宮木あや子のレビュー一覧

  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ⚫メアリー・スーを殺して/中田永一(乙一)
    ⚫旅立ちの日に/宮下奈都
    ⚫砂に埋もれたル・コルビュジェ/原田マハ
    ⚫ページの角の折れた本/小手鞠るい
    ⚫初めて本をつくるあなたがすべきこと/朱野帰子
    ⚫時田風音の受難/沢木まひろ
    ⚫ラバーズブック/小路幸也
    ⚫校閲ガール/宮木あや子

    こういった本を読んでいつも思うのは、自分にとって新しい作家に出会える嬉しさ。
    といっても、今までは目当ての作家以外に1人2人いれば当たりだったが、今回は4人もいる。
    誰から手を出そうか。

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    2018年04月18日
  • 野良女

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     タイトルがいいよね。
     野良女。間違いなく逞しい女子しか想像できない。そしてその想像は間違ってない。

     しかしながら、野生ではなく野良なのだ。
     家猫に対する野良猫的な響きもすこし感じてしまう。
     野良女。逞しいけれど少しさみしい。

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    2015年08月14日
  • セレモニー黒真珠

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    「野良女」みたいに、さらっと読みやすかった。設定が重いので敢えて文体を軽くしたのかなという印象でした。
    木崎のキャラが好きだったので、もう少し笹島との絡みを読みたかったのに、恋愛方面もあっさりと軽めで、そこが少し残念でした。
    最後の、中学生のお葬式の話は、甘酸っぱい初恋だとか、郷愁が感じられて、とても良かった。

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    2015年07月03日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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     短編集。どれも面白く、さらりと読めた。

     作者・読者・装幀家・校閲者など、色々な立場から本と関わる主人公たちの、本に纏わる物語。

    「メアリー・スーを殺して」を特に気に入った。

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    2015年07月03日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    旅行中に持ち歩くのに
    重すぎず(内容的にも)
    さらっと読めるものを、と購入。
    題名の通り、本をめぐる様々なお話。
    どの作品も、さらっと読めるうえ
    いい話だった。

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    2015年07月15日
  • ガラシャ

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    激しい歴史の渦に巻き込まれ、遠い時代にタイムスリップした心があまりの切なさと苦さで痛いです。

    運命に翻弄されながらも強く優しく生きたガラシャの気高さに圧倒させられます。
    ガラシャに限らず、この時代に生きた人たちは生死が近く、制限が多く、幸せがとても刹那的に見えてそれだけでも苦しいくらい。心の方位磁石を持たないと正気で生き抜くことができない時代ですよね、きっと。

    主君殺しという大罪を負った罪人の娘ながら一人生きながらえている罪、
    産声すらあげさせることなく冷たい赤子を生んだ絶望感、
    いっそ死んでしまえば、いっそ狂ってしまえたらと思いながら日々を送るガラシャの気持ちに寄り添うとこちらまで引きずり込まれてしまいそうに。

    そんな暗闇の中に一筋の光となった恋や信仰、それすらも厳しい制限の中にあるんですよね。
    史実ではガラシャが亡くなったのは38歳のときのことだといいます。その短い一生の中にどれほど絶望を味わったんでしょうね。
    本書の最後の章は、この本の中で唯一の救いでした。

    一目会ったときからガラシャを支えると決め慕い続けた次女 "糸"の存在感も大きいです。
    真っ直ぐにガラシャしか見えてなかった彼女が大人になるにつれて柔らかくなっていくのも、なんだか愛おしい。
    それからやっぱり印象に残っているのはガラシャの夫、忠興。強い想いはプラスに働く分にはいいけど、マイナスに働くと危ない、といういい例ですよね。
    そんな彼も母のいない喪失感を抱えながら生きてきたんですものね。

    心の平安を保つのはなんて難しいんでしょうね。
    気持ちの拠り所があれば、人は狂わずにいられるんでしょうかね。
    本書には書かれていませんが、ガラシャの辞世の句が ちりぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ" だと知り、また胸を打たれました。

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    2015年05月31日
  • 春狂い

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    誰も幸せにはならない、そして少女は決して救われない。でもこの物語を嫌いだとは思いません。そんなお話です。

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    2015年05月18日
  • サイドストーリーズ

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    ダ・ヴィンチ編集部編のサイドストーリーズを読みました。

