宮木あや子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある一部の人たちからは神と崇められ、地図には載らない秘密の地、特別な一族がこの日本にはいる。
ぞくぞくするような面白さで、一気に読み切りました。
現実離れした物語を読んでいるような気でいたら、ふいに鋭い問いかけがあったり、世界観に浸りつつも、神のいない世界を想像したら味気なくて寂しい気持ちになりました。
読んでいて新鮮だったのが、永代院に連なる人たちが主となる章で、インターネットもなければスマホも出てこない、情報が随分少ないんですよね。
今私がそんなことになったら不便でしかないんだけど、最初からその状態が通常であればかえって情報に翻弄されることがなくていいかもしれない…なんて思うくらい、ど -
Posted by ブクログ
宮木さんの日本語が好き。 あえかな とか初めて現代小説で見かけたのではないだろうか。綺麗で、柔らかで、的確で。すごいなぁ。
隔絶された大学に住まう、訳ありで裕福な四人の少女たちがたおやかに惹かれあい傷つけあうお話。
地の文で気になったのは他者の存在感。確かに学校の在り方として人との接触を極力減らすようになっているんだろうなぁ。と読める描写をしているのだけど、それでも不自然なほど他人が細かく描かれない。興味のない人間はいないと同じ、というある意味当然な感覚なんだけど、その中に気遣いと残酷さと自己愛がない交ぜになったような歪みを感じて、なんだか少し怖い。
愛しいから近づかれたくないみたいな相反する -
Posted by ブクログ
登録数800冊目。
私、時代小説を読むのは好きなのですが
歴史に疎く名前を聞いても何をした人なのか
どの時代に生きた人なのかほぼわからず。
登場人物の数が多いと頭がこんがらがるので
今回の小説はスポットにあたる人数が少なかったので読みやすかったです。
明智光秀、織田信長などの有名どころな人たちの話なのも有難かったです。
史実をもとにしたフィクションなのだろうけれど、
終わり方は大満足。
読み終わった後にガラシャと忠興の夫婦仲は良かったと書かれていたが、本当のところはどうだったのだろう。
明智光秀には都市伝説もたくさんあるし、歴史ってやはり面白いなぁ。 -
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Posted by ブクログ
激しい歴史の渦に巻き込まれ、遠い時代にタイムスリップした心があまりの切なさと苦さで痛いです。
運命に翻弄されながらも強く優しく生きたガラシャの気高さに圧倒させられます。
ガラシャに限らず、この時代に生きた人たちは生死が近く、制限が多く、幸せがとても刹那的に見えてそれだけでも苦しいくらい。心の方位磁石を持たないと正気で生き抜くことができない時代ですよね、きっと。
主君殺しという大罪を負った罪人の娘ながら一人生きながらえている罪、
産声すらあげさせることなく冷たい赤子を生んだ絶望感、
いっそ死んでしまえば、いっそ狂ってしまえたらと思いながら日々を送るガラシャの気持ちに寄り添うとこちらまで引きず -
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