろしさが、とても切ないです。

    0
    2014年06月08日
  • 泥ぞつもりて

    Posted by ブクログ

    女の目からみる平安。
    女はいつも待つ身。

    うわー!難しかった!
    でも、凍れる涙が特に良かった。
    面白かった。

    高子に好感を持ってなかった、
    泥ぞつもりてから、
    凍れる涙を読んだら一気に高子に好感をもった。

    最後は結構きついなと思う内容だったけど、
    それぞれの人々の想いが交錯し読んでいて
    夢中になってしまった。

    宮木さん、初読みだったと思うけど、
    こんな文章を書く人なんだなぁと。
    女心をさらっと書ける人なんだなぁ。
    他の作品も読んでみたい。

    0
    2014年06月07日
  • 野良女

    Posted by ブクログ

    常々思っている友人づきあいは四人組がちょどいい、という考えを後押ししてくれる本。小説としても友人というのは四人がちょうどいいのんだろうか。ばらばらな恋愛観の友人四人組の話で、恋人に何を求めているのかいろいろな考え方がしれて面白かった。

    0
    2014年05月20日