    姫川玲子シリーズ、榎本径シリーズ、さよならドビュッシー、天地明察、まほろ駅前シリーズなどの登場人物たちの「一服ひろば」を題材にしたサイドストーリー短編集でした。
    元のシリーズも楽しんで読んでいたので、これらの短編もおもしろく読みました。

    12編のうち半分は元のシリーズを読んでいないのですが、これを機会に読んでみたいな、と思いました。

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    2015年05月16日
  • サイドストーリーズ

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    タバコが小道具の12のシリーズのサイドストーリー。
    目的は東直己。久しぶりに「俺」に会えた。
    ちょっと、かっこよく描かれていて残念。ススキノ探偵もいいけれど
    探偵畝原に会いたいよ、書いてくれぃ、と思いを募らせた。
    姫川女史も多田と行天のコンビもDr.新条も、面白かった。
    読んでみたい本がまた増えたよ。罪作りな一冊ね。

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    2015年05月15日
  • サイドストーリーズ

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    ただの番外編の短編集だと思って読んでいたら、やけに煙草と一服ひろばが話に出てくる(--;)でも最後まで読んで納得!JTなんですね(^。^)y-~ このサイドストーリーズに出てくるシリーズは「天地明察」と「まほろ駅前」しか読んでいないけれど、どの話も好みで読破したくなった(^^)♪しかし積読、読みたい本をたくさん抱えているから、シリーズ名を控えておいて暇な時にでも読めたら良いかなと…(^-^;)

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    2015年05月14日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    砂に埋もれたル・コルビュジエ 原田マハ
    初めて本をつくるあなたがすべきこと 朱野帰子
    校閲ガール 宮木あや子
    この3作が良かったな。

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    2015年05月04日
  • 春狂い

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    なんて救いのない物語なのだろう.美しすぎるがゆえに苦難を強いられる少女.来世ではあの少年と結ばれて欲しいと願わずにはいられない.しかし背表紙のあらすじはちょっと難ありだと思うな.あれじゃ低俗な官能小説と勘違いされてしまうだろうに.
    以下あらすじ(背表紙より)
    人を狂わすほどの美しさを内包した一人の少女。父親や男たちの欲望から逃れ女子校に入学するが、教師に襲われ学園を去る。しかし転校先でも同級生からのいじめと教師からの暴行は繰り返され―。やがて少女は安息を求め、教師の前でスカートを捲り言う。「私をあと二年、守ってください」。桜咲く園は、天国か地獄か。十代の絶望を描く美しき青春小説。

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    2015年04月19日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    苦手あり、鷲掴みあり、ニッコリあり。
    楽しく読んだ、アンソロジー。

    原田さんは「認知症」の父親を介護する女性の話が、
    現実的でたまらなかった。

    小路さんの「旅の本」でなくて、「旅する本」。
    らしくて大好き。

    沢木さんは初読みですが、面白かった。
    無職の40歳、男性、時田風音が受賞後の2作目を書く時のお話。
    結構笑えて面白かった。おっちゃん、頑張りや!と思う。

    初読みの作家さんが多くて、いい出会いだったな。

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    2015年03月29日
  • セレモニー黒真珠

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    職業系で初めてみた葬儀屋モノ。
    地味目な人物設定と思いきや、それは外見の話だけでなかなかに濃い。
    ホラー、恋愛、家族、切なさ、恐ろしさ、温かさ…
    ショートながらに色んな要素が詰め込まれていながらスッキリおちる良質のエンタメ。

    あとがきを読んでいて宮木さん本人もとても気になった。

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    2015年02月15日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    小路さんがいらっしゃるので購入。
    電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
    宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
    本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。

    「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた身としては、お、俺を殺してくれ、と思うような暗黒時代を思い出させるような、そんなリアリティのある空気にえぐられました。面白かった。

    やっぱり大好きな作家さんということで贔屓目もりもりな気もしますが、「ラバーズブック」がとても好きです。読み返したい短編。短絡的じゃなくて完結していてなおかつ重量がある文章。すきです。

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    2015年02月08日
  • 花宵道中 1

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    遊郭の様子をうかがえて、興味心に浸透して、楽しめた1冊でした。ただ、序盤のうちは、詠みづらさを感じて少し不安に思いました。(コマわりなどわかりにくい、誰にスポットをあてたいのかよくわからず落ち着かない。→個人に集中してスポットがあたるようになってから一気に話に入りこめたので安心しました)全体的にも顔の見分けも難しかったです。 絡みのシーンなど、お色気具合のバランスはとても好ましく思いました。(思ったよりも色気があってちょっとドキドキするくらいでした)

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    2014年12月16日
  • 花宵道中 2

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    江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。茜は、美形の船頭である平左に片想い中。しかし、彼は大見世角海老楼の看板遊女・水蓮の恋人だった。時代は、死んだ朝霧の姉女郎・霧里が京都島原で活躍していたころに遡る。

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    2014年11月23日
  • 花宵道中 1

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    江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。遊女の朝霧は、美形の職人である半次郎と出会い、生まれて初めて恋をする。しかし、ふたりの再会は、遊女と客としてだった。そして、朝霧と半次郎は、悲劇の舞台へと落ちていく。

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    2014年11月23日
  • 雨の塔

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    それぞれ事情がある4人の美しい少女。
    人里離れた岬にある全寮制の女子校で出会い‥
    端正な文章で淡々と描かれるムードのある世界です。

    大変な資産家の娘だけが入ることの出来る特殊な学校。
    学生証をかざすだけで、広大な敷地内にあるテーマパークのような店でブランド物の洋服も流行のスイーツも手に入れられるが、出て行くことは出来ず、新聞もテレビもない。
    自由と情報はないのです。
    卒業すれば、どこの大学の卒業証書も手に入れられるという。
    提携している高校では「島流し」と称されていました。

    財閥の愛人の娘・三島敦子は、小柄で長い黒髪。
    愛人の娘の中では早くから三島翁に認知され、可愛がられてきたが、学校はここになった。
    都岡(つおか)百合子は母を知らない。母は名家の娘だったらしく、めったに会うこともない父は外国人。都岡はすらりとした西洋の人形のような外見だ。
    やはり資産家の娘だが、三島ほどではなく、都岡をそばにおきたがる三島に気に入られている限り続く関係だった。

    ひと気の少ない海沿いの寮に、新入りが入ってくる。
    男の子のように短い髪の矢咲(やざき)実。
    クラスメートだった黒川財閥の娘さくらと心中未遂を起こし、周囲の視線から逃れるようにここに来た。
    少し早く来ていた小津ひまわりは、母が中国人のデザイナーで、リルファンという名も持つ。
    少女の頃には人気モデルだったが、母は娘を一時的に利用しただけで本当の関心も愛情もなかった。

    閉鎖された空間で、可愛いもの綺麗なものに囲まれつつ、物憂げに日々を過ごす娘達。
    都岡はモデルだったリルファンのことを知っていた。
    矢咲は、さくらに似ている三島に惹かれ始める‥
    互いに少しずつ触れ合い、興味を抱き、人間関係が交差していきます。
    そのはかなさ、ほんのひとときの熱さ、動きの取れない切なさ。
    嫉妬も愛情も感じるけれど、どう生きたらいいかをまだ知らない脆さ。

    大学1年にしては無抵抗で幼い気もするけれど‥
    もともと孤独がちな育ち方もあり、こんな場所に入れられてしまったら気力も衰えるだろうか。
    しかし、こんな非現実的な4年間を過ごして、家が使う駒としてであっても、役に立つ大人になれるのかな?
    現実味はあまりないのですが、さらさら綴られる物語に酔いしれていたくなります。

    恩田陸の作品や、萩尾望都の作品を思い出しますね。
    もうあれは古典?
    宮木あや子が書くと、こうなるのですね。
    こうなる必然性はないのではと思う結末も、影響を受けた作品の雰囲気とモチーフの変形という観点からすると、わかるような気もするのです。

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    2014年11月08日
  • 花宵道中 6

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    6巻が出ているとは知らなかった。
    見つけて、即、購入。
    【大門切手編】たしか、原作では、文庫化にあたり、付け加えられたのではなかったか(?)。
    コレはこのコミックに軍配が上がったかな?
    今回も原作の名台詞はそのままに上手く仕上げてると思う。
    ラスト近くが少々、急ぎ足な感がなきにしもあらずだが……。
    そしてオーラス前は、まるで、カーテンコール。コレもコミックならでは。
    当然、今から、1巻から、通して再読しますよ!
    終わるまでは寝れないな。
    そして、原作も近いうちに再読せねば。

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    2014年10月28日